晴れおじさん「酉年の節分に鳳凰」を仰ぐ

2017/02/03 - 2017/02/03

２月３日(金)、小雪の舞う山形から所用で上京した折、昼休みを長めにとって、東京都心を散策しました。
節分の東京は、雲ひとつない快晴。晴れおじさんを「オモテナシ」の心で迎えてくれた赤坂離宮「迎賓館」をリポートします。

エリア 赤坂(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 団体旅行

前夜は大雪で運休になった山形新幹線に、鶏並みの早起きをして乗車。
大宮に近づいたら、車窓から富士山が見えてきました。

埼玉県から富士山を見るのは、初体験。
コンデジを目いっぱいズームアップして、撮り続けました。

やっぱり富士山は美しい。

ミシマさんの旅行記にたびたび登場する車窓から見るフジヤマを、この日、自分で撮影することになるとは、夢想だにしませんでした。

ああ、「ふーじは、にっぽんいちの、やまー」

四ツ谷で最初の用件を済ませて時計を見たら１２時３０分。
昼食の時間ながら、観光優先で、迎賓館(赤坂離宮)に向いました。

グーグルマップの案内で、方向音痴の晴れおじさんんも、迷わず北門に到着。

荷物検査と空港と同じような身体検査を受けて敷地内に入りました。入場は無料。

完全逆光で写真が撮りづらい時間帯でしたが、立ち位置を選びながら何とか撮影。

天辺で羽ばたく鳥は、鳳凰(ほうおう)のようです。

壁には繊細な意匠の彫刻が貼り付けられています。

扉の上部には、

十六花弁の菊の御紋章。

世が世なら、平民の晴れおじさんなど、とても近づけなかったことでしょう。

前日にネットで調べたら、今は、予約無しで内部の見学が出来る特別期間になっているとのこと。
見学受付がある西門に向う途中、椿の花が咲いていました。

受付は予約のあるツアー団体が優先になっていたので、２０分余り待たされて、ようやく持ち物検査。
ところが、偶然にも晴れおじさんの番が来た時に検査機械が突如故障。やむなく係員がバッグ内部を目視する形での検査になりました。係員は恐縮した様子。オモテナシの気配りが感じられました。

券売機で千円のチケットを購入して、テントのある入口から中に入りました。全て撮影禁止ながら、貴重な絨毯の上も外靴のまま歩かせる太っ腹な対応に、逆に驚きました。

今回特別公開している「朝日の間」を含めた４つの貴賓室を順次見学。
録音による案内のほか、近年に国賓を迎えた際の写真パネルが展示されていて、「ああ、テレビニュースで見たあのシーンはここだったのか。」と納得しながら、見学しました。

欧州デザインに日本独自の意匠を融合させた壁面や天井は、予想以上に凄い。私のような一般市民がこんなに簡単に見学していいんだろうか？

内部見学に引き続いて、南側の正庭を見学。
こちらは順光なので、楽に撮影できます。

懐かしい米ソ大統領の名前。

フォード米大統領の記念植樹。

ゴルバチョフソ連大統領の記念植樹。

晴天の温かい陽気には、噴水が似合います。

何やら奇妙な形の動物の彫刻があります。

ズームアップ。
ああ、これも「鳳凰(ほうおう)」だ。
１万円札にも印刷されている想像上の吉鳥。でも、ちょっと顔つきが怖い。
今年は酉年だけれど、さすがに年賀状にこれを描いた人は稀でしょう。

角度を変えて、本館を再び撮影。

休憩用のパイプ椅子を並べたテントから、絵になる１枚をパチリ。

正庭の出口を出ると、北門側に戻るようになっていました。
時刻は１４時１０分。観光時間は、待ち時間を含めて１時間３０分。

午後の仕事を終えて新幹線で山形駅に着いたのは、２０時４８分。
車で迎えに来る妻との待ち合わせ場所「霞城セントラル」の前には、まだ積雪が残っています。

でも、ロビーには、山形特産の「啓翁桜」(けいおうざくら)が飾られています。

ズームアップ。
まだまだ寒い山形も、明日は、立春を迎えます。

完