2015秋、その他十三箇寺(9/13)：海上山・潮音寺:山門、灯台のような本堂、海上山扁額

2015/09/26 - 2015/10/09

名古屋市熱田区の伝馬1丁目にある浄土宗西山禅林寺派のお寺、『海上山・潮音寺』の紹介です。開創は天正16年(1588年)とされ、当初は漁師達の安全を護るお堂だったとされます。

エリア 名古屋(愛知)

• 交通手段: 私鉄 徒歩

『海上山・潮音寺』の山門と、その背後に控える灯台のような建物の光景です。漁師達の安全を護るお堂だった時代を偲ばせる光景でした。浄土宗西山派は、浄土宗の開祖・法然上人の高弟である西山上人証空が、自らが唱える西山義の教えを広めたことに始まり、知恩院の浄土宗鎮西派に次ぐ浄土宗内での大きな派となりました。禅林寺派は、証空の弟子である西谷(せいこく)流の浄音が、証空の教えの上に自らの考えを交えて西谷流を唱え、光明寺(粟生光明寺)や禅林寺を中心に西山義、西谷流の教えを広めたのが始まりとされます。

『海上山』の金文字が揮毫された扁額の光景です。落款には、禅林寺八十二世と記されていました。伊藤天力(軌空)住職のようです。現在の住職(法主)は、第九十世の中西玄禮猊下です。平成22年2月1日就任されました。

『浄土宗・潮音寺』の文字が刻まれた石標の光景です。浄土宗西山派は、宗祖は法然上人(源空)、派祖は西山上人(証空)です。創建は、貞観5年(863年)、本山は聖衆来迎山・無量寿院・禅林寺です。通称は『永観堂』です。

外から眺めた、『浄土宗・潮音寺』の光景です。一見、新興宗教の建物かと見間違える近代的な堂宇の光景です。

少し場所を変えて撮影した、本堂らしい建物光景です。二階に続く階段の上に、唐風の造りの玄関が見えました。

祀られているのはお地蔵様でしょうか、座布団が二枚敷かれた上に置かれた、石造の座像のようでした。季節の花の菊が手向けられていました。