2016/12/29 - 2017/01/04
261位(同エリア521件中)
八福神さん
2016年・2017年の年末年始を利用して、スペイン南部を訪問しました。
2017年の年末年始は休暇が短いので、海外旅行に行くかどうか若干躊躇しましたが、行けるときに行こう、と決めて行って参りました。
アンダルシア地方は、学生時代以来の2回目の訪問です。
長距離フライトを除くと実質4日の短い期間でした。
スペインの年越しも体験できて、思い出に残る旅となりました。
年末年始とあり、休みのところも多かったですが、食事に困るというようなほどではありませんでした。
表紙写真は、年末のセビーリャ市庁舎の素敵なイルミネーションです。
↓は日程の概略です。
12/29 関空⇒マドリッド(フランクフルト経由)
12/30 トレド観光
12/31 マドリッド⇒コルドバ⇒セビーリャ
1/1 セビーリャ⇒グラナダ
1/2 グラナダ⇒マラガ⇒マドリッド
1/3 マドリッド→関空(翌日着)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12/29
23時15分マドリッドバラハス空港に到着。空港からホテルのあるプエルタ・デル・ソルまでタクシーに乗って、30ユーロ。定額料金になっているようです。
12/30
マドリッド駅からトレドに向かいます。
写真は、マドリッド駅のカフェでの軽食です。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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午前8時50分マドリッド発、午前9時23分トレド着のrenfeでトレド日帰り旅行に出発です。
renfeは暖房が効いていて、暑いくらいでした。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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renfeの駅から10分ちょっと歩くと、トレドの町に入る橋の入り口に着きます。
古都トレド 旧市街・古い町並み
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カテドラルの前にあるオフィスでチケット(10ユーロ)を購入すると音声ガイドも借りれます。音声ガイドによると、カテドラルはもともと600年代にモスクとして使用され、88本の柱があり、ゴチック様式のカテドラルとして、ブルゴス、レオンと合わせて3大カテドラルとされていて、世界中から多くの観光客が訪れます。3つの文化が共存する建築物です。
トレド大聖堂 寺院・教会
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イチオシ
カテドラル内に展示されているこのエル・グレコの作品は描かれた場面が活き活きと表現されています。
トレド大聖堂 寺院・教会
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切れ長の目と口角が上がっているマリア様の微笑みは、法隆寺の弥勒菩薩に似ているなと感じました。
トレド大聖堂 寺院・教会
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金と銀で輝いています。祭りになるとこれを持って町を行列が歩くそうです。大勢で担ぐとはいえ、思いだろうなあ、と思います。
トレド大聖堂 寺院・教会
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イチオシ
観光バスのチケットをソコドベール広場のチケット売り場で購入して、アルカサルのそばから観光バスに乗ります。
展望台で5分程度の写真休憩を取ってくれます。古都トレドの全景を一望でき、素晴らしい景色です。
2階の吹き曝しの席に座りました。屋外は結構寒いですが、無印の暖かいシャツとユニクロの暖パン&ウルトラライトテックダウンで凌ぎました。
今回の旅行で一番寒かったです。トレドの展望台 観光名所
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若い人に人気のお店、ラ・アバディアでタパス・セット(20ユーロ)の昼食です。
ラ アバディア バー
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昼食のあと、エル・グレコの作品を所蔵するサント・トメ教会とエル・グレコ美術館(2.5ユーロ)を見学しました。どちらも観光客が多く訪れていました。サント・トメ教会はオルガス伯爵の埋葬、エル・グレコ美術館は12使徒、の作品が心に残っています。
トレドを午後5時25分のレンフェでマドリッドに戻ります。
マドリッドに戻って、プラド美術館に行きました。
午後6時以降は無料で入ることができ、入り口には行列ができています。30分くらい待ちましたが、待つだけの価値はあります。屋外で待つことになるので防寒はしっかりとしておくのが賢明です。
入館料を無料にして、誰でも入りやすくしてくださって、嬉しい限りです。多くの人が利用できるように美術館を運営しているように感じられました。美術の傑作をたくさんの人にプレゼントする、そんな気の利いた計らいでしょうか。
短い時間で全部みるわけにはいかないので、ゴヤ、エル・グレコ、フラ・アンジェリコなどを見て回りました。
一番心に残ったのは、ゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』です。
自分の王位を生まれた子どもが奪うであろうという予言を聞いて生まれてくる我が子を次々と食べたというギリシャ神話をテーマにしたものです。作品名の通り、サトゥルヌスが胎児を食べる瞬間を描いています。正視するに耐えないくらいグロテスクな作品です。人間の深い闇を映したものだと感じます。
でもどこかサトゥルヌス自身も自分の行為の愚かさに気付いているような滑稽さも感じられます。
ゴヤの表現した醜さは自分自身の中にもあるものとして自戒したいと思いました。古都トレド 旧市街・古い町並み
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ラ・パエリャ・レアルで夕食です。
思ったよりもパサパサしていて、油が多い印象です。
ちょっと観光客向けチックなレストランなのかもしれません。ラ パエリャ レアル 地元の料理
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12/31
マドリッド駅午前8時30分発のレンフェでコルドバに向かいます。午前10時18分にコルドバ到着です。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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コルドバのバスターミナルのコインロッカーに荷物を預けて、バスでコルドバ旧市街に向かいます。
コインロッカーは、トークンを購入して、それをロッカーに入れる形式です。
トークンの自動販売機には、「年末年始は、午前10時から午後3時までの販売です」という張り紙がしてありました。コルドバ中央駅 駅
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コルドバ駅からのバスから左手に見覚えのある橋が見えて来たので下車しました。
ローマ橋を渡ってメスキータへ向かいます。
コルドバは2回目です。前回の訪問は9月で、メスキータの前で歩いていて、暑くて暑くて仕方がなかったことを思い出しました。
アンダルシア地方は、夏に来るよりも冬の方が気候的に旅行がしやすいと思います。ローマ橋 建造物
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メスキータに入場します。一般チケット8ユーロです。
大晦日は午後から閉館でした。メスキータ 寺院・教会
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イスラム風デザインの柱が規則正しく配置されています。アーチを支える円柱は現在850本、イスラム時代には1012本並んでいたといいます。
高いところにある窓から自然光が取り入れられています。メスキータ 寺院・教会
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ミフラーブの装飾は植物などをモチーフとしたとても微細にわたる手の込んだものです。
メスキータ 寺院・教会
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長い時間を経て増築が重ねられ、様々な時代の建築が混在しています。多くは古い時代の建物をベースにしていています。様々な時代の建築が独特の融合を遂げた建築です。
メスキータ 寺院・教会
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Grum2.1で昼食です。
オシャレにアレンジされたアンダルシア料理を楽しめます。
ウエイトレスさんのフレンドリーな接客に好感を持ちました。ガルム2.1 地元の料理
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イカスミのクロケットがおすすめです。
ガルム2.1 地元の料理
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食事のあと、フラメンコセンターに行ってみたのですが、大晦日の午後は閉館のようで、入ることができませんでした。食事の前に行けばよかった、とちょっと悔いの残る結果になりました。
ガルム2.1 地元の料理
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ローマ橋前のバスに乗ってコルドバ駅に向かいます。
コルドバ午後5時44分発renfeでセビーリャに向かいます。セビーリャ到着は、午後6時30分着でした。ローマ橋 建造物
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セビーリャ駅からタクシーでホテルのあるサンタクルス地区へ。年末のせいか、タクシー乗り場になかなかタクシーが来ず、10分くらい待ちました。旧市街地まで10ユーロくらいでした。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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カサ・デ・ラ・ギターラの前を通ると、当日券を売っているようなので、せっかくセビーリャに来たので、午後7時30分からのフラメンコショーを見ることにしてチケットを購入しました。クレジットカード決済OKでした。
フラメンコショーは約1時間です。
ルックスは決してよくはありませんが、お二人とも実力派です。
左の野性味溢れるオジサンは、手や足を使ったリズムパーカッションとだみ声での語りを担当、右の男性は見てのとおりギター担当です。
演歌っぽいギターやだみ声の語りを聞くと、フラメンコというとオシャレなものと思っていた人はショックを受けるかもしれません。
結構、好き嫌いは分かれるような気がします。カサ デ ラ ギターラ 劇場・ホール・ショー
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フラメンコダンサーが参加してかなり激しく力強い踊りを披露してくれます。
客席のアジア系のカップルがいい雰囲気になっていましたが、野性味溢れるこのショーで私はそんな気にはならないなあと正直思ったりしました。カサ デ ラ ギターラ 劇場・ホール・ショー
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年末年始のセビーリャ市内はすてきなライトアップで彩られています。
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市庁舎もきれいにライトアップされています。
セビーリャ市庁舎 建造物
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Robles Laredoでディナーです。
大みそかとあって、多くの店が満員だったり、貸し切りだったり、閉店していたりしていていました。53ユーロ+サービス料のメニューのみで割高ですが、致し方ありません。
メニューは、
・レバーとカラメルアップル
・王様エビのフライ
・子牛肉とグレービーソースの詰まったパテ
・デザート
でした。バー・ラレルド デリ
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セビリアでは、大晦日の夜にカテドラルの鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べると一年無事平穏に過ごせると言われており、デザートと一緒にブドウ12粒もつけてくれました。
もちろん、大晦日の真夜中に12粒を食べました。今年もいい1年になりそうな予感!バー・ラレルド デリ
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1/1
元旦は休みのところが多いと思ったので、外観だけでも楽しめそうなところを見て回ることにしました。
黄金の塔です。
大航海時代の15世紀から16世紀にかけて、植民地貿易の中心地とし発展したセビリアの栄華を今に伝えています。黄金の塔 モニュメント・記念碑
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スペイン広場です。だだっ広いと言ってもいいくらいの広大な敷地です。
スペイン広場 広場・公園
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メトロポール・パラソルです。
元旦で中に入ることはできませんが外からでも楽しめます。
ここから徒歩でフラメンコ舞踊博物館へ。ここは元旦でもオープンしていました。
フラメンコショーは人気らしく、当日のショーはすでに満員御礼のようでした。中で会場だけ見ましたが、なんとなくよさそうな雰囲気です。
博物館はオーディオ資料中心です。設備は結構年季が入っています。フラメンコの歴史や技法などの概略を知ることができます。メトロポール パラソル 現代・近代建築
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セビージャのトラムの運転手は女性でした。
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正月は大みそか以上にレストランが営業していません。
Meson Cinco Jotasは正月も営業していたので、ここで昼食です。
疲れもあり、あっさりとしたものにしました。メゾン・シンコ・ホタス 地元の料理
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食事のあと、マエストランサ闘牛場へ行きました。元旦でもオープンしていたのですが、グループで見学する形を取っていて、renfeの時間に間に合わないなと判断し、見学はあきらめました。
タクシーでセビーリャのrenfeの駅に向かいます。メゾン・シンコ・ホタス 地元の料理
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renfeの中の気温は20度で暑い!
セビーリャーグラナダ間は途中が工事中で、アンテケーラ・サンタ・アナからバスでグラナダまでrenfeが用意したバスで移動することになります。
乗客が車両の半分くらいでほどんど観光客だったようです。
現地のスペインの人は別の手段で移動するのかもしれません。セビーリャ サンタ フスタ駅 駅
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正月のグラナダは、ライトアップできれいです。
コルドバ歴史地区 旧市街・古い町並み
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1/2
イザベル・ラ・カトリカ広場から出ている午前7時40分頃発のアルハンブラバスC3(1.2ユーロ)で、アルハンブラ宮殿へ。イザベル・ラ・カトリカ広場の屋内ATMでバックパッカーか路上生活者かはわからないですが、寝袋で寝ていました。寒さを避けるのにいいところではあるけれど、銀行に迷惑では?と感じました。
地図で見るとイザベル・ラ・カトリカ広場から歩いても行けそうな距離なのですが、アルハンブラ宮殿は高台にあるため、道はかなりの急こう配なので、バスやタクシーを使う方がよいと思います。
アルハンブラ宮殿は、グラナダ王国の宮殿で城塞としての役割も果たしました。1238年に着工し、1391年に完成、言わずとしれたスペインの鉄板観光地で、観光客がいっぱいです。それでも、水と光を用いたイスラム建築の最高傑作として知られ、イスラームと西洋文化の融合した建築はため息が出るほどの美しさです。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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シエラネバダの遠景を望むことができます。アルハンブラ宮殿はシエラネバダのふもと、タロ川左岸の丘の上に建てられています。小高い丘の上に建てられたのは、キリスト教徒から侵攻への備えに適していたからです。
頻繁に鐘を撞く音が聞こえるなと思ったら、アルカサバに鐘があって、観光客が自由に撞けるようになっていました。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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ナスル宮殿の入場を10時にしていて、入場までにまだ時間があったので、先にネラリフェを見学します。
ネラリフェは、避暑用の離宮として作られました。中央に配置された水路にはシエラネバダの雪解け水を利用したといいます。水の気化熱を利用して体感温度を下げる効果を狙っています。
幾何学でデザインされ、たくさんの噴水が規則正しく配置され、大変美しい空間になっています。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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19世紀にアメリカの作家、ワシントン・アービングが『アルハンブラ物語』で紹介するまではほとんど廃墟だったといいます。
建築当初から今に至る大きな時代の変化があったなだなあと感じます。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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幾何学模様の繊細な装飾が印象的です。
デザインは花や植物といった自然物をもとにしたものが多く、自然と人工的なものが調和しています。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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豊富な水をたたえたコマレス宮の庭園です。
水面に建物が映って美しい景観が作り出されています。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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ライオンの間は王の居住空間です。一部修復中でした。
アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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グラナダからバスでマラガに向かいます。
バスターミナルまではタクシーを使いました。一部交通規制があり、タクシーは迂回していました。
学生時代に行ったことのあるグラナダのバスターミナルをはっきりと覚えていました。その当時、よっぽど心細かったのかもしれません。
バスは出国前にインターネットで予約していて、予約確認票のプリントアウトしたものを見せて、乗車しました。かつては駅やバスターミナルに結構早めに来てチケットを確保していたのですが、それに比べると、便利になりました。一方、窓口の人とのやり取りはなくなってしまい、それは惜しいなと思ったりします。10年前くらいにマラガのバスターミナルで日本のアニメや漫画が好きなんだろうなと思わせる窓口の女の子に片言の日本語で「コンニチハ、アリガトウ」と言われて素直に嬉しかったなあと思ったことを思い出しました。
グラナダを正午に出発し、マラガに午後1時45分くらいに到着しました。バスターミナルのコインロッカーに荷物を預けて、マラガのピカソ美術館に向かいます。アルハンブラ宮殿 城・宮殿
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マラガは暖かく、上着を1枚脱ぎました。半袖で歩いている人もいました。
歩いていると半袖でもいいんじゃないかというくらいです。
マラガ駅からピカソ美術館まで歩いて移動します。20分くらい歩いたと思います。案内表示がいろいろなところにあるので、迷うことはないでしょう。
ピカソ美術館の外見は簡素ですが、中に入ると見事なピロティがあります。
建築当時に多くの建物のモデルとなったセビーリャのピラトーの家をモデルとして設計されたものです。
こじんまりとしていますが、若い頃の作品から晩年の作品まで幅広く作品を所蔵しています。日本語のオーディオガイドも用意されていて、日本人にとっては嬉しい限りです。マラガ ピカソ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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メルセー広場の一角にはベンチに座ったピカソの銅像が置かれていて、記念撮影ができます。
ピカソの銅像の裏手にある建物がピカソの生家です。メルセ広場 広場・公園
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ピカソの生家にはピカソの作品はそれほどありませんが、ピカソの家族やピカソが生きた時代の生活を偲ばせるものが展示されています。
ピカソの生家 建造物
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大きなゴチック様式のカテドラルです。
マラガの大聖堂 寺院・教会
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マラガからマドリッド駅へ。
マラガ午後5時発のrenfeに乗ってマドリッドへ。マドリッドには午後7時45分に到着です。
マドリッドのrenfeの駅の荷物預けに荷物を預けて、レイナ・ソフィア・アートセンターへ。
ピカソのゲルニカ、など傑作を一通り見て、空港近くのホテルに向かいました。
次の日の早朝、飛行機に乗り、帰国の途に就きました。マラガ港 船系
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