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1月中旬、この冬一番の寒波が襲来。栃木県内でも凍り付く滝が見られるようになる。良く知られた氷瀑としては日光の雲竜渓谷があるが、ここは、アイゼンなど本格的な冬山登山装備が必要で、アクセスに片道3時間半かかる。そんな装備、体力、気力は持ち合わせていないので、雪が少なく、簡単にアクセスできる鹿沼市の山間部にある寄栗の大滝に行ってみた。<br />翌々日、寒波が続いていたので、ひょっとして部分的にでも凍っているかもしれないと期待して那須烏山にある龍門の滝にも行ってみた。残念ながら、こちらは氷瀑は見られなかったが、滝の上を走る列車とのコラボ写真撮影。それだけでは寂しいので、昨年暮れに撮りに行った星空の龍門の滝の写真も紹介しておきたい。

冬の滝2題 ~氷瀑と化した寄栗の大滝&星空の下、光のフリルをまとった龍門の滝~

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2017/01/15 - 2017/01/17

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玄白

玄白さん

1月中旬、この冬一番の寒波が襲来。栃木県内でも凍り付く滝が見られるようになる。良く知られた氷瀑としては日光の雲竜渓谷があるが、ここは、アイゼンなど本格的な冬山登山装備が必要で、アクセスに片道3時間半かかる。そんな装備、体力、気力は持ち合わせていないので、雪が少なく、簡単にアクセスできる鹿沼市の山間部にある寄栗の大滝に行ってみた。
翌々日、寒波が続いていたので、ひょっとして部分的にでも凍っているかもしれないと期待して那須烏山にある龍門の滝にも行ってみた。残念ながら、こちらは氷瀑は見られなかったが、滝の上を走る列車とのコラボ写真撮影。それだけでは寂しいので、昨年暮れに撮りに行った星空の龍門の滝の写真も紹介しておきたい。

旅行の満足度
4.5
同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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  • 寄栗の大滝は、鹿沼市上久我という市内中心部から車で1時間弱走ったところにある。カーナビには登録されておらず、目印になるランドマークもない。県道240号線をひたすら北西に走っていくと、これが県道?と思うような山道に変わる。こんな山道をひたすら進んでいくと「うえ田」という蕎麦屋がある。これを目ざして進むとよい。うえ田を通り過ぎてさらに10分ほど林道を進むと滝への遊歩道の入口がある。<br />東武日光線新鹿沼駅から蕎麦屋「うえ田」までのルートをGoogleMapで示しておこう。<br />

    寄栗の大滝は、鹿沼市上久我という市内中心部から車で1時間弱走ったところにある。カーナビには登録されておらず、目印になるランドマークもない。県道240号線をひたすら北西に走っていくと、これが県道?と思うような山道に変わる。こんな山道をひたすら進んでいくと「うえ田」という蕎麦屋がある。これを目ざして進むとよい。うえ田を通り過ぎてさらに10分ほど林道を進むと滝への遊歩道の入口がある。
    東武日光線新鹿沼駅から蕎麦屋「うえ田」までのルートをGoogleMapで示しておこう。

  • 蕎麦屋「うえ田」を通り過ぎて林道を進むと4~5台の車を駐車できるスペースがある。

    蕎麦屋「うえ田」を通り過ぎて林道を進むと4~5台の車を駐車できるスペースがある。

  • こんな立て看板が立っている。これが目印である。<br />かつては道がないので、滝に行くには、渓流を歩いて行くしか手がなく、地元の猟師か、沢登りをするトレッカーしか見ることができない秘滝と言われていたが、数年前に遊歩道が作られ、誰でも見ることが出来るようになった。<br /><br />一昨年の秋に一度訪れて「うえ田」にも立ち寄っている。そのときの様子は、以下の旅行記参照。<br />http://4travel.jp/travelogue/11079335<br />「晩秋の鹿沼 ~姿を見せた幻の秘滝&阪神ファン必見のパワースポット?虎岩~」

    こんな立て看板が立っている。これが目印である。
    かつては道がないので、滝に行くには、渓流を歩いて行くしか手がなく、地元の猟師か、沢登りをするトレッカーしか見ることができない秘滝と言われていたが、数年前に遊歩道が作られ、誰でも見ることが出来るようになった。

    一昨年の秋に一度訪れて「うえ田」にも立ち寄っている。そのときの様子は、以下の旅行記参照。
    http://4travel.jp/travelogue/11079335
    「晩秋の鹿沼 ~姿を見せた幻の秘滝&阪神ファン必見のパワースポット?虎岩~」

  • 雪があると、秋のように気軽には歩けない。転んでカメラを水没させないように、慎重に沢を渡り、対岸の遊歩道に渡る。

    雪があると、秋のように気軽には歩けない。転んでカメラを水没させないように、慎重に沢を渡り、対岸の遊歩道に渡る。

  • 遊歩道を進む。<br />寒波で雪が積もっているが、根雪にはならないそうだ。

    遊歩道を進む。
    寒波で雪が積もっているが、根雪にはならないそうだ。

  • 大滝の途中にある小滝。

    大滝の途中にある小滝。

  • 蔦も葉を落とし、曲がりくねった幹だけが雪を被っている。

    蔦も葉を落とし、曲がりくねった幹だけが雪を被っている。

  • 崖の草も雪で真っ白。

    崖の草も雪で真っ白。

  • 歩くこと400m。すっ転ばないように慎重に歩いて、車を停めてあるところから20分で大滝が姿を現す。雄滝と雌滝と二筋に分かれた滝だが、雄滝は枯れて無くなっていて、雌滝だけが氷瀑となっている。

    歩くこと400m。すっ転ばないように慎重に歩いて、車を停めてあるところから20分で大滝が姿を現す。雄滝と雌滝と二筋に分かれた滝だが、雄滝は枯れて無くなっていて、雌滝だけが氷瀑となっている。

  • 崖を下って、滝壺の傍まで寄ってみる。

    イチオシ

    崖を下って、滝壺の傍まで寄ってみる。

  • 完全には凍っておらず、細い流れが氷の上を滑り落ちている。

    完全には凍っておらず、細い流れが氷の上を滑り落ちている。

  • 横から滝を眺める。

    横から滝を眺める。

  • つららがびっしり

    つららがびっしり

  • 時折、滝の途中で凍った氷が、ドサッと落ちて来る。落氷で滝壺が埋まっている。

    時折、滝の途中で凍った氷が、ドサッと落ちて来る。落氷で滝壺が埋まっている。

  • 天気予報では快晴、朝もやに日の光がさして光芒が出ることを期待していたのだが、どんより曇ってしまい、日がさすことはなさそう。朝もやも出ていないので、朝8時に撤収。

    天気予報では快晴、朝もやに日の光がさして光芒が出ることを期待していたのだが、どんより曇ってしまい、日がさすことはなさそう。朝もやも出ていないので、朝8時に撤収。

  • 翌々日も寒波が居座っている。標高が高いところではないが、龍門の滝も部分的には凍っているかもしれないと思い、早朝に出かけてみた。我が家からは車で一時間もかからない。<br />場所はJR烏山線滝駅のそば。駐車場も完備している。

    翌々日も寒波が居座っている。標高が高いところではないが、龍門の滝も部分的には凍っているかもしれないと思い、早朝に出かけてみた。我が家からは車で一時間もかからない。
    場所はJR烏山線滝駅のそば。駐車場も完備している。

  • 幅65m、落差20mの滝である。那珂川の支流、江川という川にある滝である。<br />江川の横を烏山線の鉄道が通っているので、アングルにより、滝の上を列車が通っているような写真が撮影できる。<br />また、すぐ横を道路が通っているのだが、その街路灯の灯りを利用すると、夜、なかなかドラマチックな滝の姿をとらえることができる。

    幅65m、落差20mの滝である。那珂川の支流、江川という川にある滝である。
    江川の横を烏山線の鉄道が通っているので、アングルにより、滝の上を列車が通っているような写真が撮影できる。
    また、すぐ横を道路が通っているのだが、その街路灯の灯りを利用すると、夜、なかなかドラマチックな滝の姿をとらえることができる。

  • わずかに凍りかけているようにも見えるが、氷瀑とは程遠い。この日の夜明け前の気温は車の温度計によると、-6℃。この程度の寒さでは滝は凍らないらしい。

    わずかに凍りかけているようにも見えるが、氷瀑とは程遠い。この日の夜明け前の気温は車の温度計によると、-6℃。この程度の寒さでは滝は凍らないらしい。

  • 水の流れが弱いところが、かろうじて凍っている程度。

    水の流れが弱いところが、かろうじて凍っている程度。

  • 7:04滝駅着の列車が滝の上を通過。<br /><br />JR烏山線は、宝積寺駅と烏山駅を結ぶ20.4kmの非電化の地方路線だが、一部の列車は宇都宮駅発着となっている。走っているディーゼル車は、キハ40系という古い車両で、1000番台のキハ40の現役は、宮城県内の路線と烏山線だけ。希少な車両で鉄道マニアの間ではそれなりの人気があるらしい。<br />3月4日のJRダイヤ改正で、この古い車両は姿を消し、「アキュム」という電池駆動の新型車両に変わるという。電化されている宇都宮線宇都宮~宝積寺間を走行中にバッテリーを充電し、非電化の宝積寺~烏山間をバッテリー駆動のモーターで走るのだという。

    イチオシ

    7:04滝駅着の列車が滝の上を通過。

    JR烏山線は、宝積寺駅と烏山駅を結ぶ20.4kmの非電化の地方路線だが、一部の列車は宇都宮駅発着となっている。走っているディーゼル車は、キハ40系という古い車両で、1000番台のキハ40の現役は、宮城県内の路線と烏山線だけ。希少な車両で鉄道マニアの間ではそれなりの人気があるらしい。
    3月4日のJRダイヤ改正で、この古い車両は姿を消し、「アキュム」という電池駆動の新型車両に変わるという。電化されている宇都宮線宇都宮~宝積寺間を走行中にバッテリーを充電し、非電化の宝積寺~烏山間をバッテリー駆動のモーターで走るのだという。

  • 烏山で折り返し、上り列車となって通過するまで30分待つ。<br /><br />ダイヤ改正直前には、消え去るキハ40型気動車をカメラに納めようと、この滝にも撮り鉄の皆さんが集まるだろうが、こんな寒い朝から列車の撮影に来るようなモノ好きはいないらしい。滝を独り占めだ。<br /><br />氷瀑ではないので、これにて撤収。

    烏山で折り返し、上り列車となって通過するまで30分待つ。

    ダイヤ改正直前には、消え去るキハ40型気動車をカメラに納めようと、この滝にも撮り鉄の皆さんが集まるだろうが、こんな寒い朝から列車の撮影に来るようなモノ好きはいないらしい。滝を独り占めだ。

    氷瀑ではないので、これにて撤収。

  • 崖の遊歩道の上から見下ろした龍門の滝。

    崖の遊歩道の上から見下ろした龍門の滝。

  • 昨年12月に滝の上の星空撮影のために、2回ほど訪れている。その時の星景写真を数枚、のせておこう。<br />30秒露出の連続100枚撮影を比較明コンポジット合成したもの。

    昨年12月に滝の上の星空撮影のために、2回ほど訪れている。その時の星景写真を数枚、のせておこう。
    30秒露出の連続100枚撮影を比較明コンポジット合成したもの。

  • 横位置で滝全景を入れて撮影。同じく通算50分の露出時間である。<br /><br />滝の奥の街路灯が滝上のしぶきを照らしていて、光のフリルをまとったような、ちょっとドラマチックな滝の風景になっている。

    横位置で滝全景を入れて撮影。同じく通算50分の露出時間である。

    滝の奥の街路灯が滝上のしぶきを照らしていて、光のフリルをまとったような、ちょっとドラマチックな滝の風景になっている。

  • 滝が暗いので、補助光として懐中電灯で2~3秒照らして撮影。

    滝が暗いので、補助光として懐中電灯で2~3秒照らして撮影。

  • 縦位置にて。

    イチオシ

    縦位置にて。

  • 明るい星ほど、大きく写るようにソフトフォーカスフィルターを付けてみた。<br /><br />星景写真が面白くなって1年以上撮り続けているが、好条件に恵まれることは少なく、撮影の腕もなかなか上達しない。

    明るい星ほど、大きく写るようにソフトフォーカスフィルターを付けてみた。

    星景写真が面白くなって1年以上撮り続けているが、好条件に恵まれることは少なく、撮影の腕もなかなか上達しない。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 旅人隊長さん 2017/01/25 00:19:05
    素晴らしい!
    玄白さん こんばんは

    いつもながらの素晴らしい写真の連続で、思わず見惚れてしましました。
    特に滝の星景写真は凄い!
    構図も色味も言うことなしですね。
    極寒のなか50分のコンポジっていうのが、また凄いです。
    私は飽きっぽい性格故か、コンポジがすぐ飽きてしまい、断念してしまいます。
    ただ待つのが苦手なんですね。

    今週末、いつもの美瑛に行くので、今度こそ晴れればコンポジ成功させたいですね。
    素晴らしい写真で、お手本にさせていただきます。
    美しい写真ありがとうございました。

      隊長

    玄白

    玄白さん からの返信 2017/01/25 10:23:33
    RE: 素晴らしい!
    旅人隊長さん、こんにちは

    冬の美瑛、いいですね〜
    今年は無理ですが、来年の冬には訪れてみたいと思い始めています。
    隊長さんの今度の美瑛旅行記楽しみにしています。
    でも、冬の美瑛での星撮りは、寒さがハンパじゃなく、厳しそうですね、電池の持ちも悪くなりそうだし。ぜひ、撮影成功させてください。期待してます!晴れることを祈って・・・

    玄白

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