西・中・東部アフリカ10か国を巡る旅－03整然とした世界最貧国の一つ、トーゴのロメ

2016/12/26 - 2017/01/07

今回訪れた国で最も驚かされた、そして印象がよかった国をあげるとするならば、間違いなくトーゴ。
一人あたりの実質GDPは世界ワースト10に入る国であるにもかかわらず、西アフリカのフラッグキャリア的な存在(北欧のスカンジナビア航空のようなイメージ)でもあるAsky(アスカイ)の拠点でもあり、空港もとても大きく清潔。町にくり出しても、ゴミが殆ど落ちていないし、掃除をしているのをよくみかけた。そして、人がとても親切で謙虚。第一次世界大戦まではドイツの植民地を経験してるから？？？そんなわけではないよね？100年も前の話なのに。

首都中心部のイメージで言えば、先進国のようだった。隣国ガーナとはまるで違う印象にただただ驚かされた。

とはいえ、路地に入ると未舗装が多く、バラックのような場所に住んでいる市民が多勢。このアンバランスさは一体何なんだろう？？？とても興味をもってしまった。もっとトーゴの北の方にも行って、国全体を見たくなった。

近年西アフリカのビザはアライバルビザの取得が難しくなる一方で、トーゴではアライバルビザの取得が可能。日本の地方に居住し、一々パスポートを駐日大使館に郵送する手間もかからないのでとても助かる。

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コートジボワール；E-VISA ウェブ決済
ナイジェリア；駐日大使館に郵送により手配
ガーナ；駐日大使館に郵送により手配
トーゴ；空港でアライバルビザの取得
ベナン；駐日大使館に郵送により手配
ガボン；E-VISA 空港払い
カメルーン；駐日大使館に郵送により手配
ルワンダ；E-VISA 空港払い
エチオピア；査証無しで入国
ウガンダ；E-VISA 空港払い

～～当初の旅程～～
KIX23:35 EK317 -
-DXB5:45 発7:35 EK787 - ABJ(コートジボワール)14:25
グランバッサム迄はタクシーで移動
ABJ7:30 W3395 - LOS10:00(ナイジェリア)
LOS17:00 W3304 - ACC(ガーナ)17:00

ACC13:15 2J21 - LFW（トーゴ）12:00
LFW13:15 2J22 - COO（ベナン）13:40
COO22:00 SA91 - LBV(ガボン）23:50
LBV19:20 SA86 - DLA(カメルーン）20:15
DLA10:25 KQ522 - NBO(ケニア）18:05
NBO0:25 KQ478 - KGL(ルワンダ）0:50
KGL2:00 ET820 - ADD(エチオピア）5:35
ADD17:00 ET334 - EBB(ウガンダ）19:05
EBB15:30 EK730 - DXB021:35
DXB3:00 EK316 - KIX16:50

エリア ロメ(トーゴ)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: タクシー 徒歩 バイク 飛行機
• 航空会社: エミレーツ航空 エチオピア航空 ケニア航空 南アフリカ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: エクスペディア

ガーナの首都アクラのホテルを10時半に出発し、アクラ国際空港へ。空港に近いオス地区のホテルなので、空港まで車で10分ほどの距離。おぉぉ！ＤＣ-10か！？！？7

コトカ国際空港 (ACC) 空港

アクラ国際空港。コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ベナンの空港の中では出入国者が最も多い空港に感じた。。プライオリティパスが利用できるラウンジが複数ある。

コトカ国際空港 (ACC) 空港

シックな感じのラウンジ。こちらは保安検査を抜けて左側に歩き、三階の階段をのぼった場所にある。空港には真ん中辺り、右端にもあるが、右端のラウンジはカジュアルな感じ。左端のこちらは利用客が少なくゆっくりできる。

Akwaaba Lounge (アクラ コトカ国際空港第3ターミナル) 空港ラウンジ

アクラからロメまで約45分のフライト。利用航空会社はロメをベースにするASKY。恐らく機内サービスはないだろうとラウンジで食事をとることに。アクラではプライオリティパスが使えるラウンジがあってとても助かった。

Akwaaba Lounge (アクラ コトカ国際空港第3ターミナル) 空港ラウンジ

どこでクロワッサンを食べてもとても美味しい。

ラウンジから見た空港の様子。天気は快晴で霧が出ていないにもかかわらず、この視界の悪さ。正直驚かされる。

因みにこちらは右端のラウンジ。食事はこちらの方が多少充実して明るい雰囲気。ロメ行きのゲートのすぐ近く。搭乗が始まると係りの人が呼んでくれる。

サンブラ プライオリティ ラウンジ (アクラ コトカ国際空港 第3ターミナル) 空港ラウンジ

ゲートをでて搭乗券の確認が行われた後は、一階に降りて歩いて飛行機までむかう。

トーゴと言っても日本人にはなじみが全くないだろうし、聞いたことのない人も多いだろう。場所的には地図に示した通り西アフリカに位置し、ガーナとベニンの狭間。
青い線はエミレーツ航空によるアフリカへのインとアウトを示しており、赤い線が旅の実績。

Asky(アスカイ)って信頼度あるかな？って当初思っていたが、西アフリカや中部アフリカでは非常にメジャーな航空会社。ネットワークも充実しているようで、チェックインカウンターで利用客が多いのは理解できた。スターアライアンスに加盟するエチオピア航空とも提携しているのが心強い。
西アフリカの何処の空港でも見かけたが、フライトキャンセルはみかけなかったことから、西アフリカでは一番まともな航空会社なのかもしれない。西アフリカ諸国から共同出資され、エチオピア航空とも関係の深い航空会社。エールブルキナともコードシェアをしているようだ。

アクラを飛びだし、隣国トーゴの首都、ロメへ。
45分のフライトなので予想通り機内サービスはなし。

ロメ国際空港に到着。アスカイの機材が並ぶ。

ロメ空港 (LFW) 空港

トーゴと言えば、ギニア湾に面しながらも世界最貧国の一つ。しかし空港のターミナルの立派さに驚かされた。ターミナルの大きさは今回訪れた西アフリカの空港では群を抜く。アスカイのハブ空港なので、乗り継ぎ客が非常に多い。アクラからロメのフライトでも7割位の搭乗率はあったが、イミグレに向かったのは何と中国人3人と私だけ。

ロメ空港 (LFW) 空港

空港のアライバルホールにはATMもいくつもならび、両替所もある。この国がホンマに世界最貧国の一つなのか！？と疑ってしまうほどだ。しかもツーリストインフォメーションまである！

ロメ空港 (LFW) 空港

今回宿泊するホテルはイビスホテル。事前に無料の送迎を依頼していた。しかしどこにもそれらしい人は見当たらないので、インフォメーションに訪ねてくるとインフォメーション横のこのブースに言えば来てくれるよ！とのこと。ブースの前に暫く立ってると係員がやってきた。イビスホテルに行きたい事を伝えると、どこからともなくトランスファーが私のネームプレートをもってやってきた。

ロメ空港 (LFW) 空港

因みに空港のタクシー乗場もとても明確。ここってホンマに世界最貧国なのよね？？？って思うくらいしっかりしてて、ガーナのように雑多さがなく、丁寧だ。

ロメ空港 (LFW) 空港

一階がアライバル、二階がデパーチャーとちゃんと分かれていることにも感動してしまった。空港がとても清潔で、ガーナ人のように無茶苦茶に話しかけてこないし、とても親切で丁寧。すぐにトーゴを好きになってしまった。

ロメ空港 (LFW) 空港

空港から市内のホテルまで、トランスファーの車で15分ほど。空港から市内中心部にメッチャ近い。移動の間に町を眺めてとても驚かされた事がある。中心部はとても整然で、ゴミがあまり落ちていないのだ。あちこちで清掃している人を見かけた。

一人あたりのGDPは185ヵ国中175位、そんな国で規律正しそうに見え、掃除がなされ、町が清潔だなんて、ただただ驚かされた。そういえば、トーゴは第一次世界大戦まではドイツ領で、周辺諸国とは少し異なる。とはいえ、ドイツ領だったのは100年も前の事なので、そんな影響は残ってないか。

今回購入した航空券は、アスカイ航空でガーナのアクラ発、トーゴのロメ乗継でベナンのコトヌーまで。ロメでは翌日乗り継ぎで乗継時間は20時間以上とった。そのため荷物は最終目的地のコトヌーではなくロメとし、ロメでホテルを手配した。しかも単に乗り継ぎ便で観光するだけでは面白くないのでアフリカのいろんな航空会社を楽しみたいので、アスカイのコードシェア便に乗り継げるものにした。つまり、アクラからロメまではアスカイの機材、ロメからコトヌーまでもアスカイのコードだが、オペはエアブルキナ。1度で二つの航空会社を楽しめる。これも事前リサーチ。

ロメのホテルは、市内中心部に位置し、空港までの無料送迎があるものを探し、イビスホテルを手配。一泊朝食付で送迎無料、それで約8000円。空港と中心部までのホテルの往復にタクシーで2000円かかると換算すれば、ホテルの価格は実質6000円だ。しかもプールまでついてそれなりの設備、市内中心部に宿泊できることを考えるとコスパは充分。

しかしこの送迎はアフリカでは信頼度が今一つ。今回の旅ではアクラ、ロメ、コトヌー、リーブルビル、ドゥアラ、キガリ、エンテベで頼んでおいた。しかしアクラ、コトヌー、リーブルビルでは来ておらず、ドゥアラではなかなかトランスファーに合えず奇跡的に系列ホテルの送迎に拾われ連れていってもらった。ホテルによっては何番出口の何処で待っていると言ってくれる場合もあるが、それはホンマに必須だわと、改めて痛感した。

今回ロメで宿泊したのは、世界的な系列のイビスホテル。これで市内中心部に位置し、無料送迎がついてあの価格ならお買得だと思うでしょ？
因みにイビスホテル系列に宿泊するのは今回がはじめての事。

イビス ロメ センター ホテル

イビスホテルから見た、ロメ市内。驚くほど緑も多く、町も整然としているのがわかるでしょ！西アフリカでは一番立派な首都だった。

もちろん裏路地に入ると、貧しさは顕著だった。でも荒廃した感じはなく、アクラやコトヌーと比べるととても静寂。

イビス ロメ センター ホテル

ロメでは市内中心部を散策。下町のグランマルシェと政府庁舎が集まるエリアを歩いた。

印刷したロンプラのマップとGoogleマップ、イビスでも観光マップを貰い、部屋で頭の中に地図をインプットしていざ市内へ！先ずはグランマルシェへ！

グランマルシェではやはり、ここはアフリカ！って感じる。活気はすごい。

グランマルシェ 市場

アクラのマトカマーケットと比べ、通りの幅が狭いので、通りはぎゅうぎゅう詰めのなかを歩く。

グランマルシェ 市場

なんじゃこりゃー！！！！
荷物は入ってないんかも知れんけど、手を使わずこの安定感は凄すぎる！

グランマルシェ 市場

グランマルシェに位置するカテドラル。こんだけ大きな建物なのに、油断してると見落としてしまう。カテドラルは1902年に建設された。

ロメ大聖堂 寺院・教会

Eglise Evangélique Presbytérienne
福音長老派教会と言う名前らしいが、詳しい歴史は不明。

Eglise Evangelique Presbyterienne 寺院・教会

ロメって、ホンマに清潔感あって、アフリカではまるで先進国のように感じる。

独立記念碑 モニュメント・記念碑

ロメ中央駅？撮影していると警官に「何やってるんだ！」と一括され、ブれてしまった。そう、西アフリカでは公共の物を撮影はご法度。アー、バレちゃった。。。こりやヤバイな、と思ってくると、警官が近づいて来たので、握手しながら彼と会話。

「いやー、トーゴには日本から独り旅できてて、鉄道が大好きで写真撮っとるんじゃけど、鉄道の写真を撮らせてよ。自分は鉄道が大好きなんよ！おねがい！！！」

と頼み込むと、「ボスに相談させてくれ」と言われ、職位が高そうな人の所に連れていかれた。彼はこれからバイクで帰宅するところで、自分が話している途中で「わかったよ、好きにすれば良い。」といったニュアンスを言い放ち、バイクを跨ぎ足早に去っていった。

とりあえず、OKがでたので駅構内にはいり、見学。

ロメ駅 駅

アクラと比べると最貧国の一つ、トーゴのロメ中央駅の方が随分立派で、車両も手入れがされている。

ロメ駅 駅

この一面だけをみると、まるでヨーロッパのようだ、

ロメ駅 駅

ロメ駅のホームは島式で一本。アクラ駅と比べると随分手入れされ、アクラ駅のように荒廃した感じはない。

ロメ駅 駅

トーゴは細長い国ではあるが、近隣諸国には線路は延びていないようで、国内線のみの運用。それにしても駅も列車も整備されている。やっぱ国民性なんかなー。

ロメ駅 駅

車輌を見るとドイツ語が書かれていたので、ドイツから輸入された車輌？？？ただシーメンスかどうか、メーカーまではわからなかった。

いずれにせよ、列車本数は少ないはずで、にもかかわらずこんな立派な車両があり、駅舎は見ての通り驚くほど立派。この国はいったいなんなんだ！？ちなみに駅舎は閉まっており、入ることができなかった。

ロメ駅 駅

駅で撮影を許可してくれた警察官に感謝を述べて、再び市内へ。政府庁舎が集まるエリアに向かった。

政府庁舎が集まるエリアで最も目立つのがこのラディソンブルー。訪れた西アフリカ4か国の建物で最も立派な建物だった。

円形となった独立広場の中心にあるモニュメント。

独立記念碑 モニュメント・記念碑

Palais des Congrès
独立広場を囲む建物の一つで、付近には多くの人たちがたたずんでいる。

議会宮殿 建造物

道路をみてもわかる通り、ゴミが落ちていないことに本当に驚かされる。西アフリカ4か国でトーゴは政策的なものが違うのか！？何でこの国の一人あたりの実質GDPがワースト10なのか、首都だけみていると全く実感がなかった。
確かにガーナのアクラは人口が多いし、活気が全然違う。

一通り町を巡った後はホテル正面のビーチに。鳥人間コンテストの発射台のようなものはいったいなに？？
桟橋だろうけど、途中で切れてるし

Lome abandoned bridge 建造物

ビーチといっても規模がすごい。これがまた止めどなく広い。

ロメビーチ ビーチ

見ての通り、市内中心部のビーチにも係わらず海がとても綺麗な事にも驚かされる。

ロメビーチ ビーチ

グランバッサム同様に、波は意外と高い。充分泳ぐことはできるが高波に注意！

ロメビーチ ビーチ

桟橋だとすると、かなり高い位置に作られているので、それなりに大きい船のためにつくったんかな？？それにしては見ての通り海が浅すぎる。

Lome abandoned bridge 建造物

海を眺めながら佇むカップルも多く、とても和む場所だ。ロメに訪れたら泳がないにしてもビーチは見ておきたい。遠くに屋台も見えたが、ホテルのプールで一泳ぎしたかったのでそのままホテルに。

Lome abandoned bridge 建造物

まさか、昔の奴隷船のボーディングブリッジ、ではないよね？？？

ロメビーチ ビーチ

子どもを後に抱え、頭に大きな容器を乗せて歩く姿がとても凛々しい。
ドリフのコントように、空から洗面器が落ちてきて、頭に当たった瞬間では決してない。

イビスホテルにしては部屋は広く快適だ。十分なコスパだ、

イビス ロメ センター ホテル

奥に見える道路までの緑地とプールがイビスホテルの敷地。かなり広い。

夕方になるとプールで泳ぐ人も少なくなり殆ど独占状態。プールは子供用と大人用があり、大人用はものすごく深い。日中町歩きする時かなり暑いので、プールでプカプカ浮いていたり、ゆっくり泳いだりとても気持ちよかった！タオルはプールサイド出もらうことができる。ただあまり暗くなってくるとプールサイドで横になっていると蚊がどんどんやってくる。

イビス ロメ センター ホテル

プールから上がるともう外に出る気になれずホテルのレストランで食事。ビュッフェ式でビールを別途頼み日本円で約2,000円少し高いが、ジャージ姿でゆっくり食べれたので値段はあまり気にしない。ここのビールがメッチャ美味しくて、この旅行で一番の味だった！

イビス ロメ センター ホテル

洗面台には見てからに、シャンプーのようなものが置かれていた。？？？石鹸は？？なんで洗面台にシャンプー？？？

シャワーブースを見ると同じものが一本あるだけ。どういうこと？っと思ってよくよく見ると、フェイスウォッシュ、シャンプー、ボディソープにもなる万能石鹸だった。
んー、自分は洗えれば良いので気にはならないが、女性では気になる人はいてるかなー。。。

イビス ロメ センター ホテル