新春深川七福神巡り

2017/01/14 - 2017/01/14

月例のウォーキングですが、新春初のウォーキング：七福神巡りということで今回はＪＲの企画から少し離れて深川エリアの七福神を巡りました。

起点駅・集合時間：東京メトロ東西線門前仲町駅　10時

歩行距離・所要時間：約４．５ｋｍ　約４時間

今回のコース：
東京メトロ東西線門前仲町駅→深川不動堂（スタート）→富岡八幡宮（恵比寿神）→八幡橋→冬木弁天堂（弁財天）→法乗院（深川閻魔堂）→心行寺（福禄寿）→採茶庵跡→芭蕉の散歩道→深川稲荷神社（布袋尊）→萬年橋→芭蕉稲荷神社→正木稲荷神社→芭蕉庵史跡展望庭園→みや古（昼食）→深川神明宮（寿老人）→高橋のらくろロード→東深川橋→深川江戸博物館→ブリジェラ→フジマル醸造所→Blue Bottle Coffee Kiyosumi→門前仲町駅（ゴール）

エリア 門前仲町(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 私鉄 徒歩

最初は門前仲町の深川不動堂からスタートです。七福神巡りのコースではありませんが、やはりここは外せません。今回のウォーキングが順調にいきますようお祈りします。

深川不動堂 寺・神社・教会

先日NHKのブラタモリで成田山新勝寺の江戸での出開張について放映しておりますが、その出開張の会場がこの深川不動の場所だったというのは初めて知りました。

深川不動堂 寺・神社・教会

深川不動を後にして、次は富岡八幡宮(恵比寿様)に向かいます。いよいよ七福神巡りスタートです。

富岡八幡宮 寺・神社・教会

まず七福神巡りの色紙(恵比寿様のところに朱印済み)を購入(1100円)し、境内西側にある恵比寿宮をお詣りします。

富岡八幡宮 寺・神社・教会

勿論本殿にもお詣りします。

富岡八幡宮 寺・神社・教会

横綱力士碑の脇を通り境内の外にでます。

富岡八幡宮 寺・神社・教会

八幡橋を渡ります。夏に深川散歩をして以来ですが富岡八幡宮に来ると何故かここを歩きたくなります。(^^;

八幡橋 (旧弾正橋) 名所・史跡

八幡橋下をくぐる遊歩道を通り次の冬木弁天堂に向かいます。八幡橋は明治11年、東京府の依頼により工部省赤羽製作所において鋳造された、都内最古の鉄橋で国の重要文化財です。

八幡橋 (旧弾正橋) 名所・史跡

冬木弁天堂(弁財天)に到着しました。いつもは閉まっているお堂の扉が開放されており、有り難くお詣りし、色紙の弁天様の所にご朱印をいただきます(100円)。

冬木弁天堂 寺・神社・教会

次に心行寺(福禄寿)を目指しましたが、その前に深川の閻魔様を素通りできず、法乗院に寄ることにしました。

法乗院 深川えんま堂 寺・神社・教会

今回は、「ガン封じ」にお賽銭を入れてお祈りしたところ、閻魔様から「そもそも信仰心とは」について諭しを受けました。どうやら流される音声は、賽銭を入れる場所に関係ないようです。(^^;

法乗院 深川えんま堂 寺・神社・教会

閻魔堂を後にして、福禄寿の安置してある心行寺に入ります。

心行寺 寺・神社・教会

心行寺は、元和2年(1616)京橋八丁堀に創立された浄土宗のお寺だそうです。その後、1633年に深川の現在地に移ってきた由緒ある名刹だうです。

心行寺 寺・神社・教会

境内の六角堂に安置されている福禄寿にお詣りします。

心行寺 寺・神社・教会

心行寺を後にして清澄通りを北上、海辺橋手前の松尾芭蕉ゆかりの採茶庵跡に到達しました。こちらも約半年ぶりです。採茶庵は芭蕉の門人杉山杉風の庵室で、芭蕉は、元禄２年（1689）にここから「奥の細道」行脚に旅立ちました。

採荼庵跡 名所・史跡

前回は仙台堀川を渡り深川図書館方面に歩きましたが、今回は川沿いの桜並木の遊歩道を清澄橋方面に歩きます。

この遊歩道は「芭蕉の散歩道」と呼ばれ、道沿いに奥の細道の経路順に詠まれた芭蕉の句の立札が立っております。

清澄橋を渡り、次の深川稲荷神社方面に北上します。

清澄公園の中を通り抜け北上します。

清澄公園 公園・植物園

錣山部屋の前を通り深川稲荷神社に向かいます。

深川稲荷神社（布袋尊）に到着しました。この神社は1630年創建とのこと。当初は旧地名深川西大工町から西大稲荷と言われていたそうです。すぐ裏を流れている小名木川は江戸初期より、浦安と日本橋を結ぶ物流の運河であり、船の往来が大変激しかったそうです。ここの付近はその船を大工が一帯に住んでいたためこの町名が生まれたとか。

深川稲荷神社 寺・神社・教会

深川稲荷を後にし、萬年橋を渡ります。この橋は浮世絵でも描かれたことでも有名ですね。今は近代的な鉄橋（1930年製）ですが、寛永のころ（1624?）には既に架けられていたという古い橋です。

萬年橋 名所・史跡

江戸時代の萬年橋。葛飾北斎（かつしかほくさい）は、風景画「富嶽三十六景（ふがくさんじゅうろっけい）」のなかで「深川萬年橋下」としてとりあげています。この萬年橋が架かっていた小名木川は江戸城を造る石や材木はもちろん、魚、米、野菜その他、全国からの物資の輸送に重要な役割を果たし、江戸幕府の物流における大動脈となっていたそうです。

萬年橋 名所・史跡

橋を渡ったところに船番所跡がありました。水路の関所のようなものですね。幕府は物資流通の重要な水路であった小名木川河口の萬年橋に「川船番所（かわふねばんしょ）」をおき、小名木川を通る人と出入りする船や荷物を取り締まったそうです。

川船番所跡 名所・史跡

川船番所跡より少し進み、路地に入ったところに芭蕉神社がありました。松尾芭蕉ゆかりの神社ですね。境内に芭蕉庵跡の碑があります。

芭蕉稲荷神社 寺・神社・教会

ここ深川の芭蕉庵は、先ほどの採茶庵の門人杉風所有の生簀の番小屋であったそうです。延宝八年（1680）冬、芭蕉は日本橋小田原町からこの地に移り住んだそうですがその時はまだ「芭蕉」ではなく「桃青」と号していたそうです。そのうち門人李下の贈った芭蕉一株がよく繁茂して、やがて草庵の名となり、庵主自らの名ともなったとか。

芭蕉稲荷神社 寺・神社・教会

大正6年の津波来襲の後、芭蕉が愛好したといわれる石造の蛙が発見され、故飯田源太郎氏等地元の人々の尽力によりここに芭蕉稲荷が創建され、大正10年東京府によりこの一帯、常盤一丁目が旧跡に指定されたそうです。石碑にその石蛙がありますね。この神社の近くには、江東区芭蕉記念館分館があります。

芭蕉稲荷神社 寺・神社・教会

芭蕉稲荷神社のすぐ近くには正木稲荷神社がありました。創建年代は不詳ですが、江戸時代には既に当地に鎮座、梅暦や江戸名所図会等の書物に記載されている神社だったそうです。この神社には柾木の大木があり、隅田川から小名木川へ入る目標ともなっていたことから、柾木稲荷神社と称されて、そのうち正木稲荷になったのだとか。柾木の樹皮は腫物によく効いたそうで、そこからおできの神様と言われるようになったとも。

正木稲荷神社 寺・神社・教会

正木稲荷神社の隣には江東区芭蕉記念館分館があり、その建物の上は展望庭園となっておりました。テレビ酒場放浪記で吉田類が森下「居酒屋三徳」の回で散策した場所ですね。

芭蕉庵史跡展望庭園 公園・植物園

展望庭園からの隅田川の眺め。吉田類もこの風景を眺めたのでしょうね。向こうに「清洲橋（きよすばし）」が見えますね。ドイツのケルン市のライン川にかかるつり橋をモデルに作られたそうです。

芭蕉庵史跡展望庭園 公園・植物園

そろそろ昼食時ですね。やはり、深川めしが気になるところです。芭蕉庵史跡展望庭園から深川芭蕉通りを抜けて今日のお昼ごはんの目的の店「割烹みや古」に向かいます。

割烹みや古に到着しました。さすが深川の老舗割烹だけあって雰囲気のある店構えですね。大正１３年（１９２４年）の創業だそうです。

割烹 みや古 グルメ・レストラン

先ずは軽く熱燗を。寒波の中を歩いてきて冷えた身体に染みわたります。

割烹 みや古 グルメ・レストラン

ほどなく深川めしセットが供されました。1500円（税抜）。ここの深川めしは炊き込み風。アサリ、油揚げ、御飯の一体感が上品な感じ。美味しくいただきました。

割烹 みや古 グルメ・レストラン

お昼ごはんを終わり、午後のウォーキング開始です。先ずは深川神明宮（寿老人）を訪れます。入口の鳥居には「深川発祥の地」の垂れ幕が。

深川神明宮 寺・神社・教会

深川神明宮は、深川において創立の最も古い神社だそうです。大阪摂津の深川八郎右衛門が、この付近に村を開拓し、その鎮守の宮として1596年に創建されたのだとか。門前仲町の富岡八幡宮より古いですね。徳川家康が尋ねたとき、この村に名前がなかったので「深川村」と名付けられたそうです。

深川神明宮 寺・神社・教会

境内ある寿老人の宮にお詣りします。

深川神明宮 寺・神社・教会

本殿にもお詣りします。鳥居の形が特徴的ですね。

深川神明宮 寺・神社・教会

深川神明宮を後にし、[高橋のらくろード（高橋商店街)」を進んでいきます。100年以上前に生まれたキャラクター「のらくろ」の生みの親、田河水泡が青年期まで江東区に住んでいたことから、記念館「のらくろ館」が造られ、界隈の商店街は「高橋のらくろード（高橋商店街）」と命名されているそうです。

高橋のらくろード （高橋商店街） 市場・商店街

店名に「のらくろ◯◯」と付くお店も多く、商店街の中はのらくろがいっぱいです。勿論たまたま見つけた深川いろは煎餅店の店頭の御煎餅にも。

「のらくろせんべい」は同行者のかたがお土産にお買い求め。多分日本どこを探してもここにしか売っていないでしょう。こういう出会いがウォーキングの醍醐味ですね。

のらくろロードの後は深川江戸資料館に移動。

深川江戸資料館 美術館・博物館

ここは、江戸時代の深川の町並みや、庶民の暮らしぶりをそのまま再現した資料館です。

深川江戸資料館 美術館・博物館

中には実物大の江戸の町並みが広がております。八百屋、米屋、船宿、そして多くの庶民が住んでいた長屋などが立ち並んでいます。

深川江戸資料館 美術館・博物館

水路の水辺の様子も再現されております。

深川江戸資料館 美術館・博物館

長屋の内部の様子。当時の生活様式をそのまま再現したような、細部まで凝った造りは圧巻です。

深川江戸資料館 美術館・博物館

この日は江戸時代の看板の特別展も開催されておりました。

深川江戸資料館 美術館・博物館

深川江戸資料館の後は龍光院（毘沙門天）を訪れます。

龍光院 寺・神社・教会

龍光院はすぐ近くの雲光院の塔頭寺院で、1611年に馬喰町に創立、２回の大火による焼失と移転を経て、1682年にこの地に移ってきたそうです。

龍光院 寺・神社・教会

龍光院がこの地に移ってきたとき、鬼門除けとして境内東北角に三尺ほどの石造の毘沙門天が安置されたのがきっかけで、このお寺は七福神巡りの毘沙門天担当になったそうです。写真は昭和50年製の立派な木造です。

龍光院 寺・神社・教会

毘沙門天の後は、近くのブリジェラというお店で一息つきます。このお店はブリオッシュ・コン・ジェラートの専門店だそうです。イタリアのシチリア地方が発祥で、 現代でも朝食や昼食で当たり前に食べられているそうです。

ブリジェラ グルメ・レストラン

ブリオッシュとは、 水の代わりに牛乳を加え、バターと卵を多く使った口当たりの軽い発酵パンの一種。このパン生地にジェラートを挟んだものが、ブリオッシュ・コン・ジェラートです。私はピスタチオのジェラートを挟んだものをいただきました。温かいブリオッシュと冷たいジェラートが絶妙のバランスで美味しいです。

ブリジェラ グルメ・レストラン

ブリジェラの後はその近くのフジマル醸造所で試飲を楽しむことにしました。深川は立ち寄り処がいっぱいあって奥が深いです。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

フジマル醸造所の建物外観。一見普通のマンションにも見えます。ここの一回でワインの醸造、２階で14時以降有料試飲をしております。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

早速店内で試飲します。1000円でメニューから三種類のワインを試飲します。私は
生樽ワイン（白）、ロゼ、赤（メルロ）を注文しました。白がフルーティーな香りも好みでした。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

いくつか、ワインのおつまみも注文しました。その中で気になったのが写真の小桃の酢漬け。普通の桃に成長する前に摘み取ってピクルスにしたものです。とても桃には感じられない梅のような感じ。白ワインによく合いました。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

同行の皆さまも思い思いにお好みのワインを選択し、まったりと楽しみます。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

試飲したワインです。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

試飲した後は帰りに１階の醸造所を少し見学させてくれました。

清澄白河 フジマル醸造所 グルメ・レストラン

醸造所を後にし、最後の七福神巡りスポット円珠院に寄ります。円珠院は浄心寺の塔頭の一つで、義勝院日演（1741没）が開山、永井讃岐守直允の後室（円珠院殿妙献日寄大姉、享保15年1730年寂）が開基となり創建されたそうです。享保5年（1720年）に描かれた大黒天の掛け軸があり、木造の大黒天が安置されるなど、江戸時代から深川の大黒天として有名だったそうです。ここで色紙の朱印も全部完成。ありがたくお詣りします。

円珠院 寺・神社・教会

円珠院を後にし、門前仲町に戻る途中、有名なブルーボトルコーヒーに寄って美味しいコーヒーをいただくことにしました。

ブルーボトルコーヒー 清澄白河 ロースタリー＆カフェ グルメ・レストラン

中は大勢の人で賑わっておりました。ドリップコーヒーを一杯ずつ丁寧に作るので時間は少しかかりましたが、確かに美味しかったです。スッキリしていましたがコクがあり、コーヒーに不案内な私でも一口飲んで美味い！と思いました。

ブルーボトルコーヒー 清澄白河 ロースタリー＆カフェ グルメ・レストラン

一行は最後に門前仲町の伊勢谷和菓子店に立ち寄りめいめいお土産を購入。充実した七福神巡りの一日が終わりました。

深川 伊勢屋 本店 グルメ・レストラン