錆びつくより擦り切れろ！byカーネル准高齢ドラゴンin明日香

2017/01/11 - 2017/01/11

　１月７日の朝日新聞の天声人語でKFCのカーネル・サンダースの言葉が紹介されていた。彼は人生で失敗を繰り返し６５歳にしてチキン調理で大当たり。９０歳で亡くなるまで働き続けたそうだ。

　准高齢ドラゴンは死ぬまで働くのはいやなので、１００歳で擦り切れるまで遊び続ける所存である。

　因みに、カーネルはサンダースさんの本名ではなくケンタッキー州から贈られた名誉称号（大佐）である。野口英雄もエクアドル陸軍から黄熱病治療に貢献したとしてカーネルの称号を贈られているのだ。

　ついでにこの日の朝日新聞から「川柳」と「かたえくぼ」もご紹介。

「前期だの准だの言われ古希祝い」（五社蘭平さん）

「もはや老後ではない」－准高齢者（ピーチクさん）

　政治、経済、芸能、世間の出来事に全く興味のないドラゴンは旅行記に書くネタを探すために新聞取ってるのだ。

　因みに７５歳までの高齢者は前期から准に替わろうとしているがドラゴンは熟年のままなので念のため。

　さて、前置きが長くなったが今年の初登りは御破裂山である。そんな山知らないという人が殆どであろう。私も知らなかったのだが、談山神社へ行こうとしたら裏山が御破裂山だったのである。

　中大兄皇子や中臣鎌足ゆかりの山なのだが説明は省く。今回はシルバーの先輩を誘って二人で登ったのだ。

エリア 飛鳥(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車 徒歩

　多武峰から明日香村へはハイキングコースが整備されているのであるが、今日は御破裂山へ登るのだ。

　御破裂山に登るには一般的には談山神社の境内を通り登るのだが、６００円の参拝料というか入山料を取られるので、裏道からこっそり登ろうという所存である。山から下りて神社へ行けば参拝料免除？

　女人禁制の男だらけの所へは行きたくないドラゴン、現在は男女同権誰でも行けるらしいのだが若い女性には一切出会わない。

　西門跡の横手から談山神社を通らずに御破裂山へ行けるらしい。

　枯葉で埋まった冬の山道。

　御破裂山へは舗装林道が伸びており車でも行けるのであった。

　誰も知らない御破裂山。標高６１８ｍ。

　この山頂の小山が藤原鎌足の墓であるらしい。

　因みに藤原鎌足というのはドラゴンの好きな「隠し砦の三悪人」に千秋実と共に準主役で出てくる黒沢ファミリーの俳優である。違うか、別人？

　（友人から指摘があり、俳優は藤原「釜足」であった。）

　千数百年前に死んだ鎌足の墓にしては新しすぎる。数年前じゃないの？先祖代々の墓なのね。

　さて、ここから神社に下れば参拝料６００円を免れて行けるはずであった。

　ところがどっこい、敵もさるものひっかくもの、入山料逃れの輩の裏をかくまさかの裏関所。（通り抜けの・・・）という文言からして過去に「山からの下りで通るだけだ」という言い訳をして拝観料を払おうとしない人がいっぱいいたのね。

　「夜を込めて裏道登山を計るとも　世に談山の関は許さじ」　准高齢納言

　御破裂山ハイキングだけでは物足らないので、奈良の歴史に詳しい先輩の案内で天香久山にも登ってみる。

　標高１５０ｍほどの丘であるが登山道がついている。

　西の方には畝傍が望める。

　天香久山神社。

　日本では少し大きい岩があると御神体にしたり、名前を付けて見世物にしようとする。

　「月の誕生石」、どこが！っていう感じである。「これこれ、注連縄を超えて入ってはいけません」

　さらに物足りないので耳成山にも登ってみることに。

　綺麗な二等辺三角形の山なので「耳無し」からついた名前だとか。

　蚊取り線香の様に渦巻き状に遊歩道がついているので一周しながら登頂。

　標高１４０ｍの耳成制覇。

　御破裂、香久山、耳成と三山連続登頂！　畝傍も登るとギネスに登録されてしまうかもしれないので、今日はこれくらいにしといたろか。

　今日の仕上げに藤原宮跡へやって来た。

　大極殿跡。

　藤原宮跡から望む天香久山。

「軽すぎて夏着にけらしレインウエア　濡れて干したり雨の香久山」

　持統天皇がこの藤原宮から東の香久山を眺め、山裾に干されている民の洗濯物をみて詠める。ちょっと違うか？

この旅行記へのコメント （2）

• duc teruさん 2017/05/04 20:41:16

  パリのアパルトマン滞在記にご訪問ご投票ありがとうございました

  とても励みになりました、お礼に参上、いつもながらの素敵な写真と自然の暖かさ、元気いっぱいの熟年ドラゴン節を楽しませていただきました。今度は飛鳥に泊まる予定です。
  
  拙方、おかげさまで、何とか帰国編にたどり着くことができました。
  
  なんということのない日々ではありますが、自分のけじめとして書いております。拙作、駄作で貴重なお時間を割いてご訪問いただけさらにはご投票までいただいて大変励みになりました。
  ご退屈頂いたのではないかと、恐縮しております。
  
  実は５月６日より３週間ほど、京、奈、伊勢に出かける前に何とか仕上げたいと、ずいぶん雑になりましたが、お許しください、愚老としては精いっぱいで頑張りました。
  
  お付き合いいただきまして誠にありがとうございました、またお邪魔いたします。
  
  duc teru

• trat baldさん 2017/03/26 07:42:17

  言ってみれば我々は老中です！

  一応お給料は頂いているので社会奉仕とは云えないけど介護施設＆保育施設で働いています、擦り切れるどころか旅と同じ位に面白い！
  Ps.お陰で身体を絞り込む運動(体育館)が目減りしてきた(ioi)