2016/06/27 - 2016/07/03
92位(同エリア188件中)
kobusakuraさん
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「ホテル季風クラブ」はもともと小さなホテルだけど、この日の宿泊客はきっと4組程度だったと思う。
そのうち、私たちを含めて3組が同時に到着したと言う不思議な出来事。
チェックイン手続きのための小さなロビーは、スタッフの少なさもあっててんやわんやの模様。
手続きの後、部屋へ案内して説明したりするのも、オーナーと思われる若夫婦がほぼ二人だけでやっているので、3組同時到着は「そりゃないだろー」という感じだったんだろうな。
案内されたコテージは思ったよりずっと清潔感があってステキだった。
小さなキッチンとカウンターテーブル、小さいけれどキレイなバスルームに、ベッドの頭上には天窓があって、自然光がちょうど良く差し込んでいる。
6月とはいえまだキリリと冷える道東の空気は、とても澄んでいて気持ちよかった。
貸切風呂がふたつあるので、さっそくそのひとつに行ってみた。
ホテルの裏側の丘の斜面を少し登っていくと風呂の入り口がある。
風呂場には洗い場もあるのが良かった。
でも、とても残念な事に、お風呂のお湯が異常に熱い。熱い。熱過ぎてとても入れない。
熱いお湯は嫌いじゃないけど、普通に考えて「入ってはいけない熱さ」でした。どうしてこんな事になっているのか不思議なんだけど、お湯の温度調整していないのか、調整してこの熱さなのかはもうわからない。
偶然だったのかもしれませんが、いちいち文句言うより、とっとと大浴場に入ったほうが得なので、そっちへ行きました。
小さな大浴場です。でも宿泊者も少ないので、最後には貸切状態でした。
良くも悪くもないけど「やっと入れた」という状況だったのでホッとしました。
お風呂からコテージに戻る途中、外のテーブルで相方が浴衣のままビールを飲みながら、海を眺めていました。
海沿いのこのホテルは、オホーツク海を何に遮られる事もなく見渡す事ができるのです。
もうすぐ日没の時間と言うころ、私もさっそくビールを頼んで同じテーブルで海を眺めていました。
やがて、本日の宿泊客全員が集まって「サンセット見物」です。
全く「絶景」でした。
ゆるゆると落ちていく太陽が海の中に沈むようにして、光の朱色をゆるゆると滲ませます。
誰もがシャッターをきりながら感嘆し、完全に沈みきるまでそこから動こうとしませんでした。
良い時間でした。
サンセットを見終えるとお待ちかねの夕食です。
串に差した海鮮や野菜を油で揚げながらいただく「揚げゆうゆ」が珍しくてとても美味しかった。
他のお料理もとても丁寧に作られていて、見た目もキレイだし味も良い。
誰かが「特に良い材料は使ってないな」なんて大声で言っていたけど、そんな事はありません。
この土地の食材をたっぷりと使い、ひとつひとつがちゃんと美味しい。
朝ごはんもそうでしたが、色々なものを手作りしているようですが、どれも美味しい味に仕上げているのです。
「季風クラブ」の食事は大満足でした。ごちそうさま。
若夫婦のオーナーと言い、宿の清潔さといい、さぞかし新しいホテルなんだろうと思って聞くと「いえ、30年ほどやっています」とのこと。そういえば宿の中で何度も見かけたご老人。会うたび気持ちよくご挨拶してくださる、その方が初代オーナーさんだったのかも。
なんとなく、知床の斜里や羅臼なんて言うと、おそろしく田舎のイメージですが、ここの宿は人もサービスも洗練されていたのが印象的でした。「家族経営」独特の臭みも感じられません。気に入りました。
さて、朝食を終えるとチェックアウトして、次の目的は知床五湖をサラッと見て、羅臼で有名な食堂でのランチにうに丼を食べる事です。そこから今度は釧路へと向かいます。
絶景の続くドライブコースなので、あえて遠回りして向かう事にします。
道路は広く天気はよく車は少ない、最高のドライブコースなんです。(ネズミ捕りもゼロでした、たまたまね)
知床五湖は思った以上に壮観な眺め。何時間もかけて5湖をガイド付きで回る事もできますが、私たちには時間がないのでガイド無しで行けるところまで歩くだけ。それでも充分満足できました。
中国人ツアー客がとても多く、オフロードサイクルが流行っているのか、専用のヘルメットをかぶったままで歩く姿をたくさん見ました。観光バスに属しているので多くの客はバスで移動するけど、オフロードサイクル持参の人だけ、バスと共に走るというプランのようです。それにしても大自然の観光中くらい、ヘルメット、脱いだらいいのにね(笑
知床五湖をあとにして、ランチ場所へと急ぎます。
途中羅臼と斜里の境界線に、国後島を臨む事ができるポイントがあります。たくさんの日本人観光客が目の前に見える国後島を見ながら怒りの声をあげているのが印象的でした。
「こんなに近くにあるのに!」「ロシアが盗っていったんだ!」とか。
観光ポイントと言って良いのでしょうか、こんなに怒りに満ちた場所はそうそう無いな、と思いました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
「ホテル季風クラブ」にとうちゃこ。
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右側がコテージ、左側が本館の建物。チェックインは本館のロビーで。
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コテージの入り口にはテーブルとベンチがあります。
ゆっくりの滞在なら、こういうスペースを楽しむ余裕もあるんだろうけど、今回は写真を撮るだけで座るチャンスもありませんでした。 -
ハンモックはとりあえず試してみました。気持ちよく眠れる季がしませんでした。
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部屋の中は天井がこんな風に組み立てられ、高さもあるので空間が広々しています。
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部屋履きスリッパと男性用の外用サンダル。
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熱すぎた貸切風呂。
どうしても入りたくて、何度も何度もトライしました。でも私がかつて体験した「熱いお風呂」のレベルを超えていました。身体が冷えている事だけが原因じゃない熱さだった。
残念。リタイア。 -
大浴場で温まった後は、通りに面した外のテーブルでビールを飲みながらサンセット見物です。
美しい。壮大。空気の綺麗さが身に沁みます。 -
ビールのグラスに夕日のジュースを注いでくれてるみたい。
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あー沈んじゃう。早いんですよね。沈む夕日の速さは目に見えるんだからすごい!
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直後に夕食部屋へ。
ハスカップのお酒にズワイ蟹とキュウリの酢の物、自家製鮭の切り込みなどなど。どれも住んだお味でコクがあって美味しい。 -
宿の名物「揚げゆうゆ」。具材はホタテや知床地鶏、ジャガイモ、ホワイトチーズなどなど、どれも北海道の食材ですね。ふのり塩でいただきます。
自分で揚げるんだけど、楽しいし美味しいんです。もちろんアッツアツ。 -
メインはイカの味噌焼きとサクラ鱒のバター焼きから選べます
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つかれきってぐっすり眠ったら朝はすっきりでした。
お天気もすっきり初夏晴れ。
朝食前にサービスチケットでお茶とコーヒーをいただきます。
外のテーブルは病みつきのスポットになりました。 -
こんな空眺めていたら心まで冴え渡ります。
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でもやっぱりお腹は空きます。
朝ごはんはさっぱりしているようで、しっかりボリューム。
手作りの品が目立ちます。とても美味しい! -
生ハムのサラダにはリンゴが添えてあります。ドレッシングも手作り。
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手作りの梅干。入れ物が可愛いわぁ。美味しい味でしたよ。
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別れを惜しみつつ、一路知床五湖へ。宿からはあっという間の距離ですが。
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絶景かな。
すごい迫力。
半分山に囲まれた知床五湖は360度どこを見渡しても迫力の景色です。 -
世界自然遺産、知床連山。本当に連山です。一つ一つの山にちゃんと名前がついています。
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そして知床五湖。
私たちは最短ルートのみなので、5湖すべては見えません。
時間があったらガイド付きでゆっくり回る事ができます。
確か3時間以上かかったと思う。見ごたえありそうだわー。 -
なんてフォトジェニックな山と湖なこと。
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う、美しすぎる
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中央でまっすぐ伸びているのはなんなんでしょうね。
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そして問題の北方領土を望むポイント。
斜里と羅臼の境界線にあります。 -
色々ありますね。今年は北方領土問題が浮上する年でした。
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夏になると知床の名前はテレビで連日のように見かけることになります。
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斜里ってふくろうがいるのね。
さぁ、早くうに丼食べに行こうっと!
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