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北方領土問題の進展はなかったという日露首脳会談のニュースを聞きながら、晴れおじさんは、江戸時代、山形出身の北方探検家「最上徳内(もがみとくない)」がいたことを思い出しました。<br /><br />県外でその探検家を詳しく知る人は、きっと少ないことでしょう。何分、山形育ちの晴れおじさんも、20年あまり前に最上徳内記念館が出来るまで名前すら知らなかったのですから。<br /><br />200年前の「地上の星」に会いに記念館を再訪した記録です。<br />

晴れおじさん「200年前の地上の星」を知る

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2016/12/18 - 2016/12/18

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アジア好きの晴れおじさん

アジア好きの晴れおじさんさん

北方領土問題の進展はなかったという日露首脳会談のニュースを聞きながら、晴れおじさんは、江戸時代、山形出身の北方探検家「最上徳内(もがみとくない)」がいたことを思い出しました。

県外でその探検家を詳しく知る人は、きっと少ないことでしょう。何分、山形育ちの晴れおじさんも、20年あまり前に最上徳内記念館が出来るまで名前すら知らなかったのですから。

200年前の「地上の星」に会いに記念館を再訪した記録です。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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  • 最上徳内記念館は村山市役所の近くにあります。

    最上徳内記念館は村山市役所の近くにあります。

  • 定礎は平成4年で、開館は平成5年とのこと。<br />だとすると、晴れおじさんが初めて訪れたのは平成6年頃。もう20年以上も前のことで、何を見たのか、とんと記憶がありません。

    定礎は平成4年で、開館は平成5年とのこと。
    だとすると、晴れおじさんが初めて訪れたのは平成6年頃。もう20年以上も前のことで、何を見たのか、とんと記憶がありません。

  • 窓口で入館料300円を払ったら、係の人がチケットとリーフレットを渡しながら「20分位ですが、最初にビデオを御覧になりませんか。」<br />今日は暇なので、見せていただくことにしました。<br /><br />

    窓口で入館料300円を払ったら、係の人がチケットとリーフレットを渡しながら「20分位ですが、最初にビデオを御覧になりませんか。」
    今日は暇なので、見せていただくことにしました。

  • 係の人がスイッチ・オン。そして、しばらくすると何とお茶のサービス。「恐縮です。」

    係の人がスイッチ・オン。そして、しばらくすると何とお茶のサービス。「恐縮です。」

  • ビデオで生い立ちから没するまでの概略が分かったところで、ロビー内を見渡すと、壁に北方領土の地図が張ってありました。

    ビデオで生い立ちから没するまでの概略が分かったところで、ロビー内を見渡すと、壁に北方領土の地図が張ってありました。

  • 北方4島の位置関係を確認。「一番大きい択捉島が東端にあるんだぁ。」<br /><br />この後、撮影禁止の展示室内で徳内らが作成した蝦夷地などの地図を見て回りましたが、そのほとんどが複製でなく実物であることには驚きました。<br />中でも、徳内が近藤重蔵とともに択捉島に渡り日本の領土であることを明らかにするために建てたという「大日本恵登呂府(だいにっぽんえとろふ)」の標柱が実物であることには、まさに感動。<br />寛政十年(西暦1798年)と墨書されているから、今から218年前。<br />「プーチン大統領。これが眼に入らぬか!」<br />

    北方4島の位置関係を確認。「一番大きい択捉島が東端にあるんだぁ。」

    この後、撮影禁止の展示室内で徳内らが作成した蝦夷地などの地図を見て回りましたが、そのほとんどが複製でなく実物であることには驚きました。
    中でも、徳内が近藤重蔵とともに択捉島に渡り日本の領土であることを明らかにするために建てたという「大日本恵登呂府(だいにっぽんえとろふ)」の標柱が実物であることには、まさに感動。
    寛政十年(西暦1798年)と墨書されているから、今から218年前。
    「プーチン大統領。これが眼に入らぬか!」

  • 本館の2階部分に明治時代の旧家の建物が移築されていて、もう1つの展示スペースになっていました。<br />実はこれ、開館時に村山市長だった方の実家の建物。最上徳内は貧しい農家出身なので、実家がこんな立派な建物だったはずはありません。

    本館の2階部分に明治時代の旧家の建物が移築されていて、もう1つの展示スペースになっていました。
    実はこれ、開館時に村山市長だった方の実家の建物。最上徳内は貧しい農家出身なので、実家がこんな立派な建物だったはずはありません。

  • 説明書き。

    説明書き。

  • 囲炉裏。

    囲炉裏。

  • 床の間に飾られていた小さな徳内のブロンズ像の顔のアップ。<br />(これも撮影禁止だったのかも知れませんが、いい表情だったので、ついパチリ。)

    床の間に飾られていた小さな徳内のブロンズ像の顔のアップ。
    (これも撮影禁止だったのかも知れませんが、いい表情だったので、ついパチリ。)

  • 続いて、アイヌの館。

    続いて、アイヌの館。

  • アイヌ語で、チセと言うそうな。

    アイヌ語で、チセと言うそうな。

  • 内部。

    内部。

  • 鮭が吊るしてあります。

    鮭が吊るしてあります。

  • その「鮭」を食べて、アイヌに食べられた熊の毛皮。

    その「鮭」を食べて、アイヌに食べられた熊の毛皮。

  • 徳内の姓「最上」は、武士の身分になってから、おそらくは故郷の母なる川「最上川」に因んで付けたものでしょう。<br /><br />ならば、最上川の冬景色も見て帰りましょう。<br />

    徳内の姓「最上」は、武士の身分になってから、おそらくは故郷の母なる川「最上川」に因んで付けたものでしょう。

    ならば、最上川の冬景色も見て帰りましょう。

  • 最上川三難所の一つ「碁点(ごてん)」近くの「竜神の吊橋」。

    最上川三難所の一つ「碁点(ごてん)」近くの「竜神の吊橋」。

  • 同じく最上川三難所の一つ「三ヶ瀬(みかのせ)」。<br />国道347号線の「みかのせ橋」から撮影。<br /><br />

    同じく最上川三難所の一つ「三ヶ瀬(みかのせ)」。
    国道347号線の「みかのせ橋」から撮影。

  • そういえば、「最上川舟歌」はロシアの「ボルガの舟歌」の流れを汲むと言われています。何か不思議な縁を感じます。<br /><br />偉大な功績がありながら、百姓出身であるために、ともに働いた間宮林蔵や近藤重蔵の影に隠れて、日本史の教科書に名前すら載っていなかった最上徳内。中島みゆきさんの「地上の星」が聞こえて来る思いがします。

    そういえば、「最上川舟歌」はロシアの「ボルガの舟歌」の流れを汲むと言われています。何か不思議な縁を感じます。

    偉大な功績がありながら、百姓出身であるために、ともに働いた間宮林蔵や近藤重蔵の影に隠れて、日本史の教科書に名前すら載っていなかった最上徳内。中島みゆきさんの「地上の星」が聞こえて来る思いがします。

  • さて、午後2時を過ぎました。<br />遅い昼食は、村山市大久保地区にある「あらきそば」で摂ることにします。<br />ここに来たのは、15年ぶりくらいかなぁ。

    さて、午後2時を過ぎました。
    遅い昼食は、村山市大久保地区にある「あらきそば」で摂ることにします。
    ここに来たのは、15年ぶりくらいかなぁ。

  • 暖簾が掛けてあるものの、ごく普通の民家の玄関。昔のままです。

    暖簾が掛けてあるものの、ごく普通の民家の玄関。昔のままです。

  • 人気のある店ですが、時刻が時刻なので、先客は3組6人のみ。<br />

    人気のある店ですが、時刻が時刻なので、先客は3組6人のみ。

  • 墨書したお品書きが梁に張ってあるのも、昔のまま。何かホットします。

    墨書したお品書きが梁に張ってあるのも、昔のまま。何かホットします。

  • 晴れおじさんは「お一人様」なので、丸いちゃぶ台席に座りました。<br />白熱灯が吊るしてあります。

    晴れおじさんは「お一人様」なので、丸いちゃぶ台席に座りました。
    白熱灯が吊るしてあります。

  • 昨年12月の新聞記事のコピー。フランス外務省が発表した世界各国の飲食店のランキング「ラ・リスト」に、この「あらきそば」がランクインしたという内容。「山形県民にとっても素晴らしい栄誉です!」と書き添えているので、店の人でなく県庁か市役所で作ったものでしょう。

    昨年12月の新聞記事のコピー。フランス外務省が発表した世界各国の飲食店のランキング「ラ・リスト」に、この「あらきそば」がランクインしたという内容。「山形県民にとっても素晴らしい栄誉です!」と書き添えているので、店の人でなく県庁か市役所で作ったものでしょう。

  • 「うすもり」と「鰊の味噌煮」のセット。1,320円。<br />器の長辺が40~45センチほどもあるので、薄盛りといっても通常の大盛り以上の量があります。太くて硬い田舎蕎麦。味、歯ごたえ、ともに昔のまま。<br />味噌煮が真っ黒なのは、古い自家製味噌を使っているためですが、それほどしょっぱくはありませんでした。<br /><br />評判になっても全て昔のまま。演出が全くない純朴なこの店も、貴重な「地上の星」と言えるでしょう。<br /><br />完

    「うすもり」と「鰊の味噌煮」のセット。1,320円。
    器の長辺が40~45センチほどもあるので、薄盛りといっても通常の大盛り以上の量があります。太くて硬い田舎蕎麦。味、歯ごたえ、ともに昔のまま。
    味噌煮が真っ黒なのは、古い自家製味噌を使っているためですが、それほどしょっぱくはありませんでした。

    評判になっても全て昔のまま。演出が全くない純朴なこの店も、貴重な「地上の星」と言えるでしょう。

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