屋久島の森と海

2016/08/28 - 2016/08/31

日本蘚苔類（せんたいるい）学会というコケの学会で、屋久島に行ってきました。

森と海を楽しんできました。

エリア 屋久島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JALグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

♪ひとりで行くんだ　シアワセに背を向けて～

ジャ～ン、オッサンは荒野をめざす！

当初、鹿児島からフェリーで行くつもりでしたが、台風10号の不穏な動きのためプロペラ機に変更し屋久島空港に到着。

台風の時はフェリーは欠航でも、飛行機の方が飛ぶ確率が高いそうです。

これが、世にも珍しい台風10号の動き。

南に抜け去るかと思いきや、反転して日本列島を横断しました(>_<)

初日、お世話になった「シーサイドホテル屋久島」。

部屋からの眺めです。

Goodなホテルでしたが、夕食の時間になってレストランに行ったところ、単品のメニューがあるにもかかわらず「予約がないとダメ」と言われ、ビックリ(>_<)

チェックインのとき教えて欲しかったよ～(>_<)

翌日ガイドさんに伺うと、台風が近づくと島は物資が不足し、このようなことはあり得るそうなのです。

実際、臨時休業している食堂もいくつかありました。

二日目。日の出(^_^)

朝食もこういう景色を眺めながら、美味しくいただきました。

今日はガイドさんにピックアップしてもらい、白谷雲水峡を歩きます。

本当は、縄文杉に会いに宮之浦岳方面へトレッキングと行きたいところなのですが、10時間以上の歩行となります。

もう若くないオッサンは、早々に断念したのでした。

ガイドさんは、9年前に石川県から屋久島に移住したというナイスガイ。

アジアやヨーロッパも歩いているそうです。

屋久島は花崗岩の島。

こんなところを登ってゆきます。

これは屋久杉。

屋久杉は油分が多く含まれており、耐久性に優れているとのことです。

屋久島は日本蘚苔類学会の選定した「日本の貴重なコケの森」にも選ばれています。
ちなみに「蘚（せん）」も「苔（たい）」もコケの一種の総称です。

他の有名どころでは、奥入瀬渓流、北八ヶ岳、大台ケ原、耶馬渓、西表島など二十箇所ほどあります。

この森は映画「もののけ姫」の舞台のモデルとなったらしく、wikipediaにもそのように記載されています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E3%81%91%E5%A7%AB

ガイドさんのお話によると、地元の人たちがいつしか「もののけの森」と呼ぶようになったところ、スタジオジ〇リからクレームがつき「苔むす森」と貼り替えられたそうです。

事実なら、ちょっと寒いお話ですが・・・( ﾟДﾟ)

美しいフォーリースギバゴケ。

フォーリーは日本の植物を研究したフランス人。

コケ・ガールさんが撮影しているのは、

オオミズゴケ。

こちらは、ヒロハヒノキゴケ。

オニクラマゴケ。

といっても、これはシダの仲間でしてコケではありません。

下山後、ガイドさんに二日目の宿泊地の「屋久島山荘」に送ってもらいました。

ここに学会の参加者が宿泊しており、皆さんと合流。

ここの来館者には、三笠宮殿下、秋篠宮殿下をはじめ、屋久島を研究したウィルソン、森光子のでんぐりがえしで有名な「放浪記」の作者林芙美子（←ファーストクラスで海外出張し、その理由を「疲れるから」と言い放った横浜市長( ﾟДﾟ)とは別人です）、「世界の旅」でおなじみの兼高かおる、歌手の青江美奈、くいしんぼう万歳の村野武憲、サッカーの釜本邦茂、あのねのねの清水国明などが名を連ねています。

さっそく、バスで珍しいコケの観察に出かけます。

山道を越え、沢を登り、

見つかりました！　

幻のフウチョウゴケです！！

これが、その「幻の」フウチョウゴケ！

しかし初学者の私には、どこが幻なのかはわかりません(号泣)

しかし専門家の方々にとって、屋久島はコケの聖地なのです。

要するに、「おおっっ！」とか「きゃ～っ！」とか言いながら、コケの生えているところを3ｍ進むのに10分かかる集団だとご理解ください。

クモノスゴケ。

ムクムクゴケ。

ホテルに戻ってきました。

ホテルからの眺め。

学会の模様です。

三日目。海が荒れています。

コケなのに、なぜに海にいる？
キャハハハ、今日は学会をサボりダイビングなのです(^_^)/

ダイブショップの名前は「もりとうみ」です。台風のため船でゆくポイントはあきらめ、岸からのアプローチになるということです。

クマノミくん。

ミツボシクロスズメダイの産卵シーン。

オランウータン・クラブ。

アカカマスの群れ。

赤くないけどアカヒメジ。

夜間と死んでいるときは、赤くなるらしいです。

今日は、ダイビングは何年ぶりかというAさんとBさんと私と3人で潜りました。

1回のダイブでしたが、結構バテました。
駐車場の車まで戻る際も、若者にはついて行けません。

今回のインストラクターさん、生徒に結構な上目目線でものを言います。
しかし私は、それも真面目なキャラゆえと思っていました。

ところが彼は、われわれ3人を前にこう言い放ったのです。
「僕は体験ダイビングはハッキリ言ってお金のためと思っています。ファンダイビングは違うけどね。」

(*_*)(>_<)( ﾟДﾟ)(*_*)(>_<)( ﾟДﾟ)

ログ付け後、スタッフの方にホテルまで送ってもらったのですが、Bさんは嫌な顔で「あと味、悪いですね～(>_<)」と言っていました。

私もセブ島で、体験ダイビングを経てダイビングのすばらしさを知りました。Bさんも同様だと言います。

インストラクターさん、悪くないんだけどね、何でそんなこと言うかな～

スタッフの方に、「皆さんのHPはいきなり最初がアウトですよ。『A ISLAND』はマズいんじゃ？『AN』か『THE』でしょうね～(^_^;)」とだけ言っておきました。

スタッフの方は「伝えます」とは言っておられましたが・・・

午後は再びコケの勉強。

コケについての熱い討論。

学会の最後は打ち上げです。

とびうお～(^_^)

きびなご～(^_^)

これダイビングの時も泳いでたよ～

屋久島で焼酎を造っている業者さんからの差し入れ。

四日目の最終日も、最後の最後までコケを観察する皆さん。

大学の研究者や博物館勤務の皆さんが主です。
学生や私のような素人愛好家もまざり、和気あいあいとした集まりです。

台風も去り、鹿児島行きのフェリーは運航していました。
桜島が見えてきました。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。





【付記】

2019年2月、屋久島の協力金着服のニュースが報じられました。

やっぱり会計を一人で担当させちゃダメですね、残念！(>_<)

私が払った300円の方は大丈夫なのか？！( ﾟДﾟ)

密室の中だとこういう事が起こりがちですが、ダイビングの現場も密室みたいなものです。生命の危険も伴うダイビングでは、なんといってもイントラさんには従わないといけません。しかし、今回は上から目線の不遜な態度が不快で、とても楽しい｢ファン｣ダイビングとは言えませんでした。

｢オレ、ホスピタリティゼロですから。葉山のナ〇っていうショップ知ってる？ あそこはホスピタリティいいらしいね｣とか言います。

｢屋久島には、ゲストを泣かせるショップがあるんだからね。ウチなんかいいほうだよ。｣というのは仮に本当のことだとしても、島内の他業者を売るような発言ではないでしょうか。｢どっひぇ～(>_<)、屋久島のダイブってそうなんか？！｣と思われてしまいます。

ダイビング後の後片付けでゲストが手間取っていると、｢わかんないの？（資格を取ったのは）どこのショップ？｣と他店批判。

ログ付けの際には、｢なんで遅れたの、ガイドにちゃんと着いてこなきゃダメだよ｣と。だって、ガイドさん泳ぐの速すぎるよ～(>_<)

ちなみにHPの｢A ISLAND｣は今も直しておらず、指摘してもムダでした。

協力金着服のニュースを聞いて、コケの観察でお世話になった皆さんや親切な山のガイドさんを思い浮かべました。真面目にやっている屋久島の皆さん、きっと愕然とされたことでしょう。

どうかこれからも頑張ってくださいと願わずにはいられません。