大人の休日パスで行く東北　３日目　（盛岡・花巻）

2016/11/27 - 2016/11/30

３日目は岩手県を歩きます。岩手は工場見学で一度来たことがあります。そのついでに平泉にも行きました。それとは別に、妻も平泉には行ったことがあるようです。
なので、今回は盛岡城跡公園を散歩した後、あまり知らないイーハトーブを訪ねて花巻に向かいました。

《経路》
１１月２７日（日）
　東京 9:12　ー（とき311号）ー　新潟 10:49
　新潟 15:01　ー（いなほ7号）ー　村上 15:47
１１月２８日（月）
　村上 9:15　ー（いなほ1号）ー　秋田 12:04
　秋田 16:12　ー（こまち28号）ー　盛岡 17:48
１１月２９日（火）
　盛岡 10:07　ー（やまびこ42号）ー　新花巻 10:19
　花巻 14:41　ー（釜石線普通）ー　新花巻 14:49
　新花巻 15:19　ー（やまびこ52号）ー　宇都宮 17:33
１１月３０日（水）
　宇都宮 8:44　ー（やまびこ205号）ー　仙台 10:06
　仙台 17:30　ー（こまち26号）ー　東京 19:04

エリア 花巻(岩手)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝目覚めて外の眺め。雨の心配はなさそうです。

ホテルメトロポリタン盛岡　ニューウイング 宿・ホテル

7時から朝の散歩に出かけます。

北上川沿いのこの辺りは、啄木であい道と呼ぶようです。

木伏緑地 (啄木であい道) 名所・史跡

ホテルから500mほどで開運橋が見えてきます。

開運橋 名所・史跡

開運橋通を1kmほど歩いて、岩手公園下に。

盛岡城跡。

盛岡城跡公園(岩手公園) 名所・史跡

盛岡城は南部藩南部氏の居城です。

城は明治時代、廃藩置県によって大半が取り壊され、石垣だけが残っています。

杏の大木。

南部利祥中尉銅像台座。
南部利祥は南部家第42代当主で大正天皇の学友。陸軍騎兵中尉として日露戦争で活躍したが戦死。その栄誉を記すためこの銅像が建立されたが、太平洋戦争の金属供出によって撤去され、現在は台座のみが残っています。

本丸を降りて二の丸に向かいます。

本丸と二の丸の間の空堀。

この辺りが二の丸。

啄木歌碑があります。啄木が授業を抜け出して読書にふけったのがこの辺りだそう。
歌碑の文字は、啄木の恩友 金田一京助のものだそうだが、読めません。

鳩おじさん。どこにでもこういう人がいますが、果たして良い行いかどうかはわかりません。

立派な石垣が続きます。

なんとか持ちこたえています。

三の丸付近の傍に烏帽子岩があります。桜山神社の境内です。

烏帽子岩 (桜山神社) 名所・史跡

アナ雪のオラフだるま。

こちらは、なんぶくん。

ウルトラマンやクレヨンしんちゃん。お茶目な神社です。

でも、南部藩の総鎮守として信仰を集めたれっきとした神社、立派な社殿です。

桜山神社 寺・神社・教会

門も立派。

参道もちゃんとあります。

この辺りが街の中心でしょうか。

盛岡地方裁判所です。

その構内に石割桜があります。
街歩きの途中で偶然見つけました。

石割桜 花見

この敷地は盛岡藩の家老であった北家の屋敷跡だそうです。庭石の割れ目に桜のタネが飛んできて芽を出し、成長とともに石の割れ目を押し広げていったようです。

石は花崗岩で周囲21m、桜はエドヒガンで樹齢は350～400年と推定されています。
幹の周囲は4.6m、樹高11m、枝張りは東西に16m、南北に17.1m。
大正12年、国の天然記念物に指定されています。

帰りは大通りを駅の方向に進みます。

適当なカフェがあったのでここで朝食。

モーニングセット290円。

朝食はこれで十分です。

20分ほどカフェでマッタリした後、ホテルに戻ります。
３大カラオケ店（ビッグエコー、ジョイサウンド、シダックス）が軒を連ねています。盛岡市民はカラオケ大好き？

開運橋に戻ってきました。
「そら青く　開うんばしの　せとものの　らむぷゆかしき　冬をもたらす」宮沢賢治

開運橋 名所・史跡

北上川です。

橋のたもとから盛岡駅が見えます。

啄木であい道にも啄木歌碑。

木伏緑地 (啄木であい道) 名所・史跡

ホテルに戻ってきました。

ホテルメトロポリタン盛岡　ニューウイング 宿・ホテル

そういえばホテルのキーホルダーは南部鉄器でした。

9時半にチェックアウト。盛岡駅です。

盛岡駅 駅

新幹線待合室

10:06発やまびこ42号。一駅ですから自由席、空いています。

あっという間に新花巻駅に到着。

新花巻駅 駅

宮沢賢治一色の駅です。

例によって観光案内所で観光ルートを教えてもらいます。

バスが出た後なのでタクシーでまず宮沢賢治記念館へ。840円。
タクシーで行ったのは訳があります。理由は後でわかります。

宮沢賢治記念館 美術館・博物館

こんな物騒な情報も。

3館共通チケット800円を購入しました。

これが記念館。

入り口は猫の事務所。

館内の写真は撮りませんでしたが、宮沢賢治の心象世界、作品世界、フィールドが展示されています。特別展として「賢治と石」展も。
昔少し読んだだけで、あまりよく知らない宮沢賢治を理解することができます。科学者にして宗教家、同時に文学、絵画、音楽と多彩な才能を持った天才だと思います。

イーハトーブ館に行ってみることにしました。

クマが出るという南斜花壇に降りていきます。

フクロウの街路灯。

こんな石像も。

斜面の踊り場には賢治にちなんだモザイクが。
「注文の多い料理店」

「山男の四月」

「月夜のでんしんばしら」

イーハトーブ館が見えてきました。

宮沢賢治イーハトーブ館 美術館・博物館

入館料は無料ですが、中には何もありません。がっかり。

駐車場を抜け、道路に出ると記念館の階段が見えます。

バスで来るとこんな階段を登る必要があります。

367段あります。タクシーで行くのが正解。

道の向かいが童話村。

賢治の学校 美術館・博物館

銀河鉄道もシーズンオフなので動いていません。

いかにも作り物。

上りなのに下って行く階段。

賢治の学校。共通券で入ります。

「月夜のでんしんばしら」

館内はこんな部屋や、

こんな部屋。

こんな部屋や、

こんな部屋も。

あっという間に通り過ぎてしまいます。
モダンアートだというのはわかりますが、賢治とどんな関係があるのでしょう？

最後に、申し訳程度に「セロ弾きのゴーシュ」と

「注文の多い料理店」の人形絵巻が展示されています。
ここもがっかり。観客もほとんどいません。

3館共通券の最後は花巻市博物館。

花巻市博物館 美術館・博物館

立派な建物です。

玄関ホールも広々。
展示物は郷土の歴史を知る上で貴重なものです。でも覚えていません。15分ほどで見終わりました。
3館＋イーハトーブ館を回って1時間20分です。宮沢賢治記念館が一番良かったように思います。
ちょうどお昼時。ここでの最大の収穫は、受付スタッフに近所の食事処を教えたもらったことです。

記念館前の国道456号線を南に歩きます。

こけし屋があります。今はマニア相手の商売でしょう。

店先にこけしの原木が並べられています。面白い形です。

博物館で教えてもらったお店がこちら。国道沿いに歩いて10分もかかりません。

麺房高松庵 花巻店 グルメ・レストラン

お店の外観。

店内。地元のビジネスマンも来ています。

こだわりがあるので、期待できそう。

メニューの冒頭にこんな説明。

当然、暮坪そばを頼みます。
私は天ぷらがついている竹。
妻は蕎麦だけの梅。
暮坪かぶは、まろやかな辛味で食べやすく、辛味大根とはまた違った味です。
そばも新蕎麦で香り高く、とてもおいしい。
2人で1,950円、来て良かった。

食後に店主が暮坪かぶを持って来てくれました。大根みたいですが、かぶだそうです。
生産量が少なく貴重なので、大変高価だそうです。

山奥にポツンとある一軒家にしては常連客の客層も良く、お勧めです。

歩いて記念館前のバス停に戻ります。

ここからは路線バスで花巻の旧市街に向かいます。

北上川を渡ります。
上流には宮沢賢治が命名したイギリス海岸があるはずです。

わざわざ旧市街まで来た目的はここ。

林風舎 グルメ・レストラン

宮沢賢治の弟・清六の孫である宮沢和樹氏が店主のカフェ「林風舎」です。
表紙写真が当店の看板。

１階は賢治の作品をモチーフとしたオリジナルグッズや小物・アクセサリーなどを扱うショップ、２階がカフェです。

冷え切った体には暖炉の火が暖かい。

アンティーク家具もあり、賢治の世界観をイメージしています。

吹き抜けの大きな勾配天井。

反対側。時節柄、サンタクロースのタペストリー。

宮沢賢治の肖像画。意外に地味な風貌。

私は注文の多いロールケーキのセット、1,000円。
妻はクリームが苦手なのでコーヒーのみ、550円。

サービスでかりんとう煎餅。普通のかりんとうの味ですが、甘くておいしい。
賢治が暮らしたのはここではありませんが、近くの花巻市内だったそうです。

JR花巻駅まで歩きます。450m、徒歩5分。

花巻駅 駅

釜石線で新花巻駅まで戻ります。
懐かしい２両連結のディーゼルカー。

ワンマンカー。無人駅での降車は１両目の先頭ドアしか開きません。

隣のプラットホームは東北本線のホームです。

再び北上川。

新花巻まで2駅7分。

新花巻駅 駅

下には釜石線の線路が三陸方面に伸びています。

15:19発やまびこ52号が入線。

指定席車両は閑散としています。

妻の家がある宇都宮に向かいます。
３日間旅を共にした妻はここまでです。一緒のときは一日中、話題が途切れることがなく、楽しい旅でした。
明日は私一人で仙台に出かけます。

この旅行記へのコメント （3）

• わんぱく大将さん 2017/03/05 23:06:25

  宮沢賢治

  beanbagさん
  
  高校時代、朗読大会で宮沢賢治の小説の一部を朗読したのを思い出しました。東北弁が難しかったですね。
  
  　大将

• ふわっくまさん 2016/12/12 20:06:02

  東北ご旅行〜☆

  beanbagさん、はじめまして〜こんばんは。
  東北３日間、休日パスで行ってこられたのですね〜・・
  私は秋田の温泉ツアーに参加しまして、フリータイムに岩手・盛岡に行き〜beanbagさんが行かれたところも参考にさせていただきました。
  ありがとうございました(^-^)
  
  またゆっくりお邪魔したいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
  　　　　　　　　　　　　　　ふわっくま

  beanbagさん からの返信 2016/12/13 11:00:00

  RE: 東北ご旅行〜☆

  ふわっくまさん
  
  掲示板へのコメントありがとうございます。
  
  無計画で行き当たりばったりの旅行記がご参考になったかどうか、冷や汗ものですが、拙い旅行記をご覧いただき恐縮です。
  私などよりはるかに旅行経験が豊富なご様子。機会を作られて毎月のように各地を訪れておられるようで羨ましい限りです。美しい写真と的確なコメントが旅行記を拝見してとても参考になります。
  
  これからも旅行記を楽しみにしております。過去の旅行記も折々に拝見させていただきます。
  よろしくお願いいたします。
  
  beanbag