2016/11/18 - 2016/11/18
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Mr.チャングムさん
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群馬の世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の中の一つ「田島弥平旧宅」がある
伊勢崎市境島村を中心とする「島村蚕種の会」の視察研修に縁あって誘われ
会員でもないのに参加費は同じ3000円でいいというので参加することにした。
関越道本庄ICから上信道を通り岡谷ICで降り「岡谷蚕糸博物館」へ
そして「旧林家住宅」を見学して昼食。
午後は諏訪湖畔にある「片倉館」へ、皆さんとても熱心です
最後に諏訪大社下社秋宮を参拝して視察研修終了。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
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出発して約3時間、岡谷蚕糸博物館に到着。
一大製糸業地として発展した歴史を持つ岡谷市は、諏訪製糸研究会や
全国の蚕糸業関係者らの協力を得て、岡谷蚕糸博物館を開館した。
入館料 一般 500円 10名以上の団体 400円
開館時間 9:00~17:00 水曜定休 -
ガイドがついて案内してくれました。
入るとすぐ大きなイタリー式撚糸機がデーンと構えています。
撚糸機とは・・・糸に撚をかける機械 -
カイコの一生
孵化してから繭が出来上がるまで29日かかるそうです。 -
水分検査器 明治5年(1872年)
生糸は重量で取引するので、生糸の無水量を求め、そこから生糸の正量を
出す方法が世界標準で決まっていました。 -
この水分検査器は、官営富岡製糸場の創立時にフランスから導入した
わが国第1号の水分検査器です。
側面に鶴・亀など日本伝統の図柄やフランスの田園風景が
七宝焼きで描かれています。 -
1872年(明治5年)創業の官営富岡製糸場に設置された
300釜の繰糸機の中の151番機。 -
日本に残る唯一のフランス式繰糸機です。
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諏訪式繰糸機 明治8年~明治中期
繰糸台、フレームは全て木製で、鍋は陶器製
欧米に比べて体格の小さい日本女性が一人で煮繭・繰糸するのに合わせた
作業しやすい構成と配置になっています。 -
イタリア式・フランス式から諏訪式への変革です。
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興味深いデーターがありました。
工女さん達の出身地とその変還です。
明治初期の工女さんたちは、岡谷近郊出身でしたが
製糸業の発展と鉄道の開通(1905年・明治38年)後は
全国各地から集まるようになりました。 -
工女さんたちの多くは、小学校卒業後働きに出て
10台半ばから20代前半の割合が高くなっています。 -
生き生きと仕事をしているように見えます。
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工女さんの一日の時間割
工女さんの一日は、季節にもよりますが、日の出から日の入りまでの
長時間であったようです。 -
それでも寮が完備され、習い事などもでき
食事も悪くはなかったようです。 -
江戸時代までの生糸づくりは「手挽き」が一般的
-
幕末に海外からの需要が拡大すると「上州座繰り」が広く普及
上州座繰りは手枠に歯車を組み合わせ回転を速め、生産性を向上させた。 -
御法川式多条繰糸機 大正中期~昭和20年代
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織田式多条繰糸機 昭和初期
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増澤式多条繰糸機
この機械は、岡谷市の増澤商店製で明治末~昭和30年代まで
繭検定用に使用されていた多条繰糸機です
増澤商店製の多条繰糸機はわが国で70%のシェアを占めていました。 -
足踏動力車 明治20~30年代
機械を回すため、当時の動力は人力か水力でしたが、
水利不便の地は人力による外なかった。 -
スチームエンジン
明治20年代に製糸工場では蒸気力を動力源とするようになり
岡谷では明治23年に小口組でスチームエンジンを
設置したのが最初といわれています。 -
上州式繰糸機
群馬県富士見村出身の小渕志ちが、手回しの上州座繰りから
玉糸繰糸機を考案し、工場を豊橋市二川に開設して以来、
玉糸繰糸が盛んにおこなわれていました。 -
東京でも養蚕が行われていたことを初めて知りました。
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繭1ヶから1500mの糸が取れます。
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天蚕・・・ 野生の蚕
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普通の繭から取れる生糸の長さの半分で太さが倍
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窓から紅葉が見えます かなり落葉してる感じ。
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そういえば今年初めての紅葉かな?
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ニッサンHR-Ⅲ型自動繰糸機
この機械は1976(昭和51)年に日産自動車が完成させた自動繰糸機です。 -
この機械の特徴は集緒器に生糸の節が詰まることにより、微小な張力変動を感知し
小枠が自動的に停止する機構を取り入れている点にあります。
今なお世界で使われている、わが国最先端の自動繰糸技術といえます。 -
遺伝子組換の繭を繰糸しています。
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これは繰糸した後の捨てる部分ですが
クラゲやサンゴの遺伝子をカイコの遺伝子に組み込み
暗いところで光る糸になります。 -
銀河シルクの山野草染
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蚕や昆虫などのいろんな種類の繭。
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シルクから作られたソープやクリーム
いい値段します。 -
さなぎの試食
興味本位で食べてみました -
一瓶700円
イナゴほどカリッとしていませんが・・・似た食感でした。 -
繭の形をしたお菓子です。
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池上さんが訪問した時の写真です。
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繭を使った人形。
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三代 片倉兼太郎之像 1884(明治17)~1947(昭和22)年
近代製糸の歴史を伝えるため富岡製糸場等の製紙機械を収集し、
収集資料は昭和33年岡谷市に寄贈。昭和39年、これらの資料をもとに
岡谷蚕糸博物館が開館しました。 -
岡谷市民憲章記念植樹
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イヤー庭木でも紅葉を見られてよかったー
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岡谷蚕糸博物館から遠くなく岡谷駅のすぐ近くにある
重要文化財「旧林家住宅」
入館料 一般570円 10名以上の団体360円
開館時間 3月~11月 9:00~16:30 水曜休み -
岡谷の製糸業発展の基を築いた三大製糸家の一人・林製糸所の林国蔵居宅
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シルクと金唐革紙の館と言われるように
離れ2階屋敷の壁、天井の全部に貼り巡らされた5種類の壁紙がある。 -
西洋建築の壁を飾る美しい装飾の革「金唐革」を真似て
和紙で造られた壁紙。 -
仏間なんて写真撮ってもいいのかなー
一瞬躊躇しましたが・・・ -
きんきらですが繊細な仏壇彫刻がびっしり
この仏壇だけで家が一軒買えるそうです。 -
「旧林家住宅」は国蔵によって明治40年に上棟した木造切妻造り瓦葺2階建ての
主屋と、明治30年代に建てられた土蔵造り瓦葺2階建ての離れなど6棟からなる。 -
匠の技・彫工清水好古斎の欄間彫刻
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主屋1階上屋敷書院の欄間
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主屋1階上屋敷狆潜の彫刻
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バス代も、入館料も、昼食も、ぜーんぶ入って3000円だもの
昼食に文句は言えません。 -
昼食後は、諏訪湖畔にある「片倉館」へ
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昭和3年に造られた「片倉館」
ほぼそのままの姿で残っています。 -
これは「片倉館」の模型です
よーく見ると屋根に模様が入っているのがわかります。 -
明治6年に岡谷で製糸業を興した片倉組の二代目片倉兼太郎は、大正末期に
ヨーロッパ、北米などへの視察旅行で地域住民への福祉施設が大変充実
していることに感銘を受けました。
地元の諏訪地方にも、そのような施設を作りたいと考え、同族の有志より
基金を集め、温泉大浴場やサウナなどを備えた文化福祉施設を建設しました。 -
諏訪湖から見た当時の風景。
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片倉兼太郎の胸像の前にあるのが碁石などに使われる玉石ですが
深さ1.1メートルの大浴室の底に敷き詰められています。
最初は右側の大きさですが、大勢の人に踏まれていくと左の石のように
小さくなり数も減っていくそうです・・・(足指の鍛錬ですかね? 笑) -
階段の踊り場から外を見ると、ここもモミジがきれいです。
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2階のテラスに出てみると銀杏もきれいです。
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昔の写真のまんまです。
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道路を隔てた向こう側は諏訪湖が広がっています。
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諏訪湖側にあるテラスと言うか屋上みたいなところです。
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SEIKOSHA(精工舎)と書いてあります。
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外に出るとモミジが眩しい。
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最後に諏訪大社を参拝して帰ります。
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諏訪大社下社秋宮です。
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大分陽も傾いてきました。
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今年の御柱です
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少ないですがここにもモミジがいい感じです。
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今日一日とても有意義に過ごすことが出来、感謝・感謝です。
あくまでも視察ですから興味のない方にはごめんなさい!
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