2016/11/24 - 2016/11/24
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レイジーガーデナーさん
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1年遅れの2016年秋のドライブの記録です。
当初は、年の最後のレジャーチャンスということで、
熊本市近郊のお気楽グルメがテーマでしたが、思いがけず
武蔵、漱石、なぜかジブリのエピソードにまで遭遇。
予想外の紅葉狩りまで堪能でき、日常のささやか~な
シアワセを実感した1日となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
前日の雨が少し残った微妙な天候の朝。
風も冷た~い!(@_@)
と、ビビっているうちに、どんどん天候回復。
参加人員3人中、晴れ女2人の威力?で無事、第一目的地に到着。
熊本市西区の島田美術館です。 -
島田美術館は昭和52年開館。主に宮本武蔵ゆかりの
古美術、資料などが収蔵された美術館です。
元々、個人コレクションだったため、建物も邸宅を
生かした名残があり、入り口の門に風情が感じられます。
10年ほど前、一帯のバイパス道路工事に伴って一時休館。
改築を経て、現在は公益財団法人となっています。
入り口で思いがけず美しい紅葉を見て、心なごみます。 -
実をいうと武蔵は苦手ですが(武蔵ファンの方ごめんなさいm(_ _)m)
島田美術館の雰囲気はとても好きで、改築前はたまに訪れていました。
改築後に来るのは初めてです。
今日のランチは少し早めに、こちらのカフェで。
以前は「ててっぽう」という名のカフェがありましたが、
現在は「木のけむり」というカフェに。
建物自体、新しくなった別物ですが、期待通りの素敵な雰囲気。 -
ドアを入るとすぐ店内の全体が見渡せる造りで、
上下2層のステップフロアとでもいうのかな?
3人とも即決で、薪ストーブが燃える下のフロアを選択。
数段の階段を下りて振り返ると、こんな感じです。 -
あかあかと燃える薪ストーブ。
外気の冷たさから一転、心まで温まるよう。 -
一番奥の窓側に席を取りました。
一見、地下のような錯覚を覚えますが、傾斜地を
生かした造りで、窓の外は駐車場。
この席は天井が低く、上のフロアの床下に
潜り込むような感覚があります。
和紙の照明もいい感じ。 -
ランチメニューは4種類ほどあり、確かドリンクをセットにして
各1000円(税込)だったような。私はオムレツをチョイス。
オムレツの上には薄~くパリッと焼けた生ハムが
乗っていて美味♪ サラダの野菜もたっぷり。
スープも具だくさんでヘルシーです。 -
こちらは他のメンバーのカレー。
ふだんは甘めのカレーが好きな彼女が
「辛いけど美味しい!」と満足。
添えられたナスも効いているようです。 -
食後のドリンクはコーヒー、紅茶、ジュースなど各種あり。
コーヒーカップが素敵だったので、地元の窯かな?と
尋ねてみましたが、詳細は不明でした。 -
カフェにはショップが併設されていて、絵葉書、手工芸品、焼き物、
ガラス作品、雑貨、衣類など、さまざまに見て楽しめます。
なかでも、島田美術館のご子息(ガラス作家)が
作られたグラスがとても素敵!
思わず手に取りましたが、断捨離&地震後遺症?につき、
ガラス類は見るだけでガマン(笑)。
こちらは、メンバーその1(姉)が購入したハンカチ。 -
こちらもメンバーその1購入のお菓子(金平糖)。
なぜか京都のものでした。
金平糖で京都とくれば、アノ宮内庁御用達の??
ちょっと違うかな(笑)。 -
これまたメンバーその1購入のカフェ自家製の
マフィン。
後日、「島田美術館がスゴク良かった!」と同僚に話したら、
即、「一緒に行きたい!」となったそうで、
このドライブの数日後に再訪。
お土産に買ってきてくれました。
クランベリー入りで、とっても美味でした♪(1個250円) -
こちらが島田美術館本館。本館は建て替えでなく
以前のままのような。
武蔵ゆかりの美術品以外に、熊本藩主・細川家ゆかりの
コレクションなどもあります。
以前、訪れた際はひな祭りの時季で、刺繍があでやかな
細川家のお姫様の衣装が展示されていた記憶が。 -
本館のお庭。
本館の内部で椅子に掛けて、じっくりお庭を鑑賞する
庭園ファンも多いそうです。
本館以外では、別館や蔵を生かしたギャラリーで、金工や
モダンアートなど、女性作家の作品展が2件行われており、
ゆっくり楽しむことができました。 -
島田美術館だけでも、かなりの満足度でしたが、次の
目的地を目指して金峰山(きんぼうざん)方面へ出発。
熊本市西区に位置する金峰山は、標高665m。
市内どこからでも目に入る、市のシンボル的存在の山です。
手軽に山登りできることから、小・中・高校の遠足から、
熟年世代の健康づくりまで、多くの人に親しまれています。
一方、この山が有明海からの海風をさえぎっているため、
熊本市は夏は高温多湿、冬は底冷えする典型的な内陸性気候。
北海道から引っ越してきた人が、「南国と思ってたのに寒い!」
と憤慨していた記憶があります(笑)。
さて、美術館を後にした車は、上熊本の本妙寺そばを通り、
カーブの多い山道を順調に進んで、「峠の茶屋」へ。
駐車場にあるこの看板は昔、馬が使われていた時代のものを
再現してある…のかな? -
峠の茶屋は、漱石が熊本で五高教授をしていた時の体験を
元に書いた小説「草枕」の中に出て来る、有名なスポット。
例の「山路(やまみち)を歩きながら、こう考えた。智に働けば
角が立つ。情に掉させば流される。」の書き出しで知られる作品です。
山路とは、この金峰山を通り抜けて小天温泉へ至る道を指しています。
峠の茶屋の話題は地元紙やローカル局の話題でよく目にするのに、
恥ずかしながら一度も立ち寄ったことがなく、初訪問です。
建物は駐車場から、さらに階段を上った先にある模様。
足元には美しい紅葉が散り敷いていました。 -
まず、軽食コーナーや地元の物産などを販売している
簡単な造りの売店に到着。
さらに、お店の中を通り抜ける形で上っていくと、
峠の茶屋がありました。
青空と紅葉がとても素敵でしたが、逆光でうまく
撮れず、反対方向から撮影。 -
落ち葉の清掃をしていた管理人らしき方から、「中もどうぞ」と
言われて、建物に入りました。
漱石が実際に辿った道は、現在の車道とは異なる別の道で、
小説に登場する茶屋も、ここから少し離れた場所に、
もっと小さな建物としてあったとのこと。
現在の茶屋は、当時の資料の外見を元に再現したもので、
いわゆる「イメージです」って感じかな? -
熊本時代の漱石の写真など資料類が展示してある中に、
おや? なぜかトトロの額?
あ! もしかして!? と管理の方に聞くと
「はい、宮崎監督が立ち寄られたんですよ」と。 -
2013年、ジブリ映画「風立ちぬ」の公開時、作中で描かれた「離れ」の
和室が、「草枕」に出て来る「那古井館」のモデルとなった小天温泉の
前田邸に似ていると地元で話題になりまして。
その際、宮崎駿さんなどジブリ関係の方が以前、慰安旅行で
小天温泉を訪れたことに由来するとの話も耳にしました。
2015年の旅行記「夕日を見に行く…」をアップした際、
そのことに触れましたが、はからずも、その事実に
ここで遭遇するとは!
なんだか嬉しい…。(^^)v -
峠の茶屋は入館無料だったので、お礼を兼ねて帰途、
売店に並ぶお団子や野菜、果物などの中から、
それぞれにお土産を購入。
私が買ったミカンは、女性の握りこぶしより一回り
小さいくらいのピカピカのビッグサイズで200円!
最初のうちは大味でしたが、数日のうちに
甘くなりました♪ -
峠の茶屋での思いがけないエピソードとの遭遇に一同、
すっかり観光客気分になって、再び出発。
ミカンの段々畑と秋の日差しを楽しみながら、
田舎道を走ります。
あれ? 行き過ぎたかな? と戻ったところに、
この駐車場、もとい「岩戸の里公園」が。
うわ! この巨大な白い象は、もしや宮本武蔵?
うーん、何というか、あまりにも…ですなあ。
外国や他県から、はるばる訪ねてきたファンの人には
ちょっと申し訳ない気が…。m(_ _)m -
公園の一角にあった案内板で、目的地を再チェック
このすぐ脇の道から、目的地である霊巌洞(れいがんどう)へと
下りていく道があまりにも狭く、急こう配だったので、
この駐車場に車を止めることにしました。 -
で、地図をよーく見て、ツッコミどころ発見! ^m^
フツー、この手の地図って、現在地が真ん中にあって、
そこから目的地へのルートが分かりやすく示されるものかと。
が、現在地は小さな円のカコミ部分(赤で「?」マーク入れました)
のみ。肝心のこれから先の目的地へのルートはまるでなし。
ここまで来たら、あとはわかるでしょ?って感じ。
そんな~っ!?(爆)
初めて来た人には、わかりませんってば!
ちなみに、地図右手に広々とスペースが取られているのは、
熊本市に点在する武蔵関連のスポットの広域図。
この地図って、現地をよーく熟知してることを
前提に作られているんですね…(^^ゞ -
幸い、友人が以前こちらに来たことがあり、「だいたいわかる」
とのことで、道を下りて行きました。
急こう配の先を左手に折れると、なだらかな下り坂の道に。
思いがけず紅葉が連なり、テンションが上がります。 -
青空に映える、鮮やかな紅葉。
まるで紅葉狩りに来たみたい!とはしゃぐ一行。
アップにしてみました…、実際はすごくキレイだったのに、
ううむ(汗)。大した写真じゃなくて残念。(T_T) -
徒歩数分で、雲巌禅寺(うんがんぜんじ)に到着。
この裏山に、武蔵が「五輪書」を書いた洞窟、
霊巌洞があり、武蔵ファンの聖地になっています。 -
お寺で飼われているらしい、首輪をした
限りなく黒に近い茶色のニャンコ発見!
声をかけると、じわーっと後ずさりしつつ、
ちゃんと撮影許可してくれました(笑)。
歩くとお腹が地面スレスレのぽっちゃりさん。
ちょっと心配だけど…カワイイです♪ -
200円の拝観料を払って、霊巌洞を目指します。
木々がうっそうとしてひんやり湿っぽい空気感の中、
足元の階段や岩場は苔でツルツル滑ります。
手すりがあって良かった! -
途中の岩肌にある有名な五百羅漢。
子供のころからTVや地元紙ではさんざん
見たけど、実際に見るのは初めて。
首が落ちている像が多いのは、劣化+大震災の
影響なのかしら…。
この場所はたとえ昼間でも、一人で訪れる
勇気はありません。(>_<) -
数分間の上り下りを経て、いよいよ
霊巌洞が近づいてきました。
画面には写っていませんが、三々五々という感じで
年配者から若いカップルまで、意外と人が
絶えることなく歩いています。
以前、熊本市現代美術館で武蔵が主人公の人気漫画
「バガボンド」の原画展が開催されたときは、全国から
多くの人が訪れて話題になりました。
ううむ。武蔵人気、侮りがたし…。 -
武蔵がこもった洞窟が見えてきました!
いよいよ、最後の石段を登ります。
宮本武蔵は1640年(年齢は50代後半)、熊本藩主の細川忠利に
招かれ、晩年の五年間を熊本で過ごしました。
客分待遇で熊本城そばに居宅を与えられ、「五輪書」などの
兵法書を著したほか、茶、禅、書画三昧の日々を送り、
1645年、熊本で亡くなっています。 -
急な傾斜の石段を上ると、意外と広く明るい
洞窟になっていました。
奥に見える格子の内側のスペースが
武蔵がこもった場所のようです。
格子の先は狭く暗い、まさにほら穴。
夏は涼しいでしょうが、秋冬は底冷えしそう…。
アンチ武蔵で五輪書を読んでもいない私が、
武蔵を語る資格はありません(汗)。
しかし、功成り名を遂げ、城下に屋敷まで与えられた彼が、
あえてここまで過酷な環境に身を置き「五輪書」を書いたのは、
並々ならぬ思いがあったのではと考えさせられました。
最初は「ドライブのついで」だったスポットですが、
何事も現地を体感することは重要、と改めて
思い知りました(←ガラにもなく真面目に反省)。 -
来た道を雲巌禅寺まで戻ると、下の方に別の道が
見えて…、あ、あちらの方が正面の入り口だったのかな?
段々畑に晩秋の日差しが当たり、穏やかで郷愁を誘う
風景が広がっていました。 -
さて、最後の目的地は、金峰山エリアで人気の
古民家カフェ「ココぺリ」です。
霊巌洞からは徒歩1~2分の至近距離。
以前は、熊本市の中心部に近い場所にありましたが、
移転したと聞き、一度訪ねてみたいと思っていました。 -
食材にこだわったオーナーの手作りスイーツが評判で、
地元百貨店で期間限定のショップが設けられたり、
福岡など県外のイベントにも招かれたり。
一時はランチの待ちが出るほどの混雑と聞いていましたが、
最近では、もう落ち着いたのかな?
この日は午後を回った遅めの時間だったためか、
先客が1組ほどで、空いていました。 -
チェリータルト(だったと思う)やチョコケーキなど、それぞれに
注文しましたが、期待を裏切らない美味しさ。
紅茶やコーヒーも、とっても美味です。 -
外観はごく普通の日本家屋ですが、店内では輸入物の
アンティーク雑貨やアロマグッズなどが展示・販売され、
ほのかな心地よい香りでくつろげます。 -
テイクアウトのスイーツもあり、フルーツ
たっぷりのパウンドケーキを購入。
うーん、映りがイマイチ(大汗)。 -
ならば、袋から出して切ってみよう♪
…す、すみません、やっぱり腕の問題でした!(爆)
小ぶりだけど、ずっしりと生地が重く、
とっても美味でしたよ~。
* * *
さてさて、2016年の持越し旅行記、やっと終えられました。
で、2017年分は…2018年に持ち越しです(笑)。
年明け以降は、ちょっと仕事が忙しくなり、しばらく
4トラから落ちるかも。
また、ご無沙汰が長くなりそうですが、皆さまの2018年が
明るく良い年となりますよう、お祈りしております。(^^)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- salsaladyさん 2018/03/24 10:58:17
- ほっこりしますね~
- ☆一度コメントしたかと存じますが。。。記憶力減退中。。。
☆普通グルメ系掲載の分はパスするのですが、こちらの雰囲気に沿った食レポは・然程抵抗なく拝見~和のものは眼に煩くないからかも~see you~
- レイジーガーデナーさん からの返信 2018/03/25 15:10:06
- Re: ほっこりしますね~
- salsaladyさん、こんにちは♪
ご覧いただき、ありがとうございます。
当方も、記憶力減退にかけては負けておりません(笑)。
いつも、精力的にいろいろな活動をされていて
すごいなあと感心しています。
横浜は、とっても素敵な所ですね。
かれこれ10年近く前?に行って以来、ご無沙汰です。
また行けるよう、頑張らなくっちゃ!(^^)/
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