【世界一周】10-3.ん？どっち？？ブルガリア ③リラの修道院へ

2015/03/29 - 2015/03/29

現地ツアーに参加して、世界遺産 リラの僧院へ行ってきました。

当日の参加者8人。スペイン、ドイツからとイギリスに留学中の中国人君と私。小柄なアジアン2人は運転席の横に。ミニバンが最後に私のホテルまで迎えにきて出発！

まだ20代の若者ガイド君。道中いろんな話をしましたが、印象的だったのが、ソフィアはソビエト時代の灰色の建物・住居ばかりで街が暗い（←中国人君も中国もだ！と賛同してた）と、夏になるとイギリスや北欧からたくさんのパーティーピープルが押し寄せ大騒ぎする。酒が安いからという話。そして、どうして日本人はそんなに仕事をするのか？それでいいの？っていうストレートな質問に答えを窮してしまいました。

ところで、焦ったのがこの日からサマータイムで1時間時計が進んでいたこと。余裕で準備してたら、TVに映された時刻を見て大焦り。サマータイムを体感したのは初めてでした。

エリア リラの僧院周辺(ブルガリア)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずはボヤナ教会へ。

私が最初に泊まったヴィトシャ山麓にひっそりと建っています。
11世紀に聖ニコラウスを祀る聖堂として建てられ、その後13世紀と19世紀に増築されたそうです。外から見てもそれがよくわかります。

写真は撮れませんでしたが、内部に13世紀に描かれたキリストの生涯、聖ニコラウスの生涯、ブルガリア王や王妃の像などの壁画があります。
壁画は、ビザンチン美術をベースにしながらもルネサンスの萌芽を感じさせるものとして、美術史上でも高い評価を得ているそうです。世界文化遺産です。

ボヤナ教会 寺院・教会

入り口部分は19世紀のもの。

19世紀と13世紀。

13世紀と11世紀。11世紀部分に祭壇があります。

壁画がとても素晴らしかった。傷みもかなりあるので、普段はドアを閉め灯りも消しているようです。

ボヤナ教会 寺院・教会

ここから100km、しばらく車に揺られてリラの僧院へ。

バスでとも考えていましたが1日１本程度しかないようだったので、これはツアーかレンタカーじゃないと大変でした。さっきのようないろんな説明も聞けるし、こういう時はツアーもいいですね。

さて、門前に到着しました。

リラ修道院 寺院・教会

今も僧院として使用されているので、当然注意事項があります。
＊アジアの僧院と同じでショートパンツ・スカートはNGです。

いよいよ中へ。

10世紀前半に創立されたリラの修道院。場所は現在の位置に移されていますが、何世紀もの間、リラの修道院はブルガリア人の精神、教育、文化の中心であったそうです。

リラ修道院 寺院・教会

ブルガリア正教会の修道院、リラの僧院が現れました。
総面積は8,800平方メートル。

リラ修道院 寺院・教会

回廊がぐるっと周りを囲んでいます。なんと300もの部屋があるそうです。
右側にあるフレリョの塔には、

リラ修道院 寺院・教会

時計と鐘があり、ちょうど1時の鐘を聞くことができました。

奥まで回廊が続いています。山の麓の厳しい環境。

回廊の一部は僧院の方の同行のもと見学ができます。現在も使用されている場所も多いので、内部写真は撮れません。

先ほどのフレリョの塔。14世紀に、現在の位置に再建を指揮した地方風建王フレリョ・ドラゴヴォラの名をとったようです。

リラの僧院は、1833年の火事でほとんが消失していますが、この塔は当時のものだそうです。

フレリョの塔 建造物

回廊の中にはいくつもの部屋があり、その一部を見ることができます。
素晴らしい銀細工やレース、織物や衣装など。
また、当時の生活の様子を紹介する部屋もありました。キッチンや美しい絵が書かれた陶磁器製の暖炉のある部屋など。

19世紀に再建された教会。

リラ修道院 寺院・教会

教会を囲む縞になった部分には様々な壁画がありました。

天井部分にも。

内部の撮影はできないので、ここまで。

特に聖所と至聖所（信者が礼拝する部分）を分けたイコノスタスが素晴らしかったです。木彫りで金色に輝いていました。

＊＊＊
この教会堂は5廊式の十字ドーム型で、両側に2つの礼拝堂があり、合わせて3つの祭壇があります。印象深いのは木彫刻のイコノスタス（イコノスタシスとも呼ぶ＝聖障）や壁画です。当時を代表するバンスコやサモコフの芸術家による力作です。
～ブルガリア・オフィシャル観光サイトより

リラ山深くにある僧院。

この日の天気も相まって、厳かな修行の場に圧倒されました。

まだ陽があったので、ホテルから近い公園に散歩に行ってみました。

ヴィトシャ山から冷たい風が吹き下ろしていて、南米と違い、公園にはあまり人が出てきていません。

うーん、確かに建物の色が暗くて、より寒さを助長してるような気もしてきた。

民主化されてから四半世紀。前日に繁華街を歩けば、おしゃれなレストランに若者が賑わう場所もありました。これからどんどん景色も変わっていくんだろうな。

路面電車がのんびりロータリーを周り、郊外へ。

さて、ホテルに戻ります。翌日はまたバスターミナルから次の場所へ。