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知らなんだ、カイコが自然界にいないなんて! 《群馬県・チャツボミゴケ公園ほか》

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    旅行時期 2016/11/06 - 2016/11/07 (2016/11/21投稿

     「チャツボミゴケって、何だろう?」
     「何でしょうねぇ?」
     「行ってみっか!」
    てなわけで、群馬県中之条町へ。

     関越自動車道の渋川伊香保ICから国道17・353・145・292号線までは順調でした。
     それが草津の先で県道55号線に入ってから分かりにくくなり、最後は落ち葉とぬかるみに車輪を取られながら、
     「ワイルドだろうーっ?」
    と突き進んだものの、結局その道は間違いだと分かり悪戦苦闘。
     やっとのことでチャツボミゴケ公園に着いたのは、自宅からちょうど5時間の12時13分でした。

    写真 65枚

    交通手段 : 
    • 現地移動 :  自家用車
    エリア:
    群馬 | 草津温泉
    エリアの満足度:
    4.5
    • 【 草津町の紅葉 】

       国道292号線は木々が黄色く色づいていて、心弾むドライブが続きました。
       おまけにメロディーラインと称する区間があります。 道路に刻まれた特殊な溝とタイヤの摩擦でメロディーが聞こえるというやつで、全国にありますが、ここの曲は「正調草津節」です。
       正調○○というのは、一般に流布しているものとは若干違うことが多いので、聞いていて、あれっ?と思うことがあります。 それに加え、メロディーラインでは走行スピードが一定でないと音程が狂うので、なおさら「調子っぱずれ」に聞こえ、笑ってしまいます。

       そして草津町にさしかかったとき、沿道に真っ赤な紅葉が。 妻が窓を開けて写真を撮りました。
       私はもちろん、安全運転のため、まっすぐ前を見ていましたよ。ええ。

    • 【 褐色の流れ 】

       県道55号線を走っていると、堰堤から落ちる滝のようなものが見えました。
       ダム湖でもあるのでしょうか? 黄色に染まった山を背に、カーテンのように落ちる水が不思議な褐色で、なんだか秘境に近づいてきたような感じがします。

    • 【 公園案内板 】

       チャツボミゴケ公園に着きました。
       公園入口で、保全協力金とかいうお金を300円取られます。
       つべこべ言う金額ではないし、保護しなければたちまち踏み荒らされてしまうでしょうから、喜んで払います。
       ただ、「保全協力金」という尤もらしい言い方はどうも・・・。 入園料と言われても抵抗はないし、その方が変なこじつけを感じなくて済むのに。

    • 【 褐鉄鉱 かってっこう 】

       まず目に飛び込んでくるのが、この崖です。
       この辺りはかつて群馬鉄山という鉱山で、この赤い鉄鉱石が掘られていたそうです。 ベンガラという赤色塗料の材料として使われたものだとか。
       採掘跡は鉱山の酸性水が流れ続け、それがチャツボミゴケの生育に適した環境を作っているのだということです。

    • 【 酸性水の滝と繁茂する苔 】

       小さな滝が見えてきました。 あちこちにあります。
       その水が小川になり、岸や中洲に苔が貼り付いています。

    • 【 流れからは湯気が 】

       所々、湯気が出ています。
       木道以外に足を踏み入れてはいけないという注意書きにも拘わらず、若者が水際まで下りて手を流れに浸け、あったけぇー!と叫んでいました。
       「そんなおとしちゃ、おいねっぺ」(そんな事しちゃ、いけないだろう)
      と言いかけた私は、グッと言葉を呑み込みました。
       実は私も、人がいなくなったら水際に下りて手の平一杯分の砂を採ろうと、機会を窺っていたのです。
       結局その機会はありませんでしたが、なぜそんなことをしたかったのかという話は、長くなりますので別の機会に書かせてください。

    • ( もこもことした苔 )

       これこれ、苔ガール垂涎の的でしょう。
       とはいえ、うら若い女性が何を好んでか地べたに這いつくばってルーペを覗き込んでいる姿には、こちらが戸惑ってしまいます。 幸か不幸か、この日は年配の方しか見当たりませんでしたが。
       白状すると、私自身が「苔ジイ」よろしくポケットにルーペを忍ばせていたのですが、前述のとおり苔のそばまでは下りられませんので、ルーペの出番はありませんでした。

    • 【 流れの中にも苔(?)が 】

       ところで、「チャツボミゴケ」という字を初めて見たとき、私は何の疑いもなく「チャツボミズゴケ(茶壺水苔)」だと早飲み込みをしてしまいました。
       その後、「ズ」がない、つまり「チャツボミゴケ」だと気付いたのですが、今度は「茶壺御苔」だと早合点したまま時が経ちました。
       最近になって「茶蕾苔」だと分かったのですが、そもそも蕾苔(ツボミゴケ)という苔があることを知らなかったのが間違いの始まりです。
       
       私は常々、動植物の名をカタカナで表記することに異を唱えているのですが、今回、改めてそれを強く思いました。
       カタカナでは命名の意が伝わらないと思うのですが、どうでしょうか?

    • 【 群生する苔 】

       もう少し詳しく書くと、チャツボミゴケというのはコケ類ウロコゴケ目ツボミゴケ科の苔で、強酸性の温泉水が流れる所に生育するという特性のため、鉱山地帯や温泉場などに生育するのだそうです。
       言い換えればあちこちにあるということですが、群生地となると、ごく限られた火山帯にしかなく、本州ではここ中之条町でしか見られないということですから、わざわざ来る甲斐はあると思います。

    • 【 落ち込む水と岩に貼りつく苔 】

       と、受け売りを並べましたが、所詮は苔ですから、桜や紅葉と違って老若男女が殺到するわけではありません。
       この日も寒さが影響してか人影はまばらで、見かける人も足早に木道を歩いて駐車場に戻っていくようでした。
       辺りには妻と私が鼻水をすするハーモニーが流れるばかりです。

    • 【 緑色の“茶”蕾苔 】

       茶蕾苔というくらいですから、てっきり茶色だと思っていたら、なんと新緑のような緑色でした。
       帰ってからネットで画像を探しましたが、どれも緑色で、解説にも「秋は茶色になる」というような記述は見つかりません。
       どうして「茶○○」と命名したのでしょうか?

    • 【 水と苔との競演 】

       苔ですから湿り気を好むのは当然ですが、ここではもろに水と共存しています。
       酸性水ですから野生動物も近づかないでしょうし、それが苔を守っているのかも知れません。

    • 【 落ちる水の裏側にも 】

       こんな所にどうやって根付いたのでしょうか?
       おっと! 根付いたというのは間違いで、苔には根がないのだそうですね。 岩や地面に貼りつくための根のように見える部分はありますが、あれは単なる鉤であって、養分を吸収したりする働きはないのだとか。
       そういうことは、今回の旅行前に一夜漬けで覚えました。

    • 【 穴地獄 】

       このチャツボミゴケの生育する一帯は、穴地獄と呼ばれています。 
       なんで穴地獄なのか分かりませんが、たぶん周りを山に囲まれて、一帯が窪地になっていることと、温泉が湧き出て湯気が立っていることからの命名だと思います。

       というわけで、あまり学門的な観察をしたとは言えませんが、珍しい苔の群生地の見学は終わりました。
       
       今回は背中を丸めて鼻をすすりながらの見学でしたが、次回は蓮華ツツジの咲く季節(5月中旬から6月)に行ってみたいと思います。
       えっ、ツツジという植物名をカタカナで書いているじゃないかって?
       そうなんです、ごめんなさい。 ツツジという漢字は難し過ぎて覚えられないのです。

    • 【 草津温泉湯畑 】

       さて、チャツボミゴケ公園から30分弱で、草津温泉にやってきました。
       草津は初めてです。 そして知りました。 そこが日本ではなく、“○華人民共和国群馬省草津町” であることを!
       湯畑の周りが観光客で溢れ返っている様子はテレビなどで見ていましたが、その観光客の大半は中○人です。
       中○人は写真を撮るときに通行人のことを考えませんから、入れ替わり立ち代りポーズをとっていて、私たちは先へ進むこともままなりません。
       この写真も、私が鬼の形相で彼らをかき分け、やっと撮ったものです。

    • 【 噴出する湯 】

       湯畑の最上部ではブクブクと湯が湧き出ている様子が見られます。
       一見するところたいした湯量には見えませんが、草津温泉全体では1日に46,512,000リットル、湯畑だけでも5,760,000リットルの湯が湧いているそうです。(全然ピンときません)

    • 【 記念撮影 】

       草津に来たらこの場所で記念写真を撮るのは決まり事で、私も妻を立たせようと思いましたが、モデルさん(?)たちの順番が途切れないので、結局諦めました。
       この方たちは、珍しいことに日本人です! (左の2人はもちろん中○人)

    • 【 樋から落ちる湯 】

       なるほど、ここで見ると湯量が豊富なことが分かります。
       硫黄の臭い(厳密にいうと硫黄そのものの臭いではないそうですが、それ以上の説明は私が理解できていないので省きます)が立ち込めていて、
       「硫黄の臭いって、有毒じゃねぇのかなぁ?」
      などと言いながら歩きましたが、これまた無知のなせるわざで、人体には無害なのだそうですね。

    • 【 セブン・イレブン 】

       んっ? セブン・イレブンじゃないですか!
       草津町観光協会の圧力に屈したのか、温泉街の景観維持に協力したのか、セブン・イレブンの粋な配慮に拍手です。

    • 【 昼食 】

       湯畑に面した食堂「暖」さんで、月見うどんと山菜そばを食べました。 2人で1,300円と、涙の出るような安さです。
       レジカウンターの壁に、サイン色紙が何枚か乱雑に貼られていました。 阿藤快さん、深沢邦之さんといった旅番組でお馴染みの方と並んで、きんさん・ぎんさんの手形があり、「百一才」と書かれていました。
       101歳なら、私はまだ少しありますので、また来られるかも知れないと思いました。

    • 撮影場所の地図

      【 一目で 】

       食事をしながら湯畑を見下ろすと、これはもう、一目であちらの方と判るご一行様が。

    • 【 白旗源泉 】

       腹もいっぱいになり、
       「風呂でん、へえってみっか?」(風呂でも入ってみるか)
      と妻に訊いたところ、そうしましょうという返事。
       
       これは、源頼朝が巻狩りをしたときに偶々ここに湧き出る温泉を発見して入浴したという「白旗の湯」の源泉です。
       白旗は源氏の旗を意味するのでしょう。 
       私の住む町にも「はたざわ」という地名がありますが、それは頼朝が旗竿にする竹を切った所で、「はたざお」が「はたざわ」に変わったという話です。

    • 【 白旗乃湯 】

       その白旗乃湯と名付けられた無料の共同浴場です。
       無料という2文字に弱い私は、さっそく妻を下見に行かせましたが、引き戸の中はもうそのまま脱衣所で、浴槽も狭く、肩をすぼめなければ入れないということなので、やめておきました。

    • 【 御座之湯 】

       代わりに入ったのが、この御座之湯です。 有料(600円)ですが、浴槽も広く、入浴後の休憩室もあって快適です。
       私は旅行のときに宿以外の温泉に入るという気にはならないのですが、今回は名にしおう天下の名湯ということで、話の種に入ってみました。

       高い天井と太い梁を見上げながらどっぷりと湯に浸かっていると、遠い昔のあることが思い出されてきました。
       子供のころ、銭湯の湯に浸かったままオシッコをしたっけ。 むず痒いような、くすぐったいような・・・あれは、気持ち良かったなぁ・・・。

    • 【 休憩室から見おろす湯畑 】

       思いがけず良い時間を過ごしたあと、二階の休憩所(畳敷きの広間)から湯畑を見下ろし、一休みしました。
       とはいえ、湯上りにビールなしで時を過ごすというのは拷問に近く、早々に腰を上げます。

    • 【 熱乃湯 】

       さて、草津といえば湯もみショーということになりましょうか。
       テレビでよく見ますが、なんとも単調で、あれでよく興業が成り立つものだと思っていたのですが、見もしないで悪口を言うのは良くないので、今回思い切って、話の種というより悪口の種として見ておこうかという気になりました。
       写真がその会場で、もとは熱乃湯という浴場だったそうですが、今は湯もみショーの場になっています。 1人600円を払って中に入ります。
       私たちがまさに入りかけたとき、けたたましい団体がやってきました。 あの国のお方たちです。 チケットは添乗員がまとめて買ったようで、大声で何やら叫びながら一行を中に誘導しています。
       もっとも誘導などはまるで意味がなく、その“訪日賓客”たちは並んでいる人たちなどお構いなしで、我先になだれ込みます。
       観客席は一階と二階にありますが、どちらも満席で、私たちは立ち見客のわずかな隙間に潜り込みました。
       ところが周りは大陸人だらけで、彼らは全身を使って割り込んできますから、私たちは隅の柱に押し付けられて、ショーは人の肩越しに一部を見るのがやっとという状態でした。

    • 【 欠勤2名? 】

       ショーが始まりました。
       思ったとおり、お馴染みの衣装を着た女性が、いかにも気のなさそうに、いつもの手順どおりに湯もみ板を左右にひっくり返して、ハイ終わり。
       人件費の節約なのか、欠勤なのか、板が2枚余っています。
       その他、歌だか踊りだかが2~3曲あったようですが、こちとら中○人に押されて右に左に倒れかかったりしていたもので、全然見ていません。
       この写真も、人の頭越しに腕を伸ばして撮ったもので、何枚か撮った中でかろうじて3人が収まった1枚です。

    • 【 漫画家たちの寄せ書き 】

       というわけで、ショーはほとんど見えないし、見えたとしても目新しいものではないので、観客の後ろをぶらついていると、大きなパネルに目が止まりました。
       1980年に、当代きっての漫画家たちが草津に集まって寄せ書きをしたもののようです。 ショーよりも、こちらの方が600円の価値はありました。

    • 【 観客の湯もみ体験 】

       客が帰り始めたのであとに続いて一階に下りると、観客に湯もみを体験させていました。 これもお約束ですね。 向こう側でYouが楽しそうに板をひっくり返しています。

       というわけで、初めての草津見物を終わり、軽井沢の宿に向かいます。
       昼間から湯に入って体が温まったせいでしょうか、運転をしながらつい鼻歌が出て・・・。
       「草津良いと~こ~、一度~でぇ、いいよ~、ドッコイショ~」

    • 【 旅籠屋軽井沢店 】

       宿はここ。 軽井沢という地名からイメージされるションベン、いやペンションなどではなく、国道沿いのモーテルです。
       旅籠屋は全国に58店舗を展開する最近人気のチェーンモーテルで、私のような「宿は寝る所」という考えの者にはまことに好都合な宿です。
       といっても、今回は妻が一緒だからで、私ひとりの旅では自分の車が定宿なんですけどね。

    • 【 夕食 】

       1人なら海辺でカップラーメンと魚肉ソーセージに缶ビールというのが私の定番ですが、今回は妻が一緒だし、何よりも出がけに息子が夕食代をくれたので、一丁奢るかということになりました。
       「そんじゃあ、フレンチでもいってみっか」
      てなわけで行ったのがフレンチレストラン「ゆう木」さん。 宿から5~6分の国道18号線沿いにあります。
       原則予約制だそうですが、知らずに行った私たちを受け入れてくれ、食に興味のない私でも思わず声を出すほどの美味しい料理を提供してくれました。

    • 撮影場所の地図

      【 ドレスコード無視? 】

       気軽にフレンチの味を、というコンセプトに甘えてセーター姿の妻。
       ま、いっか。 なにしろ私自身はジーパンにサンダルでしたから。

       シェフとの会話から、シェフが私の家のすぐそばにある学校の出だということが分かって大盛り上がり。
       「イッツ・ア・スモール・ワールドだっぺ!」(世間は狭いということだろう)
       シェフが千葉県から紆余曲折の末この軽井沢に身を移し、立派な店を構えるまでの話を伺っていると、
       「そこには1人の青年の、波瀾万丈の人生ドラマがあったのです!」
      という甲高いナレーションが聞こえてくるような気がしてきました。

       過去に行った軽井沢では、人、人、人で食事も落ち着かなかった記憶がありますから、ムーディな空間で静かにゆっくり食べられたこの夜の食事は最高でした。
       気分の良さに浮かれて食事の合間にこの写真を娘に送ったところ、間髪を入れず返事がきました。
       『おーっ! おフランスですか!』

       この記事を読んでくださった方、是非一度「ゆう木」さんでのお食事をお試しくださるよう、お勧めいたします。 (詳しくは下記URLで)

       https://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20003460/

    • 【 朝食 】

       モーテルにしては大きなバスタブで肩まで浸かれましたし、なんといってもベッドが大きいので、寝覚めはすこぶる快調です。

       朝食は無料。(といっても、それを含めた宿泊料金になっているのですけどね)
       ロビーに行ってパンとコーヒー、オレンジジュースを取り、部屋で食べます。  さすがにそれだけではちょっと物足りないので、前夜コンビニで買っておいたハム、サラダ、ゆで卵を足しました。

    • 【 チェックアウト 】

       モーテルですから、こちらが気を使うようなサービスは何もありません。 それが最高のサービスです。
       宿泊料もルームチャージで8,640円と格安で、私たちのほかに子供連れの家族や夫婦が結構泊まっていました。

       

    • 【 もぐら 】

       国道18号線を東へ。 めがね橋を目指します。
       横川駅手前で旧18号線へ。 全山黄色の木々を眺めながら走っているとカーブで猿に遭遇、あやうく撥ねるところでした。
       ほどなくめがね橋に到着。 道端に車を停めると、今度は死んだもぐらが。 どうしたのでしょう?

    • 【 めがね橋 】

       これです。 明治24年から26年にかけて建設された鉄道用橋梁で、正式名称は碓氷第三橋梁と言います。 200万個以上の煉瓦を積み上げた、国内最大のアーチ橋です。
       旧信越本線の一部ですが、急坂続きの碓氷峠を越えるために鉄路はアプト式になっていました。
       (ああ、アプト式鉄道! 小学校のときに習いましたね)
       その信越本線は昭和38年に廃線となり、今では線路も外されていますが、この橋は往時のすぐれた技術を記念するために残されています。
       (な~んて、全部橋脚下の説明板に書かれていることです)

    • 【 橋梁に登る階段 】

       橋梁に登る階段が作られています。 段差は厳しくないのですが、各段の奥行が歩幅に合わず、歩きづらいことといったらありません。
       前回(2009年)同僚3人と来たときは、さっそうと登って秘かに優越感を味わったのですが、今回は最後の数段で手摺りに頼りました。 歳は取りたくないものです。
       でも、あとから登ってきた若者グループは中段あたりで悲鳴を上げていましたから、あながち歳のせいばかりではないと思います。(なんてクドクド言うのが年寄りの証拠ですかね?)

       それよりも、「熊出没注意」と書かれた板が立っていたのが気になります。 どう注意するんでしょうか?

    • 【 線路跡の遊歩道 】

       めがね橋の上に出ました。 
       ということは、線路の跡です。 旧熊ノ平駅まで1.3km、横川駅まで4.8kmという表示があります。
       
       写真中央に、横川方面へのトンネルが見えます。 行ってみましょう。

    • 【 トンネル入り口 】

       熊ノ平駅から横川駅までは「アプトの道」と称して鉄路の跡が遊歩道になっていますが、その間に3つの橋梁と10の隧道があるそうです。
       (私たちは寒さで鼻水たらたらでしたので、1kmほどしか歩きませんでした)

    • 【 トンネル内部 】

       この区間は峻険な山地を貫いての鉄道敷設だったことを物語るように、曲がったトンネルを抜けるとまた曲がったトンネル、というように暗闇が続きます。(写真はフラッシュを使っています)

    • 【 トンネル設備の名残り 】

       トンネルの壁には、何に使ったのか分かりませんが、一定の間隔で錆びた鉄鉤が残っています。
       ここが観光用などではない、本当の鉄道トンネルだったという証に思えます。

    • 【 上から見下ろすめがね橋 】

       鉄路跡からちょっと離れて、橋を見下ろしてみます。
       ヨーロッパを舞台にした戦争映画などで、こういう橋の上をドイツ軍の戦車が進んでくるといったシーンがよくありますね。

    • 【 碓氷峠 】

       改めて橋の上に立ってみます。
       眼下に曲がりくねった国道18号線が見えます。 峠のピークは日本海と太平洋の分水嶺だそうですから、峠越えはさぞ難儀だったことでしょう。
       今では道幅が広がり舗装もされていますが、それでもこうして見ると、昔の難所だったことがよく分かります。 横断歩道を渡っている人の小ささから、橋の高さも分かります。

    • 【 碓氷湖 】

       めがね橋から数分の所に碓氷湖があります。
       坂本ダム建設によって作られた人造湖で、一周する遊歩道、展望台、芝生広場、駐車場、トイレが完備していて、家族連れが弁当でも広げていれば絵になる場所でした。
       妻が動画モードでカメラをパンさせていて、あとで見るとそこに白髪の爺さんが1人写っていました。 まったく絵になっていませんでした。

    • 【 富岡製糸場 】

       碓氷湖から1時間弱で、富岡駅東駐車場に着きます。
       ナビはもう少し製糸場に近い宮本町駐車場(有料)にセットしてあったのですが、「無料駐車場」という案内板が目に入り、反射的にハンドルを切ってしまったのです。
       おかげで製糸場まで15分ほど歩くはめになりましたが、途中に由緒ありげな建物や土地の名物を売る店などが次々と現れ、それはそれで楽しい散歩になりました。

    • 【 チケット売り場 】

       んっ? あんだこれ?
       御大層なチケットブースに、行列をさばく柵とモール。 前回来たときにはガランとしていた正門付近がまるで何かのテーマパークの入り口のようになっていました。
       前回? そうです。 世界遺産に登録される前です。
       島根の石見銀山も世界遺産に登録される前と後に行きましたが、これが同じ場所かと思うくらい人の数が違っていました。
       
       しかも、見学料が1000円! 間違いではありませんよ、1000円です。
       世界遺産・・・う~ん・・・。

    • 【 花壇に花を植えるのは・・・ 】

       小学生が花壇に花を植えていました。
       1000円もふんだくっているんだったら、ちゃんと日当を払って大人に植えてもらえばいいのに。 花を愛する心を育てる・・・とか何とか理屈はつけているんでしょうが。

    • 【 繭から糸をつむぐ実演 】

       正門から入ってすぐにある東置繭所の中で、繭から糸をつむぐ作業を実演していました。
       そこで私が学んだこと
            ↓ ↓ ↓

        繭は、蛾の幼虫であるカイコが吐き出す糸によって作られます。(小学生でも知っています)
        カイコは連続して糸を吐き出すので、1個の繭は1本の糸で作られ、その糸の長さは1,500mにもなります。(お勉強のできる小学生は知っています)
        繭を作り終わったカイコはその中で蛹になり、成虫になるとそれを破って外に出ます。(たいていの小学生は知っています)
        こうして一部が破られた繭は糸が切れてしまうので、ニンゲンは蛹が成虫になる前に繭ごと煮て、蛹を殺してしまいます。(若くて可愛い女性がこともなげに「殺します」と説明する口調には、こちらがタジタジとなります)
        糸を袋状に固めていたノリ(カイコが糸と一緒に吐き出した粘液)がお湯の中で溶けるので、ニンゲンはこれ幸いと糸を手繰り出します。 ちょうど毛糸玉を転がしながら毛糸を巻き取っていく要領です。
        通常、3~5個の繭を同時に扱い、それぞれから手繰り出した糸を1本に撚って強くしていきます。

    • 【 簇 しゅく 】

       カイコは簇(しゅく)という囲いの中に1匹ずつ入れられます。
       カイコは初めにその囲いの壁に糸をめぐらせ、それを足場にして丸い繭を作っていきます。 だから、この囲いを用意してやらないと、カイコは繭を作れません。 つまり人の助けがないと繭を作れない、ということは、子孫を残せないのですね。 

       そもそも、カイコは自然界では生き続けることができないのだそうです。 
       試みに桑の葉などにとまらせてみても、それにしがみつく力がないためにすぐ落ちてしまい、白い体色のためもあって、簡単に鳥などに見つけられ捕食されて、まず1日ともたずに死んでしまうのだとか。
       また、人間に守られて首尾よく峨になったとしても、飛翔力がないので飛べず、口がないため食事もできず、交尾だけして、約500個の卵を産んだあとは死んでしまうのだというから驚きです。

    • 【 操糸所 】

       さっきの実演を機械で行う場所です。
       何組ものガイドツアーが交差するので、あっちこっちから「トラス構造」「トラス構造」というガイドの声が聞こえてきます。
       梁を三角に組み合わせることにより、柱のない広い空間を作り出しているのだとか。

    • 【 自動操糸機 】

       ずらりと並んだ操糸機。
       この前に大勢の女工が座って操作をしていたようですが、1人でどのくらいの範囲を受け持つのだろうと考えていたら、妻が1m余りの間隔で付けられた緑色の目印のようなものを見つけ、この間じゃないか、と言いました。 なるほど1人の作業範囲としては適当で、それ以外の意味はなさそうな印でした。
       2回目の私が初めて来た妻に教えられるとは。 面目を失ってにわかに不機嫌になった私の耳に、またしてもガイドの声が響きます。
       「上にあるブリキの容器、これをバケットと言います」
       見るとまさにバケツが並んでいます。 シャベルを指して「これをショベルと言います」と言っているようなもので、意味のない解説です。(こうしてケチをつけるのを八つ当たりと言います)

    • 【 ブリューナ館 】

       富岡製糸場開設の指導者として雇われたフランス人ポール・ブリューナのために建てられた、いわば官舎だそうです。
       三顧の礼を以って招かれた人のようで、豪邸を与えた上にべらぼうな給料(年額9,000円)を払っていたということですが、その金額は、当時の日本人職工の平均年俸の120倍余りだそうですから、へーっ、というより、なんだか日本人として屈辱的な感じがしますね。

    • 【 寄宿舎 】

       女工たちの寄宿舎、つまり女子寮です。
       私たち世代には、「女子寮」とか「女学生」「女学校」とかいう言葉は一種のアンタッチャブルな響きをもつものでしたが、歳を取った今となっては、ときめくものは何もなく、むしろ「収容所」に近いイメージしか湧きません。

    • 【 東置繭所二階 】

       置繭所というと建物全体が繭の倉庫のように思ってしまいますが、倉庫としての機能は二階だけで、一階は事務所や作業所として使われていたようです。
       繭を入れた麻袋が数袋転がっていましたが、それは多分見学者向けの演出でしょう。

    • 【 東置繭所を背に 】

       置繭所は木で骨組みを作り、その間に煉瓦を積み重ねて壁を作るという「木骨煉瓦造」という工法で建てられているそうです。
       その煉瓦は、縦横互い違いに並べ、その上に半個分ずらしてまた同様に並べてゆくというフランス式の積み方で使われたということですが、文字ではうまく説明できません。
       場内には実際に煉瓦を交互に組み合わせた模型が展示されていますので、実際にご覧になってください。(無責任で、ドーモ、スイマセン)

    • 【 昼食 】

       というわけで、私としては珍しく真面目に勉強しながらの見学を終えて、満ち足りた気分で製糸場を出ました。
       特筆すべきは例の国の人たちがいなかったことで、ここは日本の群馬県だと再確認できたことです。

       正門の真向かいにある「はや味」さんという食堂に「上州名物おっきりこみうどん」という文字が出ていました。
       私はそういううどんが存在することすら知りませんでしたが、妻がテレビか何かで見たことがあるらしく、興味をもった様子でしたので、「食ってみっか」と中へ。

    • 撮影場所の地図

      【 名物 】

       むろん頼んだのはその「おっきりこみうどん」です。 幅広の、歯ごたえのあるうどんでした。
       
        ほうとうのようでほうとうじゃない、きしめんのようできしめんじゃない
        それを何かと問われたら、はー、おっきりこみ、おっきりこみ

       私には違いが分かりませんが、ともあれ美味かったので二重丸です。
       下仁田ねぎと舞茸の天麩羅も頼みましたが、店員さんから塩で食べろと命令され、仕方なく言われたとおりに。 本当は天つゆにどっぷり浸けるか、ブルドックソースをたっぷりかけて食べたかったのですが・・・。

    • 【 まちなか周遊観光バス 】

       正門前から「まちなか周遊観光バス」というのが出ていて、富岡駅東駐車場まで行くということなので「乗ってみっか」ということに。 100円で乗り降り自由です。
       乗客は私たち2人だけかと思っていると、動き出したバスに1人のオバサンが「乗る、乗る!」と叫びながら駆け寄ってきました。
       バスのサイドミラーに頭をぶつけながら乗り込んできたオバサンに、車掌さんが「どちらまでですか?」と訊くと、「駐車場」という返事。
       「どこの駐車場ですか?」
       「バスの駐車場」
       「・・・?」
       運転手さんも重ねて尋ねましたが、要領を得ません。
       どうやら山梨からのバスツアーで来たものの、製糸場内の見学はかなり歩くことになると知って正門前で離脱し、付近を散歩していたらしいのです。
       それが団体と合流できずに、このままではバスが山梨に帰ってしまうと心配になり、バスを降りた駐車場まで戻ろうとしてこの周遊バスを見つけたという次第のようです。
       運転手さんは仕方なく、周遊の途中で何か所かの駐車場に寄って「山梨からのツアーバスはここに停まっていますか?」と訊いてくれましたが、結局その駐車場は見つからず、オバサンは「大丈夫、駐車場はすぐだから」とか言って降りてゆきました。
       運転手さん、車掌さんとも、「本当に大丈夫かなぁ、この先に駐車場はないけど」と心配していましたが、公共のバスである以上、コースを外れて駐車場さがしをするわけにもゆかず、そのまま東駐車場に向かいました。
       オバサンのことは気がかりですが、親切な運転手さんと車掌さんに出会えて、なんだかほっこりした気分になりました。

    • 【 こんにゃくパーク 】

       さてさて、チャツボミゴケ公園、旧信越本線第三橋梁、富岡製糸場と、いつになく真面目に勉強した旅行もそろそろ終わりです。
       最後に寄ったのは、製糸場から5~6kmの所にある「こんにゃくパーク」。
       話に聞いたことがあるという程度で、とくに強い興味を持っていたわけではないのですが、まあ土産でも買うべか、という軽いノリです。

    • 【 見学用コンコース 】

       ここでは、こんにゃくの製造過程を見学できるよう、工場の二階にコンコースが設けられています。
       所々にこんにゃくについての説明板が掲げられていて、勉強しながら回ります。
       あまり興味もないのでほとんど読み飛ばしましたが、一つだけ、しっかり覚えたことがあります。
       こんにゃくは基本的に白と茶色で、白はこんにゃく芋の皮をむいてから作ったもの、茶色は芋を皮ごと使って作ったものだそうです。
       では緑色のこんにゃくは? 製造過程で牛蒡を混ぜると、牛蒡のアク、これがナントカ酸という成分を持っていて、これとこんにゃくの製造に使う石灰のアルカリ分が化学反応を起こして緑色になるのだそうです。
       どうです、この勉強ぶり。
       えっ? 知ってました? そりゃまたどーも。

    • 【 製造ライン 】

       製品ごとにラインが違い、それぞれの箇所で見たことのある製品がコンベアーで流れています。
       驚きは、どのラインにも人がほとんどいないことです。
       最後の箱詰め以外はすべて機械によるオートメーションで製品が作られていくことに、さもありなんとは思いながら、これでは雇用は増えないな、と余計なことを考えてしまいました。

    • 【 試食ゾーン 】

       見学ゾーンを出て、試食ゾーンに向かいます。
       「試食バイキング」と銘打っている所で、各自トレーを持って好きな料理を好きなだけ取って席まで運ぶという、並のホテルも顔負けの本格的なバイキングです。

    • 撮影場所の地図

      【 早速・・・ 】

       こんにゃくラーメン、こんにゃく焼きそば、こんにゃく○○、こんにゃく△△・・・、さらにこんにゃくで作ったデザートまで、それはそれはいろんな料理が並んでいて、それがすべて無料です。
       
       私の好きな「無料」という文字に気持ちは昂りますが、実際に取ったのはこれだけ。これで妻と私の二人分です。 なんという慎ましさでしょう。
       実は、さっき食べた「おっきりこみうどん」で腹がいっぱいだったのです。
       次回はまずここに来て、腹を満たしてから製糸場を見学し、さんざん歩いたあとで「はや味」さんに行く、という行程を組もうと、早くも作戦を練ります。

    • 撮影場所の地図

      【 注意書き 】

       各テーブルには、こんな注意書きが。
       20分というのは実際に計っているわけではないのですが、せっかく「無料」という太っ腹なところを見せていながら、ちょっとシラケますね。
       食べ残しゼロ、持ち帰り禁止は、わざわざ書くまでもないこと。
       いずれにしてもこの注意書き、中○語で書いてなければ意味がないんじゃないですか。

    • 【 お土産 】

       少量とはいえ、テーブルについて試食をした以上、何も買わないで帰るというのも気が引けますから、土産物ゾーンに移動します。
       こんにゃくを使ったカステラだの、こんにゃくパン、こんにゃくのレバ刺し(!?)だのと、こんにゃく製品がこれでもかというほど並んでいます。
       とても選べないので、一番派手に並んでいた「餅」を買いました。 数日後に食べましたが、味は・・・ええ、まあ。
       ごくオーソドックな玉こんにゃくも買いましたが、これはすこぶるつきの美味さで、早速“お取り寄せ”ということに。
       ところがネットで調べてみると、626円のこんにゃくに送料が650円かかるとのこと。
       う~ん・・・目下、思案中です。

       かくして2日間のお勉強は終わり、あとは家までまっしぐらに走るだけ。 夕方6時すぎに家に着き、水道水を沸かした風呂に入り、コンビニ弁当の夕食を食べてベッドに。
       収穫の多い2日間でした。

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