2016/11/13 - 2016/11/13
11位(同エリア87件中)
かっちんさん
石油の里は、かつて金津油田の産油事業で栄え、明治・大正時代に「日本の石油王」と呼ばれるようになった中野家が財を成したところです。
今でも残る石油採掘施設は近代化産業遺産として認定され、当時の様子をうかがい知ることができます。
中野邸は明治33年~36年に築造した和風建築の邸宅と庭園、収集した美術品等を、中野邸記念館として公開しています。
中野邸宅の庭園と隣接した広大な山地庭園のもみじ園は、11月に入ると紅葉が始まり、もみじが色づく今がちょうど見頃です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
石油の里公園
新潟市秋葉区(旧新津市)にある「石油の里公園」は、信越線矢代田駅から徒歩20分のところにあります。
2016年紅葉まつりは10/29~11/23に開催され、期間中の土日祝日にシャトルバスが新津駅東口駅、矢代田駅から運行されています。 -
イチオシ
もみじが色づく「金津・石油の里前バス停」
区バスは昼時間帯に2本走っています。 -
シャトルバスの時刻
かっちんは新津駅前から無料シャトルバスを利用しました。 -
石油文化遺産
石油の里公園周辺は、明治・大正・昭和期に金津油田を掘削し原油を採取したところです。
今も残されている石油施設は「近代化産業遺産」となっています。
そして、石油王となった中野家の邸宅や庭園は、現在、中野邸記念館(旧中野邸美術館)、もみじ園として一般に公開しています。
石油の世界館では、石油採掘の歴史や石油と人との関わりを展示しています。 -
綱式機械掘り石油井戸
里山ビジターセンターのまわりに採油施設が展示されています。
この井戸は昭和16年(1941)に掘削し、平成8年(1996)まで原油を汲み上げていました。
現在は採油の仕組みがわかるように、モーターでワイヤーを前後に動かし、地中のポンプが上下に動く様子が見られます。 -
赤いクリスマスツリー
自噴する石油の圧力をバルブで調整する坑口装置で、クリスマスツリーと呼ばれています。
金津油田では油層が浅く、ガス量が少なく、この装置は使われませんでした。 -
ギリシアの火を発射するカタパルト
石油の世界館に来ています。
石油の最初の使われ方は、硫黄または硝石、樹脂などをナフサ(石油)と混合して火をつけ、戦場で発射されました。
このカタパルトは、かっちんが勤めていた会社で最適値を求める改善活動の題材に使っていたので、懐かしい道具です。
火はつけず、ピンポン玉を飛ばしていました。 -
上総式油井やぐら
千葉県上総地方から新津油田に導入された上総掘り装置です。
弓竹の弾力を利用して掘鉄管を上下させながら掘り進みます。 -
新津油田
新津油田は、新津市南部の丘陵地帯を中心に中蒲原郡の地域にまたがるところです。 -
掘削先端のビット
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石油産業遺産群
石油の世界館を後にし、向かい側にある遺産群へ行きます。
金津油田は、明治末期から大正時代にかけて盛んに石油を生産していました。
遺産群には、採油施設、集油施設、加熱炉、石油タンク、油送管などがあります。 -
集油タンク
集油所からポンプで送られた原油や石油井戸から直接送られてくる原油が、集油タンクに集められます。
原油はこの集油タンクから水切りタンクに送られ、水が取り除かれていきます。 -
加熱炉
水切りされた原油は、さらに水を取り除くため加熱炉で約70度に熱します。
加熱され水が分離しやすくなった原油は、再度水切りタンクに移され、より完全に水が取り除かれます。 -
イチオシ
レンガでおおわれたタンク
このタンクは加熱して流れやすくなった原油の温度が下がらないようにレンガでおおいました。 -
C3号井(ごうせい)
明治36年(1903)に中野鉱業部が米国式の綱式機械掘りを使って掘った3本目の石油井戸です。
平成8年(1996)まで100年近く原油を汲み上げていました。
金津油田では、現在残っている最も古い綱式機械掘りによる石油井戸です。 -
ポンピング装置
大きなベルト車とクランクで効率よく回転運動を往復運動に変え、石油井戸のポンプを上下に動かして原油を汲み上げていました。 -
水切りタンク
水切り作業にて、純度の高い原油になります。 -
ろ過池(ろかち)
金津油田の原油は、重質油で水との分離が難しく、排水された水には原油が含まれています。
さらに分離するため、ろ過池で時間をかけて水と原油の分離を待ちます。
表面に浮いた原油を「竹製のトンボ」で寄せ集めて柄杓で桶に汲み上げます。 -
イチオシ
紅葉真っ盛りの中野邸
では、中野邸記念館を訪れます。
入館料は中野邸記念館ともみじ園を含め、800円です。
秋季の開館期間は9/1~11/30、休館日が水曜日です。 -
色とりどりのもみじ
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イチオシ
赤と黄の饗宴
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蔵が並ぶ広大な屋敷
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邸宅の庭園を囲む塀
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赤く変化していくもみじ
では、邸宅に入ります。 -
賓客を案内した応接室
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和室に飾られている屏風
新潟の絵師 五十嵐浚明の作品です。 -
色鮮やかな紅葉
廊下から庭を眺めています。 -
秋の絶景に布袋様もご機嫌
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2階の洋室
和風建築ですが、洋風に設えた部屋があります。
当主の中野貫一が西欧に研修旅行に行き、その影響を受けて和室に洋風の調度品や食器類を揃えています。 -
燃えるような朱色に染まる中庭
2階からの眺めです。 -
家族部屋
木馬のロッキングアニマルがあります。 -
懐かしい道具類
江戸時代から昭和30年代頃までの道具類です。 -
宙吊り部屋
若い女中さんが寝泊まりしていた階段のない部屋です。
部屋へは梯子で上がり、上がってから梯子自体を引き上げ、男性が出入りできないようしていました。
雑務をこなす男衆が十人以上住込みしていた時代なので。 -
当主が使用していた生活用品
襟の付いた掻巻(かいまき)に、家紋入りの立派な座布団や布団が使われていました。 -
庭園の塀
中野邸記念館の隣にある「もみじ園」へ向かいます。 -
イチオシ
新潟随一の紅葉の名所「もみじ園」
12,000坪の広大な山地庭園に、約130種、2,000本のもみじが、秋になると一斉に色づきます。 -
青空をバックに色づくもみじ
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ドウダンツツジの紅葉ロード
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石燈籠の笠に落ちるもみじの葉
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赤く染まる山門
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美しい彩りのもみじ
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山道から見上げる紅葉
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赤と黄色のコントラストが見事なもみじ
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燃えるような赤と朱色に色づくもみじ
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山頂の展望台
越後平野と弥彦山が見えます。 -
左右に色分けしたもみじ
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太陽光に輝くもみじ
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ガマズミの葉と実
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三層月見の館跡
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紅葉を見つめる達磨大師
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イチオシ
色鮮やかな別世界に浮かれています
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矢代田駅
石油の里から歩いて矢代田駅に来ました。
これから信越線に乗り、来迎寺のもみじ園ライトアップを見に行きます。
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