みちのくの古代巡りとちょい紅葉の旅(二日目)~角館武家屋敷の紅葉は人間の営みを感じる屋敷林だからこその美しさ。秋晴れの抱返り渓谷は、裏もみじの先に見える不思議な川の青さが見どころです~
2016/11/02 - 2016/11/02
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今日は、角館をベースにして武家屋敷と抱返り渓谷の紅葉を楽しみます。
特に、抱返り渓谷の紅葉は、シーズンになると東京でもよく宣伝していて、秋田を代表する紅葉スポットとして知られています。今回初めて訪ねましたが、その特徴は、川の青さ。ポスターで見るほどの青さではないように思いましたが、やはり、その美しさはここならでは。奥に進むにつれて深い渓谷となっていて、釣り橋とかちょっと腰が引けるような場所もありました。
抱返り渓谷の紅葉祭の間だけだと思いますが、角館駅から抱返り渓谷までは無料のシャトルバスがあって、それを利用して訪ねました。広い駐車場の一角には地元の食べ物を扱う出店も出ていて、けっこう賑やか。近くにはお店とかはまったくないので、これは助かります。
ただ、一方でおまけのように思っていた武家屋敷の紅葉が意外な美しさ。長い歴史を経た街や建物とのコラボはここでしか味わえないもの。価値ある紅葉だったかなと思います。
<参考>
桜の時期の角館武家屋敷
http://4travel.jp/travelogue/11124752
夏の角館
http://4travel.jp/travelogue/10804461
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秋田から、各駅停車で角館駅まで。各駅停車は、朝早い便が一本あるだけです。
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今回の目玉は、抱返り渓谷。武家屋敷は何度も来ているのですが、シャトルの時間までまだ間があるので、一応チェックはしておきますか。
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イチオシ
という感じでやってきましたが、
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ほー。
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昨日からの雨に降られた紅葉が意外にいい感じ。
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武家屋敷は何度か来ているんですが、考えてみたら、この時期に来たことはなかったかも。
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この武家屋敷の入り口も、紅葉するとこんなに感じが変わるんですね。
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せっかくなので、岩橋家に入ってみます。
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裏手に回ると屋敷に迫って立つ大木のもみじ。いいですねえ。
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通りに出て、さらに先へと向かいます。
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それにしても、けっこうな冷え込み。手が凍えるような寒さです。
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その寒さで葉っぱが色づくんですが、本当に寒い。
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こっちだとこんなに生き生きしているんですが、
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西日本だったら、この寒さであれば、もう枯葉になっているかもしれません。
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平日だし、朝早いし。観光客はまばらです。それでも中国人のような観光客がいて、ちょっとびっくり。
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聞くと、東北の紅葉は赤だけではなくて、黄色が混じる。その黄色が混じったのが受けているんだそう。
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角館といえば桜ですが、時期が限られるので、当たりはずれを考えれば、この時期の方がいいのかもしれません。だんだん人気が出てきているということでした。
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イチオシ
確かに、この色合いは京都とかとは違います。
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木も比較的大きいし、より野性的な感じもするような。
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予想外でしたが、なかなかの見応えです。
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ただ、あんまり寒いので。
武家屋敷の茶屋に入りましょう。こちらは、武家屋敷の中心。メインストリート沿いでは一番大きな食堂だと思います。 -
開店と同時に入ってお汁粉をいただきました。皆さん準備作業の真っ最中でしたが、とっても活気があっていい感じ。気持ち良い雰囲気があって、それも含めて少し心が和みました。
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さて、シャトルの時間も気になりだしたので、また角館駅の方に戻りましょう。
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その道すがら、
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最後にちょこっとまた
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撮影タイムです。
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角館駅に戻ってきて、これは唐土庵駅前店。大きな構えのお菓子屋さんです。
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ふかしこしあんをいただきました。
ただ、冷凍なので一時間くらい待ってから食べてくださいとのこと。そうですか。
そして、待っていただくと、この漉し餡は特徴的ですね。ごま餡なんかであるような少しざらっとした食感が面白いと思いました。 -
さて、角館駅前から無料シャトルで抱返り渓谷へ向かいます。
武家屋敷では人が少なかったのに、こっちは、ほぼ、満員ですね。 -
ほどなく、抱返り渓谷に到着。
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ここから上流に向かうんですね。いつの間にか天気も良くなってきました。これはありがたいですね。
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神社の脇を抜けて、
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川沿いの遊歩道に出てきました。
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木々の間から光が降り注いで、
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これはきれい。
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天気が良くないとこの美しさは拝めないんですよね。
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今日は、さわやかな秋の渓谷が楽しめそうです。
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渓谷といっても遊歩道がきちんと整備されているし、これなら何の問題もありません。
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それに、
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右手の川を見下ろすと、
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イチオシ
確かに青い。
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この青さはちょっと普通じゃないですね。
温泉のように、硫黄成分とかが混じっているのかもしれません。 -
葉の緑もきらきら輝いて、これはテンション上がります。
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歩き始めてすぐに現れた吊り橋を渡って、
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どうですか。この川の色は。
よくわかりませんが、魚とか棲んでいるんでしょうか。まあ、そこまでではないかな。 -
広い遊歩道が整備されているのはいいんですが、ただ、あまりにも歩きやすいので、逆に拍子抜けするくらい。すいすい進んでいきますよ~
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ただ、さすがに少しずつ山奥に入ってきましたか。歩道に岩が迫っていたり、渓谷の気分が出てきた感じです。
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そして。。高い岩場に架かった橋。
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これは高い。ちらりと眺めて何とか写真を撮りましたが、もうビビりまくりです。
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足早にトンネルに入って、
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それを抜けると、またいい見晴らし。ポスターはこんな感じだったような。
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イチオシ
そして、ここにあるのが一番の見どころ、回顧の滝です。
抱き返り渓谷はまだ先に続くのですが、遊歩道で行けるのはここまでなんです。
さて、滝の落差は、30m。そこそこの規模ですが、よく見ると滝口が二段になっているのもちょっと風情があるような。
岩場のトンネルを抜けるといきなり見えるので、そのシテュエーションも効果を上げているかもしれません。 -
ちなみに、この上部のところが二段になっているんですが、わかりますかあ。
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滝ツボに近づいて振り返った眺め。さっきはあの橋から滝を眺めていたんです。
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帰りのシャトルの時間が気になり始めましたが、これで帰るとちょうど間に合う感じです。
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イチオシ
渓谷から見上げる山肌は紅葉に覆われて、まさに今が盛りというところでしょう。
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赤い部分もあるんですが、けっこう限られているし、
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写真に撮るとほとんど分からなくなりますね。そして、それは常緑樹の緑も同じ。肉眼だともう少し色の対比が楽しめるんですが、写真だとこれが限界です。
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ただ、いずれにしても紅葉は晴れると美しさが違います。今日は晴れという天気予報ではなかったと思いますが、本当にラッキーでした。
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再び、角館に戻って、昼飯にしましょうか。
こちらは、角館で二番目においしい店という時々見かけるキャッチフレーズのお店です。 -
きりたんぽ鍋と親子丼が看板商品のようでしたが、一人だったし、親子丼の方をいただきました。始めに口にした時、塩味が気になったのですが、それは始めだけ。柔らかくて味のある鶏のうまさがけっこういけてます。常連さんのようなグループもいまして、飽きのこない味わいなんだと思います。
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その後、晴れ間がまだ続いていたので、もう一度、武家屋敷に行ってみました。
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イチオシ
おー。
朝見ていた紅葉も悪くなかったのですが、 -
やっぱり、日を浴びた紅葉は感動が違いますね。
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もう必死で写真の撮りまくり。
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イチオシ
これもいいし、
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これもいい。
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鮮やかな紅葉の美しさは
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武家屋敷の屋敷林。
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長い年月を経て、
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街や
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イチオシ
建物との
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一体感が少しづつ形作られたもの。
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自然のままの紅葉である抱き返り渓谷と違って、人工的なものとまでは言いませんが、そこには人間的な営みがあるんですよね。
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そして、なぜか、日本人はそうした人間的なものが加わった方がしっくりするところがある。
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京都の庭はもちろんですが、借景である東山だって、ちゃんと手入れをする必要がある。
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明治になって、新政府がそうした費用を出さないといけないことを知って、見えていなかった政治というものを理解するという逸話も思い出します。
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イチオシ
いずれにしても、武家屋敷の紅葉がこんなになっていたとは。
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ほかの方の旅行記で見ていないわけではなかったですが、これほどのものとは思いませんでした。やっぱり、旅は行ってみないとわかりません。
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そして、ここからもう一つ予定を入れていたのはマタギの湯。
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秋田内陸縦貫鉄道で向かいます。
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で、マタギの湯は、事前に電話を入れて置くと阿仁マタギ駅まで迎えに来てくれます。また、秋田内陸縦貫鉄道では、温泉の割引100円とこの温泉でスタンプを押してもらうと帰りの運賃がタダになるというお得な切符があってそれを利用しました。
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けっこうな山の中のはずなんですが、施設はとても大きいし立派です。
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温泉は弱アルカリ泉。匂いとか露天風呂の石が少し赤茶色になっているので、鉄分も入っているような気がします。
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こちらは露天風呂。
熱いのと温いのがあるので、交互に入ると体がほぐれます。 -
マタギの湯から上がって、同じ施設に設置されているこちらの資料館(別料金)も覗いてみました。
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クマやシカなど野生の獣を追って、深い雪の山に入っていく。危険と隣り合わせなんでしょうが、
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それだからこそ自然に対するリスペクトを忘れない。
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精神的な鍛錬も含めたようなマタギの狩猟生活がリアルに伝わってくるように感じました。
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そして、マタギの湯はそうしたマタギが実際に入っていた湯。そう考えれば、またありがたさも増してきます。
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再び、角館駅に戻ってきました。そろそろ日が暮れてきましたね。
さくら小町は、フォルクローロ角館の中にある食堂。角館駅からすぐなので列車の待ち合わせ時間を利用してここの神代カレーをいただきました。 -
名物カレーは、今のカレーと黄色の昔懐かしいカレーの二種類を組み合わせたもの。昔カレーの方はソースをかけていただきましたが、うーん確かに昔はこうやって食べてましたね。少し酸味が加わることで、味に変化が生まれて、おいしいんですよね。ごちそうさまでした。
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ここから、また各駅停車を利用して、今夜の宿の盛岡へ。
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さっきのカレーだけでは物足りないので。
以前から気になっていた柳家へ。ただ、本店が早く終わっていたので、そばにある大通り2号店の方に回りました。 -
イチオシ
あれれ。それにしてもこのラーメンうまいですね。麺のツルツルシコシコの食感も斬新です。
盛岡の三大麺は、わんこそば、冷麺、ジャジャ麺ですが、考えてみればそんな土地ではラーメンもおいしくないはずはないのかも。地元の人には有名なお店ですが、やはり観光客は三大麺で精一杯ですから、余程でないと知る人はいないでしょう。しかし、これは盛岡では最終的には外せない味のような気がします。
これで紅葉三昧の二日目は終了。角館の紅葉がこんなにきれいなことを知ったのは意外な収穫でした。明日は、また歴史と文化に戻って平泉を中心に回ります。
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