2016/10/21 - 2016/10/21
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motogenさん
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シンチャイ村奥のつり橋の記事が、アリヤンさんのレポートにある。
高所恐怖症の私は、怖いもの見たさがあってつり橋が大好きだ。
(渡るのではなく、見るだけ)
ここまで来て、つり橋を見ることなく帰るのは、まことに残念、ありえない話。
つり橋を探して、奥へ奥へと進みます。
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-
つり橋はどこにあるんだろう・・?
もう人の住む場所は終わりかと思うと、まだその奥に民家は出現する。
軒下に干してある紺色の布が、なんとかの草木染めなんだな・・・
立ち止まっては眺める。 -
小学生くらいの女の子も、おばちゃんみたいに刺繍している。
小さな手で一針一針・・・
時々失敗するらしく、やり直し。 -
こちはの畑では、石拾いの若夫婦。
毎年毎年これを繰り返して、石ころだらけの土地を、立派な畑に変えていくんだな。
山肌に広がる美しい棚田も、こうした汗の結晶に違いない。 -
ガイドを連れた欧米人とすれ違った。
湧き水でぬかるみとなった滑りそうな茂みの中だ。
一瞬、熊かと驚いた。
今日の道筋で初めて出会う観光客は、イングランド紳士だった。
ちょこんと言葉を交わしただけだが、一人ではないと元気が出てくる。 -
陽光きらめく山の斜面。
茂みあり、湿地あり、そして草原あり。
変化に富んだ大地だ。 -
丘の上に馬がいた。
水牛や山羊や牛はたくさん見たけど、馬はめずらしい。 -
この谷間に沿った道は、どこに続いているんだろう。
はるか先の山の斜面に、車の走る道路がカーブをえがいてようだ。
山脈を越えて、ディエンビエンフーへと続く国道だろう。
つり橋のある状況ではなくなってきた。 -
下の谷間に川が流れている。
対岸の斜面に民家が見える。
しかし谷底に下りて行く道はない。
橋もない。 -
振り返ればこんな奥地にまで来てしまったのだ。
シンチャイ村は、遥かかなただ。 -
谷間のせせらぎを聞きながら、三色おにぎりを食べた。
粗末なおにぎりなのに、なんとも言えない美味しさが、口の中にひろがった。
米の一粒一粒を丁寧に味わった。 -
いつの間にか一人の女性が、ひっそりと通り過ぎていった。
背中に薪をしょっている。
山から拾ってきて、これで飯を炊いたり湯を沸かすんだろう。
この女性の後を追って、戻ることにした。 -
足の早い女性だ。
いつの間にか、その背中は遠くなっていく。
私の歩きは遅いほうではないが、疲れでノタノタ歩きになってしまっている。
すると、後方から新たな女性や子供たちが現れて、スタスタと私を追い抜いていく。
今度は負けまいと、私も頑張る。
言葉はまったく通じないが、気さくな人たちで、時々言葉をかけてくれる。 -
この女性たち、歩く道に大きな石があると足でどけたり穴を埋めたりと、補修しながら歩いている。
自分たちの道は自分たちで管理しているのだ。 -
やっと学校のある集落が見えてきた。
-
と、その時、ただならぬ足音がとどろく。
欧米人の一団が押し寄せて来る。
その数4~50人。 -
ガヤガヤとおしゃべりばかりしている、おばさんやおじさんたち。
それは中国人にかぎらず、欧米人も同じだった。
子供たちに飴玉をばらまく女性がいる。
薪を背負った女性たちも飴玉をもらった。
そして、私ももらった。 -
遠足気分の欧米人たち一行は、こうして意気揚々と進んで行った。
-
あとに残されたのは、ブタの親子。
あんたたち豚は、飴玉もらわなかったようだね。 -
学校が終わったらしく、子供たちが帰ってきた。
先頭の女の子は片目を葉っぱで隠し、独眼流正宗のまね・・・ -
この子たちは、岩に飛び乗ったり、隣の岩に飛び移ったりと、大道芸の練習。
カメラを構えると、得意になって続けてくれる。
決して「マネー!」 などとは言いません。 -
家の陰にこっそり隠れている子供もいる。
こんなシャイな子供も、可愛いのだ。 -
学校に戻ってきた。
昼休みらしい。
校舎の裏手に回ってみると、あれまあ教室の窓の下で、お尻丸出しでしゃがんでいる子が二人。
何!
ウンチがにょろにょろ、その真っ最中。
他の子供もたくさんいるのに、恥ずかしくないんだね。
こうなると、ウンチなんてばっちいものではなく、そこらへんの枯葉みたいなものだ。 -
学校は幼稚園も兼ねていて、こちらでは給食を食べ終わるところだった。
日本のように、給食があることに驚いた。
社会主義の国ベトナムの福祉政策なのか。 -
学校から下を見ると、遠くの方に川があって橋がかかっていた。
もしや、あれが、アリヤンさんたちのつり橋?
橋まではかなりの距離があって、そこまでの道は見えない。
「あの橋に行くには、どうやって・・?」
と先生に聞くと、ずっと上に進むと道があるそうだ。
今通ってきた所だけど、そんな道、あったかなぁ? -
橋はあきらめた。
もう、探しに歩く気力は残っていない。
学校帰りの子供と一緒に、私も帰ります。 -
旅はみちずれ、世は情け・・・
一緒に歩けば、疲れなんて忘れます。 -
検問所があった。
来る時は検問所には気がつかなかった。
おかしいなあ・・ -
検問所の中には、料金を徴収する見張りのおばさんもいる。
入村者だけをチェックし、出て行く者はノーチェックらしい。 -
山の上にサパの町の一部が見えはじめ・・・・
-
どうにかこうにか、分岐点まで戻ってこれた。
-
しかし高低差およそ200mあるこの坂を、登っていかなくてはならない。
-
分岐点がしだいに小さくなっていく。
一歩は小さなものだけど、それが積み重なれば大きなものとなり・・・
必ず頂に到達できる・・・
世界最高峰への登山を目指す、「世界の果てまでイッテQ」のイモトの言葉。
それを信じて・・
ああ、その通りだ。 -
バックには雄大な山脈がある。
ファンシーパンの頂は、今も雲に隠れたままだ。
だが、こんな山々を背に、自分の足で登って行けるということは、幸せなことなのだ!
坂を登るのは思ったよりも楽だった。
行きがけの下り降りる方が、はるかに疲れが蓄積した。 -
往復12kmの山道を歩いたご褒美は、綺麗なレストランでの食事とする。
-
ジュージューと音をたてるステーキに、冷たいビール。
幸せ、幸せ。
しかしこれで600円。
ありがたいサパのレストランだこと。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- アリヤンさん 2016/12/03 21:32:48
- シンチャイ村のデッドエンドにある橋
- motogenさん、
ワレワレが行きついたところに在った橋で、橋の向こうからやってきた兄弟に出会ったのは、motogenさんがこの旅行記で言っている、「学校の下の橋」ではありません。
motogenさんがユーターンしたところより更に奥に進み、道がなくなるまで行った先に例の吊り橋があるのです。
今日グーグルマップでシンチャイ村の道をたどってデッドエンドまで行き、拡大拡大していけばその橋が見えました。
橋より先には今も道はありませんでした。
そこには谷川が広くなって清流が岩にあたって出来る波しぶきまで見えていました。
いやあ、懐かしく見させております。
ありがとう。
- motogenさん からの返信 2016/12/04 13:17:28
- RE: シンチャイ村のデッドエンドにある橋
- ありがとうございます。
アリヤンさんの旅行記を見せてもらうまでは、サパという地名すら知りませんでした。
あの先にも進んだそうで驚きます。、
私はいつも中途半端になってしまうようで、もうここまででいいか、と引き返してしまいました。
今度の1月には、またまたアリヤンさんを真似て、クラチェに行こうとしています。
派手な観光地よりも田舎町がいいです。
2月からは、アンコール遺跡への入場チケットが、約2倍になるようです。
これまでも高かったのに、2倍になるとは・・・・
1月にしておいて良かった。
- アリヤンさん からの返信 2016/12/04 17:18:39
- RE: RE: シンチャイ村のデッドエンドにある橋
- motogenさん、
アンコールワットの拝観料が2倍になるとは!
観光で有名地はドンドンそうなるでしょうなー。
これからは同じ国でも地域格差がドンドン進むんだろうなあ。
クラチエなんかは大丈夫だろうとおもいますよ。
ボンボヤージュ!
-
- trat baldさん 2016/11/18 17:42:12
- なんか頭が混乱してきた。
- 地元の人々のバイタリティと体力には流石のmotogenさんも降参ですね。
子供の頃の自分そっくりの環境にも胸がジーンとする、生きると云う事の本質をもう一度見直さなきゃあ、、、、
釣り橋は見えていただけに惜しかったですね、あと会話集みたいな本が有れば彼等と意思疎通が出来たのかしら?
ますますケーブルカーが待ちどうしい(^o^)
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