2016/11/04 - 2016/11/04
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Tam-Kさん
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本島
2016年瀬戸内国際芸術祭、秋の会期終盤、西の三島を巡ってみました。みっつめ島は、本島です。
今年は、3年に一度の瀬戸内トリエンナーレ、国際芸術祭の歳です。そして、瀬戸内国際芸術祭、略して瀬戸芸、そのパスポートを片手に春の会期、夏の会期、そして今回の秋の会期と、季節それぞれの島の美しい光景を楽しみつつ、瀬戸芸全12島と港を順に巡り、今回の粟島、高見島、本島にて遂に全島制覇を果たすことができます。前回の2013年の芸術祭初日にたまたま訪れた直島、芸術というものに全く興味もなく、中学生の娘の「これ見てみたい!」と不意に取り出した本の1ページ、それは地中美術館の真っ黒な球体の写真でした。その時は、尾道に行く通り道なので、まぁいいかぁ、くらいの気持ちで島を訪れました。そして、そこで見た現在美術と安藤建築の絶妙な調和、本村の古い街並みの中、むしろ古臭い昭和な雰囲気の中に展開される作品、古い町と先進的な感覚の現在美術が、そもそもそこに共に存在していたかと思わすような自然さ、この島で感じた妙に体の心底にまで浸透していくような心地よい感覚、これを覚えて以来、現在美術というものに完全にハマってしまいました。
島は、訪れる度に天候や気温、風やそこで出会う人々によって、毎回新しい光景を感じさせてくれます。
晩秋ともいうべき11月、しかし今回も天候には恵まれ、心地よい陽気のなか、島の風景と共にアートをひとつずつ順に巡る旅を楽しんできました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 JRローカル 徒歩
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高見島からの船も間もなく本島、
丸亀と本島の泊の港を結ぶフェリーが見えてきました。 -
そらあみ
秋は、本島の泊海岸で展開されています。 -
本島上陸後、そらあみを見ようと泊の浜へ来たときでした、海の方から鐘と太鼓の心地よりリズムが聞こえてきました。
するとそこに1隻の漁船が現れました。 -
イチオシ
その漁船の舳先には屈強な体格の男性が団扇を両手に見事な踊りを舞っているではありませんか!
このお囃子に合わせての踊り、もしやこれが噂の切腹ピストルズ、正に神出鬼没ですね! -
シーボルトガーデン
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塩飽勤番所
塩飽勤番所 名所・史跡
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イチオシ
江戸時代、塩飽の島々の海賊、それぞれの長が順にここに詰め、島々の当地を行っていたとのことです。
塩飽勤番所 名所・史跡
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産屋から、殯屋から、
ここは、港の西の泊の集落か本島中学から本島小学校、塩飽勤番所をこえて甲生の海岸沿いに進んだところにあります。海岸側に岸壁が長く続いた先にようやくここに辿りつくことができました。兎に角遠かったですね。
瀬戸内の島で伝わる両墓制という習慣から、生と死を見つめなすことをテーマにした作品です。 -
石垣で囲まれた細い通路の両側にはテルテル坊主のような赤い小さなものたくさん建てられ、ここを歩いていると何となくお墓の中を歩いているような雰囲気を感じてしまいます。
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そして、奥の穴の中に入ると真っ赤な土の壁で、その中には所々にほのかな灯、入り口までの雰囲気から、最初は何となく死後の世界という雰囲気を感じていたのですが。奥の方に入ってしまうとそれまでとは違って、灯から生命のようなものを感じ、そして出口へ戻るに従って明るくなっていくことで新たな生命が感じられました。
死の先には新たな生命の誕生がありとでもいうのでしょうか、島の雰囲気の中にあってこそ感じられるこの雰囲気、面白い作品ですね。 -
甲生から更に進み、島の北側の海辺まで来ました。
海岸から美しい瀬戸内海に架かる瀬戸大橋、なんともいえぬ絶景です! -
善根湯×版築プロジェクト/斉藤正・塩飽大工衆
本島北の笠島地区への海岸沿いにあり、塔のすぐ下まで登って海岸方向などを眺めることができます。 -
笠島地区
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Moony Tunes/ツェ・スーメイ
伝統的建築が今も多く残る笠島地区、ここに唯一ある作品で。 -
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イチオシ
笠島地区には、古い街並みがこの地区全体でうまく保存されています。
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立派な構えのお屋敷が立ち並び、この立派な街並みから、当時のこの島の繁栄ぶりが何となく想像できるような気がします。
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町の中には、笠島地区の歴史を展示しているところもあります。
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笠島地区の町の中にあった道標、マッチョ通り、、、とても気になる名前です???
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笠島地区の古い街並み、こんなに大規模にこんな街並みが、しかも島で出会えるなんて、思いもしませんでした。
本島ももう一つの一面をまた新たに見つけることができました。 -
猫屋敷
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泊の集落、ここには男木島でお馴染みのあの作品があります。
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咸臨の家/眞壁陸二
咸臨丸水夫のお家だった古民家を使った作品、座敷の部分に水が張られ、縁側の方の壁の下の方が開いて外の光が差し込みます。室内の緩やかな空気逃れで時折できるさざ波と外からの光、カラフルな壁との組み合わせがちょっとした光の変化で少しずつ見え方が変わる、心地よい雰囲気の空間でした。本島 自然・景勝地
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鏝絵アートの看板
この地区の顔のようになっていますね。 -
再び泊の浜、夕暮れ時を迎えたそらあみです。
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Vertreck「出航」
本島をひと回り、ようやく泊の港、いつの間にかもう夕暮れ時となりました。
早朝から粟島、高見島、本島と西の三島をはしごしてきました。そしてこの本島を巡ったことで、今回の瀬戸内国際芸術祭、12の島と2つの港、すべてを制覇することができました。今年は、春の会期に直島、豊島からはじまり、夏、秋と島々を順に巡り、ようやく全島制覇、何とうれしい充実感です。ただ、仕事の関係で充分なお休みを取れず、どうしても駆け足感が否めないという点で、もっとじっくりと各島を巡ってみたかったという気持ちは否めません、
とわいえ、島は行くたびに飽きるどころかまたもう一度来てみたい、なぜかどの島もみんなさんな気にさせてくれます。島は、訪れる度に新しい魅力、それは島の景色やアートの作品だけでなく、そこで出会う人々とのふれあい、そしていった時々で変わる天候など、様々な要因の組み合わせで、島の光景は幾通りにも変化する、だからこそまた機体という気になるんじゃないでしょうか。 -
帰りの丸亀行のフェリーが間もなく港に到着です。
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フェリーに乗って港の方を見ると、何やら櫓が組んであり、その上に子供が手に旗をもって上ってきました。
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フェリーの就航時刻、3人の子供たちは結構キレッキレの旗さばきで見送ってくれます。
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さようなら本島! 瀬戸の島々、本当に楽園を旅したような気分が島々では味わえました。
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港からたくさんの人たちも子供たちと一緒に旗を振って見送ってくれます。
こういったちょっとした気遣いが本当にうれしいですね。 -
たくさんの船が往来する瀬戸内、
2016瀬戸内トリエンナーレ、存分に楽しめました。
3年後、2019年までしばしのお別れです。ありがとう、瀬戸の島々、そして人々
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