1987/09/07 - 1990/05/05
34位(同エリア47件中)
みどくつさん
1989年3月29日午前7時15分にチェトマルのバスターミナルを出て、修理工場へ入ったVBSバスは結局午前8時に出発。
メキシコとベリーズの国境を越えて、国境越えの手続きを済ませ、ベリーズシティのVBSバスターミナル到着が、正午12時になった。
バスターミナルへ到着する前に、バスの窓から、ベリーズの首都ベリーズシティの町を眺めていた。
どうもあまり感心しない雰囲気の町だ。
旅を続けながら、もうずいぶん多くの町を見て来ている。
ちょっと見ただけで、自分に合うかどうかすぐわかる。
日本人がベリーズに来る目的は、ベリーズ沖のキーカーカーという島に渡ってのダイビングやビーチ遊びということになっている。
このキーという言葉は、西インド諸島で小島や岩礁を呼ぶ特別な表現。
「キー」と付いていれば、ここらの島だと解る。
例えばフロリダのキーウエストが有名だよね。
僕も素潜りで10m潜れる程で、ダイビングのライセンスも、1977年ごろに取っている。
この旅でも、紅海やアフリカ東海岸で散々潜って来た。
中米を急いで下っている今、わざわざベリーズ沖の島に渡るつもりはない。
メキシコシティで会った日本人学生は「キーカーカーは最高ですよ!」と言ってズボンの裾をめくって、足の蚊に食われた跡を見せてくれた。
ものすごく蚊が多いそうだ。
ベリーズでキーカーカーに行かないとしたら、ベリーズにいる意味はないということかな。
最近では、ベリーズのマヤ遺跡情報も、ちらほらある。
ただ、ユカタン半島は、マヤ遺跡だらけなので、主要な遺跡を見るだけで疲れてしまう。
ベリーズには長居せずに、今日中にグアテマラへのバスに乗ることにする。
VBSのオフィスから2分ほど歩いて、「Novelo Bus Service」へ行く。
この会社がグアテマラの国境へバスを走らせている。
バスの時間を確かめる。
午後2時に、国境の町ベンケビエホへのバスが出る。
これに乗ることにして、切符を買うと、料金はベリーズドルで4ドル、つまり米ドルで2ドル。
バスの切符を買って、僕のバックパックをカウンターに預ける。
ベリーズシティの中心、有名なスイングブリッジを目がけて歩き出す。
何という変わった町だろう。
奇麗に区割りされた町中に、小さな運河が道に沿って碁盤の目状に走り、建物は皆木造の2階建てだ。
イギリス人がいたころは、なかなか面白い所だったのかもしれないね。
イギリス人だから、ちゃんと都市計画を立てて、キッチリと同じ形の建物を並べたのだろう。
一つ一つの建物も、ちゃんと手入れをして、清潔にしてあればとても奇麗だろうと思う。
木造の建物は皆一様に古くて、だいたい傾いている。
運河は流れがなくて、ドブと化して、いやな匂いまでする。
オレンジストリートに沿って歩いた後、アルバートストリートを左に曲がる。
ちょっと歩くと、町の中心部・スイングブリッジに着いた。
小さな町だし、いやに怪しげだ。
目つきの悪い黒人たちが僕の方をちらちら見ている。
あまり長居はしたくない。
バスの出発時刻まで何もすることがないが、そういう時には、ベリーズへ来た証拠に、絵はがきでも出そうと思いつく。
しかし、絵はがきを売っている所が昼休みだった。
午後1時までオープンしない。
近くのスーパーマーケットでビールを買う。
ベリーズでは、米ドルが直接使えるので、両替の心配がないのが気楽だ。
おつりはベリーズドルで戻ってくるけどね。
品物の値段は全般的に高い。
文房具店の前で座り込んで待って、店が開いたらすぐに1枚45セントの絵はがきを買って中央郵便局へ行く。
郵便局の話では、ベリーズからの郵便料金は単純。
絵葉書は世界中どこへでも、ベリーズドルの60セントで送れる(つまり米ドルだと30セント)。
はがきを出したらすることもないので、ちょっと海岸沿いの道をうろついて、早めにバスの事務所へ戻った。
NBSのバスは時間通りに、午後2時に出発だ。
- 旅行の満足度
- 4.0
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
みどくつさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
1