京散策　鷹峯と錦

2016/10/18 - 2016/10/18

何度目の京都散歩か覚えていないけれど、いつだって好きな京都。
あちらこちら行ったつもりでも、見残しはかなりあるものです。

さて、今回は鷹峯を散歩してから錦市場でお買いものコースです。

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩

京見残しを拾い上げ、ひとつひとつ観賞していくのは、
残り少なくなったパズルのピースをはめていくような
楽しみがあります。

鷹峯は見残し地域の中でも特に気になっていました。
今回奈良・京都を廻るチャンスがあったので、鷹峯
を訪れました。

まずは源光庵

鷹峰山寶樹林源光庵が正式名称だそうです。
臨済宗大徳寺派の寺院として１３４６年開基、
１６９４年に曹洞宗に改宗した由。

こちらは「悟りの窓」「迷いの窓」が有名です。

源光庵 寺・神社・教会

山門にいきなり丸い船の窓のような、なんて表現
したらいいんだろ、これ。　変わった意匠ですね。

源光庵 寺・神社・教会

禅寺は華美を嫌い装飾を排した様式です。

そういえば、美術品の世界では、「禅味」
なんて表現もあって、超俗的で枯淡な味わい
を表しています。

源光庵 寺・神社・教会

敷地はそれほど大きくありませんが、なぜか手を広げ
伸ばしたくなる解放感を感じます。

源光庵 寺・神社・教会

ん　「血天井」？　なんだろ

源光庵 寺・神社・教会

注意書きがなければ、見逃してしまいそうです。

うーむ。　なにやら黒いような赤いような・・・

伏見桃山城で徳川家家臣鳥居元忠らが石田三成に破れ
自刃したときの跡が残り、これを遺構として移築して
天井板に使用したとのことです。

源光庵 寺・神社・教会

鮮明な足形が血で染み付いたんだそうで・・・
これを移築した仏意は当方にはてんで

源光庵 寺・神社・教会

さて、有名な「迷いの窓」

美しいけれど、これだけだとなんで？状態なわたし。

源光庵 寺・神社・教会

「悟りの窓」

うーむ。　
あと１０年したらしみじみ感じ入ることが
できるかもしらん。

源光庵 寺・神社・教会

「迷いの窓」「悟りの窓」は対になっています。

その対比の面白さ、これならわたしにもわかります。

源光庵 寺・神社・教会

源光庵から歩いてお次は光悦寺へ。

こちらは本阿弥光悦が徳川家康から拝領した地で、
光悦一族と工芸職人が移り住み、一種の芸術村と
なっていたらしいです。　光悦死後、屋敷は寺院
となったんだとか。

光悦寺 寺・神社・教会

光悦は刀剣鑑定の大家本阿弥家の生まれでしたが、
書家、陶芸家、総合芸術のプロデューサーとして
著名でした。

俵谷宗達、尾形光琳とともに琳派の創始者の一人とされ、
後世の日本文化に与えた影響は大きいようです。

光悦寺 寺・神社・教会

なんとも美しい（表現力が乏しくてザンネン）垣根

これは光悦寺垣と呼ばれる透かし垣です。
閉所感を与えず、それでも充分に区切りとして
機能する意匠です。　さすがに光悦の美意識は
隅々まで息づいています。

光悦寺 寺・神社・教会

気のはやい紅葉が１本、すでに秋の装いです。

光悦寺 寺・神社・教会

鷹峯が紅く染まるまであと一カ月でしょうか。

光悦寺 寺・神社・教会

その頃に再訪できたらいいなあ・・・

光悦寺 寺・神社・教会

鷹峯もそろそろ暮れようとしています。

このあたりは鷹峯の麓なので、旧道は大変な坂道
があります。　トボトボと下りていく。

そろそろ市中の喧騒が恋しくなってきた。

大好きな錦市場

錦市場 名所・史跡

漬物屋さん　おいしそー！

錦市場 名所・史跡

ウワッ！　すんごい量の奈良漬　百万円分くらいありそう・・

松茸　よ・よん万円！

錦市場 名所・史跡

こちらは２万円　買われへん（にせ関西弁）

錦市場 名所・史跡

栗ばかり何種類もならべたお店。
東京では見ないですね。　
そういえば、松茸も栗も京に近い丹波名産でしたね。

錦市場 名所・史跡

淡水魚を売っている魚屋さんがあるのも京都らしい。
もろこ。　淡水魚ではいちばんおいしいかも。

錦市場 名所・史跡

名物　鮒の慣れずし
めったに食べないけれど、お土産にしよう。

そろそろ新幹線の時間ですね。
おつきいただいた皆さま、ありがとうございました。

錦市場 名所・史跡