2016/09/25 - 2016/09/25
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たびたびさん
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巾着田の曼珠沙華って、気が付くとあちこちで情報を目にする。これほど情報があるのなら、すごいところに違いない。少し調べるとそんなに遠いところでもないみたいだし、それならと今年は思い切って行ってみた次第です。
西武線の高麗駅から人の流れについて行くと川沿いの遊歩道の先に情報に合った通り500万本の曼珠沙華が一面に咲く公園。林の中で木漏れ日を浴びた真っ赤な塊りは、想像をはるかに上回る美しさ。彼岸花という死者の華というイメージもなくはなかったのですが、こうしたシテュエーションで見ると毒々しさや妖しさを伴う赤というよりも、不思議なほどにただただ美しい。ちらりと透けて見える茎の緑もなにげに赤を際立たせていて、瑞々しさも添えているような。
この日は、久しぶりのお天気だったこともあって、木漏れ日の光の加減も絶妙。終始、テンションはあがりっぱなしでした。
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高麗駅に到着すると、
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これは歓迎の赤いゲートですね。
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案内所もあって、観光客を迎える準備万端といった感じです。
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人の流れに従って、進みます。路肩にはちょうど見ごろの曼珠沙華。天気もいいし、赤が本当に鮮やかです。
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川に出てきました。
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水量もけっこうあって、さわやかな景色です。
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地図で現在地を確認。メインスポットはまだ先なんですね。限られた場所ではあるんですが、狭い場所ではないんですね。
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川沿いの遊歩道を進みます。
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イチオシ
密集した曼珠沙華があちこちに。
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土手に咲いた景色もいいじゃないですか。
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また、一方で、周囲を流れる川の心地よさもまた予想外ですよ~
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イチオシ
川原も広いし、浅い川にじゃぶじゃぶ入って遊んでいる人もいるし、これなら四季を通じて楽しめる場所かなと思います。
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イチオシ
途中に料金所があって、ここからが有料ゾーン。
しかし、な、な、なんですかあ。 -
この一面に広がる絨毯のような赤の塊りは。。
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さっきまでの曼珠沙華も悪くはなかったんですが、
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イチオシ
木漏れ日の中に広がる曼珠沙華の群生は、それらとは全く別。異次元の世界です。
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涼しげな林の緑との対比もあるので、本来なら毒々しい赤もそれほど違和感のない赤に変わったような。
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皆さんも、その景色に圧倒されているに違いありません。
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群生した場所はそれなりに広いので、写真にいいベストスポットを探します。今日は天気もいいし、これなら条件も最高です。
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日のあたる場所だと本来の色が出るんですが、
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どうでしょうねえ。
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確かに、それはそうなんですが、なんかハマってないような。。
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人物も入れて見たり、どうでしょうねえ。
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まあ、考えている余裕もそうあるわけでもないので、
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取りあえず
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あちこち写真を
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イチオシ
撮っておきますよ~
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結局、日のあたる場所ならアップ。
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群生は少し影の方が赤の感じがよく出るような気がします。
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そして、人の多さも景色の一つ。
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皆さん、のどかな一日を楽しんでます。
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結局、入口の辺りで見た景色が赤の塊りが濃密だし、光の加減もちょうどいい。写真としては一番よかったようですね。
ただ、目が慣れてくると花の赤だけが素晴らしいんじゃない。その華を支える茎の緑も素晴らしいことに気が付きます。赤を際立たせて、かつ、瑞々しさも添えている。やっぱり、自然はいろんなことを承知している芸術家。それにしっかり気が付いてあげないと、せっかくの作品ももったいないことになってしまいます。 -
こちらはイベント会場。こちらも、大勢の人で賑わっていますね。
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ただ、私はここで巾着田を後にして、少し高麗の街歩き。
これは、この辺りを代表する観光スポットの一つ、高麗郷古民家。 -
イチオシ
ただ、建物は古民家というより大変な豪邸。
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旧新井家は、
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この辺りの庄屋だったようですが、
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母屋の規模は破格だし、
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明治39年に建てられたという客殿も豪快。
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一段高い場所に建っているので、見晴らしもいい。別世界のような邸宅です。
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ここから日高市立高麗郷民俗資料館の方に向かいます。
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橋の向こうが資料館です。
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中に入ると、
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いきなりこの地域が百済や高句麗から逃れてきた人が集められた街だという歴史の説明。高麗という名前はちゃんと歴史的な背景があった名前なんですね。想定していなかったことなので、とても驚きました。
百済から逃れてきた人は帰化人と呼ばれた人々で、天皇や中央政権の近くにも入っていたんですが、確かに難民として日本に逃れてきた人はそういう人ばかりではない。百済の滅亡は660年、高句麗は668年。百済だけではなくて、ほどなく滅亡した高句麗からも逃れてきた人がいたというのも、そう言われればそうだったかもしれないと初めて気づかされました。日本と朝鮮の関係が近い時代だったことを改めて感じた次第です。 -
メインの展示室では生活道具など。これはよくあるパターンです。
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さて、昼飯は、こちらの阿里山cafeへ。この辺りでは、ダントツの人気を誇るようで、この日も長い行列。
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ただ、人気の秘密は、
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イチオシ
この川に面したウッドデッキの気持ちの良いテラスでしょう。
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ビビンバのような丼をいただきましたが、阿里山の名前が付いている代表メニューにしてはイマイチのような。まあ、トータルしても話のネタくらいかなと思いました。
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高麗駅まで帰る途中。ちょうど通り道になっているので、高麗豆腐は、誰でも気が付くと思います。
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暑い日だったし、目に入った豆乳を一杯いただきました。まあ、何んということはないのですが、ちょうどいい場所にあるので助かるお店かなと思います。
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高麗石器時代住居跡は、高麗駅のすぐそば。しかし、巾着田とは違う方角なので観光客は来ない場所かもしれません。
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車道から少し上がったところにあるのですが、予想外にきれいに整備されて、大事に保存されていました。石器時代は、弥生時代・縄文時代より以前の時代。確かに意外に珍しいかもしれません。
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高麗駅から飯能駅に移動して、後半は飯能の街歩きです。ここは、能仁寺といった名刹もあるし、ここまで来て寄らない手はありません。
飯能市観光案内所は、飯能駅の改札を出てすぐ。飯能の観光地なんか能仁寺の庭園くらいだろうと思っていましたが、さにあらず。ここで市内散策の詳しい地図をいただいてちょっとびっくり。散策コースもいくつかあるようで、飯能市の認識をちょっと改めました。 -
もらった地図も参考にして、駅の周辺から散策の開始です。
玉宝寺は曹洞宗の寺。飯能の市街地ですが、ここまで来ると飯能駅よりも東飯能駅の方が近いかもしれません。
門前に本尊である虚空蔵菩薩の説明板と巨大な円柱形に刈り込んだキンモクセイか何かがすごい迫力。周囲の塀や門などは簡単な作りなんですが、この刈込で寺の威厳がぐっと高まっているように感じます。 -
続いての八幡神社。
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旧真能寺村の鎮守だったということですが、境内は意外に広いし、本殿横の楠木も見事で確かに落ち着きのある雰囲気。村の鎮守で人々が何かあると集まったというような感じが今でもちゃんと残っているように思います。
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こちらは、広渡寺。曹洞宗の寺です。入口は車の入る参道が一つあるだけで、それはなんということはないのですが、
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奥に入ると墓地も含めてこの広大な敷地はいかがでしょう。本堂の前には美しい芝生が敷かれていて、公園のようにきれいに整備されていました。
外から見た感じと実際の境内のギャップがすごくあって、ちょっと穴場の感じもするお寺です。 -
今度はちょっと移動して、天覧山のいふもとのエリア。
諏訪八幡神社は、飯能市郷土館と隣り合わせのようにある神社。飯能市郷土館の側から入るといきなり本殿なんですが、正面の参道はそれなりにあって、意外に規模の大きな神社です。武蔵野七福神の恵比寿もあるということですが、それは境内社。諏訪八幡神社の案内板によると、始まりは永正13年(1516年)。加治一族と平重清が創建したという古い歴史。ただ、ここまで説明されても縁遠いことを感じるだけかもしれません。
社殿はまた瑞々しい感じのする赤い塗りが印象的です。 -
飯能市郷土館へも寄ってみます。
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入るといきなり筏を汲んで木材を運ぶ姿の等身大展示。
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確かキンマと言ったかと思いますが、森から木材をそりのように滑らせて運び降ろす風景なども再現されていて、飯能の産業が森林とともにあったことが強く印象付けられます。
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合わせて、仏像や板碑の祈りの展示。森林と仏教に彩られた伝統の街、飯能がこれで概観できました。
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天覧山中央公園は、天覧山のふもとにある一面芝生の公園。広さはさほどないし、天覧山との関係というよりも、このスペースは飯能市郷土館や能仁寺に囲まれた休憩場所と言った位置づけかと思います。なお、公衆トイレもありました。
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さて、ここからが能仁寺。
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山門から、
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ゆるい上りの参道を進んで、
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これが本堂のエリアです。ここも芝生がきれいですよ。
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さて、ここの見どころは、日本の名園百選の一つ、桃山末期の作といわれる庭園です。拝観を申し込んで、長い渡り廊下を進んで行きますが、さっき外から眺めた感じより、ずっと奥が深い建物なんですね。
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イチオシ
あ、これが庭ですね。
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この縁に座って、全面に広がる庭を眺めます。なかなかのスケールじゃないですか。
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庭は天覧山のすそ野を利用し、
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緩やかな斜面がちょうど尽きる場所に池を中心とした石組みを展開。
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イチオシ
飛び石が石橋につながるなんて、ちょっとルール違反のような気もしないでもありませんが、遊び心としては間違いなく満点です。
つまり、実際に渡ることはないのでしょうが、渡ったらどういう気持ちになるのかなあと、見る側の好奇心をいい感じで刺激する。その加減がちょうどいいように思います。 -
そして、これは後の仕様だと思いますが、芝生のアンギュレーションに枝振りのいい松がささやき合うように配置されて、これもまるで極楽浄土を再現しているかのように心地よい。
なるほど、これを見るだけでも飯能に来る価値があるくらいの寺だと思います。いいものを見せてもらいました。 -
次に向かったのは、飯能河原。こちらも、能仁寺に次ぐくらいの飯能市の大きな見どころの一つでしょう。市街地からさほど遠くもないのですが、名栗川という川の方に下って行くと、まるで別天地。広い川原には大勢の市民がテントを張ってバーベキューをやったり、石けりをして遊んでいたり。ここなら誰の気兼ねもない。こんな場所がよくあったものだと感心するような場所でした。
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向こうに見えているのは、割岩橋。人道橋のようですが、赤いアーチ橋の姿は、河原から見る景色のアクセントになっているので、渡るというよりも眺めて楽しむ橋でしょう。
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なお、この少し上流には小さなダムもあって、割岩橋と並んで眺めがよい。なぜか写真が写っていなくて、紹介できないのが残念です。
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ここから市街中心部に戻って、例によって、スイーチチェック。
すずきは、和洋菓子のお店。マロンパイの大きな看板が見えたので、それをいただこうと思って入ったのですが、午前中で売り切れましたとのこと。おいしそうな写真だし、これは人気があるんでしょうね。私の後に来たお客さんも断られてちょっとがっかりした様子でした。 -
代わりにいただいたのは、「げどう」というお菓子。ちょっとドキッとする名前ですが、飯能のお祭りでも使われる郷土芸能のお面なんだそう。ゴマ、クルミの入ったこしあんが入ったパイ。なかなか複雑で奥行きのあるうまさがありました。
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そばにあったのは久下稲荷神社。
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赤い鳥居が何本も重なる例のスタイルで、さらには拝殿の奥に本殿を構えるというちゃんとした構え。規模はさほどではありませんが、構造はしっかりしています。
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新島田屋は、飯能まんじゅうと書かれた看板の小さなお店。入ったところにテーブル席があって、そこで飯能まんじゅうをいただきました。
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イチオシ
これは群馬の名物の焼まんじゅうですね。
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中に餡子が入っていますが、群馬でもそれはあるタイプ。久しぶりに食べましたが、ここの特徴は味噌味がしっかりしていること。餡子の甘さとよくコラボしています。
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飯能市街にちょっとした商店街があって、御菓子処亀屋は、そのなかほど。外観からしても老舗のお菓子屋さん風ですが、
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中に入ると本格的な工芸菓子も扱うようなお店で、美しい和菓子がいくつも並んでいました。
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いただいたのは、おはぎ。出来立てですといった風のネッチョリした餡子がいい感じ。なんだかんだ余計なひねりを入れていない素直な甘さがいいと思います。
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その並び。
関東には伊勢屋という看板の店が多いですが、飯能市街の商店街にもありました。みたらしだんごをたべようと思ったのですが、ちょっと品切れ。 -
仕方ないので、いなり寿司を買いました。しかし、どちらかと言えば、ここは惣菜が充実しているようで、選択は間違っていなかったような。帰りの電車の中でおいしくいただきました。
以上で、高麗から飯能の旅は無事終了。お疲れ様でした。
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