"ローンアンテロープ"を見るためだけに姫路セントラルパークへ

2016/10/16 - 2016/10/16

まだ東京に住んでいたころ、関西エリアでぜひ訪れてみたかったポイントが3か所、否、ぜひ会いたかった生き物が3種いました。

・兵庫県の山にいるニホンイノシシ
http://4travel.jp/travelogue/11007252

・大阪府の河川敷に毎年現れるコミミズク
http://4travel.jp/travelogue/11124068

・姫路セントラルパークのローンアンテロープ


今回は遂に3か所目の姫路セントラルパークに行ってローンアンテロープを見てきました。
ちなみに、飼育下にいる動物に関する旅行記を書くのは5年ぶりです。。

これまで何度かサファリ目的で生息地（ボツワナ、タンザニア）を訪れていますが未だ野生では出会えていない動物です。近縁種の"セーブルアンテロープ"には何度か出会っているのですが、ローンアンテロープはもともとそれほど数が多くなく神経質な性格なようなので、本場のサファリでもなかなか出会えない珍しい種類です。
（ケニア西部のルマ国立公園では見やすいようですが、かなりマニアックな場所にある国立公園なのでアクセスや宿泊等が容易ではないです。）

そんな珍しい動物がしかもなかなか写真映えする風景に佇んでいると噂の姫路セントラルパークです。入場料\3,000＋駐車場代（ずっとドライブスルーサファリをしていれば"通行料"のようなもの）\1,000と、本場のサファリもびっくりの割高感です。
3時間滞在してドライブスルーサファリを8周（！）してローンアンテロープだけを観察するという、いつにも増して変人的な楽しみ方をしました。

エリア 姫路(兵庫)

• 旅行の満足度: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

久しぶりの、そして束の間の、妻子から離れて単独行動です。最初は姫路駅からカーシェアを利用して行く予定だったのですが、Google mapで見ると「ひめじ別所駅」の方が姫路セントラルパークに近いしカーシェアも使えるので、こちらの駅で下車。

なかなか地味な駅です。

駅の周辺には特に何もありません。コンビニもないです。

しかしカーシェアは2台ありました。

ひめじ別所駅から20分強で目的地の姫路セントラルパークに到着。開館時間(9:30)直後だったのでまだ車も少なめです。しかし、入場料\3,000＋駐車場代\1,000（ドライブスルーサファリだけ利用する場合は"通行料"のようなものか）合計\4,000は割高に感じますね。ドライブスルーサファリは再入場できるので、何周かしたほうがいいと思います。

動物園と違って税金の補助がないのが理由かもしれませんが、それにしても割高感が半端ないです。動物園は金食い虫、というのが実感できる金額設定です。

セクション毎にこのようなゲートがあるのですが、開閉は自動ではなく、見張り小屋？にいるスタッフが行っているようです。人件費かかってますね。

肉食動物ゾーンなど人気のあるコーナーはこのように混雑するのでなかなか進まないことがあります。サファリパークの宿命です。

マイカーでなくても、定期的に園内を運行しているバスに乗って動物を観察するという方法もあるようです。園内ではかなりかさばる存在なので、注意して追い抜きました。

そして遂にずっと出会いを夢見ていたローンアンテロープを発見！

とうとう会えました！飼育環境下ですが。。。

ここのローンアンテロープは動物園やサファリパークにしては背景がかっこ良すぎることで有名です。

同じブルーバック族に属する「セーブルアンテロープ」にはこれまでのサファリで何度か出会っているのですが（過去の旅行記参照）ローンは未だ出会えていません。

ローンアンテロープだけを目的にしたサファリ旅行も検討したことがあるのですが（ローンアンテロープが生息しているケニアの"ルマ国立公園"Ruma National Parkというかなりマイナーな国立公園でのサファリをメインに、ビクトリア湖の周辺を旅するというもの）あまりにもマニアックなエリアのため、もちろん妻の猛反対に合い、敢え無くボツに。

一度はボツになったプランですが、いつか実現することを夢見て、ここ姫路セントラルパークにやってきました。
ボツワナのオカバンゴデルタやチョベ国立公園の他、タンザニア南部（カタヴィ、ルアハ、セルーなど）にも生息しているそうなので、いつか訪問したいものです。カタヴィ国立公園とか、想像しただけでたまらないものがありますね。
また、極稀にケニアのマサイマラでも目撃例があります。

ブルーバック族特有の歌舞伎役者のような顔の模様に金色の体毛がゴージャスな印象です。

まあ動物園の鉄則として、大型ネコ科動物やゾウ、キリン等の"スター種"の方が圧倒的に人気があるため誰もローンには注目していませんでしたが・・・

セーブルアンテロープよりもさらに耳が大きいですね。

原則として停車は禁止（特に後続車に迷惑になるほどの長時間の停車は禁止）なのですが、どうしても大型ネコ科で渋滞が発生してしまいます。

無理に追い抜こうとせず、「次の周回で見れたら・撮れたらいいや」くらいの気持ちが大切です。

ローンアンテロープだけに集中して周回すると、1周およそ20分でした。
参考まで・・・
渋滞するともっと時間かかります。

この日は11:00ごろの餌が運ばれてきていたので、ローンも複数頭が敷地内に展開してくれて撮影はしやすかったです。

角が折れてしまった個体も。鹿ならまた生えてきますが、牛の仲間なので再生しません。

老齢の個体は角がかなり太く発達していたので、これらはまだ若い個体のようです。

そういえばオス・メスで違いはあるのだろうか・・・

ローンの性差ってあまり記憶にないのですが・・・
引越しで片づけてしまったアフリカの野生動物に関する洋書を引っ張り出して調べるしかないですね。

それにしても撮ってくれといわんばかりの風景を背にしていますね。

反対側から撮影すると無骨なフェンスが写ってしまい萎えます。

食後はゆっくり反芻しているのかほとんど動かないので撮りやすいです。いつか本物の大草原の中で拝み倒したいものです。

結局、ローンを見るためだけに3時間滞在して8周もしてしまいました。再入場可ですから、こんなこともできるわけですね。いつも通り変人的でごめんなさい。

他の動物の観察については正直、他のサファリパークと大差ないように思いますが、ローンアンテロープを見る・撮るなら絶対おすすめのスポットですね。