2016/09/27 - 2016/09/27
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j-ryuさん
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☆昨年7月以来一年ぶりに栃木県矢板市にある神秘&沈黙の“おしらじの滝”に行ってきました。
旅行記のタイトルには分かりやすいように那須塩原と書きましたが、行政上は“矢板市”です(^_^;)。
矢板市は名だたる観光地の日光市と那須塩原市に挟まれ知名度的にも観光名所的にも少し地味でお気の毒。
そんな地味な存在を挽回しようとしたのか昨年まで案内板も駐車場も無かった“おしらじの滝”になんと駐車場と小さな看板ができました。
今までは神秘の隠れ滝としてコアなファンに人気でしたが、一般にも広く知れ渡るのはファンの一人として少々複雑な心境ですが矢板市の知名度UPには一役買ってくれることでしょう。
そうそう、昨年は“おしらじの滝”を2度訪れ2度とも滝無しの“おしらじの滝”でしたが
今回は秋の長雨のお陰でようやく滝が流れ落ちる本当の“おしらじの滝”を見ることができました。
でも思わぬ落とし穴も・・・・・
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
☆おしらじの滝&スッカン沢 ルートマップ。
※塩原温泉ビジターセンターHPより
http://www.siobara.or.jp/vc/ -
☆おしらじの滝 ルートマップ
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#16/35.362222/138.731389
“おしらじの滝”は那須塩原市のスッカン沢のすぐ近くですが
行政的には矢板市なので那須塩原市の塩原温泉ビジターセンターの地図には載っていません。
第三者的には連携した方がいいいと思うのは、余計なお節介?(^_^;)。
初訪問は東北道を利用し矢板ICから“おしらじの滝”に向かいましたが、
2回目からは西那須野塩原ICから向かいました。
時間的に変わらない上に西那須野塩原ICの方が手前なので安いんです(笑)
我が家から塩原温泉までは1時間、スッカン沢までが1時間20分、
おしらじの滝へはトータル1時間30分くらいです。 -
☆おしらじの滝駐車場。
塩原温泉から栃木県道56号線を塩の湯、矢板方面に進みます。
九十九折の山道を20分ほど走るとスッカン沢に架かる雄飛の橋に出ます。
後でスッカン沢へも寄りますが、橋を渡り矢板市方面にさらに進みます。
3分も走れば矢板市でまもなく左手に写真のような駐車場が見えてきます。
ここが“おしらじの滝”の駐車場です。
昨年の夏頃までは下記の写真のようにチェーン着脱用の駐車スペースはありましたが、なぜか車止めブロックでガードされ駐車スペースは利用できませんでした。
昨秋くらいから駐車場のようなものを整備していると言う情報は入りましたが、
今回来てみて駐車場であることが確認できました。
それにしても一段高いコンクリート面2ヶ所は何なんでしょ?
ドリフトドライブ防止の為?くらいしか思いつきません。
この写真左手奥が“おしらじの滝”への入り口です。 -
☆2015年の“おしらじの滝”入り口の駐車できない駐車スペース。
昨年まではコンクリートブロック脇の路側帯に止めていましたが、
要望に応えて整備したのどうかは不明ですが、
元々広いスペースがあったのだから車1台分くらいの幅のブロックを撤去するだけで十分だったような記もします。
写真の青い道路標識方向が那須塩原&スッカン沢方面です。 -
☆おしらじの滝入り口
県道56号線には“おしらじの滝”の案内板はありません。
上記の風変わりな形式の駐車場を目印にしてください。
駐車場奥の片隅に申し訳程度の標識があります。
これとて昨年は全くなかったんですからかなりの進歩です。
滝への道は踏み跡(獣道?)程度ですがようく確認すれば分かると思います。
滝まで10分くらいずっと下りの山道です。 -
☆おしらじの滝
枯れ沢沿いの獣道を降りてくると今回はいつもより大きな水音が聞こえてきました。
わざわざ長雨後を狙って出かけてきましたがこの分なら今回こそちゃんと滝が流れ落ちている“おしらじの滝”が見られるとワクワク感が高まってきました(^^ゞ。
“おしらじの滝”が見えてくる寸前に獣道が川側と崖上側に別れます。
まずは崖上に進み“おしらじの滝”と神秘の滝壺を見下ろしてみましょう。
はい、はい、期待通り滝が流れ落ちていました(^^♪。
これで誰が見ても納得のいく滝です(笑)。 -
☆2015年7/7撮影のおしらじの滝
昨年は5月と7月に訪れました。
けっこうな雨が降った翌日を狙って訪れたのですが
現実はご覧の通り。
全くと言っていいほど滝が流れ落ちていません(ーー;)。
ちょっとやそっとの雨では焼け石に水状態なのかも。
でも悪いことばかりではありません。
流れ落ちる水の衝撃や波紋がないので水面が鏡のように静かです。 -
☆おしらじの滝
今回は夕方に所用があったのでいつもより早めの訪問です。
“おしらじの滝”を撮影し始めたのが早朝6時50分。
う〜ん、いくらなんでも早すぎたかも。
天気が悪いわけではありませんがまだ全体的に暗いです(ーー゛)。
滝が流れ落ちていたのは良かったのですが
理想よりは水量が多いんです。
一般的な滝からすればけっして水量が多いわけではありませんが
“おしらじの滝”の最大の売りは限りなく澄み切った美しい滝壺なので
滝の水量が多いと水面にわずかな波紋が広がり、光の乱反射で水の透明感が失われてしまうんす。
光の反射を抑えるPLフィルターは装着していますが、それでも反射は防ぎきれません(-"-)。 -
☆おしらじの滝
でもカメラを縦位置で撮るとわずかに乱反射が低減するようなので
いつもより縦写真が多くなりました。
早朝で暗かったことに加え、滝の波紋の乱反射で透明感のある滝壺が撮れなかったのは痛し痒し、やはり美しい滝と透明感ある鏡のような滝壺の二兎を追うのは素人には難しいのかも知れません。
まだまだ勉強不足です(ーー;)。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
滝の落差は6mくらいでしょうか。
大きさも形も並ですが、やはり美しい滝壺あっての“おしらじの滝”です。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝の落ち口
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☆2015年7/7撮影のおしらじの滝の落ち口
滝は流れ落ちていなくても滝壺を囲む岩壁から
たえず湧き水が浸み出しているので滝壺の水は限りなく透明で
水が枯れることも無いようです。 -
☆おしらじの滝の落ち口
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☆おしらじの滝の上流 桜沢
昨年2回はまったく水の無い枯れ沢だった桜沢ですが
今回はわずかですが流れがありました。 -
☆おしらじの滝の上流 桜沢
上流に滝は無いものの、いくつか滝壺のような淵がありました。
その淵が“おしらじの滝”の滝壺と同じような素晴らしい透明度です。 -
☆おしらじの滝の上流 桜沢
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☆おしらじの滝の上流 桜沢
いくつかの淵は小さな流れでつながっていましたが
まったく流れのない淵もあり
そんな淵は地下(岩石の下)でつながっているようです。 -
☆おしらじの滝の上流 桜沢
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☆おしらじの滝
滝の上流から再び“おしらじの滝”に戻り撮影しましたが
やはり滝壺は透き通る透明感がでません。
まだ朝早く薄暗いのも一因ですが
どうやらシルキーな滝を撮るため
シャッタースピードを遅くし、絞りを大きめにした
マニアル撮影も原因のようです。
シルキーな滝と明るい滝壺のマニアル設定は相反するので
どちらかを犠牲にしなくてはならないのかも。
スキルの低さが露呈してしまいました(ーー;)。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
さて、初めて“おしらじの滝”という呼び名を聞いた人の多くは
さぞ風変わりな名前だなと思ったことでしょう。
私もその一人です。
“おしらじ”とは信州から北関東、東北にかけて、すり鉢の事を「しらじ」と呼ぶそうで、この滝坪の形状がすり鉢状なことから
神聖な滝に御を付けて“おしらじの滝”と呼ぶようになったとか。
ちなみに私は福島生まれ福島育ちですが、すり鉢のことを“しらじ”と呼ぶのは今まで聞いたことがありません。
しらじは漢字で書くと【白瓷/素地】だそうで
○陶器や瓦などの、まだ焼かれないもの。生素地(なまきじ)。
○素焼きのもの。
○素焼きであるところから、すり鉢。
などの意味があるそうなので、固有の方言というより古語の一つが
北関東辺りで使われ続けてきたと言うことでしょう。 -
☆2015年7/7撮影のおしらじの滝
この時のカメラの設定はオート。
撮影時間は午前10時頃だったと思います。
滝が流れ落ちていないのは少し淋しいですが
その分滝壺に波紋が立たず一番底までくっきり見え
クリスタルのようなエメラルドグリーンがなんとも言えない美しさです。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
さすがに紅葉にはまだまだでしたが
一部の葉が黄色くなり秋の訪れを感じさせてくれました。 -
☆おしらじの滝
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☆2015年7/7撮影のおしらじの滝
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
今回この時期に訪れたのは長雨で滝が流れ落ちているだろうという理由と
ダイモンジソウ(大文字草/ユキノシタ科ダイモンジソウ属)も見頃になったかもと
期待してのことです。
そして、滝もダイモンジソウも期待通り(^^♪。
滝壺の色だけが計算違いでした(ーー゛)〆。 -
☆大文字草咲く“おしらじの滝”
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
ダイモンジソウ(大文字草/ユキノシタ科ユキノシタ属)は北海道〜九州の低地から高地の湿った崖や岩などに自生します。
福島県内では県南部の渓流沿いや奥羽山地の渓流沿いなどでよく見られ、
高山に自生し大の字の下のハナビラが短めで、葉の繊毛が疎らなタイプはミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)と分類されます。 -
☆大文字草咲く“おしらじの滝”
ダイモンジソウは見ての通り、花が大の字の形から付けられた名前で、
同じ大の字の花としてはユキノシタ(雪の下)やジンジソウ(人字草)がありますが、
花びらを拡大して見るとダイモンジソウのハナビラに模様ははありませんが
ユキノシタの短い花びらは薄いピンクで紅色の斑点があり花期は初夏です。
ジンジソウの短いハナビラには黄色い斑点があり、花期は秋です。
ただ残念ながらジンジソウの自生地は関東以西で福島県ではまだ見たことがありません。 -
☆おしらじの滝
滝壺の右岸(見た目で滝の左手)からも撮影できます。 -
☆おしらじの滝
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
右岸側の大岩の上にもたくさんのダイモンジソウが咲いていました。 -
☆2015年7/7撮影のおしらじの滝
この神秘的なエメラルドブルーグリーンの滝壺を改めて見ると
名前こそ“おしらじの滝”なので、滝が流れ落ちていてこそ“おしらじの滝”かも知れませんが、滝そのものは並なので、やはり滝壺に波紋がなく美し見える方がいいかも知れません。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
滝の右岸側は朝は順光になるので左岸側から撮るより水面の乱反射の影響が少なく、滝壺の青色がキレイに出やすいようです。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆2015年7/7撮影のおしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
滝を入れないで滝壺だけを絞り&スピードオートで撮ってようやくキレイなコバルトブルーが表現できました(^^♪。
でも滝からの微妙な波紋があるので滝が無いときのような透明感はイマヒトツです。 -
☆2015年7/7撮影のおしらじの滝壺
実際の透明度は今回も昨年も変わりませんが
小さな波紋があると透視度がかなり違ってきます。 -
☆2015年7/7撮影のおしらじの滝壺
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☆おしらじの滝
同じ滝壺でも条件が違うとこうも見える色が違うんですね。 -
☆大文字草咲く“おしらじの滝”
左岸ほど多くはありませんが右岸の岩壁にもダイモンジソウが咲いています。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
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☆大文字草咲く朝もやの“おしらじの滝”
靄(モヤ)が出たり消えたりを繰り返していました。 -
☆大文字草咲く“おしらじの滝”
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
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☆大文字草咲く“おしらじの滝”
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☆おしらじの滝
滝の下流側から引き気味に板状摂理の岩壁を入れて撮ってみました。 -
☆おしらじの滝
後で訪れるスッカン沢の岩壁もそうですが、
この地域の崖や岩盤は溶岩で出来てる場所が多いです。
古代の高原山の火山活動で形成されました。
この地域の主峰・高原山(たかはらやま)は、日光市、郡塩谷町、那須塩原市、矢板市にまたがる山塊で。特に鶏頂山(1,765m)、釈迦が岳(1,795m)、中岳、西平岳の山頂部は日光市と塩谷町に在り、東北部の裾野である八方ヶ原も含め、その山塊は日光国立公園&日本三百名山の一つに選定されています。 -
☆光芒に包まれた幻想的な“おしらじの滝”
朝もやが少し濃くなってき時、木々梢から朝日が差し込み光芒が見られ、
神秘的な“おしらじの滝”がさらに幻想的になってとても神々しかったです。
早朝の訪問は色彩的にイマイチですが光芒が見られたで好しとしましょうか(^^♪。 -
☆おしらじの滝
朝もやも消え始め幻想的な光芒も見られなくなったので
再び滝壺を見下ろす崖上に上がり全体を俯瞰してみましたが
やはり滝壺の色はイマイチです。
私のスキルでは白飛びしない美しい滝とエメラルドブルーの神秘的滝壺の両立は無理でした。
滝の水量が少ないときを狙えば今回よりは両立できるかも知れませんが、
“おしらじの滝”の水量の予想はけっこう難しいです(^_^;)。 -
☆おしらじの滝
ピントを滝にするか滝壺にするかでも光の乱反射がビミョウに違いますが
波紋があるとき透明感を出すのは相当スキルを向上させないとダメですね(ーー;)。 -
☆おしらじの滝
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☆おしらじの滝
念願の滝そのものを見られたのは良かったですが
“おしらじの滝”本来の滝壺色が撮れなかったのは心残りですが
この後スッカン沢の滝めぐりもするので
名残り惜しいですがこれで撤収します。
タイのリペ島のターコイズブルーの海色もしかりですが
地球の美しき瑠璃色の誘惑はこれからもまだまだ続きそうです(^^ゞ。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
投票もまた重ねて御礼申し上げます。
次回は“おしらじの滝”から10分ほどのスッカン沢の滝めぐり編です。
Coming soon!!
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