御宿旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 御宿。<br /> おんじゅく、と読みます。 千葉県人でなければ「おんやど」と読んでしまいますね。 千葉県人は平岩弓枝さんの時代小説『御宿かわせみ』を「おんじゅくかわせみ」と読んで笑われたりしています。<br /> その御宿とは千葉県夷隅郡御宿町のことで、房総半島東岸にある海女の町です。<br /> <br /> えっ、海女? そう思って御宿行きを思い立った下心ぎらぎらのオジサンたち、お気の毒ですが、海女がいたのは昔の話です。<br /> 加藤まさをさんの詩に佐々木すぐるさんが曲をつけた童謡『月の砂漠』をご存じですね。<br /> その加藤さんが詩のイメージを膨らませたのが御宿の浜だったそうで、今では海女の町としてより「月の砂漠の町」として知られています。<br /> そんなの、物足りないって?<br /> <br /> まあ、そうおっしゃらず、お付き合いください。 ゆっくり歩いてみると、意外にいい町ですよ。

海女のいない海女の町 《千葉県・御宿町》

211いいね!

2015/10/23 - 2015/10/23

4位(同エリア114件中)

20

50

ねんきん老人

ねんきん老人さん

 御宿。
 おんじゅく、と読みます。 千葉県人でなければ「おんやど」と読んでしまいますね。 千葉県人は平岩弓枝さんの時代小説『御宿かわせみ』を「おんじゅくかわせみ」と読んで笑われたりしています。
 その御宿とは千葉県夷隅郡御宿町のことで、房総半島東岸にある海女の町です。
 
 えっ、海女? そう思って御宿行きを思い立った下心ぎらぎらのオジサンたち、お気の毒ですが、海女がいたのは昔の話です。
 加藤まさをさんの詩に佐々木すぐるさんが曲をつけた童謡『月の砂漠』をご存じですね。
 その加藤さんが詩のイメージを膨らませたのが御宿の浜だったそうで、今では海女の町としてより「月の砂漠の町」として知られています。
 そんなの、物足りないって?
 
 まあ、そうおっしゃらず、お付き合いください。 ゆっくり歩いてみると、意外にいい町ですよ。

旅行の満足度
4.0
観光
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 【 御宿駅 】<br /><br /> まずは御宿駅へ。 東日本旅客鉄道外房線の駅です。<br /> 「東日本旅客鉄道」? そうです。 私はジェーアールという意味不明の言葉が嫌いなのです。 ジェーエイチ、ジェーエー、ジェーティー・・・なんでもかんでもジェージェージェージェー! どうして「日本」というきれいな言葉が使えないのでしょうか。<br /> おっと、最初から脱線してしまいました。<br /><br /> 話を駅に戻しましょう。 私は車で行ったので、入場券(140円)を買ってホームに出てみます。 実は下心があってのことで。

    【 御宿駅 】

     まずは御宿駅へ。 東日本旅客鉄道外房線の駅です。
     「東日本旅客鉄道」? そうです。 私はジェーアールという意味不明の言葉が嫌いなのです。 ジェーエイチ、ジェーエー、ジェーティー・・・なんでもかんでもジェージェージェージェー! どうして「日本」というきれいな言葉が使えないのでしょうか。
     おっと、最初から脱線してしまいました。

     話を駅に戻しましょう。 私は車で行ったので、入場券(140円)を買ってホームに出てみます。 実は下心があってのことで。

    御宿駅

  • 【 海女の像 】<br /><br /> いました! 海女です。<br /> 御宿の海女は、はじめは上半身裸だったようで、その海女たちを撮った『海女の群像』という写真集を見ると、若い裸の女性がわんさか出てきます。 生き生きとして躍動的で、たぶん女性が見ても感動すると思います。<br /> それがけしからぬことに、私が初めて御宿に行ったその少し前(昭和40年ごろ?)から紺がすりの着衣海女に変わり、ご丁寧に「御宿ブルース」という歌までできていました。<br /><br />   あだし人魚よ 七尋八尋<br />   姿いとしや 紺がすり<br />   忘れられよか 忘れてなろか<br />   夢の御宿 海女の町 海女の町<br /><br /> そして、海辺のバーにその紺がすりを着た年増の海女(?)がいて、何度も何度もこの歌を歌いました。 おかげで私は今でも歌詞を見ずに歌えますが、そんなことが何になるでしょうか。<br /><br /> 駅ホームの像はまさにその紺がすりを着た海女で、そのせいか、電車を降りたオジサンたちは見向きもしません。

    【 海女の像 】

     いました! 海女です。
     御宿の海女は、はじめは上半身裸だったようで、その海女たちを撮った『海女の群像』という写真集を見ると、若い裸の女性がわんさか出てきます。 生き生きとして躍動的で、たぶん女性が見ても感動すると思います。
     それがけしからぬことに、私が初めて御宿に行ったその少し前(昭和40年ごろ?)から紺がすりの着衣海女に変わり、ご丁寧に「御宿ブルース」という歌までできていました。

       あだし人魚よ 七尋八尋
       姿いとしや 紺がすり
       忘れられよか 忘れてなろか
       夢の御宿 海女の町 海女の町

     そして、海辺のバーにその紺がすりを着た年増の海女(?)がいて、何度も何度もこの歌を歌いました。 おかげで私は今でも歌詞を見ずに歌えますが、そんなことが何になるでしょうか。

     駅ホームの像はまさにその紺がすりを着た海女で、そのせいか、電車を降りたオジサンたちは見向きもしません。

  • 【 観光案内所 】<br /><br /> 駅前に観光案内所があります。 館内には「日本三大海女の町」の文字が。<br /> <br /> 「今でも海女さんはいますか?」<br /> 我ながら未練たらしい質問をしたところ、「いません」の一言で終わり。<br /><br /> だったら、海女の町なんて言うなよ・・・グズグズ・・・。

    【 観光案内所 】

     駅前に観光案内所があります。 館内には「日本三大海女の町」の文字が。
     
     「今でも海女さんはいますか?」
     我ながら未練たらしい質問をしたところ、「いません」の一言で終わり。

     だったら、海女の町なんて言うなよ・・・グズグズ・・・。

  • 【 御宿町歴史民俗資料館 】<br /><br /> 海女への邪念を振り払い、御宿町歴史民俗資料館に行きます。<br /><br /> 駐車場無料。入館料無料。 それなのに、館内では誰にも会いませんでした。

    【 御宿町歴史民俗資料館 】

     海女への邪念を振り払い、御宿町歴史民俗資料館に行きます。

     駐車場無料。入館料無料。 それなのに、館内では誰にも会いませんでした。

    御宿町歴史民俗資料館 美術館・博物館

  • 【 館内の展示 】<br /><br /> 奥の方に、いまいましい紺がすりを着たマネキンが立っています(赤丸の中)。<br /><br /> まだ裸の海女にこだわっている自分を恥じて、漁具をはじめとする民具の数々に目を移します。 ちゃんと見学しましたよ。 ええ、本当に。

    【 館内の展示 】

     奥の方に、いまいましい紺がすりを着たマネキンが立っています(赤丸の中)。

     まだ裸の海女にこだわっている自分を恥じて、漁具をはじめとする民具の数々に目を移します。 ちゃんと見学しましたよ。 ええ、本当に。

  • 【 街路灯の飾り 】<br /><br /> 御宿の町はいたる所に「月の砂漠」をモチーフにした飾りがあります。<br /> 日に3回、童謡「月の砂漠」のメロディーが流れます。<br /><br /> 「御宿ブルース」は流れません。 

    【 街路灯の飾り 】

     御宿の町はいたる所に「月の砂漠」をモチーフにした飾りがあります。
     日に3回、童謡「月の砂漠」のメロディーが流れます。

     「御宿ブルース」は流れません。 

  • 【 月の砂漠記念館 】<br /><br /> さらに海辺には月の砂漠記念館が。<br /> 1階は、なんともちゃちな土産物売り場、2階は加藤まさをさんの足跡を紹介する展示室になっています。<br /><br /> 私は「月の砂漠」という歌は好きですが、加藤さんについて特に関心があるわけではないので、見学はまあ義理みたいなものです。 <br /> 2階に上がるためには400円必要で、私は老人割引で300円でしたが、それでもちょっと・・・。<br /> <br /> まあ、そういうケチなことをぐずぐず言うのはやめて、加藤さんがイメージを膨らませたという浜辺に行ってみましょうか。

    【 月の砂漠記念館 】

     さらに海辺には月の砂漠記念館が。
     1階は、なんともちゃちな土産物売り場、2階は加藤まさをさんの足跡を紹介する展示室になっています。

     私は「月の砂漠」という歌は好きですが、加藤さんについて特に関心があるわけではないので、見学はまあ義理みたいなものです。 
     2階に上がるためには400円必要で、私は老人割引で300円でしたが、それでもちょっと・・・。
     
     まあ、そういうケチなことをぐずぐず言うのはやめて、加藤さんがイメージを膨らませたという浜辺に行ってみましょうか。

  • 【 御宿中央海水浴場 】<br /><br /> ここです。<br /> 大きく欠けた月の表面に歌詞が書かれています。<br /><br />    月の砂漠を はるばると<br />    旅の駱駝が 行きました<br />    金と銀との 鞍置いて<br />    二つ並んで 行きました<br /><br /> 遠くに旅の駱駝が。 行ってみましょう。

    【 御宿中央海水浴場 】

     ここです。
     大きく欠けた月の表面に歌詞が書かれています。

        月の砂漠を はるばると
        旅の駱駝が 行きました
        金と銀との 鞍置いて
        二つ並んで 行きました

     遠くに旅の駱駝が。 行ってみましょう。

    御宿中央海水浴場 ビーチ

  • 【 王子様・お姫様 】<br /><br />  金の鞍には 銀の甕<br />  銀の鞍には 金の甕<br />  二つの甕は それぞれに<br />  紐で結んで ありました<br /><br /> それはそうでしょうね。 結んでなかったら、落ちちゃいますものね。

    【 王子様・お姫様 】

      金の鞍には 銀の甕
      銀の鞍には 金の甕
      二つの甕は それぞれに
      紐で結んで ありました

     それはそうでしょうね。 結んでなかったら、落ちちゃいますものね。

  • 【 イケメン王子 】<br /><br />  先の鞍には 王子さま<br />  後の鞍には お姫さま<br />  乗った二人は おそろいの<br />  白い上着を 着てました<br /><br /> なんというみずみずしい情景でしょう。<br /> なんという美しい言葉でしょう。<br /><br /> 「御宿ブルース」の“まんま”な歌詞が、私のレベルに合っているとはいえ、いささか安っぽく思えてしまいます。

    【 イケメン王子 】

      先の鞍には 王子さま
      後の鞍には お姫さま
      乗った二人は おそろいの
      白い上着を 着てました

     なんというみずみずしい情景でしょう。
     なんという美しい言葉でしょう。

     「御宿ブルース」の“まんま”な歌詞が、私のレベルに合っているとはいえ、いささか安っぽく思えてしまいます。

  • 【 お姫さま 】<br /><br /> と言いながら、安っぽい趣味の私は、イケメン王子などどうでもよくて、やっぱりお姫様の方が気になります。<br /><br /> でも、どうしてこの二人は、夜に砂漠を旅しているのでしょうか?<br /><br /> 低俗な感性しかもたない私は、ついそういう現実的なことを考えてしまいますが、淡い月明かりの中を2頭の駱駝がゆっくりと歩いて行く情景は、やはり理屈抜きに美しいものですね。<br /> 

    【 お姫さま 】

     と言いながら、安っぽい趣味の私は、イケメン王子などどうでもよくて、やっぱりお姫様の方が気になります。

     でも、どうしてこの二人は、夜に砂漠を旅しているのでしょうか?

     低俗な感性しかもたない私は、ついそういう現実的なことを考えてしまいますが、淡い月明かりの中を2頭の駱駝がゆっくりと歩いて行く情景は、やはり理屈抜きに美しいものですね。
     

  • 【 田尻浜 】<br /><br /> さて、海女だの姫だのと妄想を引きずっての観光はこのくらいにして、400年前の海難事故に思いを馳せることにしましょう。<br /><br /> 慶長14年の秋、マニラからアカプルコに向かっていたイスパニア船、サン・フランシスコ号が嵐のため御宿の沖合で座礁しました。<br /> 命からがら岸に泳ぎ着き、息も絶え絶えになった乗組員を村人たちが総出で介抱して、317名の命が救われたということです。<br /> それがこの田尻浜で、この救助活動をきっかけとして、日本、スペイン、メキシコの交流が始まり、1888年には三国友好通商条約が締結されたそうです。

    【 田尻浜 】

     さて、海女だの姫だのと妄想を引きずっての観光はこのくらいにして、400年前の海難事故に思いを馳せることにしましょう。

     慶長14年の秋、マニラからアカプルコに向かっていたイスパニア船、サン・フランシスコ号が嵐のため御宿の沖合で座礁しました。
     命からがら岸に泳ぎ着き、息も絶え絶えになった乗組員を村人たちが総出で介抱して、317名の命が救われたということです。
     それがこの田尻浜で、この救助活動をきっかけとして、日本、スペイン、メキシコの交流が始まり、1888年には三国友好通商条約が締結されたそうです。

  • 【 田尻浜 】<br /><br /> 右も左も断崖絶壁に挟まれた、小さな浜です。 満潮のときは砂浜が無くなってしまうのではないでしょうか。<br /><br /> ここに300人を超す船員が倒れていたのかと思うと、さっきまでの不真面目な気分が吹き飛びます。

    【 田尻浜 】

     右も左も断崖絶壁に挟まれた、小さな浜です。 満潮のときは砂浜が無くなってしまうのではないでしょうか。

     ここに300人を超す船員が倒れていたのかと思うと、さっきまでの不真面目な気分が吹き飛びます。

  • 【 田尻浜への小道に立つ説明板 】<br /><br /> 田尻浜に続く小道は分かりにくいので、意識して探してください。 入り口にこんな案内板が立っています。<br /> <br /> ドン・ロドリゴ・デ・ビベロ・イ・ベラスコとあるのは間違いで、正しくはドン・ロドリゴ・デ・ビベロ・イ・アベルッサです。<br /> 私は御宿町役場に行って、そう言いました。 返事は「ベラスコはアベルッサの別名でしょう」というものでした。<br /> とんでもない、ベラスコはアベルッサの父の名前です、と指摘すると、今度は「父も一緒に乗っていたのでしょう」という返事でした。<br /><br /> 「父はノビスパンで要職についていて、息子に同行などしていません。県に確認してください」としつこくお願いしたところ、後刻、「説明板が間違っているそうです」という返事がありました。<br /> <br /> 環境省と千葉県の名で出されたものですから、御宿町はタッチしていないということでしょうが、それにしても長い間多くの人に読まれてきたわけですから、町としてもちょっとまずいのではないでしょうか。

    【 田尻浜への小道に立つ説明板 】

     田尻浜に続く小道は分かりにくいので、意識して探してください。 入り口にこんな案内板が立っています。
     
     ドン・ロドリゴ・デ・ビベロ・イ・ベラスコとあるのは間違いで、正しくはドン・ロドリゴ・デ・ビベロ・イ・アベルッサです。
     私は御宿町役場に行って、そう言いました。 返事は「ベラスコはアベルッサの別名でしょう」というものでした。
     とんでもない、ベラスコはアベルッサの父の名前です、と指摘すると、今度は「父も一緒に乗っていたのでしょう」という返事でした。

     「父はノビスパンで要職についていて、息子に同行などしていません。県に確認してください」としつこくお願いしたところ、後刻、「説明板が間違っているそうです」という返事がありました。
     
     環境省と千葉県の名で出されたものですから、御宿町はタッチしていないということでしょうが、それにしても長い間多くの人に読まれてきたわけですから、町としてもちょっとまずいのではないでしょうか。

  • 【 サン・フランシスコ号乗員遭難救助の絵 】<br /><br /> 話を先述の資料館に戻します。<br /> <br /> 館内にはこの海難事故についての資料が数多く展示されており、その中に田尻浜での惨状を描いた松本勝哉氏の絵があります。<br /><br /> 初めて見る異国人を懸命に救助する村人たちの様子に胸を打たれます。

    【 サン・フランシスコ号乗員遭難救助の絵 】

     話を先述の資料館に戻します。
     
     館内にはこの海難事故についての資料が数多く展示されており、その中に田尻浜での惨状を描いた松本勝哉氏の絵があります。

     初めて見る異国人を懸命に救助する村人たちの様子に胸を打たれます。

  • 【 乗組員を介抱する女たち 】<br /><br /> そのときは、見学を終えて分かったつもりで資料館を出たのですが、その後この海難事故について調べていると、分からないことが沢山出てきました。<br /> そこで2か月後に資料館を再訪すると、遭難者救助の様子を再現した人形が飾られていました。 御宿町にお住まいの人形作家藤田邦子さんの作品です。<br /> 悲惨な場面ですが、なぜか心和む、魅力的な作品ですね。<br /><br /> ただ、この海女たち、かすりを着ていますね。 前述のとおり、御宿の海女が着衣になったのは昭和40年ごろの筈ですが・・・、おっと! まだ裸の海女にこだわっている私でした。<br /> そもそもこのとき船員たちを助けたのは半農半漁の村人たちで、海女はいなかったと思います。 上掲の松本氏の絵にも海女が描かれていませんし。<br /><br />※ 海難事故についての文章はあちこちにあり、海女が助けたという記述も沢山ありますが、みな観光宣伝のスタンスから書かれたものです。<br /> 「このころに海女がいたんですか?」と訊くと、「はい、いました」という返事ばかりが返ってきますが、「それを示す史料はありますか?」と改めて訊くと、とたんに歯切れが悪くなります。<br /> ロドリゴの書いた記録にも「海女」という言葉は出てきません。それどころか、この村は漁に適しておらず、村人の生活は貧を極めているというように書かれています。<br /> 確かに食うや食わずのオジサン、オバサンたちが助けたと言うより「海女」と言った方が観光客受けするとは思いますが・・・ちょっとマユツバではないでしょうか。

    【 乗組員を介抱する女たち 】

     そのときは、見学を終えて分かったつもりで資料館を出たのですが、その後この海難事故について調べていると、分からないことが沢山出てきました。
     そこで2か月後に資料館を再訪すると、遭難者救助の様子を再現した人形が飾られていました。 御宿町にお住まいの人形作家藤田邦子さんの作品です。
     悲惨な場面ですが、なぜか心和む、魅力的な作品ですね。

     ただ、この海女たち、かすりを着ていますね。 前述のとおり、御宿の海女が着衣になったのは昭和40年ごろの筈ですが・・・、おっと! まだ裸の海女にこだわっている私でした。
     そもそもこのとき船員たちを助けたのは半農半漁の村人たちで、海女はいなかったと思います。 上掲の松本氏の絵にも海女が描かれていませんし。

    ※ 海難事故についての文章はあちこちにあり、海女が助けたという記述も沢山ありますが、みな観光宣伝のスタンスから書かれたものです。
     「このころに海女がいたんですか?」と訊くと、「はい、いました」という返事ばかりが返ってきますが、「それを示す史料はありますか?」と改めて訊くと、とたんに歯切れが悪くなります。
     ロドリゴの書いた記録にも「海女」という言葉は出てきません。それどころか、この村は漁に適しておらず、村人の生活は貧を極めているというように書かれています。
     確かに食うや食わずのオジサン、オバサンたちが助けたと言うより「海女」と言った方が観光客受けするとは思いますが・・・ちょっとマユツバではないでしょうか。

  • 【 メキシコ塔 】<br /><br /> 田尻浜からほど近い高台に建つ、メキシコ記念塔です。<br /> あの海難事故と、その後の三国の友好を忘れないため昭和3年に建てられたもので、正式には日西墨三国交通発祥記念之碑といいます。<br /> 当初の塔は大理石で作られたそうですが、太平洋戦争の際に銃撃を受けて損傷したことや、30年の風雪で劣化したため、昭和33年に白セメントを使って再建したということです。

    【 メキシコ塔 】

     田尻浜からほど近い高台に建つ、メキシコ記念塔です。
     あの海難事故と、その後の三国の友好を忘れないため昭和3年に建てられたもので、正式には日西墨三国交通発祥記念之碑といいます。
     当初の塔は大理石で作られたそうですが、太平洋戦争の際に銃撃を受けて損傷したことや、30年の風雪で劣化したため、昭和33年に白セメントを使って再建したということです。

  • 【 抱擁の像 】<br /><br /> 海難事故から400年経った2009年に、メキシコ政府から御宿町に贈られた像です。<br /> 男女は地球であり、男性の首は太陽、女性の首は月を表し、地球の上で昇る太陽と沈む月が一瞬同時に光を放ち合う瞬間を表現している・・・らしいのですが、そんなことはまったく感じませんでした。<br /> まあ、芸術オンチの私などには分かるわけもないのですが、それでも見ていると安心感に包まれるような落ち着いた気分になり、かなり長い時間、見ていました。

    【 抱擁の像 】

     海難事故から400年経った2009年に、メキシコ政府から御宿町に贈られた像です。
     男女は地球であり、男性の首は太陽、女性の首は月を表し、地球の上で昇る太陽と沈む月が一瞬同時に光を放ち合う瞬間を表現している・・・らしいのですが、そんなことはまったく感じませんでした。
     まあ、芸術オンチの私などには分かるわけもないのですが、それでも見ていると安心感に包まれるような落ち着いた気分になり、かなり長い時間、見ていました。

  • 【 小浦海岸への道 】<br /><br /> さてそのメキシコ塔から北へ1kmほど行くと、道端に「おんじゅくトレイル・小浦海岸コース」と書かれた道標があります。<br /> 小さく、目立たない木柱で、車で走りながらでは絶対に見つけられません。 私は小浦海岸を探していたので意識的に徐行していたのですが、それでも見落とし、引き返してやっと見つけました。<br /> 路上駐車をして、歩いてみます。 軽トラくらいなら通れるかなという狭い道で、あまり気乗りがしませんが・・・。<br /><br /> 実はこの辺りには、ある言い伝えがあります。<br /> 昔々、権兵衛という男が酒を飲んでほろ酔い気分で歩いていると、見たことのない若い娘が声をかけてきました。 風呂が沸いているからどうぞと言うのです。<br /> 言葉に甘えて湯につかり、いい気分でいると、近くを通りかかった近所の人が「権兵衛さん、何をしてるんだい!?」と叫びました。<br /> 気がつくと、権兵衛の入っていたのは湯船ではなく、肥溜めでした。<br /> 権兵衛はキツネに騙されたのです。<br /><br /> でもこの話、私の町にもありました。 私の子どものころには、近所に田んぼも畑もあって、肥溜めも沢山ありました。 今の人は肥溜めって聞いても何のことか分からないでしょうね。 畑地に人がすっぽり入れるほどの穴を掘って、人間の糞尿を溜めておくのです。 それを少しずつ作物の周りに撒いて、肥料にしていたのですね。<br /> ですから近くを通ると、その臭さは尋常ではありません。<br /> 私も、本当かどうかは知りませんが、誰それが肥溜めに落ちたという話は何回か聞きました。<br /> どうやってそんなに大量の糞尿を集めたかって? まあ、話が長くなるので、それはまた別の機会に譲りましょう。

    【 小浦海岸への道 】

     さてそのメキシコ塔から北へ1kmほど行くと、道端に「おんじゅくトレイル・小浦海岸コース」と書かれた道標があります。
     小さく、目立たない木柱で、車で走りながらでは絶対に見つけられません。 私は小浦海岸を探していたので意識的に徐行していたのですが、それでも見落とし、引き返してやっと見つけました。
     路上駐車をして、歩いてみます。 軽トラくらいなら通れるかなという狭い道で、あまり気乗りがしませんが・・・。

     実はこの辺りには、ある言い伝えがあります。
     昔々、権兵衛という男が酒を飲んでほろ酔い気分で歩いていると、見たことのない若い娘が声をかけてきました。 風呂が沸いているからどうぞと言うのです。
     言葉に甘えて湯につかり、いい気分でいると、近くを通りかかった近所の人が「権兵衛さん、何をしてるんだい!?」と叫びました。
     気がつくと、権兵衛の入っていたのは湯船ではなく、肥溜めでした。
     権兵衛はキツネに騙されたのです。

     でもこの話、私の町にもありました。 私の子どものころには、近所に田んぼも畑もあって、肥溜めも沢山ありました。 今の人は肥溜めって聞いても何のことか分からないでしょうね。 畑地に人がすっぽり入れるほどの穴を掘って、人間の糞尿を溜めておくのです。 それを少しずつ作物の周りに撒いて、肥料にしていたのですね。
     ですから近くを通ると、その臭さは尋常ではありません。
     私も、本当かどうかは知りませんが、誰それが肥溜めに落ちたという話は何回か聞きました。
     どうやってそんなに大量の糞尿を集めたかって? まあ、話が長くなるので、それはまた別の機会に譲りましょう。

  • 【 大きなトンネルが 】<br /><br /> なんだか嫌だなと思いながら歩いてゆくと、案の定、行く手に不気味なトンネルが現れました。<br /> ○○隧道というような表示もなく、この先に集落や港があるわけでもないでしょうに、何のためのトンネルでしょうか。<br /> 人を騙すキツネが棲んでいなければいいのですが。

    【 大きなトンネルが 】

     なんだか嫌だなと思いながら歩いてゆくと、案の定、行く手に不気味なトンネルが現れました。
     ○○隧道というような表示もなく、この先に集落や港があるわけでもないでしょうに、何のためのトンネルでしょうか。
     人を騙すキツネが棲んでいなければいいのですが。

  • 【 トンネル内部 】<br /><br /> 気持ち良くはありませんが、ほかに道もないし、向こうに出口も見えるので仕方なく入ります。<br /> 写真はフラッシュを炊いて撮ったもので、実際には壁など見えません。 無論足元は見えませんので、前方の明かりだけを頼りに、つまづかないよう、摺り足で進みます。<br /> “携帯電話”の明かりで見ると、すべて素掘りのままで、補強などは一切されていません。(スマホという言葉も嫌いです)<br /><br /> 高校生のときに読んだ佐藤鉄章さんの小説『季節風の彼方に』の中に「暗いトンネルの向こうには必ず明るい光がある」という一節があって、私の座右銘になっているのですが、もしこのトンネルが曲がっていて出口が見えなかったら、私はやっぱり引き返しただろうと思います。

    【 トンネル内部 】

     気持ち良くはありませんが、ほかに道もないし、向こうに出口も見えるので仕方なく入ります。
     写真はフラッシュを炊いて撮ったもので、実際には壁など見えません。 無論足元は見えませんので、前方の明かりだけを頼りに、つまづかないよう、摺り足で進みます。
     “携帯電話”の明かりで見ると、すべて素掘りのままで、補強などは一切されていません。(スマホという言葉も嫌いです)

     高校生のときに読んだ佐藤鉄章さんの小説『季節風の彼方に』の中に「暗いトンネルの向こうには必ず明るい光がある」という一節があって、私の座右銘になっているのですが、もしこのトンネルが曲がっていて出口が見えなかったら、私はやっぱり引き返しただろうと思います。

  • 【 惨劇のあと? 】<br /><br /> トンネルを抜けてほっとした気分で歩いていると、道が人一人分の狭さになり、その道いっぱいに鳥の羽根が。 <br /> 量と色からしてウミネコでしょうか? トンビにでもやられたのか、またしても気が塞ぎます。

    【 惨劇のあと? 】

     トンネルを抜けてほっとした気分で歩いていると、道が人一人分の狭さになり、その道いっぱいに鳥の羽根が。 
     量と色からしてウミネコでしょうか? トンビにでもやられたのか、またしても気が塞ぎます。

  • 【 恐竜の骨!・・・? 】<br /><br /> 羽根を踏まないようにそっと通り抜けると、砂地に出ました。<br /> と、そこには2mを超す恐竜の骨が!<br /> なーんちゃって、流木でした。<br /><br /> 小枝も蛇に見えるほどの小心者が真っ暗なトンネルをくぐったあとですので、お許しください。

    【 恐竜の骨!・・・? 】

     羽根を踏まないようにそっと通り抜けると、砂地に出ました。
     と、そこには2mを超す恐竜の骨が!
     なーんちゃって、流木でした。

     小枝も蛇に見えるほどの小心者が真っ暗なトンネルをくぐったあとですので、お許しください。

  • 【 小浦海岸 】<br /><br /> 小浦海岸に出ました。<br /> 足跡は私のものです。<br /> えっ、つま先が向こうを向いているって? 鋭いですね。<br /> 実は、前方の低くなっている所まで歩いて、足跡がつかないように遠回りをして撮影位置まで戻ったのです。<br /><br /> 年金暮らしの白髪ジジイが何をやっているんですかね。 人に見られなくて良かったです。

    【 小浦海岸 】

     小浦海岸に出ました。
     足跡は私のものです。
     えっ、つま先が向こうを向いているって? 鋭いですね。
     実は、前方の低くなっている所まで歩いて、足跡がつかないように遠回りをして撮影位置まで戻ったのです。

     年金暮らしの白髪ジジイが何をやっているんですかね。 人に見られなくて良かったです。

    小浦海岸 自然・景勝地

  • 【 岩にぶつかる波 】<br /><br /> 風が強くなってきました。 <br /> 上げ潮と重なったようで、打ち寄せる波も荒くなり、ちょっとばかり怖い感じです。

    【 岩にぶつかる波 】

     風が強くなってきました。 
     上げ潮と重なったようで、打ち寄せる波も荒くなり、ちょっとばかり怖い感じです。

  • 【 目の前の波も 】<br /><br /> 目の前の波も激しくなり、泡立った潮が足元まで迫ってきます。<br /> 砂浜がどんどん狭くなり、危険を感じたので引き揚げることにします。

    【 目の前の波も 】

     目の前の波も激しくなり、泡立った潮が足元まで迫ってきます。
     砂浜がどんどん狭くなり、危険を感じたので引き揚げることにします。

  • 【 初めて見る貝 】<br /><br /> 帰り際にこんな貝を見つけました。<br /> 丸太に付着した様子はカメノテに似ていなくもありませんが、私の知るカメノテはもっとごつごつしていますし、貝の下に本当に亀の脚のような肉塊がありますので、これはどうも違うようです。<br /> 帰ってから図鑑で調べてみましたが、分かりませんでした。<br /><br />※ 今日、この旅行記を読んでくださった4トラベル会員の「琉球熱」さんから、この貝は「烏帽子貝」だとご指摘をいただきました。<br />  加えて、それが貝とはいいながら実はフジツボの仲間、もっと言うとエビやカニと同じ甲殻類であることも教えていただきました。<br />  急いでネットで「烏帽子貝」を検索すると、まさしくぴったりの写真が出ていましたし、生物学上の分類もまさに甲殻類とありました。<br /> これで、これからは誰かと海岸を歩いているときに「これは烏帽子貝というんだよ。でもね、貝に見えるけど、実はエビ・カニの仲間なんだよ」と“さり気なく”語ることができます。ありがとうございました。   2016/12/11 追記

    【 初めて見る貝 】

     帰り際にこんな貝を見つけました。
     丸太に付着した様子はカメノテに似ていなくもありませんが、私の知るカメノテはもっとごつごつしていますし、貝の下に本当に亀の脚のような肉塊がありますので、これはどうも違うようです。
     帰ってから図鑑で調べてみましたが、分かりませんでした。

    ※ 今日、この旅行記を読んでくださった4トラベル会員の「琉球熱」さんから、この貝は「烏帽子貝」だとご指摘をいただきました。
      加えて、それが貝とはいいながら実はフジツボの仲間、もっと言うとエビやカニと同じ甲殻類であることも教えていただきました。
      急いでネットで「烏帽子貝」を検索すると、まさしくぴったりの写真が出ていましたし、生物学上の分類もまさに甲殻類とありました。
     これで、これからは誰かと海岸を歩いているときに「これは烏帽子貝というんだよ。でもね、貝に見えるけど、実はエビ・カニの仲間なんだよ」と“さり気なく”語ることができます。ありがとうございました。 2016/12/11 追記

  • 【 ひょうたん池 】<br /><br /> そこからまた4kmほど北上すると、「ひょうたん池」という池があります。<br /> 何の変哲もない池ですが、次の長浜海岸に行くにはこの池が目印になります。 なにしろ、海岸への道は道標もなく、オフロードバイクでも通れない、獣道に毛の生えたような分かりにくい道ですので。<br /> 私も実際に海を見るまでは、この道でいいんだろうか?と不安なままに歩いていました。

    【 ひょうたん池 】

     そこからまた4kmほど北上すると、「ひょうたん池」という池があります。
     何の変哲もない池ですが、次の長浜海岸に行くにはこの池が目印になります。 なにしろ、海岸への道は道標もなく、オフロードバイクでも通れない、獣道に毛の生えたような分かりにくい道ですので。
     私も実際に海を見るまでは、この道でいいんだろうか?と不安なままに歩いていました。

  • 【 長浜海岸への道 】<br /><br /> なんたって、こんな道ですから。<br /> 本当にこの先に海岸なんてあるのでしょうか?<br /><br /> 私は蛇を恐れて、棒切れで辺りの草をバシバシ叩きながら進みました。

    【 長浜海岸への道 】

     なんたって、こんな道ですから。
     本当にこの先に海岸なんてあるのでしょうか?

     私は蛇を恐れて、棒切れで辺りの草をバシバシ叩きながら進みました。

  • 【 狭いトンネル 】<br /><br /> すると前方にまたしてもトンネルが。<br /> しかもこのトンネルは狭く、身をかがめながら通らないと、所々で頭をぶつけます。 実際に私は帰るときに頭を打ちました。

    【 狭いトンネル 】

     すると前方にまたしてもトンネルが。
     しかもこのトンネルは狭く、身をかがめながら通らないと、所々で頭をぶつけます。 実際に私は帰るときに頭を打ちました。

  • 【 トンネル入り口 】<br /><br /> トンネル内は下り坂で、しかも曲がっているらしく、向こうは見えません。<br /> 数m入っただけで、何も見えない暗闇になってしまいました。

    【 トンネル入り口 】

     トンネル内は下り坂で、しかも曲がっているらしく、向こうは見えません。
     数m入っただけで、何も見えない暗闇になってしまいました。

  • 【 滑る足元 】<br /><br /> 壁を手で探りながら進むと、出口が見えてきました。<br /> それでも真っ暗ですから足元は見えません(写真はフラッシュを使っています)。<br /> 下り坂で、水が流れていますから、滑ります。 ちょっとの油断で尻餅をつくことになりますのでご注意ください。<br /> 私は尻餅なんかつきませんでしたよ。 本当ですよ。絶対につきませんでしたよ。

    【 滑る足元 】

     壁を手で探りながら進むと、出口が見えてきました。
     それでも真っ暗ですから足元は見えません(写真はフラッシュを使っています)。
     下り坂で、水が流れていますから、滑ります。 ちょっとの油断で尻餅をつくことになりますのでご注意ください。
     私は尻餅なんかつきませんでしたよ。 本当ですよ。絶対につきませんでしたよ。

  • 【 トンネルの出口 】<br /><br /> トンネルの出口です。<br /> ここからは誰かが立木に結びつけたロープにつかまって崖を下ります。<br /> ロープはいかにも古く、第一、なんでこんなものをと思うくらい細いのですが、それ以外にはつかまる物がありませんし、両足を載せるような足場もありませんから、とにもかくにもそれに頼ることになります。

    【 トンネルの出口 】

     トンネルの出口です。
     ここからは誰かが立木に結びつけたロープにつかまって崖を下ります。
     ロープはいかにも古く、第一、なんでこんなものをと思うくらい細いのですが、それ以外にはつかまる物がありませんし、両足を載せるような足場もありませんから、とにもかくにもそれに頼ることになります。

  • 【 長浜海岸 】<br /><br /> 少し下ると、ロープを離しても立っていられる棚場がありました。<br /> といっても人一人分の幅しかありませんので、強風でも吹いたらひとたまりもありません。 へたにカメラを構えたりしてバランスを崩したら、真っ逆さまに浜まで落ちてしまいます。<br /> ですから、ロープを左手にからませたまま、へっぴり腰で写真を撮りました。

    【 長浜海岸 】

     少し下ると、ロープを離しても立っていられる棚場がありました。
     といっても人一人分の幅しかありませんので、強風でも吹いたらひとたまりもありません。 へたにカメラを構えたりしてバランスを崩したら、真っ逆さまに浜まで落ちてしまいます。
     ですから、ロープを左手にからませたまま、へっぴり腰で写真を撮りました。

  • 【 長浜海岸 】<br /><br /> ここから先はロープがありません。<br /> こわごわ覗いてみると、下は垂直の岩になっていて、つかまれるような木も生えていません。<br /> ここまで下りてこられたし、ペットボトルも落ちていたくらいですから、なんとか下まで下りる方法があるに違いないと思って思案しているときに、ふと、虫が知らせたというか、携帯電話の電波を確認してみました。<br /> 何年も見たことのない「圏外」の文字が!<br /> ということは、無理して浜まで下りて、もしくは落ちて、もし登れなかったら・・・。<br /> 眼下の狭い砂浜は、満潮時にはすっかり水の底になってしまうに違いありません。 そんな状況で電話が繋がらないとしたらどうなるでしょう。<br /><br /> 「崖下に老人の死体?千葉県御宿町」<br /><br /> 新聞の見出しが頭をよぎりました。<br /> ここで引き返す決断をしたのは・・・万人に褒められる賢明な判断であったと・・・自分では思っています。

    【 長浜海岸 】

     ここから先はロープがありません。
     こわごわ覗いてみると、下は垂直の岩になっていて、つかまれるような木も生えていません。
     ここまで下りてこられたし、ペットボトルも落ちていたくらいですから、なんとか下まで下りる方法があるに違いないと思って思案しているときに、ふと、虫が知らせたというか、携帯電話の電波を確認してみました。
     何年も見たことのない「圏外」の文字が!
     ということは、無理して浜まで下りて、もしくは落ちて、もし登れなかったら・・・。
     眼下の狭い砂浜は、満潮時にはすっかり水の底になってしまうに違いありません。 そんな状況で電話が繋がらないとしたらどうなるでしょう。

     「崖下に老人の死体?千葉県御宿町」

     新聞の見出しが頭をよぎりました。
     ここで引き返す決断をしたのは・・・万人に褒められる賢明な判断であったと・・・自分では思っています。

  • 【 実は立入禁止 】<br /><br /> なんとも危険な崖でしたが、実はトンネルに入る前に、写真の看板を見ていたのです。<br /> ですが、この先に断崖絶壁を背にしたきれいな浜がある筈だと思うとあっさり引き返す気にはなれず、「ちょっとぐらいなら」「もうちょっとだから」と自分に言い訳しながら進んでしまいました。<br /><br /> 後日、御宿町のある観光機関に行き、なんとか長浜海岸に行く方法はないでしょうか?と訊いてみました。<br /><br /> 「トンネルの先から下りられますよ」<br /> 「えっ? 立入禁止になっていましたが・・・」<br /> 「大丈夫ですよ、気をつけて行けば」<br /> 「そうですか。実は行ったんです。 でも途中でロープがなくなって、それ以上は進めませんでした」<br /> 「いや、ロープはありますよ。 内緒だから目立たないようになってますけどね。 私たちもそれで下りてますよ」<br /><br /> 看板は何なのでしょう。 その観光機関の名ですか? こんな所に書くと、応対に出た人が探し出されて責任云々という騒ぎになるかも知れませんので、ご勘弁ください。 れっきとした機関ではありますが。

    【 実は立入禁止 】

     なんとも危険な崖でしたが、実はトンネルに入る前に、写真の看板を見ていたのです。
     ですが、この先に断崖絶壁を背にしたきれいな浜がある筈だと思うとあっさり引き返す気にはなれず、「ちょっとぐらいなら」「もうちょっとだから」と自分に言い訳しながら進んでしまいました。

     後日、御宿町のある観光機関に行き、なんとか長浜海岸に行く方法はないでしょうか?と訊いてみました。

     「トンネルの先から下りられますよ」
     「えっ? 立入禁止になっていましたが・・・」
     「大丈夫ですよ、気をつけて行けば」
     「そうですか。実は行ったんです。 でも途中でロープがなくなって、それ以上は進めませんでした」
     「いや、ロープはありますよ。 内緒だから目立たないようになってますけどね。 私たちもそれで下りてますよ」

     看板は何なのでしょう。 その観光機関の名ですか? こんな所に書くと、応対に出た人が探し出されて責任云々という騒ぎになるかも知れませんので、ご勘弁ください。 れっきとした機関ではありますが。

  • 【 同じトンネルを戻る 】  <br /><br /> さて、それ以上下りることを諦めた私は、ロープをたぐりながら、さっきのトンネルまで戻りました。<br /> 写真では平坦に見えますが、手前は崖です。 足元の石には絶対に乗らないでください。 ズルッと滑ったら、体を支える障害物はありません。

    【 同じトンネルを戻る 】  

     さて、それ以上下りることを諦めた私は、ロープをたぐりながら、さっきのトンネルまで戻りました。
     写真では平坦に見えますが、手前は崖です。 足元の石には絶対に乗らないでください。 ズルッと滑ったら、体を支える障害物はありません。

  • 【 トンネル内にカエルが 】<br /><br /> 気は進みませんが、ほかに道がないので仕方なくまたトンネルに入ります。<br /> と、足元で何かが動く気配が。<br /> 携帯電話の灯りで確認すると、なんとカエルがいました。 カエルは子供のころさんざん遊んだ相手ですから嫌いではないのですが、こういう所で見ると、あまり気持ちの良いものではありません。(写真はフラッシュを使っています)

    【 トンネル内にカエルが 】

     気は進みませんが、ほかに道がないので仕方なくまたトンネルに入ります。
     と、足元で何かが動く気配が。
     携帯電話の灯りで確認すると、なんとカエルがいました。 カエルは子供のころさんざん遊んだ相手ですから嫌いではないのですが、こういう所で見ると、あまり気持ちの良いものではありません。(写真はフラッシュを使っています)

  • 【 フロンティアマーケット・牛舎8号 】<br /><br /> というわけで長浜海岸には下りられず、なんだかモヤモヤした消化不良の感じが残りましたので、目先を変えて「フロンティアマーケット・牛舎8号」という訳の分からない所に行ってみます。<br /> 御宿駅からは山側に4kmほど入った所で、ちょっと分かりにくいのでナビを使った方がいいでしょう。<br /> <br /> 「無国籍、ノージャンル」と銘打っているだけあって、最後までそこが何なのか分かりませんでした。<br /> まず、なにやら遊具のようなものが目に入ります。<br /> 手前のコンクリート面はおもちゃの白バイ(有料)に乗って遊ぶ所です。<br /> 後ろの建物はやけに長いですが、中で卵かけご飯が食べられます。 ご飯を茶碗によそうのから、卵を台から取ってご飯にかけるのも、さらに代金を受け皿に入れるのまで、ぜーんぶセルフサービスです!<br /> 卵は買って帰ることもできますが、1個60円ということなので、スーパーで1パック180円なんていう卵を買っている年金生活者としては、とても手が出ません。

    【 フロンティアマーケット・牛舎8号 】

     というわけで長浜海岸には下りられず、なんだかモヤモヤした消化不良の感じが残りましたので、目先を変えて「フロンティアマーケット・牛舎8号」という訳の分からない所に行ってみます。
     御宿駅からは山側に4kmほど入った所で、ちょっと分かりにくいのでナビを使った方がいいでしょう。
     
     「無国籍、ノージャンル」と銘打っているだけあって、最後までそこが何なのか分かりませんでした。
     まず、なにやら遊具のようなものが目に入ります。
     手前のコンクリート面はおもちゃの白バイ(有料)に乗って遊ぶ所です。
     後ろの建物はやけに長いですが、中で卵かけご飯が食べられます。 ご飯を茶碗によそうのから、卵を台から取ってご飯にかけるのも、さらに代金を受け皿に入れるのまで、ぜーんぶセルフサービスです!
     卵は買って帰ることもできますが、1個60円ということなので、スーパーで1パック180円なんていう卵を買っている年金生活者としては、とても手が出ません。

    牛舎8号 名所・史跡

  • 【 レトロぶーぶー館 】<br /><br /> 細長い建物は他にも何棟かあり、その一つに「レトロぶーぶー館」という看板が懸っています。<br /> 入ってみましょう。(無料)<br /> <br /> おや、まあ。 確かにレトロなぶーぶーが何台も並んでいます。<br /> 映画『三丁目の夕日』に出てくるような車ですね。 今となっては貴重なもので、ワクワクします。<br /> 給油機も、よく残っていたものだと感激します。<br /> 壁には昔のバスの正面にあった、巻き取り式の方向幕らしいものがずらりと並んでいて、これまた郷愁をそそります。

    【 レトロぶーぶー館 】

     細長い建物は他にも何棟かあり、その一つに「レトロぶーぶー館」という看板が懸っています。
     入ってみましょう。(無料)
     
     おや、まあ。 確かにレトロなぶーぶーが何台も並んでいます。
     映画『三丁目の夕日』に出てくるような車ですね。 今となっては貴重なもので、ワクワクします。
     給油機も、よく残っていたものだと感激します。
     壁には昔のバスの正面にあった、巻き取り式の方向幕らしいものがずらりと並んでいて、これまた郷愁をそそります。

  • 【 丸ハンドルの三輪車 】<br /><br /> 私の子供のころ、三輪トラックは車内にオートバイのようなバーハンドルがついているものが主流でした。当然一人乗りです。<br /> そこに現れたのが写真のような丸ハンドル二人乗りの三輪車で、これはもう、後光がさすくらい輝いて見えました。 <br /> 私もよく助手席に乗せてもらって、訳もなく得意になったりしたものです。

    【 丸ハンドルの三輪車 】

     私の子供のころ、三輪トラックは車内にオートバイのようなバーハンドルがついているものが主流でした。当然一人乗りです。
     そこに現れたのが写真のような丸ハンドル二人乗りの三輪車で、これはもう、後光がさすくらい輝いて見えました。 
     私もよく助手席に乗せてもらって、訳もなく得意になったりしたものです。

  • 【 トミカのプラレール 】<br /><br /> 同じ空間ですが、目を転じるとトミカのプラレールが。 レトロぶーぶー館なのになぜレトロではない玩具が?と細かいことを言うのはよしましょう。<br /> 壁には「ぶーぶー」ではない列車の方向板や愛称板が並んでいますし、この脈絡のなさがなんとも“レトロ”ではありませんか。<br /><br /> なお、このプラレールは15分100円で遊ぶことができます。<br /><br /> 自販機の横のカーテンから先は消防自動車博物館になっていて、有料(500円)です。 入ってみましょう。

    【 トミカのプラレール 】

     同じ空間ですが、目を転じるとトミカのプラレールが。 レトロぶーぶー館なのになぜレトロではない玩具が?と細かいことを言うのはよしましょう。
     壁には「ぶーぶー」ではない列車の方向板や愛称板が並んでいますし、この脈絡のなさがなんとも“レトロ”ではありませんか。

     なお、このプラレールは15分100円で遊ぶことができます。

     自販機の横のカーテンから先は消防自動車博物館になっていて、有料(500円)です。 入ってみましょう。

  • 【 消防自動車博物館 】<br /><br /> 長い建物を縦半分に仕切ったスペースが消防自動車博物館です。<br /> 本物の消防車や救急車を趣味で集めたという個人(酔狂としか思えません)の展示場で、中には実際に走れるように車検を取っているものもあるとか。<br /> 昔の消火機器なども展示してあります。<br /> <br /> こんな長い建物をわざわざ作ったのでしょうか? <br /> いやいや、実はこれ、使わなくなった牛舎なのだそうです。 こういう建物はほかにも何棟かあり、その一つで卵かけご飯が食べられるのはさっき述べたとおりです。

    【 消防自動車博物館 】

     長い建物を縦半分に仕切ったスペースが消防自動車博物館です。
     本物の消防車や救急車を趣味で集めたという個人(酔狂としか思えません)の展示場で、中には実際に走れるように車検を取っているものもあるとか。
     昔の消火機器なども展示してあります。
     
     こんな長い建物をわざわざ作ったのでしょうか? 
     いやいや、実はこれ、使わなくなった牛舎なのだそうです。 こういう建物はほかにも何棟かあり、その一つで卵かけご飯が食べられるのはさっき述べたとおりです。

  • 【 トヨダKB消防ポンプ車 】<br /><br /> 説明板に「トヨダKB消防ポンプ車」と書いてあります。<br /> トヨタではなくトヨダというのが懐かしいですね。 それに「消防ポンプ車」という言い方もいいじゃないですか。<br /> <br /> ウワーッ! この方向指示器! 泣けますねー。 <br /> どれが方向指示器か分からないって? エヘン! 若いモンには分かるまい。教えてやらないよ~。 (どこまでも馬鹿なねんきん老人です)<br /><br /> 余談ですが、私は子供のころ、「マー坊ポンプ」って呼ばれていました。 名前がマサオで、小学校の5年生までオネショをしていたからです。 余談すぎましたね。

    【 トヨダKB消防ポンプ車 】

     説明板に「トヨダKB消防ポンプ車」と書いてあります。
     トヨタではなくトヨダというのが懐かしいですね。 それに「消防ポンプ車」という言い方もいいじゃないですか。
     
     ウワーッ! この方向指示器! 泣けますねー。 
     どれが方向指示器か分からないって? エヘン! 若いモンには分かるまい。教えてやらないよ~。 (どこまでも馬鹿なねんきん老人です)

     余談ですが、私は子供のころ、「マー坊ポンプ」って呼ばれていました。 名前がマサオで、小学校の5年生までオネショをしていたからです。 余談すぎましたね。

  • 【 救急車 】<br /><br /> なんと! 救急車まであります。<br /> 子供のころ、救急車を見たという記憶はありませんが、あったんですねぇ。<br /><br /> 初めて見るものですが、一目で救急車と分かったということは、色と形の基本が今と同じだということですね。 なんだか感動です。

    【 救急車 】

     なんと! 救急車まであります。
     子供のころ、救急車を見たという記憶はありませんが、あったんですねぇ。

     初めて見るものですが、一目で救急車と分かったということは、色と形の基本が今と同じだということですね。 なんだか感動です。

  • 【 おもちゃの消防車 】<br /><br /> 消防自動車博物館の中にはおもちゃの消防車もごちゃごちゃと並んでいます。 お宝鑑定団に出せそうなものも沢山あります。 残念ながら触れませんので、お子さんを連れてくるのはちょっと可哀想な気もします。<br /> <br /> 

    【 おもちゃの消防車 】

     消防自動車博物館の中にはおもちゃの消防車もごちゃごちゃと並んでいます。 お宝鑑定団に出せそうなものも沢山あります。 残念ながら触れませんので、お子さんを連れてくるのはちょっと可哀想な気もします。
     
     

  • 【 消防車、消防車、消防車! 】<br /><br /> よく集めたものだと思います。<br /><br /> でも、子供は手に取って遊びたいだろうし、大人は前後左右から眺めて細部をチェックしたいでしょうね。<br /> こうしてびっしり並べて、正面だけ見せられても、単に「よく集めたな」というだけで終わってしまうような気がしますが。

    【 消防車、消防車、消防車! 】

     よく集めたものだと思います。

     でも、子供は手に取って遊びたいだろうし、大人は前後左右から眺めて細部をチェックしたいでしょうね。
     こうしてびっしり並べて、正面だけ見せられても、単に「よく集めたな」というだけで終わってしまうような気がしますが。

  • 【 鶏舎 】<br /><br /> 外に出てみると、鶏舎も何棟かあります。 というより、今では養鶏が主になっているようで、全部で9000羽の鶏がいるとのこと。 この施設の経営は卵の販売で成り立っているものと思われます。<br /><br /> それはそうと、この顔出し看板、鶏の腹のあたりとサイロの真ん中に穴が開いています。 そんな所から顔を出す意味があるのでしょうか。

    【 鶏舎 】

     外に出てみると、鶏舎も何棟かあります。 というより、今では養鶏が主になっているようで、全部で9000羽の鶏がいるとのこと。 この施設の経営は卵の販売で成り立っているものと思われます。

     それはそうと、この顔出し看板、鶏の腹のあたりとサイロの真ん中に穴が開いています。 そんな所から顔を出す意味があるのでしょうか。

  • 【 馬が・・・ 】<br /><br /> 広い敷地内は自由に歩き回ることができ、ドッグランなどもあります。<br /> で、歩いていると馬が・・・。 なんでも引退した競走馬だそうですが、何のために飼っているのか分かりません。<br /><br /> というわけで、およそ統一感のない、ナンデモアリの、訳の分からない場所、それが「牛舎8号」です。<br /> 二度三度と行く気になるかどうかは分かりませんが、一度は話のタネに行ってみるといいと思います。<br /> 私はもう一度、孫を連れて行きたいと思います。 そのときには思い切って60円の卵をご飯にかけて、“TKG”を食べてみましょうか。

    【 馬が・・・ 】

     広い敷地内は自由に歩き回ることができ、ドッグランなどもあります。
     で、歩いていると馬が・・・。 なんでも引退した競走馬だそうですが、何のために飼っているのか分かりません。

     というわけで、およそ統一感のない、ナンデモアリの、訳の分からない場所、それが「牛舎8号」です。
     二度三度と行く気になるかどうかは分かりませんが、一度は話のタネに行ってみるといいと思います。
     私はもう一度、孫を連れて行きたいと思います。 そのときには思い切って60円の卵をご飯にかけて、“TKG”を食べてみましょうか。

  • 【 御宿中央海水浴場 】<br /><br /> かくして御宿での一日は終わりました。<br /> それまで漠然と聞いていた400年前の海難事故について、改めて考えるきっかけになったのは収穫でした。<br /> ちなみに私は、上っ面の知識と浅い考証を恥ともせず、自身のHPにこの事故の顛末と、それが必ずしも美談というだけではないという所感を書いていますので、もし老人のたわごとにお付き合いくださる暇がおありでしたら、ご一読いただければ幸いです。<br /><br /> http://zatsunen4989.web.fc2.com/hitorigoto/066_onjukukainanjiko.html<br /> 検索ワード「イスパニア船サン・フランシスコ号遭難事故に思う」<br /><br /> さてさて長くなりましたが、「おんじゅく」という町について、名前くらいは覚えていただけましたでしょうか?<br /><br /> 私は御宿が好きで、度々足を運んでいます。<br /> その御宿を「海女のいない海女の町」としてご紹介するのは、かえすがえすも残念なことなので、私は声を大にして申し上げます。<br /> あわび、とこぶし、いせえび・・・磯物の宝庫である御宿に海女を復活させて町おこしをしてはどうでしょうか。<br /> 海女というだけではNHKの連ドラ『あまちゃん』の舞台である岩手県久慈市に負けるかもしれませんが、かすりを着ない、つまり上半身裸の海女が復活すれば、全国のオジサンたちがよだれを垂らして駆けつけると思うのですが・・・。<br /><br /> と、最後まで裸の海女に未練たらたらの「ねんきん老人」でした。

    【 御宿中央海水浴場 】

     かくして御宿での一日は終わりました。
     それまで漠然と聞いていた400年前の海難事故について、改めて考えるきっかけになったのは収穫でした。
     ちなみに私は、上っ面の知識と浅い考証を恥ともせず、自身のHPにこの事故の顛末と、それが必ずしも美談というだけではないという所感を書いていますので、もし老人のたわごとにお付き合いくださる暇がおありでしたら、ご一読いただければ幸いです。

     http://zatsunen4989.web.fc2.com/hitorigoto/066_onjukukainanjiko.html
     検索ワード「イスパニア船サン・フランシスコ号遭難事故に思う」

     さてさて長くなりましたが、「おんじゅく」という町について、名前くらいは覚えていただけましたでしょうか?

     私は御宿が好きで、度々足を運んでいます。
     その御宿を「海女のいない海女の町」としてご紹介するのは、かえすがえすも残念なことなので、私は声を大にして申し上げます。
     あわび、とこぶし、いせえび・・・磯物の宝庫である御宿に海女を復活させて町おこしをしてはどうでしょうか。
     海女というだけではNHKの連ドラ『あまちゃん』の舞台である岩手県久慈市に負けるかもしれませんが、かすりを着ない、つまり上半身裸の海女が復活すれば、全国のオジサンたちがよだれを垂らして駆けつけると思うのですが・・・。

     と、最後まで裸の海女に未練たらたらの「ねんきん老人」でした。

この旅行記のタグ

211いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (20)

開く

閉じる

  • yamayuri2001さん 2023/09/02 15:23:23
    御宿
    ねんきん老人さん、こんにちは。
    いつまでも 残暑が続きますね。
    古い旅行記に お邪魔させていただきました。
    御宿は 好きな町なのです。
    なぜかというと、月の砂漠の加藤まさをさん ゆかりの地だからです。
    あの何とも 物悲しいメロディと歌詞に、
    幼い頃の私は、想像力を膨らませていました。
    祖母がいつも歌ってくれた 懐かしい歌なのです。
    ですから、私も 御宿には 一度行ったことがあります。
    月の砂漠記念館の事も 良く覚えています。
    中の展示物は 本当に少なかったですね。
    ねんきん老人さんの旅行記を読ませて頂いて、
    御宿は まだまだ沢山 見所があったのだと分かりました。
    レトロぶーぶー館には、とても驚きました。 
    今でもレトロぶーぶー館はあるのでしょうか?
    行ってみたい気がしました。
    昭和の人間には、本当に懐かしいですよね。

    御宿トレイル・小浦海岸コースに至っては、
    もはや台風19号などで 道が塞がれてしまったのではないかと想像します。
    あのような冒険のトレイルを歩かれて、
    やはり足腰をしっかりと鍛えていらっしゃるので、
    大丈夫なんだなと思いました。
    また、海女の物語にも驚きました。
    サン・フランシスコ号乗員の遭難救助は史実として、
    事実なのでしょうか・・・
    いつもながら、面白さ満載のねんきん老人さんの旅行記に
    暫し、暑さを忘れました。
    yamayuri2001

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2023/09/02 19:36:00
    我が身を顧みて、ただただ恥じ入るばかりです。
     yamayuri2001さん、こんばんは。
     古い古い旅行記を見つけてくださって、ありがとうございます。
     フォートラ会員様の中には、私が古い旅行記を訪ねると「本人も忘れているような古いものを・・・」と怒る方が何人かいらっしゃるのですが、私は自分の駄作をできの悪い我が子のように思っていますので、古いものを読んでいただくと、とても嬉しくなります。

     さて御宿ですが、yamayuri2001さんも行かれたことがあるのですね。 そしてお気に入られたそうですが、yamayuri2001さんの場合は「月の砂漠」に想いを馳せてのご旅行だったようで、私のように裸の海女さんを捜したり、60円の卵に驚いて好きな卵かけごはんを諦めたりというレベルの低い旅行とは違うものだったのですね。
     言い訳になりますが、私は今でも御宿の海難事故については勉強を続けています。
     あの和歌山県串本町で起こったトルコ海軍エルトゥールル号の海難事故もやたら美談として語られ、トルコの人々の対日感情を良くしているようですが、実際には日本側が事故を絶好の材料として利用し、トルコに恩を売っておおいに儲けたという事実はあまり伝えられていません。 御宿の場合も、日本の幕府は最大限それを利用しましたし、メキシコやイスパニアにはあくどいほどの見返りを要求しています。
     この二つの事故は、日本では友好の象徴のように語られていますが、実際は、日本人として恥ずかしいほど「他人の不幸に乗じて」利己的に働いた歴史として記憶すべきだと私は思っています。

     yamayuri2001さんのおかげで、無性に御宿に行きたくなりました。
     少々暑くても、思い切って行こうと思います。 60円持って。
     ありがとうございました。

    ねんきん老人
  • おにもこにもさん 2017/02/08 17:37:03
    はじめまして♪
    掲示板にコメント
    ありがとうございました(*´꒳`*)

    このサイトは始めて間も無くでイマイチ使い方もよく分かっておらず…

    コメントなどしては図々しいのかなとか考えてみたり。。。

    御宿は数年前に行かせてもらった事があります。
    銚子からの帰りに採れたてのカツオが欲しくて行きましたが海が目の前のホテルというかお宿にランチを食べに入ってとても気に入ってしまい急遽お泊まりすることに^ ^

    海の静かな日でした♪

    今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m
  • のまどさん 2016/12/31 22:54:17
    良いお年をお迎え下さい。
    ねんきん老人さん、こんにちは。

    いつもご訪問いただき、ありがとうございます。お立ち寄りいただく頻度といいね!を押される旅行記の選択にこだわりを感じて嬉しく思います。

    千葉の旅行記はねんきん老人さんの真骨頂だと思います。毎回丹念に取材されていて興味深いです。旅はお金をかけて遠くに行かなくても身近な所にあるものですね。太平洋岸の起伏に富んだ自然にも恵まれていますね。私の住んでいるところはさほど都会でもないのに自然を感じる場所が少ないので羨ましい限りです。

    月の砂漠の歌詞は実際にはありえないと随分前に新聞で読みましたが、ファンタジーの世界が心を捉える歌だと思います。異国情緒のあるメロディも好きです。砂浜の像はそれを視覚化していて素敵です。

    私の旅行記は昨今ますます飲酒の記述が増え、旅行記なのに政治や経済に言及してしまうおばさんどころかおっさんばりなので、ねんきん老人さんのお茶うけになるか自信がありませんが、またお気軽に覗いてやって下さい。

    日本はあと数時間で新年ですね。ご家族ともに良いお年をお迎え下さい。

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2017/01/01 14:38:56
    千葉へのご評価、ありがとうございます。
    のまどさん、あけましておめでとうございます。

     掲示板への書き込み、ありがとうございました。

     私は千葉県に住んでいるので県内での行楽は日常の一部ですが、その県内の見て歩きを投稿しても、北海道や沖縄といったキラキラした場所ではないので、どなたも関心を持たれないだろうし、最後まで読んで下さる方もなかろうと思っていました。

     その千葉県内の、どこと言って特色もない記事に目を留めてくださり、なおかつ千葉県の自然をも評価してくださって、嬉しい限りです。そのように言っていただけるなら、いっそ、私の住んでいる木更津の紹介記事でも書いてみようかなどと、調子に乗ってしまいました。

     のまどさんが、私の拙文の一行々々を丁寧に読んで下さっていることが分かり、舞い上がりたい気分と同時に、おざなりなことは書けないという嬉しいプレッシャーも感じました。

     
    > 私の旅行記は昨今ますます飲酒の記述が増え、旅行記なのに政治や経済に言及してしまうおばさんどころかおっさんばりなので、ねんきん老人さんのお茶うけになるか自信がありませんが、またお気軽に覗いてやって下さい。
    >
     
     それこそ私がのまどさんの旅行記を拝読する楽しみの所以で、ただ観光地の写真を並べただけの記事なら旅行雑誌に及ぶ筈もなく、「旅人がどう感じたか、何を思ったか」「普段の思考とどう結びついての感想か」というようなことこそ、読む者の琴線に触れるのだと思います。
     これからものまどさんの旅行記を拝読しながら発泡酒(残念ながら我が家は何年もビールから遠ざかっています)のプルタブを引き抜く楽しさを味あわせていただきたいと思っておりますので、どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

     重ねて、ありがとうございました。

    ねんきん老人
  • 琉球熱さん 2016/12/11 13:00:56
    脱帽
    ねんきん老人さん、こんにちは

    またまた多岐に渡る薀蓄と機知の数々、まさに脱帽、敬服です。
    御宿が海女の町とは知りませんでした。海女と言うと伊勢志摩を連想してしまいます。
    かつてはゴーギャンの世界のような風景が見られたのでしょうか?

    海岸線の手掘りのトンネル、私だったら相当躊躇するでしょう。暗くて湿気の多いところに生息する虫が苦手なもので(笑)

    ところで、海岸で見かけた貝、多分「烏帽子貝」ではないでしょうか?
    こいつら面白くて、「貝」と名付けられてますが、フジツボの仲間、もっと言うとエビやカニと同じ甲殻類です。

    「レトロぶーぶー館」は、クラシックなものが好きな私にとっては涙モノです。
    キャロルにミゼットですか! それに方向指示器も泣けてきますね〜

    今回も楽しませていただきました!

      追伸:「くどい」なんてとんでもありません!
         いつもありがとうございます。

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/12/11 17:29:57
    ご教示、ありがとうございました。
     琉球熱さん、品のない御宿旅行記をお読みくださり、ありがとうございました。

     > かつてはゴーギャンの世界のような風景が見られたのでしょうか?

     御宿の海女を活写した『海女の群像』という写真集を見ると、まさにゴーギャンの絵に出てくるような雰囲気の女性たちの様子が載っています。

    > ところで、海岸で見かけた貝、多分「烏帽子貝」ではないでしょうか?
    > こいつら面白くて、「貝」と名付けられてますが、フジツボの仲間、もっと言うとエビやカニと同じ甲殻類です。

     ありがとうございました。
     急いでネットを検索し、まさにあれが烏帽子貝であることを確認しました。
     そこで御宿旅行記のあの写真の所に、それが烏帽子貝であることを書き加えました。追記の根拠として琉球熱さんのお名前を付してしまいましたが、よろしいでしょうか?
     ご面倒ですが、もう一度ご覧になり、不都合があったらお知らせいただけますでしょうか。(そのままでよろしければご連絡いただく必要はありません)

     これからも、何かとご教示くださいますようお願いいたします。

    ねんきん老人
  • イメ・トラさん 2016/11/02 09:46:41
    いいね!ありがとうございます
    最近は御宿にもラクダがいるのですね。
    一瞬 エジプト旅行かと思いました。

    御宿は特筆するようなところは何もないと思っておりましたが、
    どうしてどうして、秘境ムードいっぱいのトンネルや知らないところだらけで
    認識が一変しました。

    マイナー大好きな私は興味津々でした。
    これからもよろしくお願いします
  • pedaruさん 2016/10/31 07:07:21
    御宿
    ねんきん老人さん おはようございます。

    昨日に引き続き2度読ませていただきました。実は昨日はねんきんさんのブログ、サンフランシスコ号の海難事故についての考察を熟読していてコメントをする時間がなくなりましたので、再読しています。

    再再読してもさらに面白い旅行記だと思います。
    男の本性を赤裸々に吐露した人間味あふれる傑作だと痛感しました。(田山花袋かっ!)

    上半身裸の海女は今では日本には存在しないのでは…石見銀山の採掘場等では女性も同じ格好で仕事をしていたようですね。これも過去のこと、今ではパプアニューギニアまで行くしかありません。

    ねんきんさんに間違いを指摘されてその場逃れの言い訳をした市役所の職員、まさかの指摘に焦ったでしょうね。それにしてねんきんさんの造詣の深さには脱帽です。

    その後環境省からは御礼と謝罪の手紙等はあったでしょうか?長年誤った情報を告知していた責任は大だと思います。

    メキシコ政府から送られたブロンズ像、説明がなければ意味が解りませんが、ねんきんさんが長い時間その場で見ていたという事実はこの像の芸術性を物語るものだと解釈しました。

    4トラベルの中でも特筆すべき高い教養に裏づけられたユーモアあふれる旅行記です。
    今後も期待をしています。

    pedaru

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/31 11:46:16
    穴があったら入りたい気分です。
    pedaru さん、こんにちは。

     小生の駄文を2日にわたって丁寧に読んでくださり、加えて感想まで書き込んでいただいて、恐縮しております。ありがとうございました。

     書き込んでくださった感想を拝読して、穴があったら入りたいと、後悔にも似た思いをしております。
     裸の海女にこだわっているくだりは私の本音ですが、「海難事故についての考察」は、あちこちの資料からの読み齧りをかき集めたもので、いわば「受け売り」の域を出ないものですから、過分なお褒めにあずかり、却って慌てております。
     あの文についてどなたかに突っ込まれたら、御宿町役場の職員同様、しどろもどろになってしまうことでしょう。

     
     > 上半身裸の海女は今では日本には存在しないのでは…石見銀山の採掘場等では女性も同じ格好で仕事をしていたようですね。これも過去のこと、今ではパプアニューギニアまで行くしかありません。

     こういうコメントがpedaruさん独特のユーモアで、またしても「やられた!」という感じです。


     メキシコ政府から贈られたブロンズ像は、芸術オンチの私でなくても、その意味をくみ取ることは無理だろうと思います。
     男女ともたくましい体つきをしていて、裸でありながらちっともエロチックでないので、安心して見ていられました。女性がもう少しほっそりしていたら、またしても私の本性が騒ぎだし、落ち着いて見ていられなかったと思います。
     
     こんな私ですが、どうか愛想づかしなさらず、お付き合いくださるようお願いいたします。
     私も楽な道ばかり選ばず、pedaruさんのように自分の体を使って旅をして、その見聞を4トラベルに投稿してみたいものだと、一応「志し」を持ってはいます。

     本当にありがとうございました。

    ねんきん老人
  • クラウディアさん 2016/10/26 08:33:38
    おんじゅく
    こんにちは。
    御宿の旅行記、とても懐かしく拝見しました。
    小児喘息で調子が悪かった私、祖父がどこかで「潮風が喘息によい」と聞いてきまして、四季関わらず毎月御宿へ。最終的に別荘を購入したので昭和40年半ばから平成の初めまでよくお伺いしましたのでとても懐かしく拝見しました。
    グーグルマップで確認しましたが、毎月お伺いしていたお宅はそのままあり、手放した別荘もありましたが、お気に入りの喫茶店はなくなっていました。

    海水浴は潮の流れが速いので、ホテルニューハワイの前で、最後に月の砂漠像近くの町営プールに入って帰るのが常でした。
    今でも朝市って開かれているのかなぁ。
    とっても懐かしくしあわせな気持ちになれました。ありがとうございました(^o^)

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/26 10:12:49
    お礼とお詫び
    クラウディアさん、おはようございます。

     無意味なたわごとを書き連ねただけの行楽記に、わざわざ書き込みをしていただき、恐縮しています。
     クラウディアさんにとって御宿は思い出の地。グーグルマップで見つけられるくらい細かい記憶のある、いわば聖地だったのですね。
     それなのに、おふざけに終始するコメントを書いてしまい、申し訳ありません。

     記事にも書いたとおり、御宿は好きな町ですので、これからも何度も行くことになると思います。そのときはクラウディアさんの思い出の地であることを意識して回りたいと思います。

     「ねんきん老人」というハンドルネームだけで、読んでみようという気を失うのが普通なのに、世の中には老人と承知の上でクリックしてくださる奇特な方がいらっしゃるのは、驚きであり、嬉しい限りです。
     さらに、その中で同じ場所への旅行経験のある方、その場所に縁のある方、また、未知の場所に興味を持ってくださる方がいらっしゃるということが、私にとって大きな励みになっています。

     これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。
     ありがとうございました。

    ねんきん老人
  • ふわっくまさん 2016/10/25 12:12:52
    御宿の魅力〜☆
    まさおさん、こんにちは。
    気安くお名前で、お呼びしてしまいました〜千葉県・御宿町は滅多に行けない場所なので、興味深く拝見させていただきました。

    御宿中央海水浴場の大きく欠けた月と、旅の駱駝のオブジェもステキですね〜♪
    長浜海岸の道のりは、途中危険も感じられたそうですが・・
    実は正式に「立ち入り禁止」では、なかったようですね。
    携帯電話をスマホと呼ぶのは、お好きではないと・・私はつい、スマホと記述してしまいます・・けれど、使いこなしていません(笑)

    入場無料のレトロぶーぶー館も、実に渋くって・・
    上半身裸の海女さんに男性ならではの関心もおありのようですが、同性としたら「心臓が、冷えてしまうのではー」と余計な心配をしたのでした。
                  ふわっくま

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/25 17:13:41
    言葉の変化についていけない老人です。
    ふわっくまさん、こんにちは。

     テーマのない、ただの見て歩きを書いただけの記事にお目をとめていただき、さらに書き込みまでしてくださって、ありがとうございました。

     本名への呼びかけをしていただき、恐縮しております。今さらながら小学5年までオネショをしていた自分に呆れておりますが、こればかりは嘆いてもどうなるものでもなく、せめて当時の私を知る姉たちがそれをほかで喋らないよう祈るばかりです。

     スマホという言葉に抵抗がある件ですが、私は、言葉を略して元の意味が消えてしまうような例に苛立っているのです。
     ファミマとかスタバ、テレカ、カンペ、コスパ・・・などなど。極端な例ではロスアンジェルス(ロサンゼルス)をロスと言うようなことは我慢できません。ロス(Los)は英語のtheにあたる定冠詞ですから、それだけでは意味がありませんね。 ザ・ビートルズを「ザ」と言っても意味をなさないのと同じで、Los○○○○を「ロス」と言っても意味が通じないのに、なぜそんな言い方をするのでしょうか。

     まあ、こういうことを言うと、だから年寄りは柔軟性がないと言われるのでしょうが、我ながら頭が固く、若者の使う言葉にはどうもついていけません。

     そういう年寄りが裸の海女などということを書き連ねたのですから、さぞかしお読みになった女性方のお叱りを受けるだろうと思っておりましたら、「心臓が、冷えてしまうのではー」とやんわり受け流してくださって、助かりました。
     私も少しは品性を磨く努力をして、いつかはもう少し格調の高い旅行記が書けるようになりたいとは思っておりますので、もう少し我慢してお付き合いくださるようお願いいたします。

    ねんきん老人
  • olive kenjiさん 2016/10/22 07:57:18
    待ってました。新旅行記
    ねんきん老人さん お久しぶりです。
    先輩のユニークな旅行記をまだかまだかと楽しみにしていました。
    去年の旅行の投稿ですね。たくさんネタを隠し持っていますね。

    表紙のラクダと砂漠の写真いいですね。、レトロな雰囲気ありますし、月の砂漠の音楽が聞こえてそう。ただアフリカや中近東のラクダ乗っている実際の映像などでは、あんな姿全然見たことありませんね。それはそれでよし。

    御宿・・私は初めて気がつき恥ずかしいです。私も今までオンジュクと読んでいました。
    ”母さん、今夜の高島礼子のおんじゅくかわせみ、ビデオに撮っといて〜”

    スペインの遭難船の話初めて知りました。エルトウールル号の遭難は知っていましたが(記念碑まで参拝にも行ってきました)この件はまったく知りませんでした。
    このような大事件なのに、あまり知られてなく、また徳川としてスペイン・メキシコとの交易のチャンスだったのになぜなかったのかが不思議でした。
    そこで先輩のホームページを読ませて頂きました。びっくりぽん。先輩のHP凄い。内容充実、博識。おそらく元教職関係ですね。
    本題に返ります。やはり人情話の裏にはえげつない世界があるのですね。徳川の人のいいこと・・しかしそこには見返りが・・そしてスペインは助けてもらっていながら厚かましいのなんの。ほんまに腹立ちました。やはりこんな連中とは交易せんでよかったと。
    旅行記だけではわからない詳しい事実が分かりありがとうございました。

    牛舎8号・・よーこんな所知っていますね。感心します。
    それにしても消防車の数半端じゃないですね。こんな収集館が日本にもあるのですね。
    でも鶏卵屋のおやじがやるものではなく、本来は消防庁が率先してやらんといかんと思うのですが。大したおやじですよ。
    また白いクラウンの救急車初めて初めて見ました。あのフロントマスクはニュークラウンで、デザインが画期的でしたね。私の町では見た覚えありません。当時こんなかっこいい救急車だったら仮病使ってでも乗ったかも。
    鶏卵牧場の顔出し写真の位置の不具合・・よーこんなこと思いつきますね。感心します。

    最後に、海女はいますか。 いません。 このやりとり、文書の間のとりかた、まるで落語。笑ってしかたがありません。
    だから先輩の旅行記楽しみなんです。 次期旅行記も楽しみにしてまっせ〜

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/23 18:26:14
    汗顔三斗とはこのことです。
    olive kenjiさん、こんばんは。

     思いつきをだらだらと並べた旅行記に、わざわざ丁寧な書き込みをしてくださって、ありがとうございました。

     地名というのは、その土地の人々の歴史と思い入れがあるのでしょうが、そういうことを知らない遠方の人にとっては読むのが難しいものが多いですね。暇があったら研究してみたいものだとは思いますが、取り組む前から根気が続かないだろうと半分あきらめています。

     スペイン船員救助の顛末については、中途半端な聞きかじり読みかじりを書き、後悔めいたものを感じていたのですが、過分なおほめをいただき、却って恥ずかしく、内心うろたえています。汗顔三斗とはこのことと、穴があったら入りたい気分です。

     「牛舎8号」、是非一度のぞいてみてください。脈絡のなさに気持ちがなごむこと請け合いです。
     ほとんど無意味なコレクションと展示を悪く言うことは簡単ですが、そのエネルギーには感嘆を禁じ得ません。自分がなにかにこれだけの情熱を傾注できるだろうかと考えると、自分の小ささが情けなく思えてきます。

     自分の生涯を語れるような業績があるわけでは勿論なく、人様に教えられるような知識があるわけでも無論なく、ただただ人様のあれを真似、これを真似、それでいながらどれも中途半端に終わっている自分に忸怩たる思いですが、なによりも、それをなんとかしようという気力がないことに、「これが老いというものか」と自分を責めています。

     それでも、olive kenjiさんのように、良く解釈してほめてくださる方がいらっしゃると、やはり嬉しく、それじゃあもう少し頑張ってみるかと、あたかもカンフル剤を打ってもらったような気分になります。

     これからも、愛想づかしのなきよう、よろしくお願いいたします。
     ありがとうございました。

    ねんきん老人

    olive kenji

    olive kenjiさん からの返信 2016/10/23 20:56:36
    カンフル剤打ちまくりまっせ
    ねんきん老人様 ご返信ありがとうございました。私のくどい長たらしいコメント嫌がって、無視されたかなと思っていました。

    まず最初に、私の教養の無さか汗顔三斗の意味字体が分かりませんでした。
    酒3升飲んで汗かいてしまう かなと思っていました。それにしても変だからネットで調べて理解できました。私の知的水準はこれぐらいだと分かって頂けると思います。

    難破船のお話、日本人も知らなければスペイン、メキシコの人もこういう事実知らないでしょうね、残念な顛末です。日本人のいいところはこういうところなんですがね。
    私今度スペイン人と喧嘩したら、この話こんこんとしてやりますがね。

    牛舎8号、先輩からのお勧めもありましたが、おそらく98%行かないと思います。
    やはりあまりにもちょっと・・それならドイツの田舎にコンコルドや潜水艦からアメリカの農機具まで展示されている何でもこい博物館があるのでそこへ行きたいと思っています。
    おそらく、その博物館のオーナーも鶏卵屋の親父も同じような人物だと思います。
    ※ その名はジンスハイム交通技術博物館といいます。未だに名称覚えられません

    先輩に私をカンフル剤ごときと言って下さって嬉しいです。でも先輩こそ私のカンフル剤、精力剤、そしてお前はわしより若いのに何しとるんじゃ剤です。

    ところで、いろいろあった中村橋之助と高島礼子でしたが、彼らのおんじゅくかわせみがシリーズ中最高の出来だと思っています。


    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/24 08:51:35
    いやはや世界は広いもので・・・
    olive kenji 様

     牛舎8号には98%行かないだろうとのお返事。 笑ってしまいました。
     実は私も、知人に「行ってみろ」と言ったときに、「必ず後悔するから」と付け足していたのです。

     olive kenji 様のお返事にあったジンスハイム交通技術博物館という所、聞いたことすらなかったので、ネットで検索してみました。
     いやはや、世界は広いものだと驚嘆しました。規模といい、展示方法といい、資料的価値といい、桁外れですね。
     私は地元の国際交流協会などという団体からの依頼でたまに外国人をホームステイさせたりすることがありますが、今後、ドイツ人が来ても「牛舎8号」には絶対に連れて行かないことにします。

     年金で食うや食わずの生活をしている現在、もう海外旅行などすることはないだろうと思っていましたが、もし機会があったらドイツ、それもジンスハイムに行ってみたいと思うようになりました。
     まさに「カンフル剤」を打たれた気分です。

     まだ頑張ろうという気になりました。本当にありがとうございました。

    ねんきん老人

  • なっとうPOWさん 2016/10/22 07:20:27
    命永らえたことに感謝
    ねんきん老人様

     ねんきん老人様の一風変わったブログ。シニックとも自虐的(失礼)とも、それでいて優しみのある表現にいつも感心させられます。こんなブログも有り?と思い、使わせていただいております。

     今回は、本性むき出しの訪問記でしたね。おもしろい!

     ねんきん老人さんの旅行記で思い出しました。昭和60年台代に、同僚たちと3年連続で御宿に海水浴に行ったことを。
     浜でベロベロに酔っ払って寝て海に入って冷やすを繰り返しました。酒が飲めない私もそれに付き合ったのですから、今考えれば無謀ですね。溺死しないで命永らえたことに感謝せねばなリません。昭和天皇と同じで平成時代というものを経験できなかったかもしれないのですから・・・。
     当時は近くにメキシコの記念碑がある(案内表示はあった気がしますが)ことに全く興味がわかなかったのが「若気の至り」で残念です。旅先での習慣で、早朝ランしていたにも関わらずです。

     これからも期待しております!

    ねんきん老人

    ねんきん老人さん からの返信 2016/10/22 18:31:13
    若さというものは・・・
    なっとうPOW様 

     小生の、無責任な旅行記をいつも読んでいただき、加えて投票、書き込みと、ありがとうございます。

     お若いころの海水浴のお話、小生にも思い当たることがあります。
     海水浴に限らず、「あのとき一歩間違っていたら」と思ってぞっとすることは枚挙にいとまありません。
     それが若さだし、その無謀さがなかったら無味乾燥な人生になっただろうとは思いますが、それにしてもよくも無事だったものだと今さらながら冷や汗がにじむ思いです。

     思えば旅行にしても、今考えるとよくあれで帰ってきたなと思ったり、なんであのときもう少し勉強してから出かけなかったのだろうと後悔したりということばかりです。

     なっとうPOWさんの書き込みのおかげで、そういう懐かしくも危なっかしい時期を思い出しました。
     ありがとうございました。
     これからもよろしくお願いいたします。

    ねんきん老人

ねんきん老人さんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP