1997/11/04 - 1997/11/12
76位(同エリア105件中)
みどくつさん
みどりのくつした(みどくつさん/みど先生)は1997年秋、中央アジアのツアーに参加して旅をした。
これが伝説の「中央アジア旅行記(1997)」として、いま、アップされている。
僕は言い続けているが、世界には、個人旅行の方が楽しめる国と、ツアーの方がいい国がある。
ほとんどのところは、個人旅行のほうがいいけどね。
しかし、治安が不安定で、交通手段が限られているところ。
国がだだっ広くて、その割りに見るものがない地域は、わざわざ個人旅行するほうがおかしい。
世界旅行者は言っておくが、人種差別の激しいベネズエラ、何も見るところがなく酒も飲めないイランは、ツアーで行ったほうがいい。
そして、中央アジアも、わざわざ無理して個人旅行するところではないんだよね。
無理しても疲れるだけだ。
わざわざつらい思いをして個人旅行をしても、ちっとも楽しくない。
また、誰も本気で興味を持って話を聞いてくれない。
せっかく旅をしたのに、誰も話を聞いてくれないのでは、意味がないよ。
それに、もともと話すようなものはないんだからさ(涙)。
話すようなことといっても、「モスクが多すぎて、モスクに当たった(笑)」くらいだ。
中央アジアの古代商業民族ソグド人の町、有名なペンジケント遺跡はタジキスタンに存在する。
ここに個人で行こうとしても、タジキスタンのビザを取るのが個人では面倒だ。
その上に、実際かなり政情が不安定なので、ビザをうまく入手したところで個人旅行はなるべくしたくない。
しかし、僕が参加したツアーではペンジケント遺跡観光が含まれていた。
中央アジアの宝石と呼ばれるオアシス都市サマルカンド(ウズベキスタン)からこのペンジケント(タジキスタン)までは、たった70キロしか離れていない。
ツアーに参加していれば、豪華観光バスに乗っていさえすれば、簡単に国境を越えて日帰り観光旅行ができたんだよ。
ただ現在、同じツアーをチェックすると、ペンジケント遺跡見学が含まれていない。
ということは、この1997年に中央アジアツアーに僕が参加したのは、神の導きがあったってことだね。
旅行神が「世界旅行者よ、ここでタジキスタン旅行をサービスしたぞ。旅行国数を増やしておいてやるからなっ!」という愛情のあらわれだ。
ありがとうございます!
ウズベキスタンとタジキスタンの国境は軍人がたくさんいるだけのゲートだった。
日帰りのツアーで行ったが、パスポートにはタジキスタンのビザも入国スタンプも押されない。
僕はおそらく、タジキスタンの国境警備隊のボスが、金を稼ぐために一時的に観光を許してたんだと想像する。
これはもちろん、根拠のない想像なので、引用されても責任はもてませんが。
僕はツアーの添乗員さんに「入国記念にパスポートにスタンプ押せませんかー」と無理な話をした。
非常に有能な美人添乗員さんだったが、これは困っただろうね。
ツアー添乗員の役割というのは、実はツアーの進行を現地ガイドさんと協力してスムーズにやることではない。
一番の問題は、参加者のわがままをどう収めるかって事なんだよ。
怪しい面倒なツアー参加者をなだめたり、無理な注文を「右から左へと受け流す」こと。
実際、僕が参加したツアーには、かなり問題のある参加者が1人いた。
時間には遅れるし、暴言は吐く。
わけのわからないことを言う。
こういう人を扱うのは、大変だよ。
添乗員さんも大変だし、それよりもツアー参加者が大迷惑だ。
こういう人は、いろんな旅行会社でブラックリストに載るらしい。
そして、ツアー参加を断ることもあるようだね。
話を聞いていたら、他の旅行会社でも問題を起こしていたようだ。
この旅行会社では始めてらしく、みんなのヒンシュクをかっていた。
これからますます高年齢者対象のツアー会社は、参加者も増えて業績を伸ばす。
ただ、高年齢者の中には、信じられないくらい傲慢な人、自慢だらけの人がいる。
さらには、あちらの世界に行きかけている人、がいる。
問題なのは、あちらの世界に行ってしまって戻ってきてない人もいるわけだよ。
だから、僕は見ていて「こりゃ大変だなー」と思った。
歳を取って金があるが、人格的に問題がある人たちが、家族や親戚から嫌がられて、ツアーに放り込まれることもあるだろうしね。
そういうツアーをテーマにしたお笑い小説でも書けば、ベストセラーになることだろう。
でも僕は旅行者として、考えたくもないので、誰かこのアイディアをパクってもいいです。
実際この人は、すこし精神的に問題があるような感じもしたね。
ただ、市役所勤務らしいので、公務員生活の悪影響で、性格が破壊されたのかもしれない。
公務員の特徴とは「何をやっても許される」というものだからね。
旅慣れた高年齢者が多い、こういう親切なツアーだと、ツアー仲間の連絡先を、「(もちろん同意した人だけ)渡しますがどうしたらいいでしょう」と添乗員さんが聞く。
ところが、この変な人が1人入ってたために、誰も連絡先を出そうとは思わなかったようだ。
これがちょっと残念だったかな。
実際、かなりの金持ちで、歳は取っていても魅力的な女性はいたしね。
僕は、年齢には関係なく、大丈夫なんだし。
ペンジケント遺跡はペンジケントの町を見下ろす丘の上にあった。
一般人の目で見ると、やはりただの泥の塊でしかないよね。
【ペンジケント遺跡は、ただの泥の塊】
個人でやってきたら、歴史も何もわからず、「つまんねーの」という感想しかないだろう。
正直、わざわざ行くところではない。
古代の遺跡というものは、ギリシアやローマを除いてはだいたい日干し煉瓦(ADOBE)で作られている。
泥を発掘しても、泥の塊にしかならないんだ。
でもひょっとしたら、そこには石造建築のギリシア、ローマ文明よりも、もっとものすごい都市が築かれていたのかもしれないよ。
ギリシア、ローマ文明が現在評価されているのは、ただ、石造だったので遺跡が後世に残っただけなんだから。
ツアーガイドさんの説明では、ソグド人は赤ん坊が生まれると口には蜂蜜を、手のひらにニカワを塗ったそうだ。
「甘い言葉を言って、握った金は話さないように」だってさ。
確かに商業民族はそうなんだろう。
つまり、経済活動というものは、もともと「人を騙すのが基本」だってことね。
だいたい、人間は騙されでもしなければ、そんなに欲しいものは存在しないよ。
人間の根本を考えれば、飯を食って、寝る場所があること、これが大切。
それだけでは、文明が進まないので、神は「性欲」を創造した。
性欲によって、子孫を残すわけだからね。
性欲があれば、より魅力的なパートナーとエッチをしたいと考える。
性欲を保つためには、肉やニンニクを食べなければならない。
そこで、お金が必要になった。
また、いいベッドを買うためにも、お金がいる。
そうして、性欲を満たすために、文明は進歩してきたわけだ。
だから、お金を稼ぐためには、人を騙すことが基本だ。
ちょっと考えればわかるが、広告で宣伝されているものは、誰も欲しくないもの。
広告自体が、人を騙すために存在する。
人を騙すことで、経済は成立しているわけだね。
日本のテレビに出まくっている「予言者、霊能者」も同じだよ。
それをさらに追求すると、テレビそのものがウソツキだってことだけどね(笑)。
経済活動の根本は「人を騙す」ってこと。
例えば、同じく商業民族のアラブ人が日本の女の子を甘い言葉で落としている。
日本女性を騙して、金を出させて、現地でホテルや旅行会社を経営しているのは、これは立派な商業活動なんだよ。
ただ日本女性が、それを「愛」だと考えているだけなんだ。
「愛」もまた商品なんだよ。
ねー、世界旅行者は深く考えているでしょ(笑)。
これだけの旅行哲学は、世界中を個人で歩き回らなければ書けないものなんだよ。
でも、こういう奥深い旅行哲学は、疲れるので止めよう。
僕は、遺跡そのものよりも、遺跡から見下ろしたペンジケントの町とゼラフシャン川の静かなたたずまいが印象的だったよ。
【ペンジケントの町を遺跡から見る】
ペンジケントはあの三蔵法師も通過した。
そして、「ペンジケントは風俗が軽薄で、金のことだけしか考えていない」と評しているんだってさ。
風俗が軽薄で金のことしか考えていない国は滅びるものだよ。
ということは、日本の滅亡も確実だってことだよね(笑)。
【旅行哲学】中央アジアはツアーに参加するのがいい。
- 旅行の満足度
- 3.5
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