2016/09/15 - 2016/09/15
550位(同エリア9830件中)
Michyさん
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テキスタイル・デザイナー、アーツ・アンド・クラフツ運動の主導者、詩人であり思想家。
ウィリアム モリスと言えば、花や鳥、植物のファブリックデザインを生み出したことは有名ですが、その溢れる才能はファンタジー・フィクションやサガ(中世アイスランドの物語)の翻訳にまで及んでいることを最近になって知りました。
そんなモリスが、バーン・ジョーンズ、ロセッティらラファエル前派の画家達と夢溢れる芸術の理想郷として創り上げ、充実の時間を過ごしていたレッド・ハウス。
とても幸せな時間を過ごしながらも悲しい結末でここ去るまでの5年間、モリスはどんな日々を送っていたのかを知る旅です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
出発は成田空港から。
毎度の事ですが当日朝まで荷造りして、ぼぅっとした状態でフライトを待つひとときの一枚。 本当にいつも余裕の無い私 (;-_-) =3
今回の旅はフライト時間の関係もあって、正味5日間でロンドンと地方都市をあちこち周る予定。
宿泊地は3箇所に絞り、候補地を何カ所か状況に合わせて組合せていこうと、ざっくりな旅プラン。 気分次第の予定変更はひとり旅の良いところ。 -
14日夜にロンドン入りして翌日に地方へ移動。
特にこの日は分刻みでの移動です。
ロンドンを離れる前にレッドハウスの見学。
ホテルに荷物を置いて、観光パスの使用開始手続きから始まりました。
こちら朝のセントポール寺院。 -
レッドポピーの飾り。
戦死者追悼の象徴であるこの花のブローチを付けたことがあったと、ふと思い出しました。
戦没者追悼記念のリメンバランスデーは11月ですが、慰霊塔らしきところに犠牲者へのメッセージや写真共に赤いポピーがとても印象的な一枚。 -
ゆっくりセントポール寺院の中にいたい気持もありましたが…。
-
この日は朝のわずかな散策とレッドハウスの見学だけのロンドン滞在です。
写真のモニュメントはテンプル・バー。
バロック建築をロンドンに持ち込んだクリストファー・レンの作品。
セントポール寺院と同様にとても美しいゲートです。 -
そしてキャノン・ストリート駅からブリットレイル使用開始。
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電車が入ってきて、少しづつ期待が膨らんできました。
-
電車はロンドン郊外へ。
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やって来ましたBexleyheathの駅。
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無人改札を出たら表示がありました。
住宅街をずっと進むだけ。
レッドハウスの見学は事前の電話予約が必要です。
内部はボランティアスタッフの方の詳しい説明付きのグループ見学になります。 -
モリスの住まいと言えば、別荘のケムルスコット・マナーも有名ですが、今回はロンドン中心部からの利便性でレッドハウスにしました。
レッドハウスはモリスにとって、新婚時代を過ごした、彼の理想であるアーツアンドクラフツ運動(中世の時代の手仕事、生活とアートの一体化)のスタートにもなった建物。 -
レンガ塀が続いて、ようやく入り口です。
-
門にはブループレートもしっかりありました。
ここにも記載されていますが、モリスは詩人としても有名なのですね。 -
門を入ったらすぐに目に入った看板。
壁紙に隠されたストーリー、どんな話を聞けるのでしょう。
気になるテーマです。
スタートは本日より2時から‥‥‥。
その頃はもうロンドンを離れて移動の電車の中。
ちょっと残念。 -
これがレッドハウス。
正面です。 -
後ろにまわってみます。
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庭のある側から。
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ガイドツアーのスタート迄にはまだ時間があります。
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時間まで屋敷を取り巻く庭の散策を楽しみます。
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お花がまだ咲いています。
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薔薇も!
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わぁ、素敵♪
なんだか異次元への空間みたい。 -
ここを抜けて、モリスがここに住んでいた時代へ飛んで行けたらなぁ。
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駅から住宅街を抜けて、こんなお屋敷があったことも驚きですが
-
敷地は広いのですが、イギリスではカントリーハウスを見慣れてしまったせいでしょうか、初めて見た時は建物自体、思ったより大きな印象は受けませんでした。
9月でお花のピークは過ぎていましたが、お花で溢れる時期は見事な光景が広がります。写真で見た初夏のガーデンには様々なハーブが植えられ、色鮮やかな花が咲き乱れていました。
モリスの時代には果物の木や菜園もあったそうです。 -
建物内部の説明の前に、ちょっとだけモリスとレッドハウスについて。
-
中世への懐古というのか中世の手仕事を重視し、生活と芸術を統一することを理想としたアーツ・アンド・クラフツ運動。
そんなモリスのエッセンスが凝縮された場所、生涯彼が自分で作った唯一の家がこのレッドハウスです。 -
建物のアイディアは友人のネオ・ゴシックの建築家であるフィリップ・ウェッブとフランスへ旅行中に、パリからルーアンの間に見た中世の建築物にヒントを得たとのこと。
当時モリスは新婚でオックスフォード在住だったのに、建築中はレッドハウスの近くに家を借り、出来上がるまで詳細をしっかり確認するほどの熱の入れ様だったとか。
1859年、ビクトリア時代のお話です。 -
モリスとラファエル前派についての詳細はあえてここには書きませんが、モリスはエセックス州の裕福な家の生まれでオックスフォード大学へ進学し、その頃、生涯の友人となるエドワード・バーン・ジョーンズと出会い、お互い全く異なったバックグランドではありながら交流を深めていきます。
この家にはバーン・ジョーンズを始めロセッティなどラファエル前派の芸術家達は勿論、とても多くのゲストが訪れています。 -
手書きのステンドグラスに手作りの家具。
この家に住まいを構えている間に娘二人も誕生。
なのに自ら内装を手掛け創り上げた自慢の家には5年間しか住んでいません。 -
モリス一家がここを去った後、この家は様々な人の手に渡ります。
驚いたことに二・二・六事件で射殺された日本の海軍大臣、後の総理大臣もゲストとしてここを訪れています。 -
こうして公開されるに至ったレッドハウスの興味深いお話も、ボランティアガイドさんから教えてもらいました。
-
バックヤードに小さなカフェ見つけた♪
Hello?
声をかけたら、奥から返事がありました。 -
早速カフェでミルクティーを一杯。
この日は30℃を超えるかなり暑い一日だったのですが、私は夏でも熱い紅茶が好きです。
屋内は涼しかったけれど、自然の風が心地よい。 -
-
エントランスに入る前に、早速ボランティアの方の説明が始まりました。
あぁ、思いっきりイギリス英語です。
この頃BBCのラジオをずっと聞いていますが、やはり私には心地良い響きです。
外から見た入り口は地味なのですが、ドアにはこんなに綺麗なスタンドグラスが。 -
時間通りに集まったメンバーは、約10名ほど。
海外からのツーリストは私だけの様でした。 -
エントランスホール右手にあった家具。
ここにはモリスの妻であるジェーン、そしてバーン・ジョーンズとその妻ジョージアナが描かれていますが、これは未完のまま終わっています。
下の扉の部分は誰が塗りつぶしたのか、茶色で塗られた端の方に下に描かれていた模様が少し見えました。 -
扉を開けて内部を見せてくれました。
中も手を抜いていません、途中の段階ではありましたが絵が描かれてました。 -
エントランスホールの壁です。
-
エントランスホールを入って直ぐ右手のダイニング。
目をひくこの赤!
”Dragon's Blood"の赤と書かれていたこの家具はウェッブの作品です。
週末には仲間が集い、食事に音楽にと楽しい時間を過ごしていたそうです。
モリスは良きホストとして、ゲストへの接待も素晴しかったとか。
子供達に食事の世話をしているモリスのバーン・ジョーンズが描いた可愛いイラストが残っています。 -
こちらの部屋の壁紙も勿論モリス。
残念ながら部屋の壁紙は復刻版で当時のものではありません。
現在もモリスの時代の壁紙が残っているカントリーハウスはイギリスにいくつか残っています。
数年前行ったリバプール郊外のスピーク・ホールで見たことがあります。
スピーク・ホールは1500年代初めに建てられたカントリーハウスです。 -
そして当時の暖炉が残っていました。
-
オランダはデルフトのタイル、青い向日葵ってあまり見ないでしょ?
これもモリスの作品です。 -
刺繍で作られていたアフロディーテ。
4体ほどあった貴重なものでしたが、ここを離れて行方不明になっていました。
唯一見つかったこの作品は、何年もかかってレッドハウスへ戻ってきました。 -
窓が大きく自然光がたっぷり入る明るい階段部分。
この階段の天井部が次の写真です。 -
こんなに天井が高いのです。
最近になってようやく修復が終わったことを知りました。
かなり汚れていたらしく、色白になって更に明るさを増したとのこと。
その修復でひとつまた新たな発見があったとか…。 -
修復の様子のパネルです。
確かにかなり黒く煤けた感じで暗い色です。 -
柱の木が十字になっている部分に顔が見えるのがわかりますか?
模様に混ざって隅の方に笑顔が見えます!
こんな隠れたところにモリスのお茶目な部分を見た気がしました。
修復が終わって、今こうしてこれを見られたことに感謝。 -
階段を登って2階の部屋。
庭に面してこちらも明るい部屋です。
こんな窓辺に座り紅茶でも飲みながら読書したくなります。 -
スタジオと記載されていた部屋。
この家にモリス夫妻と子供達、バーンジョーンズ夫妻、それに加えて使用人が4人住んでいた時もあったそうですが、部屋の見取り図を見てみると見学していない部屋は半分以上はあり、思ったより部屋数のあるお屋敷でした。 -
この天井柄も面白い。
このウロコ(私は鯉のぼりを思い出しました)と気の遠くなる様なドット柄。 -
庭の薔薇のフェンスからヒントを得て、モリスが初めて描いた壁紙のデザイン。
こちらも復刻版ですが、色も鮮やか。
何と言ってもこの時代でこのデザイン、少しも古さを感じません。 -
これはオリジナル!
マリーゴールド柄の版木です。
この部屋の壁紙です。 -
この部屋をマリーゴールドの壁紙にしたのは、モリスが亡くなってからかなり時間経った1952年のこと。
モリスを敬愛する建築家のご夫婦がこの家を買い、モリスの精神を受け継ぎ二組の家族が住んだ時のこと。
その時のレッドハウスの購入金額は、3500ポンドという破格の値段だったというから驚きです。 -
部屋を出て庭に面した二階の廊下に出てみましょう。
-
この廊下にはBull's-eye windowsと呼ばれる丸い窓にモリスの手書きの絵が描かれています。
ここにも彼のメッセージが。 -
窓に書かれているのはラテン語で”Si je puis”
”If I can"の意味だそうです。
モリスはこの窓の他にも部屋の装飾にラテン語のモットー
”Ars Longa Vita Brevis"と残してました。
”人生は短いが芸術は永遠に残る”
という意味だと教えてもらいました。 -
とても暗かったモリスの寝室です。
というのもこの壁に描かれた絵と刺繍のタペストリーの保存目的によるものです。
薄暗い中でフラッシュ無しでなんとか写真におさめました。
この絵はなんと2013年になってから誰の作品かが明らかになり、モリス、バーン・ジョーンズ、ロセッティとその妻のシダル(ミレイの作品オフェーリアのモデルだった女性)そしてフォード・マドックス・ブラウン(ロセッティの友人の画家)の共同作品であることが判明されます。 -
モリスはモリス商会を立ち上げて、インテリアデザインを始めとし設計や装丁など手掛けていきます。
事業は成功し忙しくなっていきますが、仕事場であるロンドンに通うのは大変ということで、ここベクスリヒースに事務所を移そうと試みます。
そしてバーン・ジョーンズの家族がここで一緒に暮らせる様にと、レッドハウスの建て増しデザインを計画しますが、バーン・ジョーンズの妻の流産そして病気が重なり、キャリアを成功させていくバーン・ジョーンズからロンドンからこの地に移ることは断念すると告げられ、ショックを受けます。 -
だんだんこの家に住み続けることが難しくなってくるのが現実のものとなってきます。
窓が多く明るい家と書きましたが、北側に窓が多く冬の間はとても寒く、当時の最寄りのアビー・ウッド駅からロンドンに通うだけで4時間近くかけていました。
リューマチがひどくなっていたモリスには苦痛の日々。 -
今では周りには住宅がありますが、当時は医者も近くになく、来てもらうにも大変だったとか。
事業が成功に向かう中で、ここでのモリス一家の生活は贅沢になり、それを維持していくのは難しく、自らのデザイン、アートに囲まれた家を作り上げていくことに限界がきていることは明らかでした。
先に書いたモットー
”Ars Longa Vita Brevis"
が書かれているドローイング・ルーム。 -
木を剥がした部分から元々あった絵が発見されたことがわかりました。
残念なのは、モリスが理想とした夢の家は実現出来なかっただけでなく、
その後の持ち主達によって変わってしまったことです。 -
ここにあったモリスデザインのアームチェアは後の持ち主によって、クリスティーのオークションに売り出されています。(現在アメリカのデラウエア博物館にあるそうです)
幸いだったのは手作りの家具は、ここを離れる時に大きくて持ち出すことが出来ず、こうして今もこの家にありますが、モリスにとって自分の夢を手放す思いだったのかと思うと心が痛みます。 -
この部屋に描かれたバーン・ジョーンズの絵。
モリスの家にはバーン・ジョーンズを始めとして、ロセッティやマドックス・ブラウンの絵が描かれたものが溢れていましたが、特に象徴的なのはモリス夫妻のことをモデルにしたと言われている婚礼の絵です。 -
ロセッティのモデルだったジェーンはモリスのモデルにもなり、後にモリスと結婚しますが、惹かれあったロセッティとジェーンの関係はロセッティが亡くなるまで続きます。
悲しいのはこの家にいた時から、モリスが気付く前から周囲の友人達はその関係に気付いていたということです。
貧しい生まれでありながらもモリスと結婚し、それからレディーとしての教育を受け、貴婦人として扱われるまでになったジェーン。 どの文献を読んでも彼女は最初からモリスを愛していなかったと書かれていました。 -
ガイドの人が言いました。
”ほら、ジェーンの顔見て! 全然嬉しそうじゃないでしょ?
彼女には愛がなかったことはこの絵を見てもわかるでしょう?”
ラファエル前派の画家とそのモデル達の関係は、複雑な相関図として有名な話が沢山ありますが、友人であるバーン・ジョーンズも妻がいながらもギリシャ人モデルとのスキャンダルで妻のジョージアナはとても傷つきます。
但しモリスとバーン・ジョーンズ二組の夫婦は別れることはなかったということです。
そしてモリスとバーン・ジョーンズの友情も彼らが亡くなるまで続いていたそうです。 -
イチオシ
モリスの二番目の娘メイは、母のジェーンが得意だった刺繍のデザイナー、ジュエリー・デザイナーとして活躍し、父親モリスの作品集を編集します。
その後、娘のメイと母のジェーンは持ち主が変わってもレッド・ハウスを訪れています。
モリスはこの家にあまりに思い入れがあったからなのでしょう、ロンドンに移り住み、ケムルスコットマナーの別荘を持ちながらも二度とこの家を訪れることはありませんでした。 -
失意のままここを離れたモリスでしたが、その後はテキスタイルデザイナーに留まることなく活躍の幅を広げ、思想家そしてアイスランドサガの翻訳そして小説や詩を多く残します。
ギリシャ神話は有名ですが少し前北欧神話のことを知る機会があり、サガやエッダについてもっと知りたいなぁ~と思っていたところに、ウイリアム モリスがアイスランドを訪れ、ヴォルスンガ・サガの翻訳を手掛けていたことを知ってびっくり。
私の知らないモリスを知ることが、レッドハウスへ行ってみたくなった理由のひとつだったのかもしれません。 -
モリスが手離したレッド・ハウスは現在こうして見学が出来るまで、インドの海軍大佐や株式仲買人、医師に建築家と色んなオーナーによって壁が取り払われたり、新たな窓が出来たりして形を変えていきます。
モリスの作品やその精神を評価する人々により、この建物の再評価と保存、現在への一般への公開へつながっていきますが、それはナショナルトラストを始めとする歴史ある古い建物や土地を大切にする団体が多いイギリスならではだと思います。 -
上の写真の左側のガラスのドアに書かれたこの家を訪れたゲスト達のサイン。
モリスの妻、娘のサインもあります。
そして先にも書いた日本からのゲストのサイン、それは斎藤実のものでした。
彼が海軍大臣だった時代だと思われますが、イギリスのテムズ鉄鋼に戦艦富士を作らせ、ロンドンにそれを取りに訪れた時にレッド・ハウスに寄ったとのこと。
日本海軍の戦艦はイギリスで作られていたのですね…。
ガイドさんの話に恥ずかしながら日本人として知らないことばかりで、日本に戻ってから斎藤実やイギリスと日本海軍の戦艦について調べてしまいました。 -
モリスの人生、ラファエル前派の画家達の人生、そしてこの家の歴史と1時間半くらいだったでしょうか、熱く語ってくれたガイドさんに感謝。
日本に戻ってからモリスについて書かれている文献をあれこれ読みましたが、まだまだ私は知らないことばかり。
旅からそれに関わる読書へ発展する自分としては、モリス訳の北欧神話の本まで手を広げてみたいと思っていますが、いつ実現するのやら…。 -
長時間のヒヤリングテストが終わった様な気分?で庭に出たら、とても心地良い庭が待っていました。
-
井戸の前のベンチに座り感慨に浸っていたら、ここに着いたばかりの自分と見学後の自分がよく説明できないけれど、何かが変わった様な不思議な気分に。
レッド・ハウスのパワーなのかもしれません。 -
次の機会があったらゆっくりケムルスコットマナーを見学したいなぁ。
ロンドンにいたモリスの住まいも見たいし、バーン・ジョーンズやロセティの絵を改めてじっくり見たい、私の行きたい、見たいがまた増えてしまいました。 -
ふとモリスの”いちご泥棒”の柄が思い浮かび、この庭であのデザイン生まれた場所があるのか探してみたい衝動に駆られます。
おっと、熱いガイドさんの説明ですっかり予定時間オーバー。
急がないと次の目的地への電車に乗り遅れてしまいます。
いつかいちご泥棒に会いにここに戻ってこられます様に♪
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この旅行記へのコメント (10)
-
- moonさん 2016/10/14 22:53:10
- こだわりの旅
- Michyさんへ
こんばんわ。
moonと申します。
初めましてではありませんが、掲示板に書き込むのは初めてです。
私の旅行記へのご訪問、ありがとうございます。
素敵な旅をされてますね。
イギリスは、短い期間で1度行っただけなので、まだまだ知らないことが多い国です。
モリスさんの作品は、Standenに行った時に拝見しました。
建物の中は、撮影禁止だったので、記憶の中にしか残っていないのが残念です。
こだわりの一人旅をされる方の旅行記は、とても勉強になります。
他の旅行記も拝見させていただきますね。
moonより
- Michyさん からの返信 2016/10/15 13:42:29
- 行きたい場所!
- moonさん、こんにちは!
メッセージをどうもありがとうございます。
何度か旅行記を拝見させて頂いていながら、コメント入れずに失礼しました。
再び行きたいアイルランドやポルトガル。
moonさんの旅行記は、私の知らない場所も多くてとても参考になりました。 そうそう、特にタワーから滑って転落?された旅行記は本当にどきどきしながら見入ってしまいました。
moonさん、モリス商会が設計したスタンデンのマナーハウスへいらしたのですね! 羨ましい〜! 私のイギリスで行きたいマナーハウスのひとつです。
モリス所縁のマナーハウスでワイトウィック・マナーやクラッグサイド、そしてスタンデンは行きたい候補なのですが、ずっとイギリスの旅が続いているので次は他の国にしようかと悩むところです。
moonさんの旅は、これぞこだわりの一人旅って思いますよ。
人の旅のスタイルはそれぞれですが、やはり根性でタクシーやバスを使いながらも自分の行きたい場所へ行く!って行った甲斐がありますし、何よりそのプロセスや行ってからの達成感というか感慨もひとしおですね。
この何年かは、私は旅の復習として徹底的に気になった事を調べる習慣がついてしまい、旅の後の楽しみが増えました(…って書きながらほとんど自己満足の調べ癖みたいなものですが)
自分流の旅を実現されている方の旅行記は、参考になるだけでなく勇気づけられるというか、次の自分の旅の励みにもなります。
そんなmoonさんの旅行記、またゆっくり拝見させてもらいます。
メッセージ、嬉しかったです。
ありがとうございました。
Michy
-
- たらよろさん 2016/10/10 16:54:16
- ふわっとした空間
- こんばんは、Michyさん
今年もしっかり英国にお出かけされていたのね。
それも、ちょっぴりマイナーだけれど、
しっかりご自身の行きたい場所に的を絞って楽しんで・・
本当に一人旅の醍醐味のような気がします♪
ウィリアム モリス☆彡
詩人であり、デザイナーであり、あらゆる方面に才能の長けた人物だったんですよね。。。
私の印象は、全体的にふわっとした感じなんですが、
このお家を見ると、そればかりでは無いなぁ〜って。
レッドハウスを5年で去ってしまうことになるなんて、、、
最初は想像もしていなかったですよね。
ご友人がノイローゼでしたっけ?
私もうろ覚えなので、何ともわからないのですが、実際はそれだけでは無いいろいろな思いが交錯していたんだろうなぁ〜って思います。
でも、作品が現代に与えた影響は大きいことは間違い用も無い事実☆彡
素敵な場所に足を踏み入れたMichyさん、羨ましいなぁ。
たらよろ
- Michyさん からの返信 2016/10/11 12:55:17
- RE: ふわっとした空間
- たらよろさん、こんにちは!
コメントをありがとうございます。
いつも何かひとつテーマを持ったり、じっくり調べてみたい人やそれに係わる場所や建物で旅先を決めるこの頃。
たらよろさんの旅の黒部ダムもダム建設に係わるかなり色んなストーリーが
ありそうですね。 私は昔そのダム建設のドキュメンタリーを見たことがありますが、本当に命がけの工事で大変だったと伝えていました。
このモリスのお宅、この家も様々なオーナーによって翻弄されますが、モリスがここを去る理由は旅行記にも書いた通り、一番悲しいのが妻が尊敬する友人画家とずっと浮気をしながらも知っていても離婚せずにいたということ。
二人の関係に気付いても、途中でどうでもよくなったのかなぁ?なんて思いながらも、この妻ジェーンはさすがモデルとして素晴らしい作品に残っていますが、別れられない魅力があったのでしょうね。
現代にも生き続ける芸術を残すという願いは達成されたけど…。
見学を終えてからなんだかとても複雑な気持ちになりました。
Michy
-
- akikoさん 2016/10/02 23:19:45
- Red House
- Michyさん、こんばんは
Michyさん、さすがです!短い旅行期間だったそうですが、誰もが行く場所ではなくて、ご自分の興味がある場所をピンポイントに訪ねられたのですね。
ウイリアム・モリスといえば、私にとってピンとくるのはバイブリーのことを絶賛したことです。何度か聞いたことがある名前でしたが、詩人としか知らず、19世紀の「モダンデザインの父」と呼ばれるデザイナーでもあったことを知ったのは、実際バイブリーを訪れて旅行記を書く段になってからでした。
このレッドハウスは、若い芸術家たちの理想郷として創り上げた建物だったのですね。大きな窓が至る所にあって、特に植物画が描かれた丸窓が印象的でした。外からもこれらの丸窓は素敵なアクセントとして目立っていましたね。
こんな素敵な家を5年で去ったのですか?「とても幸せな時間を過ごしながらも悲しい結末でここ去るまでの5年間・・・」と書かれていたのが、とても気になります。もしかしたら、「The Burne-Jone's Wing」の説明板に「彼らの2番目の息子が亡くなった後、ロンドンに住むことを決めた・・・」と書かれていたのが関係あるのかしら?
私も続編を楽しみにしています。
akiko
- Michyさん からの返信 2016/10/03 22:51:13
- 未完だから理想郷なのかも
- akikoさん、こんばんは。
まだ未完成の旅行記なのに、早速のコメントをありがとうございます。
コメントを頂くと頑張って仕上げるぞーってやる気が沸いてきます。
でも書きたいことが沢山あって、旅行記としてどうまとめようか未だ仕上げに時間がかかりそうです。
モリスがイギリスで一番美しい村と称えたバイブリー。
やはり美しいデザインを生み出す人、モリスの見る目は間違いないですね。
レッドハウスもモリスにとって一番美しい家になるはずだったのかなぁ…。
ふとそう思ってしまいました。
でもモリスのレッドハウスを離れてからの活躍、残したものを見てみると、レッドハウスは通過点であり、寂しいけれど未完で良かったのかも?とすら思える様になりました。
「The Burne-Jone's Wing」の説明板までちゃんと読んでくださって嬉しいです。
モリスを取り巻く人々には驚くストーリーがいっぱいです。
旅行記路線を外さない程度に織り交ぜて書いていきますので、続きをお楽しみに!
Michy
-
- milkさん 2016/10/02 22:20:52
- モリスの家♪
- Michyさん、こんばんは☆
英国旅行の旅行記、お待ちしておりました♪
今回はウィリアム・モリスの建てた家に行って来たのですね!
ちょっと変わった造りのお家だな〜と思ったら、フランスの中世の建物にインスピレーションを受けていたのですね。
モリスの家って、そうですよね、家の中がみんなモリス柄って事ですよね。
素敵過ぎます〜☆
そして窓ガラスに描かれている柄も綺麗。
Michyさんは本当に素敵な場所を沢山知っていますね。
次は何処に行くのでしょう?
続きを楽しみにお待ちしています(^o^)
milk
- Michyさん からの返信 2016/10/03 22:24:01
- お家がモリス柄!
- milkさん、こんばんは〜♪
コメントをどうもありがとう!
milkさんみたいに暮らす様に旅したかったのですが、そんな優雅には過ごせない余裕の無い短い旅だったので、かなり駆け足旅行になってしまいました。
私も今までイギリスで大きなカントリーハウスを見慣れてしまっていたせいもあってか、このレッドハウスの外観は少し風変りな感じがしました。
milkさんはモリスのデザイン、お好きですか?
私はモリス柄大好きですが、今まで彼が作ったものは壁紙やファブリックデザイン程度しか印象がなかったので、今回は本当に色んな彼の多才ぶりを知り、圧倒されました。
帰国して一週間以上経ってしまい、まだ旅行記ひとつ仕上げられないのろのろペースの私ですが、調べものだけはしっかり旅の復習としてまとめています。
是非またお寄り下さいね。
Michy
-
- マリアンヌさん 2016/10/02 17:35:21
- レッドハウス♪
- Michyさん、お帰りなさい。
ロンドン、そしていきなりモリスのレッド・ハウス、いいですね〜
私もいつか行ってみたい憧れのラファエロ前派関係の場所のひとつです。
お庭も楚々としたお花が咲いていたり、薔薇のアーチでしょうか?素敵です。
私の生まれる100年位前、この館でどんな芸術運動がどんな会話が…と想像してしまいますね。
でも私だったら英語が苦手なので、解説がちんぷんかんぷんだと思いますが。
とりわけ表紙にもなっているガラスの絵が素敵ですね。
壁紙同様モリスを感じます。
一昨年、ケルムスコットマナーの庭と建物までは行けたけど館内に入れなかったし、行ってみたいところがいっぱいです。
続き楽しみにしています。
マリアンヌ
- Michyさん からの返信 2016/10/03 21:56:21
- ラファエル前派
- マリアンヌ・マグロさん(笑)
泳ぎ続けて止まらない…正にマリアンヌさんにぴったり!
優雅でありながらも、常に元気に精力的に動いてるマリアンヌさんを尊敬しています。
早速のコメントをありがとうございました。
ラファエル前派関連好きな私も、今回はメインのアーチスト達をあらためて、そしてそれを取り巻く人達の人間関係まで色々と調べたせいで、毎度のことですが全然自分の旅行記が進まず、いい加減にストップしました。
でもせっかく時間をかけて調べたので、所縁のある場所へ行くとか何かまた次の旅に活かせたらいいなぁと思いました。
表紙の写真、レッドハウス見学の中で一番印象に残った一枚なんです。
実はこの日、異常気象でイギリスの旅で一番お天気が良かったのです。
その後は大雨で肌寒い、典型的なイギリスのお天気続きでした…。
でもこのステンドグラスの絵は光が射して本当に綺麗でした。
続き、なるべく早く仕上げますね。
Michy
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