2014/02/22 - 2014/02/22
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polestarさん
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娘が関西空港から香港に行きたいというので、ついでに青春時代を過ごした奈良で古い友人たちにも会いに行こうと考え、予定を合わせて娘を関空まで送迎することにしました。
手に汗にぎる娘の出国は
『関空送迎と奈良観光 (その1) 泉佐野までの記録更新』
に書きました。
http://4travel.jp/travelogue/11170234
スリルとサスペンスのドラマがあって、無事に娘を国外に送り出したところからの一人旅。
10代なかば、奈良に住んでいた時は集団行動をしていたのであまり観光をしていません。
多少はあちこち行きましたけどね。
今回は、住んでいた時には行ったことが無かった斑鳩と、明日香村や、橿原に出かけました。
通ったことはあるんですけどね・・・。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
奈良には定宿がありまして、いつ行っても宿には困りません。
奈良には知り合いも居て、古い友達もいます。
そんな関係で、関空から奈良に直行して、一緒に夕食を食べて、寝て、朝食、そのあと交流、歓談・・・で、解放されたのが翌日22日の午後。
午後は観光に出掛けたいのでと告げ、友人たちと別れ一人で外出することしました。
どこに行こうか・・・どこでもいいけれど、「あの有名な石舞台」を、わたしはまだ見たことが無い。
この機会に行ってみようと、タブレットをナビにして出かけました。
娘を送迎したので、この旅は自家用車で移動しました。 -
ナビの案内通りに走ると、古巣から30分ぐらいで奈良県高市郡明日香村島庄 に到着しました。
わらボッチがありました。
わたしの村でも、こんな光景は見ないですね。
稲刈り機で稲を刈ると、藁は粉砕しながら撒いてしまうので。 -
藁ぼっち
いいね(^^ -
この道の、むこうから走ってきました。
駐車場は、たしか無料で・・・写真で見ると右側にありました。 -
国営だって・・・。
-
国営だけあってか、こういう資料が充実していました。
-
むかしむかしの都は、けっこう広範囲に至っております。
-
日本語と、英語と、ハングルの記述。
そうか、このころの朝鮮半島は最先端の文化を持っていて、日本は随分輸入していたんだよね。
今は見る影もないけれど・・・あの時代の朝鮮人と、今の朝鮮人は、同じ人種なんだろうか?
日本人だって、そりゃ飛鳥時代の日本人とはだいぶ違うっちゃー違うけど。
聖徳太子の時代の遣隋使は、隋という国だった中国に留学していたそうだけど、同時に百済や新羅からも色々と学んでいた。
百済は後の唐に滅ぼされたので、日本の留学先も後に「遣唐使」として唐に派遣されるようになりました。
詳しいことは、しらべてね(^^ -
ここは国営なんだなって、良くわかる・・・やる気のなさそうな施設。
売り上げが無くても維持できるもんね。 -
売店もあったけれど、営業努力というものが感じられない。
社会主義国でも、もうすこし活気があるんじゃないかという売店。 -
まったく購買意欲が湧かないのはなぜだろう・・・とても安くて求めやすい形状なのに。
牧歌的で、昔の駄菓子屋みたいで、情緒はあるんだけれど。 -
国営施設の猫
-
まさか国民の血税で暮らしているわけでないと思うけど、毛並つやつや。
-
次回また自転車で来たいものだなぁ、と、この看板を見ながら思いました。
あとで周辺観光にも出かけたけれど、歩くには距離があるし、車で行くには近すぎる、サイクリングだとちょうどいいなという感じでした。
あちこちでレンタサイクルも見かけました。
ちなみに、乗用車ででかけても駐車場には困らなかったのですが、それはオフシーズンだったからでしょうね。
この日は土曜日でしたが、平日はもっと空いているのか、逆に修学旅行や観光バスで賑やかいのか。 -
と、いうこてとで・・・石舞台古墳へ Go !
-
石舞台を近くで見る為には、お金がかかります。
遠くから眺めるのはタダです。
遠くからも双眼鏡で見ることもできますが、せっかく来たんだし、250円を惜しんで入らないのもナンですから、当然払うよね。
奈良や京都の観光は、こうしてチマチマと小銭が出ていくものなのです。 -
営業時間は朝の8時半から夕方の5時までですと。
ま、普通ですね。 -
と、そこに!
バーチャル観光ガイドですと!
しかも無料で先着順! -
で、借りました。
タダです。
メガネみたいなスコープと、耳に入れるイヤホンと、受信機のセット。 -
こういうものを首から下げています。
-
教科書やいろんな資料で散々見たことのある石舞台。
現物を見るのは初めてなんだけど、小学校の頃から今日に至るまでの間に、何回このビジョンを見て育ったかわからないくらい、見慣れた景色。
それでも、目の前で見る迫力と言うものには、ちょっぴり感動しましたね。
おおおぉぉぉっ、でかい。 -
クレーンも無い時代の古代人が、こういう石をどこからか運んできて、ここでまた組み上げて、こういうものを作る。
そりゃあ大変だろうけど、どれほど大変だったのか、いまいちピンと来ないほど、完成度の高い造形物でした。
現代人は、もっと壮大な建造物を見慣れているからねぇ。
よほど想像力を働かせないと、「こいつの凄さ」 が、呑み込めないや。 -
小学校の校庭なんかに良くある築山ぐらいの大きさで、ぐるりと周辺を巡るのに1分もかからない大きさなんだけど、くまなく観察しようと思えば多少の時間をかけることができます。
つまり・・・ぱっと見てオワリ、ということもなく、しばらく各方面から眺めて小一時間ぐらいは楽しめますよ、と。 -
そもそも、この大きさの石を、粉砕しないで、この大きさのままで、人力で動かそうと思う発想がすごいよ。
よく思いついたもんだな、古代人が。
動かせると思ったんだろうね。
実際に動かしたから、ここにあるんだけど。
重機なしで運べるもんなんだねぇ・・・逆に、それを知ったよ。 -
けっこうな計算が必要だよね。
それに、建設してから今日までの間に地震や水害も散々あっただろうに、それでも崩れていないんだから、ちゃんと計算されてるんですね。
ただ・・・当初は土が盛ってあったらしいけれど、それが風化で無くなってしまって、この石室が露出しちゃったということですが。
石室は、あと数千年はこのままでしょうね。
て、ことは・・・一万年くらいはモツってことですね。
今の技術で一万年もモツような建造物を、作れるのかな? -
デカい石を、ふんだんに使っています。
力があったんだなぁ・・・力って、権力のこと。
そりゃあ昔の人は、今の人より平均的に強かったかもしれないけれど、オリンピックの記録を見れば、昔の人と現代人がはウエイトリフティングの試合をしたら、現代人の方がはるかに優れた成績で勝つはずなんだよ。
もちろんそれ以外の種目でも、短距離だって、マラソンだって、記録だけなら現代人の方が優れた記録を出せるはずなんだけど、そういうモンではなさそうですね。 -
そういえば、昔の人の平均身長とか、身体のサイズも現代人とはずいぶん違っていたんでした。
そういう、いろんなことを加味して、想像力を働かせて見学しなきゃいけないですね。 -
こういうデザインのものを作ろうとした、設計段階で反対意見が出なかったのかな?
-
ちゃんと壁になって、部屋になっているあたりが、直に見ると圧巻でした。
-
そもそもはココ、ひとんチのお墓なんだけど、ここに住もうと思えば、住めるよね・・・そういうサイズの大きさでした。
-
こういうのが、イマイチわからない・・・どうして銭をこうして置くんだろう?
どういう心理で、ここに現金を置いていくんだろう?
最近、パワースポットっぽい場所に行くと、銭がいっぱい落ちている。
昔は・・・50年前は、こういう光景はあまり見なかったなぁ。
500円硬貨を置いていくのならもっと考えるけど、たいてい1円とか10円なので、単にお金を粗末にしているようにしか見えないよ。
どういうことだろう???
わたしは、本気で不思議に思っています。
こういうのを見るとね。 -
石舞台のまわりに、こういうイーゼルが点在していました。
入り口で借りたスコープで、これらのイーゼルを覗くと、それに反応して内臓のムービーが再生されるのでした。 -
それをカメラに納めるのが難しかったのだけれど、こんな感じで見えたのです。
実際は、バーチャルの映像と、実際の映像が、両方見えて、うまくシンクロすると石舞台のまわりに古代人達が出現したように見えたのでした。 -
これが・・・
-
こんなふうに・・・
-
それで5分から10分程度のムービーのドラマが終わるとバーチャル映像は消え失せて、伊達メガネのようにスコープ越しには現世の景色だけが見えるのでした。
おお、面白い♪ -
この看板は奈良県教育委員会が設置したものだそうです。
看板の設置は昭和53年・・・1978年
その年に生まれた人は、ことし2016年に、38歳になりますね。
比較的最近なのね・・・。
古墳が特別史跡に指定されたのが昭和27年。
それは1952年。
2016年の現在、その年に生まれた人は64歳です。 -
これは石棺。
石でできた棺(ひつぎ/かんおけ)です。
すごい完成度。
マヤ遺跡やエジプトの遺跡に勝るとも劣らない・・・ただ、それと比べたら年代は新しいけどね。 -
6世紀末から、7世紀初頭のものだって。
がりがり削ったのかなぁ・・・手で。 -
レプリカじゃなくて、これがホンモノで、現物っぽいです。
こんな棺桶、生きてる人だって閉じ込められちゃうよねぇ・・・。
と、いうことは・・・死者が蘇らないように封印する目的もあったんだろうか?
化けて出ないようにってか?
そうでなくて、どうしてこんな厳重な棺桶を作るんだろうね? -
どうですか、この重厚さ。
放射線も遮断できそう。 -
オフシーズンの観光地っていうのは、空いていて良いものです。
のんびり散歩できますからね。 -
これが石舞台の遠景。
全体像。
ある一面からですが。 -
と、そこに例のマークのイーゼルが!
スコープをイーゼルのキツネに合わせると・・・ -
イヤホンからは音楽と6世紀頃の音を再現したノイズが入り、スコープに映像が映る。
なんか・・・こんどはキツネっぽいのが出てきたぞ。 -
カメラで撮ると、こういう感じになりますけれど、メガネ状のスコープからはリアルとバーチャルが融合して見えました。
-
こんな風に。
ロケーションとムービーを合体させるのは、案外マニュアルでね(w
山の稜線とムービーの稜線を合わせるんです・・・ま、簡単です。
そうすると、わらわらと古代人が出現したように見えると。 -
古代の風景や、古代人の作業風景を眺めて、数分間の短いムービーは消え入るように終わりました。
-
ちょっとタイムスリップした錯覚を楽しみました。
-
その日はたまたま「無料の実験」で貸し出していましたが、今もそういうコトをしているのかどうかは、不明です。
なかなか面白い経験をさせてもらいました。 -
無料で体験させてもらった代償として、「簡単なアンケート」に記入をするお約束になっていました。
これ、「スマートグラス」っていうんだそうです。
それで、
「将来スマートグラスによるバーチャルガイドが始まったら、利用しますか、しませんか」
という項目があったんですねぇ。
とても簡単なんだけど、答えるのが難しかった。
タダなら利用するけど、有料ならしないかも・・・というのが本心なんですが、「する」か「しない」そして「わからない」の三択だったので、その回答には若干悩んだのでした。
その利用金額にもよるよね。
タダなら迷わず利用するでしょう(w
わたしはね。 -
推測の「工法」が描かれてありましたが、あくまで推測ですよ。
実際は、どうだったのかを見た人はもう居ないのですから。
この方法でしか、できないはずだと結論していると思うけど、実際はどうだったのかはわからない。
星占いで、この日が良いとか、この日はダメだとか、そういう議論もあったでしようし、やってみて失敗して、祈祷し直したりとか・・・こっちの方角からやり直すとか。
推測には、いろんなバージョンがあると思います。
だって、未知の建造物を造るのに、一発で成功するとは思えない。
いろいろ試したはずだと思うよ、古代人だって。 -
こういうものが村の中にある暮らし・・・どんなだろう?
普段はべつに気にも止めないで暮らすんだろうか。
それとも毎日眺めてこの地に生まれた因縁なんかを考えるんだろうか。
ああ、そんなの人それぞれだよね。
他県の人と知り合った時、「うちの村には・・・」と、自慢することはあるだろうね。
村の誇りだろうね。
そもそも人口の少なさそうなこの村で、暮らしている子供たちって何人もいないのかも・・・
http://toukei-labo.com/2010/?tdfk=29&city=29402&id=14
うわっ、人口136人、45世帯。
かなりの限界集落!
それでも大丈夫なんだろうなぁ・・・いちおう観光資源があるから。 -
なんかね、すごくいいところみたい。
-
で、石舞台見物が済んだら、周辺をおさんぽ。
実は、こっちの方が面白かったくらい・・・
いやいや石舞台は、それなりにアカデミックで良かったけれど、その対比というか、世俗の風情と言うか・・・なかなかの見ごたえがありました。 -
個性的で、作り込んであり、味わいのあるお土産物屋さん。
-
そして個性的な無人販売のブース。
もちろん手作り。
手作りの何かを売る、手作りのブース。 -
防犯カメラ設置?
どこに?
きょろきょろと見回すと・・・ -
かようなシールも発見!
自動通報システムが設置してあって、私服警備員が巡回中ですと。
なかなか厳重じゃないか。 -
万引きは犯罪だって。
うんうん、そうだ、刑法235条の窃盗罪の構成要件に該当する犯罪行為だ。
発見されると会社や学校に通報するぞって書いてある。
何を販売していたのかは、わかりませんでしたが、不届き者の為にその販売が困難で、たいそう手を焼いているということは、わかりました。
そういう層の観光客が多い地区なんだろうね・・・修学旅行とか? -
こういうシールも貼れば完璧だね!
でも、このシールは、お隣の土産物屋に貼ってあったもです。 -
じゃん。
わかります?
セコムのシール。
どの点が防犯なんだろう・・・ガラスなんか割れば一発のような気もするんだけど・・・。
まさか・・・赤外線?
なワケないな。
この村には、よほど不届き者が出没するんだなぁ・・・、 -
と、いうことで・・・石舞台公園の中にある、農村レストランに入りました。
-
木造建築で、たいそう立派な建物でした。
-
狭いスペースにぎっしり・・・という感じではなく、広いスペースにゆったり、という陳列で、いろんなものを扱っていました。
-
米っぽいものが多かったですね。
藁ぼっちがある様子を見ると、古代米を昔のように生産して、稲を刈って、干して脱穀してるのかもしれません。
だったらそれなりに美味しいでしょうねぇ。
黒米や赤米を普段食べている精米に少し混ぜるだけでも色がついて、古代の雰囲気を楽しめます。
わたしの暮らしている村(地元)でも、そういう米を作っています。 -
土足で歩いては申し訳ないような、立派な木造の階段。
レストランは二階にあるようなので、昇ってみました。 -
昨今の建築物はインスタントラーメンのように軽薄でうすっぺらい建造物も多いというのに、なんとも重厚でしっかりした造りの建物でした。
-
お二階も立派。
パーフェクトじゃないですか。 -
二階のデッキにも骨太のテーブルセットが置いてあり、石舞台公園を見張らせました。
-
そして、木造のスロープがあって、ここからも出入りできるようです。
車椅子でも入ることが出来ますね。
ただし・・・車椅子でスロープを上るって、なかなか大変なんですよね・・・介護した人にはわかると思うけど。
ちょっと大変だけど、入ることは可能ですね。
幅も広いし、段差もほとんどありません。 -
スロープから二階にあるレストランへ直接向かうと、こういう引き戸を開けて中に入ることになります。
営業時間は11時から。
平日は夕方4時までで、土日と祝日は夕方5時までの営業。
2014年時点のデータですが。 -
これがメニュー。
まあまあ普通のお値段です。
いや、観光地にしては安いかな。
このころは、まだ消費税が5%でしたから、1000円プラス消費税で、1050円ってのが目につきます。
良心的なお値段かも。
一番人気という、「飛鳥鍋御膳」というのにしました。 -
最初にお金を払って食券をもらうんです。
きっとこの方は、村に136人いらっしゃるという村人の、おひとりなんでしょうね。
接客が純朴で玄人っぽくなかったです。
あんまりハッキリ写っていて申し訳ないのでモザイクをかけさせて戴きました。 -
なかなか良い雰囲気で、近くに住んでいたらしょっちゅう来てはコーヒーを飲んで帰りたいような佇まいでした。
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お茶はセルフ、お水もセルフ
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気兼ねなく、地元の人に溶け込める雰囲気で、良かったです。
ポットから出てきたのはほうじ茶でした。
そうか・・・こっちの人のお茶って、こういう「茶色」のお茶なんでした。
このお茶を飲むと奈良に来たような気がするよ。 -
レストランの中央部にあった大きな15人掛けぐらいのテーブルに座って待つことしばし。
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来ました、名物「飛鳥鍋御膳」。
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これで1050円なら、お値打ちかも。
-
ご丁寧にニンジンの茹でたものを白菜で巻いてありました。
-
1050円の定食にしては、フレッシュなイチゴのデザートもついていて、食べ応えのあるお料理でした。
-
たいらげて、石舞台を後に明日香村散策に出かけました。
「関空送迎と奈良観光 (その3) 」へ続きます。
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