関空送迎と奈良観光 (その1) 泉佐野までの記録更新

2014/02/14 - 2014/02/15

娘が香港に行くから関空まで送迎して欲しいと言うので予定を合わせて大阪は泉佐野市にある関西空港に出かけました。

大阪は、娘の父親が生まれ育った町です。
つまり、別れた(わたしの)亭主の地元ってことです。
彼の地元は泉佐野ではなくて、大阪市の隣にある堺市でしたけどね。

他に用事がなければ出かける事は無い遠方なのですが、ツイデがあれば何度でも行きたい、わたしの青春時代を過ごした地方、エリアでもあります。
わたしが暮らしていたのは奈良ですけれど、奈良で暮らしていると時々大阪には出かけるんです。

と、いうことで・・・ひさしぶりに昔の古巣に出かけてきました。

エリア 関西空港・泉佐野(大阪)

• 旅行の満足度: 3.0

「ねえ、おかあさん・・・また香港に行きたいんだけれど・・・」

自分で稼いだお金で行くなら、べつにかまわないよ。

(娘が)ひとりで香港に行くのは初めてじゃないし。

「うん、お金はあるんだけど・・・空港まで送ってほしいっていうか・・・送迎して欲しいんだけど」

またセントレア?

「えーっと・・・こんどは関空・・・」

はい?

なんで関空にしたの?

「だって・・・ピーチで香港が安かったから・・・」

いつなの?

2月21日の朝の便。

来月か・・・じゃ、調整できるから・・・いいよ、行ってあげる。

わたしも送迎に便乗をして、関西観光を楽しもうかと考えて関西国際空港までの娘の送迎をすることにしました。

だけど、関空から香港までのバーゲンのエアチケットより、国内移動の旅費の方が高いんだよ。

今回はいいけど、二度三度は無理だから、次回からは羽田かセントレアにしなさいね。

そして迎えた当日。

というか、前の日の朝。

「明日の朝早くのフライトだったら、今日は昼ごろ出かけるよ」

と言ったら、娘から信じられないセリフが。

「えー?　今日はこれからバイトだし。帰ってくるのは夜中だし、お風呂も入らなきゃ、荷物もまだ詰めていない」

と、ぬかす。

バカか、おまえは!

出発の日にバイトを入れるアホがどこにいるか!

「ここに居るよ」

ここに居るよじゃない。
絶対ダメだ、今すぐ電話して仕事の方をキャンセルしなさい。

「そんなこと出来ないよ、もう行かなくっちゃ」

どうやって泉佐野まで行くつもりだい?
高速道路をカッ飛ばしたって6時間かかるんだよ、フライトは何時だ?
2時間前には空港に居なくちゃいけないんだよ、どうしてそういう無茶な予定を入れるんだ。

国際線は、村から町に出るバスに乗るのとはわけがちがうんだよ、たわけっ!

わたしの方がパニックを起こしそうになり・・・いや、猛烈に怒鳴り散らしたと思う。

怒り狂ったわたしを尻目に、娘はバイトに出かけて行ったのでした。

飲食店のバイトから戻ってきたのが深夜の12時頃。
出掛ける前にシャワーを浴びたいという娘を怒鳴り散らして午前1時前には出発。

関空までノンストップで爆走し、午前5時前に到着しました。

新記録更新だな・・・

香港行きは8時30分。

そもそもピーチのようなLCCは定刻通りに離着陸するとは限らないので、こちらが相手に合わせなきゃいけない。

そういう不確かなエアラインを選んでおいてゆっくり風呂に入ろうという根性。
大物なんだか、天然なんだか、これが我が子なんだから心配は尽きない。

幸い交通のトラブルも無く、無事に予定時間より早めに到着できたから、約束通り空港のお風呂に行こう。

出発前に　「とにかく早く行って、行った先で時間があれば空港でシャワーを浴びればいいよ」　とせかして出てきたのでした。

ピーチの搭乗口である第二ターミナルは、そもそもカーゴ用のターミナルで人間は荷物に準ずるのではないかという扱いです。
まぁ、そこらへんは詳しく書かない事にして・・・・

通常の国際線ターミナルは「第一ターミナル」の方で、第一と第二を行き来する無料のバスが行ったり来たりしています。

これに乗って第一ターミナルまで移動しました。

ほとんどの施設は第一ターミナルにありますからね・・・

というか

第二ターミナルには何もないですから。

第一ターミナル行のバス。

わたしたちは、このバスに合計四回乗りました。

第一ターミナルに忘れ物をしたんだったかな?
とにかく、時間ギリギリまで冷や汗の出る送迎でした。

午前6時前ですからね・・・ショップは皆しまっています。

実はわたくし、前職では空港の送迎という仕事を週に3日はやっていたので、出国する外国人を空港に送り届けたり、日本に来日した外国人を迎えに出かけたりということを2年ぐらいやったことがあります。

一度だって遅れたことは無いし、飛行機に間に合わなかったことも一度もありません。

我が子の送迎で初ミスを犯すのかとヒヤヒヤしましたが、この時点ではなんとか間に合いそうだとわかって安心していました。

このあとまたハプニングが起きるんですけどね。

たぶん、わたしの子供たちは、わたしが簡単に空港に出かけていたのでフライト当日にそんなに緊張するものだとは思っていなかったのかもしれないなと・・・この時つらつら考えました。

普通の生活をしている中で、
「明日は名古屋空港に行くから、今夜のうちに出かけて、帰りは明日の夕方」
とか
「今日は成田」
「こんどは羽田」
と、しょっちゅう当たり前のように出かけていたので、子供たちには時々空港に出かけるおかあさんが日常の中にあって、ことさら特別なことではない印象を持っていたのかもしれません。

よほど旅慣れた人でも、飛行機に乗って海外に出かける寸前まで仕事の予定を入れるなんてことはしない・・・とんでもない事だと、きつく小言を言いました。

関空には、プライオリティパスが無くても、お金を払えば入れるラウンジがあります。

インターネット・カフェの全国チェーンのアブレシオが空港内にあるのです。
そのアブレシオが関空の中で営業している有料ラウンジでシャワーも使えるわけです。

おかあさんは外で待っているから、ゆっくりシャワーを浴びてきなさい。

キャリーバッグは預かってあげるよ。

下着とか、タオルとか、お風呂の道具だけ持って行きなさい。

わたしのような付添いの居ない人には、近くにコインロッカーもありました。

営業時間内ならクロークも利用できるんでしょうけど、まだ夜明け前ですからね・・・。

小型　300円

中型　400円

大型　600円

2014年当時、24時間でのお値段です。

シャワーだけなら500円。

ラウンジも利用して、シャワーも利用すると、300円。

プランは色々あるみたいだけど、たとえばブース席で３時間仮眠して、フリードリンクもついて、1800円。

http://aprecio.jp/as/sp/shop/66

シアタールームとか、家族でくつろげる和室とか、いろいろあるみたいです。

パンフレットは外国語にも対応しています。

店員さんが外国語に対応しているかどうかは不明です。

国際空港で働く人が、みんなバイリンガルとは限らないのね〜。

外国語の表示があるだけでもラッキーですわね。

シャワールームは、一番奥に５ブースあるそうで、入り口からは見えません。

シャワールームの中にはシャンプーとリンスとボディーソープは常備してあるそうです。

愛用のシャンプーでなければ・・・と、こだわらなければ荷物を増やさなくても済みそうですね。

海外旅行の時は、可能な限り現地地用達の方がいいです。

娘をラウンジに送り込んだあと、そのフロアにある時計を見たらちょうど午前６時でした。

娘のシャワーは、長いんだなぁ・・・我が家でも。

しばらくウロウロすることにしても・・・午前６時では空いてる店も少ないですね。

それでも何軒かは開店していました。

フードコートも営業中の店と、営業前の店が混在。

飲食しているお客はゼロでした。

レストランはシャッターが閉まっており、営業前。

お寿司屋さんか、日本食レストランか・・・こういうお店も開店前でした。

国際ターミナルでは良くある光景。

寝ている人たち。

乗継なのかなぁ〜。

どういう状況だと、こういう時間に、ここで、こうして、寝ているんだろう???

わたしもこういうバックパッカーっぽい旅がしてみたい・・・。

お土産屋さんが開いていたので、娘が飛行機の中で食べることができるようなもの、香港のお友達にプレゼントできるようなものを探しに行きました。

そう、娘はこれから香港のお友達に会いに行くのでした。

しかし遅いな・・・

「ゆっくりシャワーを・・・」　と言ったのはわたしだが、いかんせんゆっくり過ぎる。

７時近くになって気をもみ始めたころ、娘はラウンジからサッパリした顔をして出てきました。

わたしの方だいぶは険しい顔になっていたと思います。

もう時間がないから・・・早く行くよ。

2月20日頃の日の出は午前６時半ぐらい。
外はすっかり明るくなっていました。

またバスに乗り、第二ターミナルへ。

出国前は時間に余裕をもって行動しなけりゃいけないよ。

「また小言?　もう、いちいちうるさいなぁ」

これでまたキレそうになった。

関空の日の出。

ピーチのチェックイン・カウンター。

セルフです。

しかも行列。

娘にお小遣いをやろうと思って両替屋で香港ドルに換金してチェックインが済むのを待ちました。

と、ここで痛恨のトラブル発生。

泣きそうな顔で娘が来て・・・

「どうしよう、チェックインが出来ない」

まじか?!

早くチケッティングをして、あの行列に並ばないといかんのだよ。

出国の手続きにだって時間がかかるんだよ。

「だってー・・・わかってるよ、そんなの・・・だけどエラーが出て、チェックインできないんだもん・・・」

やばい、もう時間がない!

時間ギリギリでチェックインが出来た娘は、乗り遅れるかもしれないという危機を乗り越え、なんとか出国ゲートの向こうに消えてくれました。

わたしは過去に、そういう仕事で、数えきれない外国人を出国させたけど、こんなドタバタは初めてでした。

どうしてチェックインが出来なかったのかというと、一か月前にインターネットで予約を入れたあと、一度キャンセルをして、もう一度予約を入れ直したんだそうです。

そして、手元にプリントアウトしてきた予約番号は、キャンセルした方の予約だったので何度打ち込んでもエラーになったのだそうです。

どうしようもないやつだ。

それでも無事にチェックが通ってヤレヤレ。

むこうに着いたら、必ず連絡を入れるんだよと念を押して送り出したのに、相変わらず連絡が遅かった。

香港に着いたら、空港のインターネットでメールを入れればいいのに・・・毎度のことながら２〜３日経ってから連絡が入るのでした。

まあ、飛行機が落ちなきゃよしってことで。

・・・『関空送迎と奈良観光 (その2) 奈良・明日香の観光』　へ、つづく・・・