2016/09/09 - 2016/09/09
23位(同エリア199件中)
かっちんさん
2017年のNHK大河ドラマは、龍潭寺(りょうたんじ)ゆかりの井伊家の当主「井伊直虎」の生涯を描く「おんな城主 直虎」に決まりました。
奥浜名湖の引佐町井伊谷(いなさちょう いいのや)に龍潭寺があり、大河ドラマ放送前にもかかわらず、訪れる人が増え始めています。
龍潭寺は井伊家の菩提寺であり、江戸初期に造られた池泉鑑賞式庭園、左甚五郎作と伝えられる竜の彫刻、うぐいす張りの廊下などが見どころです。
井伊直虎は、戦国時代から安土桃山時代にかけての遠江井伊谷の女領主です。その経緯は井伊家の家中を支えるものが次々と戦死していき、井伊家を守るため直虎が当主となりました。
そして、奥山軽便鉄道が井伊谷を通っていたことを現地の案内地図で知り、道路に変わった線路跡を歩いてみると、当時の橋脚を見つけることができました。
軽便鉄道は、大正時代から昭和39年(1964)まで元城(浜松駅の北側)・奥山間を走り、沿線住民や奥山半僧坊への参拝者の足、竜ヶ岩洞からの石灰石輸送として活躍しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
いなさ町みどころマップ
遠州の奥座敷である奥浜名湖に、引佐(いなさ)町があります。
ここには、湖北五山と呼ばれる奈良時代から江戸時代に開創・建立された名所・旧跡が散在しています。
この旅行記では龍潭寺(りょうたんじ)、井伊谷宮、天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)、金指〜奥山を走っていた奥山軽便鉄道を巡ります。 -
井伊直虎ゆかりの地
2017年大河ドラマ「おんな城主 直虎」のポスターです。 -
大河ドラマの出演者
井伊直虎役は柴咲コウです。 -
出発地は浜松駅
浜松生まれの出世大名「家康くん」の後ろ姿です。
ちょんまげは浜名湖名物のウナギ! -
お得なきっぷ
浜松地区を走る遠州鉄道では、いろいろな1日フリーきっぷを発売しています。
いなさ町の旅は遠鉄バスを乗り降りするので、あかでん(遠州鉄道)と遠鉄バスがセットで乗り放題の「遠鉄ぶらりきっぷ」を選びます。 -
遠鉄ぶらりきっぷ
結構広範囲にバスが乗れます。 -
アクトシティ浜松
浜松駅北東にある市と民間で所有する複合施設です。
建物は音楽の町を意識した「ハーモニカ」をモチーフにしています。 -
遠鉄バス
龍潭寺へは44系統の渋川行きに乗り、井伊谷宮前(いいのやぐうまえ)で降ります。
1時間に1本の頻度で走っています。 -
家康くんの前姿
胴体はピアノの鍵盤だったのですね。 -
バス車内
座席背もたれの後ろに降車ボタンがあるので、とても便利です。 -
井伊谷宮前バス停
浜松駅から50分で到着、ここから龍潭寺まで歩いて5分程度です。
最近バスが龍潭寺の近くまで迂回し、このバス停が新設されました。
さすが、遠鉄さん! -
井伊谷宮
バス停の目の前にある井伊谷宮から訪ねます。 -
井伊谷宮
後醍醐天皇の第四皇子 宗良親王を祀ります。
井伊谷宮の裏を通ると、龍潭寺へ行けます。 -
イチオシ
麦わら帽をかぶったお地蔵さま
日焼け対策万全な六地蔵さま。これから遠足に行くのでしょうか・・・
ここは龍潭寺境内の裏です。 -
開山堂
1702年に建立し、開山黙宗瑞淵和尚を祀ります。 -
境内の参道
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本堂と補陀落(ふだらく)の庭
1676年に再建された本堂です。
では、寺を拝観します。 -
うぐいす張りの廊下
本堂の廊下を歩くとミシッ、ミシッ・・・
忍びを知らせるしかけです。 -
丈六の釈迦牟尼物仏(じょうろくのしゃかむにぶつ)
遠州最大の大仏です。
1729年霊長作の寄木造り仏座像で、明治初年の廃仏棄釈の動乱の傷跡があります。 -
ほほえみ観音菩薩
十一面観音菩薩像は、口もとにかすかな笑みが感じられます。 -
一刀彫の龍
左 甚五郎作と伝えられ、今はなき大仏殿の蟇股の装飾でした。 -
イチオシ
庭園を眺める女性
本堂の縁側に座り、庭の説明を聞きながら、しみじみした思いに浸っています。 -
国指定の名勝庭園
小堀遠州作の石が表現する禅寺の庭園です。
中央に守護石、左右に仁王石が配され、池の型が心字池になっています。 -
イチオシ
書院からの眺め
庭を横から眺めても心が落ち着きます。 -
散策の小径
本堂を後にし、仁王門へ向かいます。 -
仁王門の狛犬
この裏に仁王像が祀られています。 -
ご神木
樹齢400年余、直政公の無事成長を願って直虎が植えたとつたえられる「なぎの木」です。 -
落ち着いた雰囲気の山門
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そば処「曳馬路」
門前にあるお店です。 -
天おろしそば
お昼は冷たいお蕎麦にしました。 -
井の国歴史探訪 案内図
井伊谷地域は古代「井の国」と呼ばれ、清らかな水が豊かに湧き出る土地でした。
これから見に行く「天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)」を確認していたところ、旧奥山軽便鉄道敷の文字が・・・
急遽、この軽便鉄道敷を歩くことにします。 -
みかん畑
秋が待ち遠しいですね。 -
秋の雲
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キウイフルーツの栽培
浜松との間にある三方ヶ原を含め、果樹園が多いところです。 -
いよいよ旧奥山軽便鉄道敷
現在は、町内の道路になっています。
井伊谷の車道から分かれ、神宮寺川沿いに切通しを歩いています。 -
ビニールハウス
やがて視界が開け横尾地区に入り、対岸にビニールハウスや中学校が見えてきます。 -
遠く左の方向は採石場かな??
このあたりは石灰岩の多い地域です。 -
神宮寺川を渡る橋
町内史によれば、昭和38年(1963)5月に奥山線の気賀口〜奥山間が廃止され、その直後に普通道に改造と記録されています。
道幅が狭いので、軽便鉄道が走っていたのですね。 -
古い橋梁
中央付近にレンガが見えています。 -
イチオシ
レンガ積みに石積みを組合せた橋梁
この部分は堤防の外側にある橋梁ですが、以前は河川敷だったのでしょう。
左側から流れてくる川の勢いを、石積みの曲線部分が受けています。 -
下流側から見た橋梁
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下流側から見た橋梁
川に架かる橋梁はコンクリート製でしょうか? -
軽便鉄道の跡(竜ヶ岩洞の展示資料より)
このあと訪れた竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)のお土産店に軽便鉄道資料が展示されていました。
その資料によれば、四村(よむら)駅近くの④の位置に当時の橋梁が残されていると説明されています。
まさに、その橋梁に偶然出会ったのです。 -
神宮寺川
川の対岸に渡り、井伊谷方向に少し戻ります。
軽便鉄道は川の右側の斜面を走っていました。 -
巨石
神宮寺川左側の小高い薬師山に入ると、斜面に巨石群がゴロゴロあります。 -
鳴岩(なりいわ)
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イチオシ
天白磐座遺跡(てんぱくいわくらいせき)
渭伊神社(いいじんじゃ)の裏手にあります。
神様が降臨するための巨石(磐座)とした、我が国屈指の規模をもつ古代祭祀遺跡です。 -
天白磐座遺跡
古墳時代前期から平安時代に至る長期間続く祭祀場だったことが、土器や勾玉などの発掘から明らかになりました。 -
渭伊神社
もとは龍潭寺境内にあり、南北兵乱の時、この地に移って来ました。 -
境内にある小さな祭神
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横尾地区の民家
この付近のバス停から遠鉄バスに乗り、竜ヶ岩洞へ向かいます。
井伊直虎ゆかりの地「龍潭寺」へは、大河ブームが来る前に訪れた方がいいかも知れません。
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