６月のある日クリチバのある広場で、クリチバ駐留軍の創立を祝う式典が行われました。<br /><br />ブラジル軍は１９８０年台以前は、政治的にも非常に力を持っていました。政治や経済が混乱する度に、指導力を発揮していましたが、現在では見る影もありません。<br /><br />第二次世界大戦でもブラジルはヨーロッパ戦線に、遠征軍を派遣していました。今でもブラジルの南部地方に行くと、各地に第二次世界大戦の遠征軍を記念する記念館があります。一時期ブラジル軍が政治的に力を持っていたのは、そんな第二次世界大戦の経験があったのかも知れませんね。

ブラジル軍と遠征軍

60いいね！

2016/08/31 - 2016/08/31

23位(同エリア62件中)

#遺跡・歴史

botさん

６月のある日クリチバのある広場で、クリチバ駐留軍の創立を祝う式典が行われました。

ブラジル軍は１９８０年台以前は、政治的にも非常に力を持っていました。政治や経済が混乱する度に、指導力を発揮していましたが、現在では見る影もありません。

第二次世界大戦でもブラジルはヨーロッパ戦線に、遠征軍を派遣していました。今でもブラジルの南部地方に行くと、各地に第二次世界大戦の遠征軍を記念する記念館があります。一時期ブラジル軍が政治的に力を持っていたのは、そんな第二次世界大戦の経験があったのかも知れませんね。

エリア

クリチバ(ブラジル)

地図を見る

６月のある日、クリチバの中心部にあるフイ・バルボーザ広場（Praça Rui Barbosa）に軍用車両が展示されていました。

M113装甲兵員輸送車
M109 155mm自走榴弾砲
フォード社軍用タンクローリ
フォルクスワーゲン社軍用トラック
何だか判らないけど、クラッシックな軍用車両
軍用犬？

「パラナ旅団」と書いてあります。
ブラジル軍の活動を宣伝する、パネルも展示していました。
ジャガー（onça）を隠れのみに・・・ランボーみたい
ちょっと怖いね
ジャングルの中で、麻薬組織とか違法伐採グループと戦っているんでしょうか？。
最近ではデング熱やジカ熱対策でも、軍が駆り出されているみたいです。
式典が始まりました。
前列左から二番目のジーンズの男性は、クリチバ市長のグスタボ・フルエト（Gustavo Fruet）です。

近々選挙があります。再選されるんでしょうか？。
国旗、パラナ州旗、クリチバ市旗、掲揚
国旗掲揚でトラブル発生！、ブラジルらしい。
でも、何とか掲揚できました。
地図を見る

所は変わって、クリチバのセントロ地区の隣にあるアルト・ダ・キンゼ（Alto da XV）地区にある、遠征軍博物館（Museu Do Expedicionário）です。

ここは第２次世界大戦活躍した、ブラジル遠征軍（FEB - Força Expedicionária Brasileira）を記念した博物館です。FEBと聞いてFBIやFRBを連想してしまいますが、ブラジルの歴史の中では結構重要みたいです。
P-47D戦闘機
この玩具みたいな戦車は、M３軽戦車
入場無料
平日 10時00分〜12時00分, 13時00分〜17時00分
土日 13時00分〜17時00分
月曜定休日

Museu do Expedicionário
Rua Comendador Macedo, 655 - Alto da XV, Curitiba - PR
Uボートの攻撃で沈んだブラジルの船
ドイツ軍のUボート艦長
ブラジル遠征軍の公式ユニフォーム
ブラジル海軍の公式ユニフォーム
イタリア戦線の進軍ルート
雪の経験が無いブラジル人には、大変だったんでしょうね。
原寸大模型
ドイツ軍の展示
日本軍の展示も、申し訳程度にありました。
第２次大戦期のブラジル軍の磁気機雷
銃器
１９４５年リオ・デ・ジャネイロ、凱旋帰国

この頃は高層ビルが無傷で林立しているのに、現在はどうしてこうなった？、という感じもしますが・・・。

以上です。
さて本日、遂にジルマ・ルセフ大統領の罷免が決定しました。

写真は、wikipediaから借りてきました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%95
画質が悪いけど、決定的瞬間。

ブラジル上院で、６１対２０で罷免決定だそうです。

オリンピックでサッカー男子が優勝しても、大して騒ぎは無かったのですが、今回は決定の瞬間から車のクラクションや爆竹で大騒ぎになりました。
個人的には大した罪でも無いと思うけど、前大統領のルーラを庇おうとした事が決定的に国民の怒りを買ったと思います。
ルーラの写真もwikipediaから借りました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1

そもそも一番の問題は、経済が近年５０数年間では最悪な状態なことです。

上院での弾劾審議で、他のラテン諸国はリーマン・ショック後も成長しているのに、なぜブラジルは低迷しているのか質問されていましたが、ジルマ大統領の答えはちょっと的外れな気がしました。

ブラジルの経済に占める輸出入の割合は、日本よりも低かったと思います。ルーラ時代に低所得層を支援して経済のパイが大きくなったのに、ワールドカップ・オリンピックに伴う高インフレを引き起こして、可処分所得の減少を招いたため、成長がマイナスになった、当然の結果ですよね。

軍事政権に対抗した左翼の大統領が罷免される日が来ると、思っていなかったです。