台湾人と中華航空

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　最近では変わってきてはいるが、台湾人は中華航空が基本的に嫌いである。というよりも信頼していない。少なくとも私の友人の台湾人たちはそうである。なぜなら一時期中華航空では墜落事故などのトラブルが非常に多かったからである。そのため台湾人の友人が日本を訪れるときは、たいていキャセイ航空、エバー航空、ＪＡＬである。日本で大学、大学院生活を送ってきた台湾人の友人にとってＪＡＬはコミュニケーション上全く支障はない。
　今から１０年くらい前であるが、台北に住んでいる台湾人の友人と台北で待ち合わせて香港に行くことになったことがある。私は海外旅行をする際、台北経由の中華航空で諸外国へ行くことが多い。理由は中華航空を利用すれば、台北でストップオーバーできるのとフライトマイルを貯めることができるためである。その時も台北経由の香港行きのチケットを購入していたのであるが、台湾人の友人は断固として中華航空は嫌だといって拒否しキャセイ航空を利用することになったのである。結局私たちは別々のフライトで香港へ行き香港の空港で待ち合わせるというおかしなことになったのである。しかし当時その友人はそれほどに中華航空を嫌っていたのである。
その後中華航空も事故が減って少しずつ台湾人の信頼を取り戻しつつある。台湾人の友人も中華航空を利用するのにあまり躊躇しなくなってきた。そのため今回またあの友人とシンガポールに行くことになったのだが、今回の展開は以前と異なっていた。私は例のごとく台北経由の中華航空のチケットを購入したのだが、友人は比較的すんなりと台北シンガポール間の中華航空のチケットを購入してくれた。説得にもう少し苦労すると思っていたのだが。