2016年盆　青森の旅(2)　青森市～五所川原市　ねぶたとたちねぶた

2016/08/14 - 2016/08/14

2016年盆休みは8月13日から18日まで6日間取れた．
ＧＷに行くつもりだった名古屋方面に行こうかと考えていたが，親が種差海岸が見たいと言い出したのでたまには親孝行でもしようかと温泉宿をとって3日間の青森周遊をすることにした．残りの3日は北海道新幹線が開通したので2008年以来函館を訪問した．
8月14日八甲田寒水沢温泉より青森市街，ねぶたの家ワ･ラッセに．
その後五所川原市の太宰治記念館「斜陽館」と立佞武多の館を見学．
ねぶたも立佞武多も街を練り歩くのを見るのが一番だが，稼いでいるとなかなか見れないので観光用展示館があるのは大いに助かる．

エリア 青森市内(青森)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

八甲田寒水沢温泉より青森市街方面に8km弱．
岩木山展望所．途中，八甲田の山々が綺麗に見える萱野高原の景色が素晴らしかったが，写真撮り忘れた．
ということで岩木山を望む．

展望所から西の方角に岩木山が見える．
手前には原生林が広がる．

2008-9年に住んでいた青森に到着．
車はワ･ラッセに駐車場に入れる．
写真は青森港の青森ベイブリッジ．ＪＲ青森駅の東西を結ぶ橋．
1994(H6)年完成，橋長1,219m，幅員25m，PC斜張橋．
2009年には毎朝通ってた．冬怖いのよね．

青森ラブリッジ 名所・史跡

先に八甲田丸を見学．1964(S39)〜1988(S63)年に青函連絡船の一つとして使われた客船．現在は青森港内に係留され博物館となっている．
来たのは在住時の2008年11月以来．
あの時は強い風の中で津軽海峡冬景色が流れていた記憶がある．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸入口．
開館時間9:00〜17:00，休館なし(何れも夏季)，観覧料\500(ねぶたの家ワ･ラッセとの共通券\900)．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸内部．
中に入り1フロア上がると昭和30年代の青森の様子の写真と再現ジオラマの展示．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸内部．洞爺丸の模型．
洞爺丸台風で遭難転覆した青函連絡船．青函トンネル建設の契機のひとつとなる．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸の内部，寝台室が再現されている．
中には入れない．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸の内部．船長室．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸の内部．1フロア上がり操舵室に．
ロープの結び方のいろいろ．舫いだ．
あちこちの展示船で見ることができる．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸の内部，操舵室の様子．
舵を握り撮影する人が多い．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸操舵室の上からの陸奥湾．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

同じく八甲田丸操舵室の上からの陸奥湾．浅虫温泉方面．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸デッキ上の救命艇．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸煙突展望台からベイブリッジ．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸煙突展望台内の設備．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸煙突展望台．国鉄マークが入っている．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

操舵室のフロアからエレベータで車両甲板まで下りる．
国鉄ヨ6000形貨車のヨ6798．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸車両甲板内部．キハ82形特急形気動車．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸車両甲板内部．船尾扉．
ここが開き車両が搬入される．レールも敷かれている．
洞爺丸遭難当時には船尾扉は無く，事故の一因になったようだ．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

さらにフロアを下がり主機室．
迫力満点．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

八甲田丸内部総括制御室．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

以上で八甲田丸見学終了．
岸壁には石川さゆり「津軽海峡冬景色」の歌碑．
ボタンを押すと曲が流れる．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

続いてワ･ラッセに向かう．
もう一度八甲田丸の全容．

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 美術館・博物館

ねぶたの家ワ･ラッセ．
2011年1月に開館した青森の代名詞「ねぶた祭」に関する博物館．
青森ねぶたは毎年8月2〜7日に開催される祭で国の重要無形民俗文化財でもある．
開館時間9:00〜19:00，入館料\600(八甲田丸との共通券\900)，元日，8月9･10日，大晦日休館．駐車場あり(有料;入館割引有)．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセの内部．玄関脇には小型のねぶた．
全国ねぶた下絵コンクール小学生部門の最優秀賞「青森県の海の幸」をもとに作られているそうだ．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセの内部．2階へあがるともうひとつ小型ねぶた．
「津軽の忠臣　田中太郎五郎　最後の雄姿」．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセの内部．2階通路に吊されている金魚のねぶた．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセの内部．2階名人コーナーに展示されているねぶた面．
三代名人佐藤伝蔵氏の作．
製作者により特徴がありそうだ．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．名人コーナーの前は見晴台になっていて1階の大型ねぶたを見渡せる．
北村隆氏作「俵籐太と竜神」．今年の優秀制作者賞・知事賞受賞作品．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．見晴台からスロープを下り1階のねぶたホールに．
メインのねぶた展示コーナー．
竹浪比呂央氏作「蝦夷ヶ島 夷酋と九郎義経」．今年の最優秀制作者賞・ねぶた大賞受賞作品．
夷の次の文字が酉の上が突き抜けている文字だがよくわからない．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．ねぶたホール大型ねぶた．
北村麻子氏作「陰陽師、妖怪退治」．今年の優秀制作者賞・商工会議所会頭賞受賞作品．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．ねぶたホール大型ねぶた．
諏訪慎氏作「素戔嗚尊 八岐大蛇退治」．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．出口付近には多数の製作者のねぶた面が飾ってある．
左側が「俵籐太と竜神」の北村隆氏．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

ワ･ラッセ内部の様子．ねぶた面をもう1枚．
右側がねぶた大賞の竹浪比呂央氏．
真ん中の外崎氏の面が一番いいなと思った．

ワ･ラッセを後にし五所川原へ向かう．

ねぶたの家 ワ ラッセ 美術館・博物館

県道2号経由で五所川原市金木町朝日山の斜陽館へ．
太宰治の生家で記念館となっている．
2008年4月以来の訪問．
開館時間8:30〜17:30(夏季)，入館料\500，12月29日休館，駐車場有．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の梁組みの様子．土間･板の間付近．
斜陽館は旧津島家住宅として主屋など6件が国の重要文化財に指定されている．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．主屋1階小座敷．
旧津島家住宅主屋，1907(M40)年建造，木造一部2階建，鉄板葺，国重要文化財．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．主屋1階仏間か小座敷に欄間．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．主屋2階への階段前，前座敷の置いてある衝立．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．主屋2階和室．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．主屋2階和室．
襖絵は春夏秋冬を描いている．真野暁亭作．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館2階から庭の様子．奥の煉瓦塀は国重要文化財．
1907(M40)年頃の建造，煉瓦造，折曲り延長61.9m．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．1階主屋奥の蔵．
手前は中の蔵．1907(M40)年頃の建造，土蔵造2階建，鉄板葺，南面庇附属．
奥が米蔵．1907(M40)年頃の建造，土蔵造2階建，鉄板葺，サヤ及び南面庇附属．ともに国重要文化財．
米蔵では太宰の作品に関する展示がされていた．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

斜陽館内部の様子．庭東側に建つ文庫蔵．
1905(M38)年建造，土蔵造2階建，桟瓦葺，国重要文化財．
内部では調度品が展示されている．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

外へ出て南側の煉瓦塀．こちらも国重要文化財．
1907(M40)年頃の建造，煉瓦造，折曲り延長42.6m．

太宰治記念館「斜陽館」 美術館・博物館

五所川原の中心部へ移動し立佞武多の館に到着．
立佞武多の展示・保管を行っている．
開館時間9:00〜19:00，入館料￥600(展示室のみ)，元日休館，駐車場有(有料)．
2008年10月以来の訪問．2008年8月8日には実際に祭を見ることが出来ている．

立佞武多の館 美術館・博物館

立佞武多の館の内部．展示室に入ると圧巻の立佞武多がお出迎え．
展示室内には過去3年(2014-2016年)分の立佞武多が展示されている．
写真は2015年作の「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」．真下より．

立佞武多の館 美術館・博物館

「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」やや上より．
展示室で真下から立佞武多を見た後は4階まで上がり周囲をスロープで降りてくることになる．
いろいろな角度から立佞武多を見ることができる．

立佞武多の館 美術館・博物館

「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」背面．観音菩薩だろうか？

五所川原立佞武多は毎年8月4日から8月8日に開催される．
山車の構造は青森ねぶたと基本的に同じだが，高さ20mを超える巨大な山車が特徴である．

立佞武多の館 美術館・博物館

「津軽十三浦伝説 白髭水と夫婦梵鐘」ほぼ正面から．

高い立佞武多は明治から大正にかけて作られていたが，昭和になり電線の設置により低くなっていった．現在のように高い立佞武多に戻したのは1998年からである(2年前から一部有志により復活していた)．

立佞武多の館 美術館・博物館

2016年の新作立佞武多「歌舞伎創生 出雲阿国」．
入って真下より．

1年に1基ずつ新作が作られる．毎年3基運行されるので3年間使用されることになる．その間の保管施設として作られたのが立佞武多の館である(2004年完成)．

立佞武多の館 美術館・博物館

「歌舞伎創生 出雲阿国」の背面の様子．
足を上げて舞う阿国のほかに歌舞伎の助六が見えを切る姿が見られるが，その助六の番傘が大きく目立つ．

立佞武多が運行する市街地の通りは当然電線等の埋設化が進んでいる．
狭い市街地に巨大な立佞武多が通っていく様は圧巻のひとことである．

立佞武多の館 美術館・博物館

「歌舞伎創生 出雲阿国」の見え切る助六．

立佞武多の館 美術館・博物館

「歌舞伎創生 出雲阿国」の正面より．
阿国の右腰辺りに助六がいる．

立佞武多の館 美術館・博物館

「歌舞伎創生 出雲阿国」もう1枚．

立佞武多の館 美術館・博物館

2014年作の「国性爺合戦 和籐内」．まず真下から．

立佞武多の館 美術館・博物館

「国性爺合戦 和籐内」，やや上から．

立佞武多の館 美術館・博物館

「国性爺合戦 和籐内」は虎退治がモチーフになっているので大きな虎．

立佞武多の館 美術館・博物館

立佞武多の館展示室のスロープの壁側には立佞武多の歴史や製作に関する展示がされている．
部分部分の基本的な製作法の説明(だったかと思う)の脇に展示されていた鬼．

立佞武多の館 美術館・博物館

立佞武多の館エントランス．
奥の壁が開き，立佞武多が外へ出陣していく．
この時は展示室のスロープの一部も跳ね上がる．

この後昼飯だが，盆中であまり店がやってなかった．

立佞武多の館 美術館・博物館