2016/08/06 - 2016/08/06
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たびたびさん
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山口七夕ちょうちんまつりは、450年前の室町時代、大内氏第26代盛見が父弘世を送った盆提灯から始まったとされるお祭り。中心商店街やパークロードに七夕飾りみたいに竹に赤いちょうちんがいくつもぶら下げられて、それがまた重なり合って見える景色が郷愁を誘います。写真なんかでもそれが紹介されていて、一番の見どころではあるのですが、動きがないので、まずは新亀山公園ふれあい広場のイベントの方に向かいました。和太鼓のパーフォーマンスやラテン系のダンスチームなどは予想外の楽しさ。県内でもはっきりとメジャーな祭りとはなっていないようですが、もう少し知られていいのではないかと思います。
山口市中心商店街は、山口市街の中心。ちょうちん祭りでは、ここにも提灯をぶら下げた笹竹がずらりと立ち並んで、提灯のトンネルが出現。ちょうちん祭りのメイン会場の一つとなります。灯を入れる準備ではそれぞれのお店の人たちが総出で懸命の作業。力を合わせて取り組む姿もとてもいいと思いました。
萩の散策から続いての強行軍ですが、夜の祭りは別物。昼間とは違う力が湧いてきて、最後まで元気いっぱいのたびたびです。
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萩から湯田温泉に到着。ちょうちん祭りに向かう前に、まずは今夜の宿の京栄旅館に荷物を置きます。
とにかく安かったので利用したんですが、正直言えば、なんかお化け屋敷みたいな感じ。 -
ギシギシ鳴る廊下の先、二階の奥の部屋に泊まりましたが、全体に暗いし、夜は宿の人とか誰もいません。勝手に自分の部屋に入って寝るしかない。常連さんなら、それでいいんでしょうが、うーんというしかありません。
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湯田温泉から、山口市までは、バスで移動しますが、その前に。
松田屋ホテルという、湯田温泉にあっては一番の老舗ホテルへ。 -
イチオシ
実は、ここには維新の史跡の庭というのがあるんです。
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見学をお願いすると快く見せてくれました。玄関を入って奥の方に庭の入口があって、そこから庭の方に出ます。
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芝生にいい形の松や錦鯉の泳ぐ池と想像以上に美しい日本庭園ですが、
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そこには七卿落史蹟として三条実美の手植松や西郷・木戸・大久保の会見所などもあって、けっこうすごい。
史跡というのは本物です。いいものを見せてもらって、これでちょっと気分が収まりました。 -
さて、バスで移動して。これはちょうちん祭りの会場のひとつ、山口市中心商店街です。
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これが提灯ですね。赤に白丸の入った提灯が竹に鈴なり。これに灯が入るのが楽しみです。
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少し商店街をうろうろ。
これは、お肉のどうもん松本さん。商店街の中ほどにあるお肉屋さんです。 -
店頭で焼き鳥を販売中。丁寧に焼いた串焼きがおいしそうで、買ってみました。ジューシーなうまさがたまらない。いい焼き鳥。これは老舗のお肉屋さんとお見受けしました。
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こっちは、おじさんバンド。盛り上がってますね。
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特産品ショップやまぐちさんは、地元産品の販売所。
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ただ、観光客向けということではなく、圧倒的な品ぞろえもあって、むしろ地元の人で賑わっている感じ。ふぐの焼いたのを真空パックにしたものがうまそうでしたが、私的には夏ミカンの加工品とかがお勧めです。
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商店街のあちこちでは、皆さん、祭りの準備に余念がない。一つ一つろうそくを立てていて、これはけっこう手がかかるような。
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こうしてきれいに揃えられて、準備が整いました。
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お母さんが、竹竿を立ててますけど。
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道には竹竿を立てる穴がちゃんと開いている。一年に一回のお祭りのためだけの穴でしょうが、こうしてあれば竹竿が倒れることはない。しっかり安全というわけです。
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こっちではおとうさん。とにかく総出。みんなでやらないと作業は終わりません。
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さて、腹ごしらえは、レストラン スズキです。表通りに面していて、見るからに老舗風ですよ~
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日替わり定食をいただきましたが、魚の揚げもハンバーグも旨味があって、とっても美味。腕もありますが、素材の良さが現れているような気がしました。これはとってもいいお店。美男美女のご夫婦がやってます。
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再び商店街に戻って。
子供たちは、ゲームに興じています。 -
この染物もなんかいいですねえ。
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井筒屋さんでは、
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パンのポンパドウルで、最近売出し中というコーヒークリームパンをいただきました。
夜になってからいただきましたが、名前の通り、コーヒー味の生地と中に入った生クリームのコラボが期待通りのうまさ。ボリューム感もしっかりあるし、小腹がすいた時にはピッタリかなと思います。 -
祭りの準備も、だんだん盛り上がってきています。
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あちらでも
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イチオシ
こちらでも。
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まだ、明るいんですが、灯をつけ始めています。
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4~5時間はもつということ。意外に長持なんですね~
こうしておけば、後は暗くなるのを待つのみです。 -
祭り見物の人も徐々に増えてきました。浴衣を着た女の子たちもウキウキ弾んでいますね。
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メイン会場の新亀山公園ふれあい広場にやってきました。まだ日暮れまでにはかなり時間がありますから、ここで時間を潰しましょう。
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ステージでは、もうイベントが始まるようです。
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前列に陣取って、ここで腰を落ち着けます。
鹿児島からは、大久保利通と西郷隆盛も応援に駆け付けて、薩長の絆は今も健在ですね。 -
特別ゲストは、ギター侍の波田陽区さん。下関出身なんだそうです。
手始めに、女子アナを切ったりしてましたが、確かにうけるか相手の気分を害するかの際どい芸風。なかなか微妙な空気です。 -
トップバッターは、和太鼓 山城組【空】。
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イチオシ
若い男女の混成チーム。
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大きな太鼓を軽々持って、ドンドンドンドン叩きまくりです。
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ドンドンドンドン、ドンドンドンドン。
叩き手の元気もこちらにビンビン伝わってきて、気持ちいことこの上なし。和太鼓って、こんなに気持ちのいいものでしたっけ。 -
知っていたつもりが、ぐいぐい彼らの世界に引き込まれていきますよ~
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棍棒みたいなばちを使って。これは岸和田のだんじり風ですね。鍛え上げた肉体でこれでもかと振り下ろします。
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これは、ちょっと趣向を変えた掛け合い。
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小さな太鼓のばちをナイフみたいな感じで切り付けあう。ゆったりとした動きは、これも鍛えた肉体のみがなせる業です。
なかなか堪能しましたよ。ありがとー -
チェロ奏者 柏木 広樹を挟んで、最後はサルサのSakura y su Con Pinturaのみなさん。
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福岡のチームのようですが、もう完全にプロのような。
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堂々とした姿に、伸びやかな歌声が魅力的です。
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チャンチャラッチャ。チャララ。チャンチャラッチャ。チャララ。ッチャッチャーー。
この歌耳に残りますねえ。サルサとってもいいじゃないですか。
始めはこの女性たちちょっとケバ過ぎかなあとか思っいましたが、実力が伴っているので、これがちょうど心地よい加減。夏の長い夜を見事、華やかに彩ってくれました。 -
イチオシ
気が付くともう真っ暗ですね。夕暮れの提灯も見たかったんですが、もうそんなことは言ってられません。むしろ早く見ないと提灯が消えてしまうかも。焦る気持ちで、イベント会場を後にします。
さて、これは噴水にしつらえた灯りの広場。 -
子供たちがずぶぬれになってはしゃいでいます。
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さて、これが提灯の広場。
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私はこれが目当てだったんですよね。
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重なり合う提灯のこの眺めはまさに和の美でしょう。
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イチオシ
まあ盆提灯ではあるのですが、ここまで数が集まると、やっぱりその域を超える世界。
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中国のランタンフェスティバルのようなきらめく世界ではありませんが、美しさという意味では決して引けを取っていない。
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むしろ、心に訴えかける情感ではこっちの方が優れている。水墨画と同じで、モノトーンならではの強いインパクトになっているのかもしれません。
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遠景と近景で、奥行きのあるアングルを
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イチオシ
あちこち動き回って探します。
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しかし、商店街の方も気になるし、この辺でここは終わりましょう。
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商店街に向かう途中にあったのは、提灯の神輿。
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わっしょい、わっしょい。
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これもウリの一つなんですが、ただ奥行きという意味では限界がありますね。
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商店街の方に戻ってきました。
ポスターなどでは、この眺めがよく利用されています。 -
イチオシ
道に向かって覆いかぶさるように傾けられた竹竿が半分トンネルのよう。
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ちらちら瞬く提灯のろうそくもいい感じですよ~
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ここもベストアングルを探して、あちらへこちらへ。
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うーん。どうでしょう。
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ちょっとわざとらしいかな。。
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商店街の入口です。
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イチオシ
ということで、商店街の中はと。こんな具合です。
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はるか先まで提灯の灯が続いています。しかし、さすがにこの時間になると消えている提灯もそれなりにある。
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イベントを見ていたから、それも仕方ない。
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なんとかギリギリで写真に収めることができました。
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さて、もう片付け始める感じ。火事にも気を付けて、最後までちゃんと後始末です。
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では、明日もあるし。ここいらで退散です。
その前に、山口市中心商店街のお茶屋さんがやっているまちなか庵へ。ソフトクリームの窓口が空いていて、長い行列ができていました。 -
ほうじ茶と抹茶の二種類。バイトのような女の子の手つきは危なげでしたが、お味の方はバッチリ。お茶屋さんが手がけるきちんとした味わいです。
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湯田温泉へのバスはもう終わっていて、帰りは歩いてになりました。
これは中央公園。湯田温泉と山口市街の中間あたりなんですが、ここでも家路を急ぐ人たちがちらほら。
周囲を遮るものがないので、そういう意味では夜でも安全な雰囲気です。公道を歩かずにわざわざ公園内を歩く人が少なくなくて、面白いなと思いました。
さて、明日は最終日。徳山を回ります。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ねんきん老人さん 2017/02/27 18:07:08
- 写真に惹かれ、再訪しました。
- たびたびさん、こんばんは。
数日前に拝読した旅行記ですが、ほんわかした雰囲気が忘れられず、今また再読しました。
なによりも、町の皆さんが老いも若きも祭りの準備に、後片付けにと誠実に取り組んでいる様子を至近距離から狙った写真の良さに惹きつけられます。たびたびさんの、人々に対する温かい視線が感じられます。
その一つ、おじさんバンドにも苦笑してしまいました。どこの地域イベントでも「おじさんバンド」は厄介なものだからです。
私の住む町内の祭りでも、おじさんバンドは大はりきりで、延々と演奏していますが、役員としては、「やらせない訳にもいかないし、といって、ステージをいつまでも占領されるのも困るし・・・」と悩むところです。
町民はというと、おじさん達のやる気にはまるで関係なく、ステージの前を素通りしていきます。
たびたびさんの写真にも「おじさんバンド。盛り上がったますね」とコメントがありますが、見ると空席ばかりですね。笑ってしまいますが、たびたびさんの好意的な視点で町のイベントらしい雰囲気が出ています。
数々の提灯は、おっしゃるとおり、中国の提灯のようなけばけばしさはなく、心が洗われる気がします。
写真の美しさには見入りました。
たいへん後味の良い、何度でも読み返したくなる旅行記でした。
今後も楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。
ねんきん老人
- たびたびさん からの返信 2017/02/28 16:56:02
- RE: 写真に惹かれ、再訪しました。
- 丁寧なコメントをいただきまして、ありがとうございます。
日本はどこに行っても祭りがある。地域の力がある証拠だと思います。先般、済州島に行った時にここではお祭りとかないんですかと尋ねたら、通訳の人に怪訝な顔をされてしまいました。韓国はこういうところでも、イマイチの感がした次第です。
たびたび
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- わんぱく大将さん 2017/02/27 03:15:23
- お化け屋敷のような旅館
- たびたびさん
のっけからお化け屋敷のような旅館。庭を見せていただいた旅館とは大違いでしたね。
まあ、寝るだけだし。 その分、提灯祭り楽しまれたようで。 オレンジの灯りってほっとさせてくれますよね。(墓場で見ると、ぞっとするって?)
大将
- たびたびさん からの返信 2017/02/28 16:46:23
- RE: お化け屋敷のような旅館
- お化け屋敷から墓場の火の玉までの連想力。わんぱく大将さん、さすがです。
たびたび
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