夜叉神峠から甲斐駒ヶ岳へ / 早川尾根を歩く

2016/07/30 - 2016/07/31

未踏の稜線を歩きつなぐという消極的な理由で実行した山行。

直前まで夜叉神から攻めるか北沢峠から攻めるか迷いに迷ったが、二日目の天気が良かったので甲斐駒がズドンと見える早川尾根縦走を二日目にするため夜叉神から攻めることにした。

実際歩いてみるとどうしてどうして…。
何度も歩いてる鳳凰三山の稜線で白峰三山が見えなくても、アクセスがいいからまた歩けばいいし。仙塩尾根と匹敵するくらい静かで眺めが素晴らしい稜線だった。
特に早川尾根ノ頭から栗沢山にかけては南アルプス北部の役者が勢ぞろい。
鳥倉 - 荒川中岳縦走に続き、南アルプスの良さを満喫できた山行だった。

エリア 南アルプス市(山梨)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩

8度目の夜叉神峠登山口。
鳳凰山までのピストンばかりだが、今回は甲斐駒狙い。

05:19登山開始。

06:13
夜叉神峠。
農鳥おやじ、あいちゃん、喜多さん揃ってお出迎え。
こりゃ、幸先いいんじゃない？

夜叉神峠 名所・史跡

樹林帯をたんたんと。
杖立峠過ぎてほどなく白峰三山のピーピングスポット。
予報、ガス or 晴れだけど…大丈夫かいな？

火事場跡では白峰三山雲隠れ。
8回このルート歩いて初めての経験…。

(;´゜Д゜)…

南御室小屋目指してちんたら歩きます。

08:51
南御室小屋。
山の大先輩に小屋のスタッフさんご紹介頂いたのでご挨拶してきました。
よく歩くルートなだけに顔見知りの方がいると心強いものです。

30分ほど休憩し、小屋裏の急登へ。
上り端にヤマオダマキ。
不思議な感じの花。

(；-_-) =3 フゥ

10時過ぎに樹林帯突破。
お馴染みの風景。
砂払岳の花崗岩の岩陰ではタカネビランジがお出迎え。
這いつくばって撮影しまくり。
写真は後程。

トップの薬師岳。

あの岩巻けば観音岳への日本庭園のような稜線。

残雪期の鳳凰と違い、登山者で賑やか。
絵になる光景だったもんでつい撮ってしまった。

カラマツと夏の空。

白峰三山見えず。
後ろ振り返って稜線撮る。
これはこれでイイもんかな。

( ゜Д゜)m9 観音岳lock on !

山頂踏んだ写真UPする前に稜線で見かけた花のレビュー。
まずはホソバコゴメグサ。

真打、タカネビランジ。
花崗岩の岩陰にひっそり咲いている控えめなとこがキュート。

どうらや狭い所が好きなようで(笑)。

白い花もあるんだ…。

ゴゼンタチバナ。

夜叉神から8回、中道から1回、都合9度目の登頂。
今さらだけど…。
今回の縦走で二番目に高い頂だもん。

11:34
(σ゜д゜)σ 観音岳GETS!!

鳳凰山 自然・景勝地

観音岳で食事を採り40分ほどして地蔵岳へ。
今回はふじこちゃんも農鳥おやじ、あいちゃん、喜多さんともにお目見えかなわず。
白砂の稜線、また来るよ。

ガスってきた…。
ここぐわんぐわんUP&DOWNしてしんどい。

はい、オベリスク。
先があるんでチラ見してスルー。

13:14
赤抜沢ノ頭で10分ほど休憩。

縦走路に咲いていたヨツバシオガマ。
鶴が首を垂れてるみたい。

赤抜沢ノ頭を過ぎるとこれまでの賑わいが嘘みたいに登山者がいなくなる。

；゜д゜)ゴクリ…高嶺？

斜度45度くらいあるんじゃないの？
ストンと下げて100mほどの上り返し。
ジャブみたいなもんです、この先の縦走路の山々と比べりゃ。
しかもあれ、高嶺の肩だし(笑)。

肩を乗り越え樹林帯を抜けると見えた見えた。

( ゜Д゜)m9 高嶺lock on !

広河原から登ってきたカップルとすれちがいます。
よくもまぁ広河原から上ってくるもんだ…。
私にゃ〜真似できません。

14:06
(σ゜д゜)σ 高嶺GETS!!
手作り感溢れる山頂標識。
ガスってなきゃ眺めよかったろうに。

一服していざ早川尾根小屋。
もう下りだろうとたかをくくってたら案外しんどかった。

途中標識ない二股分岐があり、そこが白鳳峠かと思ったが騙された。
分岐は右に。
下りの途中のゴーロ。
この先また樹林帯に潜る。

15:12
ここが正真正銘の白鳳峠。
峠だもん、アサヨ峰、広河原峠方面またジンワリ上っていく登山道が見える。
地味にキツい。
ここで夜叉神からアサヨ峰踏んで戻ってきたトレランの人が…。
日帰りで夜叉神まで戻るとのこと。
早川尾根小屋、水場が出てると教えてくださりありがとうございました。

15:30
赤薙沢ノ頭を通過。
樹林帯が深淵な感じ。
早く小屋着きたい…。

マタピーク (-。−；)

この先が広河原峠に違いない。

16:15
広河原峠。
もうたそがれてます。5時には小屋に着けそうだな。
ガスで展望がない中、よく歩いたと自分を褒めたい気分。

また上り返し。

(；-_-) =3 フゥ

(；゜д゜)ゴクリ

なんですか、あのピーク？
おそらく翌日越えるアサヨ峰とミヨシノ頭。
よくもまぁこれでもかってぐらいに頂があるもんだ。

やっと喜多さんに会えた。
このアングルだと野暮ったい感じ(笑)。
でも最後の最後でエネルギー充填できた。

16:50
早川尾根小屋。
赤抜沢ノ頭から長く感じた。

(´Д｀υ)

小屋のすぐ近くに水場があって至極便利。

二日目。

05:07
早川尾根小屋発。
ほどなく早川尾根ノ頭に。

キ・喜多さん━━(゜д゜；)))━━!!

滅茶苦茶格好イイ。
小太郎尾根に至る稜線が何とも言えない。

昨日歩いた稜線。

さすがふじこちゃんに次ぐ高峰。
すそ野が広いのなんの…。

そして今縦走初の団十郎。

千両━━━━ヽ(゜∀゜ )ノ━━━━役者!!!!

八ヶ岳連峰。

あさよさんですか？
こんな早く見えるはずないし…。
ミヨシノ頭だね。
またズドンと下げる。

下げてしまった。

(；-_-) =3 フゥ

森林限界を超えると…

そこは藪こぎだった…。

( ゜Д゜)m9 あさよさんlock on !

コルまで下げても左見れば喜多さん…

右には団十郎。
本当に気持ちいいトレイル。
鳥肌が立つくらい感動。
南アルプスってイイと再認識。

あさよさんに取りつく。
眺めが良いもんであっという間に頂まで歩けた。

(σ゜д゜)σ あさよさんGETS!!

(*゜д゜)

ずいぶん歩いたんだなぁ…。
未踏の稜線に踏み跡つけて地蔵岳から甲斐駒、北沢峠を歩きつなげれば…との消極的な理由でチャレンジした縦走だったがこの眺め見てますます南アルプスが好きになった。
白峰三山、鳳凰三山、甲斐駒、仙丈…一通り登った皆さん、ぜひ早川尾根の縦走なさってください。

今縦走一番のドヤ顔(笑)。
標高2,799mのピークなのに滅茶苦茶気持ちいい。
北沢峠からサクッと登るんじゃなく、夜叉神から歩いたから。

(゜Д゜)9m マットケ団十郎

って粋がるのはいいけど仙水峠が見えてないんですけど…。

(；-_-)

また一人役者の登場。
女王様降臨。

今度は栗ちゃん。

08:10
栗沢山。
ラスボスの団十郎とツーショット。

喜多さん、あいちゃん、悪兄ぃ、兜将軍、聖ちゃんも見えてんのかな？

陰湿な仙水峠登場。
あんたのおかげで標高差700mの上り返ししなきゃならない。
あれ登るんだなぁぁぁぁぁ。

あっという間に標高下げる。
ついさっきいた栗ちゃん見上げるようになってしまった。

端正な団十郎から大魔神の団十郎に…。
でも格好イイ。
紅葉の時にこの絵を見てみたい。

09:08
仙水峠。
登山者がわらわらと現れ始めます。
さ、チャレンジ標高差700。
月初の荒川中岳が標高差600。

樹林帯はそこそこ歩けたが森林限界超えると夏の太陽が容赦なく照り付け、みるみる失速。
喉が渇くのなんの。

もう息も絶え絶え。

悶絶しながらやっと拓けてきた。

10:34
小松の親分さん。
それにしてもこの表情。
団十郎に圧倒され、半泣き状態です。
今の私にゃ〜団十郎が黒戸尾根の時よりずっと厳つい顔に見える。

( ´,_ゝ｀)プッ

黒戸から見る団十郎より数段男前。

タカネツメクサが応援してくれます。

気持ちいいなぁ。

でも白砂がいまの私には蟻地獄のように思える。
なかなか脚が進まないのなんの。

12:04
黒戸からは4回登っているけど北沢峠側から初登頂。
尾白川から芦安まで歩きつなぐことができた瞬間です。

甲斐駒ヶ岳 自然・景勝地

やっと登り切った…脱力した表情で我ながら失笑。
本っ当にキツかった。
食事もゼリー喉に流し込んでお終い。

もうこっからは義務感で北沢峠目指すだけ。
小松の親分さんの登り返し…。

(;´д｀)トホホ…

さよなら団十郎。
やっぱり強かったよ、あんたは…。

双児山の登り返し。

(；-_-) =3 フゥ

樹林帯潜ってようやく体力回復。

15:06
北沢峠。THE END。
芦安＆尾白川〜北沢峠〜三峰岳〜奈良田がようやくつながった。
未踏の三峰岳から塩見岳を歩きつなげば沼平まで、南アルプス一気通貫！