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東京が酷暑の日、日光へ出掛けてきました。日光金谷ホテルへ行くのは、初めてでしたが、その歴史を見ると、箱根富士屋ホテルの花御殿を設計したのは、金谷ホテル別館を建てた金谷眞一氏の弟、正造氏とのこと。道理で、その外観が似ているなと思いました。ネットで見る限りでは、別館の内装は「花御殿」と比べると、あっさりしている感じを受けました。<br />日光金谷ホテルの歴史は、明治6年(1873)に始まります。以前、金谷善一郎が自宅を宿として提供したヘボン博士の勧めで、自宅を改造し、外国人向けの民宿「金谷カッテージイン」を開業しました。現存する日本最古のリゾートクラシックホテルです。<br />今回は、竜宮ヘ行けなかったので、次回に。

日光散策・日光金谷ホテル

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2016/07/29 - 2016/07/29

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belledune

belleduneさん

東京が酷暑の日、日光へ出掛けてきました。日光金谷ホテルへ行くのは、初めてでしたが、その歴史を見ると、箱根富士屋ホテルの花御殿を設計したのは、金谷ホテル別館を建てた金谷眞一氏の弟、正造氏とのこと。道理で、その外観が似ているなと思いました。ネットで見る限りでは、別館の内装は「花御殿」と比べると、あっさりしている感じを受けました。
日光金谷ホテルの歴史は、明治6年(1873)に始まります。以前、金谷善一郎が自宅を宿として提供したヘボン博士の勧めで、自宅を改造し、外国人向けの民宿「金谷カッテージイン」を開業しました。現存する日本最古のリゾートクラシックホテルです。
今回は、竜宮ヘ行けなかったので、次回に。

旅行の満足度
4.0

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  • その後、明治26年(1893)、建設途中で放置されていた三角ホテル(みかど)を買収して、「金谷ホテル」として開業したそうです。2階建てで、30室。

    その後、明治26年(1893)、建設途中で放置されていた三角ホテル(みかど)を買収して、「金谷ホテル」として開業したそうです。2階建てで、30室。

  • 門を入って、正面が本館、その右手奥に新館が続きます。新館は明治37年(1904)に建設されています。ボールルーム、客室を増設。

    門を入って、正面が本館、その右手奥に新館が続きます。新館は明治37年(1904)に建設されています。ボールルーム、客室を増設。

  • 昭和10年(1935)、地下を掘り下げて、3階建てとなりました。写真に見えている現在の2階ダイニングルームが当初の1階ロビーでした。

    昭和10年(1935)、地下を掘り下げて、3階建てとなりました。写真に見えている現在の2階ダイニングルームが当初の1階ロビーでした。

  • この回転ドアも当初のもの。明治40年(1907)電話が引かれ、栃木1番です。その翌年、独・シーメンス社の自家用発電所を設置します。(昭和41年に廃止)<br />大正3年(1923)一部の客室で、給湯、スチーム暖房が開始されました。この年にスケートリンクも完成しています。大正12年になって、全館の暖房設備が完成します。

    この回転ドアも当初のもの。明治40年(1907)電話が引かれ、栃木1番です。その翌年、独・シーメンス社の自家用発電所を設置します。(昭和41年に廃止)
    大正3年(1923)一部の客室で、給湯、スチーム暖房が開始されました。この年にスケートリンクも完成しています。大正12年になって、全館の暖房設備が完成します。

  • 戦後の昭和20年(1945)から昭和27年(1952)までGHQに接収されています。<br />門を入って、右手にあるのが、昭和11年(1936)に建設された別館です。ここは久米権九郎の設計です。木造一部RC造3階建て。和風の外観ですが、2X4の洋風構造になっています。久米権九郎は、この他に三井大磯別邸(城山荘)、万平ホテル、大倉和親住宅等を設計しています。

    戦後の昭和20年(1945)から昭和27年(1952)までGHQに接収されています。
    門を入って、右手にあるのが、昭和11年(1936)に建設された別館です。ここは久米権九郎の設計です。木造一部RC造3階建て。和風の外観ですが、2X4の洋風構造になっています。久米権九郎は、この他に三井大磯別邸(城山荘)、万平ホテル、大倉和親住宅等を設計しています。

  • 唐破風玄関が目を引きます。ここは、宿泊者以外入れません。

    唐破風玄関が目を引きます。ここは、宿泊者以外入れません。

  •  玄関だけ撮らせて頂きました。

     玄関だけ撮らせて頂きました。

  • 別館の裏手に来ました。木造3階建ての壁構造で、水回りはRC造。2006年1月から4月まで休業して、耐震改修及び内外装改修工事を行いました。「木ずり壁」を構造用合板耐震壁に換えて、当初と同じになるよう、木を使った耐震補強を行ったそうです。

    別館の裏手に来ました。木造3階建ての壁構造で、水回りはRC造。2006年1月から4月まで休業して、耐震改修及び内外装改修工事を行いました。「木ずり壁」を構造用合板耐震壁に換えて、当初と同じになるよう、木を使った耐震補強を行ったそうです。

  • この下を下りて行くと、大谷川が流れていて、散策路になっています。

    この下を下りて行くと、大谷川が流れていて、散策路になっています。

  • 所々に咲いているヤマユリが綺麗でした。

    所々に咲いているヤマユリが綺麗でした。

  • その右手が本館の裏手になります。木造3階建ての軸組構造。

    その右手が本館の裏手になります。木造3階建ての軸組構造。

  • ここも、2006年の耐震改修工事で、鉄骨フレームを建物内に挿入し、既存の柱の脇に鉄骨を沿わせて、内部の変更を最小限に留めたそうです。また、以前に取り付けられた既存外部の外部鉄骨階段を建物内部に取り込んで、補強フレームと階段室フレームの機能を兼ねたものとなっています。改修前のこの外観には、階段が見られました。<br />本館にエレベーターを新設し、浴室を新しく設置したり、スイートルームが改築設計されています。

    ここも、2006年の耐震改修工事で、鉄骨フレームを建物内に挿入し、既存の柱の脇に鉄骨を沿わせて、内部の変更を最小限に留めたそうです。また、以前に取り付けられた既存外部の外部鉄骨階段を建物内部に取り込んで、補強フレームと階段室フレームの機能を兼ねたものとなっています。改修前のこの外観には、階段が見られました。
    本館にエレベーターを新設し、浴室を新しく設置したり、スイートルームが改築設計されています。

  • 木の陰になっていますが、奥に見えるのが、明治34年に建てられた新館です。木造2階建て軸組構造。1階にバンケットルーム、2階に10室の客室がありました。

    木の陰になっていますが、奥に見えるのが、明治34年に建てられた新館です。木造2階建て軸組構造。1階にバンケットルーム、2階に10室の客室がありました。

  • この耐震改修工事は、既存のバットレス(控え壁、補強の支え壁)を変えないで、その数を増やすことで耐震補強としたそうですが、結果的にそれほど大きな違いのない外観が保てることができています。

    この耐震改修工事は、既存のバットレス(控え壁、補強の支え壁)を変えないで、その数を増やすことで耐震補強としたそうですが、結果的にそれほど大きな違いのない外観が保てることができています。

  • 本館2階へ上がって、内部を見てみます。

    本館2階へ上がって、内部を見てみます。

  • 7月末、緑が美しいです。

    7月末、緑が美しいです。

  • 2階への階段にあった「想像の象」

    2階への階段にあった「想像の象」

  • 階段を上がると現在のダイニングルームです。

    階段を上がると現在のダイニングルームです。

  • ダイニングルーム横にある休憩室。

    ダイニングルーム横にある休憩室。

  • ダイニングルームで、昼食を頂きました。

    ダイニングルームで、昼食を頂きました。

  • 他のお客様がいらしたので、柱上部だけ撮らせて頂きました。当初の1階ロビーだけあって、柱の柱頭彫刻が面白いですね。

    他のお客様がいらしたので、柱上部だけ撮らせて頂きました。当初の1階ロビーだけあって、柱の柱頭彫刻が面白いですね。

  • 階段を上がって直ぐのところにある「当初のダイニングルーム」です。現在は、小食堂として使用されています。

    階段を上がって直ぐのところにある「当初のダイニングルーム」です。現在は、小食堂として使用されています。

  • こじんまりとしていますが、花鳥風月が描かれた格天井や柱頭彫刻、壁面に飾られた十二支の彫刻など素晴らしいお部屋でした。

    こじんまりとしていますが、花鳥風月が描かれた格天井や柱頭彫刻、壁面に飾られた十二支の彫刻など素晴らしいお部屋でした。

  • 見やすいように反対にしてあります。

    見やすいように反対にしてあります。

  • 2階の廊下を進んで、新館のバンケットルームへ。

    2階の廊下を進んで、新館のバンケットルームへ。

  • 廊下の両側に、当ホテルの歴史が写真にして飾ってあります。

    廊下の両側に、当ホテルの歴史が写真にして飾ってあります。

  • 当ホテルの創始者・金谷善一郎氏です。

    当ホテルの創始者・金谷善一郎氏です。

  • 新館にやってきました。2階の客室への階段ホールです。

    新館にやってきました。2階の客室への階段ホールです。

  • 新館1階のバンケットルームは、2階の床を屋根トラスから鋼材で吊るという独特の「吊り天井」構造になっています。

    新館1階のバンケットルームは、2階の床を屋根トラスから鋼材で吊るという独特の「吊り天井」構造になっています。

  • スパン14mの大広間は、色んな宴会や会議等に使われていたのでしょうね。

    スパン14mの大広間は、色んな宴会や会議等に使われていたのでしょうね。

  • 本館1階の回転ドア付近。当初は地下部分なので、大谷石が使われています。

    本館1階の回転ドア付近。当初は地下部分なので、大谷石が使われています。

  • 回転ドアを入ると、フロントがあり、その上部は吹き抜けとなっていて、2階のダイニングルーム入口辺りが見えています。

    回転ドアを入ると、フロントがあり、その上部は吹き抜けとなっていて、2階のダイニングルーム入口辺りが見えています。

  • 1階を少し歩いてみると、眠り猫の彫刻が飾ってありました。

    1階を少し歩いてみると、眠り猫の彫刻が飾ってありました。

  • 1階のロビーに座ると、緑の景色が心を和ませてくれます。

    1階のロビーに座ると、緑の景色が心を和ませてくれます。

  • 東京からだと日光より箱根の方が少し近いのですが、どちらも良いですね。一度別館に泊まって、ゆっくり散策してみたいです。

    東京からだと日光より箱根の方が少し近いのですが、どちらも良いですね。一度別館に泊まって、ゆっくり散策してみたいです。

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