千里NT が生まれ、1970年の万博が開催された記憶を留める　”吹田市立博物館”

2012/11/25 - 2012/11/25

大阪府吹田市岸部北4丁目１０−１　　

阪急千里線「南千里駅」からＪＲ吹田行きバス２，３系統「佐井寺北」下車徒歩８分のところに在ります。

その他アクセスはいろいろありますが当日はカーナビを頼りにマイカ-で行きました。

詳しくは　０６−６３３８−５５００

　　　　　http://ｗｗｗ.suita.ed.jp/hak/

エリア 吹田・万博公園(大阪)

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

南千里駅方面からバス道を東の方に走ります。

ビル群の向うです。

吹田の昔からある住宅地・佐井寺というところに着きました。

名神高速道路の下を潜ります。
（壁面には子供が描いた絵がペイントされています）

暫く進むと駐車場があります。

少し暗い印象を受けますがどっしりと構えた建物が見えてきます。

入り口を入りますと馬具を精密に復元し馬に装着した古代の飾り馬がお出迎え。

観覧料は一般　２００円、高大学生１００円、小中学生５０円

大規模開発で千里ＮＴが開発されて５０年、高度経済成長の波に乗って発展してきた歴史を振り返る市民手作りのイべェント展があると聞き出かけてきたのです。

幾度かの抽選を経て 遂に千里ニュータウン豊中地区に９８坪の土地をゲットした日の感動は今も鮮やかです。
住宅金融公庫と大和銀行ローンを目いっぱい借り、必死で返済に励みました。

ＮＴ（ＮＥＷ　ＴＯＷＮ）は右の大半が吹田地区、左が豊中地区で左に赤く表示されているのは「千里中央地区」です、

右側に阪急千里線が通り開発に伴って南千里、次いで北千里と延伸されました。
左側を千里中央駅を終点として御堂筋線が南北に走っています。

ささやかな区画ですが夢が一杯でした

公営の団地にはモダンな間取りが採用され。。

結婚して真新しい団地に所帯を持つことがステイタスシンボルでもありました。

戦前の台所とは違って給湯器を備えコンパクトなステンレスの一体型調理台が大流行しました。

公衆浴場も在りましたがとにかくＭＹ bathとして、府営団地ではベランダに簡易浴槽を置いて入っていた時代です。

５０年たった今は建材や住宅機器が進歩して住空間も様変わりしていますが、一歩ずつ頑張っただけ夢が実現するという実感がありました。

朝ドラ「トト姉ちゃん」で戦後の貧しさから抜け出す苦労。つつましい日々の暮らしが残された生活用具から甦ってきます。

とと姉ちゃんの雑誌「暮らしの手帳」を大いに参考にしました。

三種の神器として憧れたミキサーなどの電化製品や。。

明るさを届けてくれた歌とアイドル達。。

スクリーンで見る吉永小百合は大衆の希望の星でした。

そうそうこんな遊びも流行っていましたね。

大阪出身の手塚治虫著「鉄腕アトム」はウルトラ漫画でした。

大阪の副都心として発展が期待される、新大阪や伊丹空港が近く京都・神戸へのアクセスが便利、四季折々箕面の山々が眺められる、万博が誘致されて魅力が増す、などなどこの地に来たかった理由は山ほどありました。

現在、モノレールが周辺都市に延伸され、万博跡地にはサッカー場をはじめ遊園地を併設したビッグモールが誘致されてますます活気を呈しています。

アジアで最初に開催された万博が日本中を元気付けただけでなく ここ千里丘陵の開発に大きく影響しました。

角栄氏の功罪は別として当時の日本は兎に角元気が在りました。

行ったことも見たことも無い外国のパヴィリオンには長蛇の列ができました。

街が成熟し四季折々の景色が楽しめるようになってきました。

ここで生まれた子供たちがＮＴを故郷として成長するように色んな行事が創生されました。

丘陵が竹林であったことを偲ばせる風景が所々に残されています。

小道を散策すればフィトンチットの効果を実感します。

時には「竹灯り」イベントも楽しめます。

千里中央公園は桜の季節など家族連れで賑わい子どもたちの歓声で沸き帰ります。

緑と水とが醸し出す静かな時を過ごす一時です

各学校ごと壁面いっぱいににデザインされたタイル画をみてまわるのも楽しいですよ。

それに伴う課題も浮上してきており、これからを見つめの直そうと近隣の大学とコラボして市民フォーラムはじめ、地域住民の手になる再生の活動が着実に実行されています。
２０１２.１２．１９付け日経の記事にも取り上げられました。
江戸時代に新田開発し暮らしてきた地権者との軋轢を乗り越え新住民がお互いに補完しあってハーもナイズされていると記されています。

ＮＴの氏神様として尊崇を集める「上新田天神社」
初詣には２万人もの参拝客でごった返します。

「トンド祭り」も盛んです。

地下に降りると古代からの千里丘陵のなりたちが判り易く展示されています。

[古志部焼」古窯など非常に興味深く見学しました。

軒丸瓦

軒平瓦

鬼瓦

窯跡は７世紀中頃には枚方、播磨丘陵の窯業に押されて衰退したそうです。

見学を終えて外の空気を吸います。

爽やかな秋の雲

遥かにＮＴが見えます。

木々の葉も色褪せてきました。

安らぎのひと時...

紅葉が残っていました。

千里万博記念公園ホテルにやってみました。

早くもクリスマスムード

ロビーのカフェで一服しました。

ＮＴのガス供給を一手に引き受けている大きなタンク。

中央環状線からもモノレールからもよく見えます。
阪急千里線沿いに設置されています。

これを見ると「ああ帰ってきたんだ」と安堵します。