いの町・土佐町旅行記(ブログ) 一覧に戻る
高知県一、高知県最大の滝として公認されているのは、大川村の小金滝で、落差約100m、四段になって落下している。非公認の滝では馬路村魚梁瀬に、西日本一の滝・奈良県の中ノ滝(落差約245m)に匹敵する西又東滝(仮称)があるが、特異な条件時のみ出現するため、私以外目撃した者はいない。<br /><br />小金滝は井野川山(1341.9m)の南方中腹の断崖に懸かる三つの滝の内、最も東の滝で水量は一番多い。尚、現地解説板ではこれらの滝が三滝山(1110.6m)に懸かっている旨、解説されているが、それは読図の専門知識がない者が書いたこと。因みにその二座共短時間で登頂可。<br /><br />この滝の登山道は近年、整備されておらず、コースも分かり辛いため、私は三回目にしてやっと探訪できた。一回目は滝に行くまでの間、奥吉野渓谷に寄り、二回目は銚子滝に寄ったが、これらを一回の旅行記として記す。<br /><br /><br />[車でのアプローチ]<br />愛媛・徳島・香川方面から向かう場合は、愛媛県西条市の松山自動車道・伊予小松インターか伊予西条インターを降り、国道11号から国道194号に入り、南下します。高知方面からの場合は、いの町の国道194号を北上。<br /><br />西条市から南下する場合、寒風山トンネルを抜けて5〜6キロほど行った所のいの町の本川トンネル手前で標識を見て、県道17号に左折。高知方面からの場合は、本川トンネルを抜けた所を右折することになる。<br /><br />高薮橋で一旦大川村に入り、すぐ先の下切橋で再びいの町になるが、下切橋周辺は「奥吉野渓谷」という景勝地で、甌穴群や無名の滝が懸かっている。<br /><br />大川村の「友木」バス停か「相の谷」バス停付近だったと思うが、村道小北川線分岐に銚子滝への道路標識があったと思う(当時)。<br />大平橋西袂が滝の入口だが、コースの梯子が朽ちているため、既に滝の道標は撤去されていた。<br /><br />銚子滝は滝口が銚子に似ているため、名付けられているが、轟音を轟かせて豪快に落下している。滝の落差は文献やネットによってまちまちで、25〜60mと幅があるが、見た目では50mはありそう。<br />県道に引き返すと、東進を再開。<br /><br />しばらく進むと右手に小金滝の看板が出ているから分かる。ただし、県道を挟んだ看板向かいの滝を小金滝と勘違いする者が少なくない。その滝の落差は5m程度しかないが、小金滝を遠望するには、看板ではなく、滝の解説板がある南の広場端まで下がらないといけない。<br /><br />[コースガイド]<br />登山口はトイレの横の手摺がついている歩道。道は途中で左に折れるが、そのT字路の箇所は下草が茂っているため、分岐には見えない。左手奥の灌木の枝に垂れている、道標代わりのピンクのマーキング・テープが頼り。<br /><br />読図ができる方は地形図「土佐小松」を見て戴きたい。T字路を左折して少し進むと、標高430mにある建物マークの北に出る。その建物は造林小屋で、今は崩れて屋根の残骸が残るのみ。しかし役場(村長)は、この小屋の近くをコースは通らない、という誤った説明をしていた。<br /><br />コースは小屋の水槽か便槽跡かの横をかすめて北上し、支尾根を乗り越えると一旦下り、小金滝へと続く沢の手前の三差路に出る。しかしここもヤブで、往路に於いては三差路には見えない。正しいコースは北東方向の急傾斜の植林の方。<br />この分岐が分からなければ、私のように沢沿いを這い上るほかない。<br /><br />沢沿いを上った場合、ほどなく滝の音が聞こえてくるが、それは小金滝最下段で落差10m少々の滝。その滝を左手にやり過ごすと眼前に岩盤が現れるので、それに沿って登っていくと正規コースに出られる。<br />コースは二段目の滝壺に出ている。三段目の滝は、滝というよりも渓流に近い流れ。<br /><br />小金滝の探訪コース図は<br />http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=eba2421c643e6bc85e971933fe51de08

高知県一の滝・小金滝と周辺の滝

15いいね!

2011/07/31 - 2011/07/31

92位(同エリア155件中)

0

22

マローズ

マローズさん

高知県一、高知県最大の滝として公認されているのは、大川村の小金滝で、落差約100m、四段になって落下している。非公認の滝では馬路村魚梁瀬に、西日本一の滝・奈良県の中ノ滝(落差約245m)に匹敵する西又東滝(仮称)があるが、特異な条件時のみ出現するため、私以外目撃した者はいない。

小金滝は井野川山(1341.9m)の南方中腹の断崖に懸かる三つの滝の内、最も東の滝で水量は一番多い。尚、現地解説板ではこれらの滝が三滝山(1110.6m)に懸かっている旨、解説されているが、それは読図の専門知識がない者が書いたこと。因みにその二座共短時間で登頂可。

この滝の登山道は近年、整備されておらず、コースも分かり辛いため、私は三回目にしてやっと探訪できた。一回目は滝に行くまでの間、奥吉野渓谷に寄り、二回目は銚子滝に寄ったが、これらを一回の旅行記として記す。


[車でのアプローチ]
愛媛・徳島・香川方面から向かう場合は、愛媛県西条市の松山自動車道・伊予小松インターか伊予西条インターを降り、国道11号から国道194号に入り、南下します。高知方面からの場合は、いの町の国道194号を北上。

西条市から南下する場合、寒風山トンネルを抜けて5〜6キロほど行った所のいの町の本川トンネル手前で標識を見て、県道17号に左折。高知方面からの場合は、本川トンネルを抜けた所を右折することになる。

高薮橋で一旦大川村に入り、すぐ先の下切橋で再びいの町になるが、下切橋周辺は「奥吉野渓谷」という景勝地で、甌穴群や無名の滝が懸かっている。

大川村の「友木」バス停か「相の谷」バス停付近だったと思うが、村道小北川線分岐に銚子滝への道路標識があったと思う(当時)。
大平橋西袂が滝の入口だが、コースの梯子が朽ちているため、既に滝の道標は撤去されていた。

銚子滝は滝口が銚子に似ているため、名付けられているが、轟音を轟かせて豪快に落下している。滝の落差は文献やネットによってまちまちで、25〜60mと幅があるが、見た目では50mはありそう。
県道に引き返すと、東進を再開。

しばらく進むと右手に小金滝の看板が出ているから分かる。ただし、県道を挟んだ看板向かいの滝を小金滝と勘違いする者が少なくない。その滝の落差は5m程度しかないが、小金滝を遠望するには、看板ではなく、滝の解説板がある南の広場端まで下がらないといけない。

[コースガイド]
登山口はトイレの横の手摺がついている歩道。道は途中で左に折れるが、そのT字路の箇所は下草が茂っているため、分岐には見えない。左手奥の灌木の枝に垂れている、道標代わりのピンクのマーキング・テープが頼り。

読図ができる方は地形図「土佐小松」を見て戴きたい。T字路を左折して少し進むと、標高430mにある建物マークの北に出る。その建物は造林小屋で、今は崩れて屋根の残骸が残るのみ。しかし役場(村長)は、この小屋の近くをコースは通らない、という誤った説明をしていた。

コースは小屋の水槽か便槽跡かの横をかすめて北上し、支尾根を乗り越えると一旦下り、小金滝へと続く沢の手前の三差路に出る。しかしここもヤブで、往路に於いては三差路には見えない。正しいコースは北東方向の急傾斜の植林の方。
この分岐が分からなければ、私のように沢沿いを這い上るほかない。

沢沿いを上った場合、ほどなく滝の音が聞こえてくるが、それは小金滝最下段で落差10m少々の滝。その滝を左手にやり過ごすと眼前に岩盤が現れるので、それに沿って登っていくと正規コースに出られる。
コースは二段目の滝壺に出ている。三段目の滝は、滝というよりも渓流に近い流れ。

小金滝の探訪コース図は
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=eba2421c643e6bc85e971933fe51de08

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
3.5
交通手段
自家用車

PR

  • 奥吉野渓谷

    奥吉野渓谷

  • 奥吉野渓谷に落ちる滝

    奥吉野渓谷に落ちる滝

  • 別の滝と甌穴

    別の滝と甌穴

  • 大平橋下の流れ

    大平橋下の流れ

  • 朽ちて渡れない梯子

    朽ちて渡れない梯子

  • 豪快な銚子滝

    豪快な銚子滝

    銚子滝 自然・景勝地

  • 銚子滝上部をズームで

    銚子滝上部をズームで

  • 銚子滝下部と滝壺

    銚子滝下部と滝壺

  • 銚子滝の下流

    銚子滝の下流

  • 小金滝駐車場から小金滝を遠望

    小金滝駐車場から小金滝を遠望

  • 小金滝駐車場から小金滝をズームで

    小金滝駐車場から小金滝をズームで

  • 水量の少ない大滝(落差70m)

    水量の少ない大滝(落差70m)

  • 小金滝駐車場向かいにある小さな滝

    小金滝駐車場向かいにある小さな滝

  • この岩を過ぎて2分ほど行くと、T字路が現れるので、そこを左折する。

    この岩を過ぎて2分ほど行くと、T字路が現れるので、そこを左折する。

  • 小金滝の四段目の滝

    小金滝の四段目の滝

  • 四段目の滝上部にある岩盤沿いを登っていく(道はない)。

    四段目の滝上部にある岩盤沿いを登っていく(道はない)。

  • 小金滝に到着

    小金滝に到着

    小金滝 自然・景勝地

  • 小金滝の一段目の滝

    小金滝の一段目の滝

  • 小金滝最上部

    小金滝最上部

  • 小金滝二段目の滝

    小金滝二段目の滝

  • 小金滝三段目の滝

    小金滝三段目の滝

  • 小金滝の浅く狭い滝壺

    小金滝の浅く狭い滝壺

この旅行記のタグ

15いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP