2016/07/12 - 2016/07/12
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j-ryuさん
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☆前週の茨城県北部(常陸太田市)の奥久慈滝めぐりに引き続き
翌週は『みちのく最南端・福島県側の奥久慈滝めぐり』をしてきました。
久慈という地域は岩手県にもあり、単に『奥久慈』と言うと
“あまちゃん”で断然知名度が上がった岩手県の久慈と思われそうなので
奥久慈の前に“みちのく最南端”(=福島県最南端)の前書きをしました。
福島県には行政上の久慈と言う郡や市町村はありませんが、
福島県と茨城県の八溝山を源流とし、茨城県日立市で太平洋に注ぐ久慈川流域の茨城県久慈郡大子町や福島県矢祭町周辺を奥久慈と呼んでいます。
冨士山が山梨と静岡にまたがっているのと同じようなものですね。
さすがに1日で奥久慈全域の滝めぐりをするのは困難なので
2週に分けて巡ってきました。
袋田の滝以外は知名度のない滝ばかりなので、
のんびりゆっくり涼を楽しむのに最適です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆奥久慈・滝めぐり Map
観光Mapは福島県の公式観光案内『福島の旅』に加筆。
http://www.tif.ne.jp/
奥久慈と言っても福島県と茨城県民以外はあまり知らないでしょうから
おおよその場所をご確認ください。 -
☆奥久慈滝めぐり ルートMap
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3 -
☆福島県矢祭町 吉野平の不動滝 ルートマップ①。
※地理院地図に加筆
http://maps.gsi.go.jp/?z=16#16/35.362222/138.731389
国道118号線からはJR水郡線の磐城石井駅の少し北側の県道196号線『石井・大子線)に入り、久慈川を渡って植田地区を通り抜け、大子、茗荷、真名畑方面に進みます。
真名畑トンネルを通り抜け道なりに県道196号線を進むと、左手に『診療化成(株)』をやり過ごし、右カーブしながら1kmほど進んだ地点が吉野平地区です。 -
※☆福島県矢祭町 吉野平の不動滝 ルートマップ②。
Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.9025722,140.3912346,4593m/data=!3m1!1e3
地図右端の赤い屋根が『診療化成(株)』 -
※☆福島県矢祭町 吉野平の不動滝 ルートマップ拡大版③。
Google Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.9025722,140.3912346,4593m/data=!3m1!1e3
『診療化成(株)』から1kmほど進むと県道196号線が大きく右カーブします。その右カーブ地点に旧道跡があり、そこが吉野平の不動滝への駐車ポイントです。
現在、駐車ポインには滝へ到る案内板などはありません。
旧道跡左手に農家2軒と畑&竹林があるので、棕櫚(シュロ)と竹林の間を畑方面に降りると、倒壊した物置があるのでその手前を竹林へと右折します。
道は踏み跡程度ですが、竹林に入ると滝の音が聞こえてくるので、踏み跡を辿り川に下れば『吉野平の不動滝』です。 -
☆吉野平の不動滝
吉野平の不動滝は福島県と茨城県の県境の八溝山(標高1,021.8m)を源流とする茗荷川にあり、U字型に大きくえぐれた岩盤と丸い泉のような滝壺が特徴的で滝の落差は4mほどの小さい滝ですが、神秘的な佇まいの美滝です。 -
☆吉野平の不動滝
滝が見えるとつい足早に川原に降りたくなりますが
今回は滝を見下ろす斜面からも撮影してみました。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
昨年の今頃は川原に倒木がありましたが
今回はきちんと片付けられていました。
集落の人が整備しているのかな?
以前は滝の降り口に小さな看板があったようですが今はありません。
規模はともかく珍滝として滝マニアにはけっこう人気があるので、
矢祭町としてぜひ看板を設置して欲しいものです。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
洞窟のような滝壺上の空間には藤などの蔓植物が垂れ下がり
まるでロストワールドやアバターの世界です。 -
☆吉野平の不動滝
“吉野平の不動滝”の特徴はなんと言っても
まるで滝が楕円形の穴から洞窟に流れ落ちるかのような形状です。
楕円状の岩盤は完全な穴ではなく上部が極端に狭まったU字型なので、見る角度やカメラの構図によって大きな楕円形の穴に見えるんです。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
撮影は早朝6時半頃。
一日中薄暗い滝壺周辺ですが、早朝や夕方は穴から見える緑や白い滝と漆黒の岩壁のコントラストがつくのでより神秘的な印象がします。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
小さな滝の割には滝壺は大きめ、
小岩に根付いたナルコスゲが涼しげです。 -
☆吉野平の不動滝
楕円状の岩盤から流れ落ちる世にも珍しい滝ですが、残念なのはU字型の岩盤が極端に狭まってる最上部には水道管のような太いパイプが架かっていて、せっかくの秘境ムードが台無しなことです。
この滝の上流にはいくつか集落があるので生活の為には仕方ない面があり、
配管敷設当時は美的配慮より簡便な工事が最優先だったのでしょう。
配管はどうしょうもないものだと割り切り、
構図や角度など工夫して秘境の滝らしく撮るのが腕の見せ所かも(^^ゞ。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
滝壺左岸側から穴は半月状に見えます。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
滝壺から下流もしばらくU字型の峡谷になっていて周囲とは別世界の秘境感があります。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝 下流・茗荷川
長い階段状の流れの下流は鏡のように静かな淵。
やがて茗荷川は久慈川に合流し茨城県で太平洋に注ぎます。 -
☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
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☆吉野平の不動滝
最後に、あまり見られたくない『吉野平の不動滝』の本当の姿(^_^;)。
カメラをずずっと引くと滝の上に何本かの配管が通っているのが分かります。
『吉野平の不動滝』はとても魅力的な滝ですが、
写真的にあくまで“魅力的”な部分だけを切り取っているのが真実なので
もし見てみたい方はそれを十分お含みおきの上お越し下さい。 -
☆奥久慈滝めぐり ルートMap
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3
矢祭町の吉野平の不動滝を堪能したあとは同じ矢祭町の秘境『滝川渓谷』を訪れました。
『吉野平の不動滝』も『滝川渓谷』も同じ町内、同じ久慈川水系ですが、
東西に離れているので車で20分くらいかかります。
『吉野平の不動滝』からは滝川渓流へは国道118号を茨城方面に南下し、矢祭町内で国道349号に入り常陸太田方面に向かいます。
矢祭ニュータウン入り口、下関河内(しもぜきこうど)集落を通りすぎ山間の道になると国道沿いに滝川渓谷への案内板があるので脇道を左折し間もなく第一駐車場(無料)があります。 -
☆滝川渓谷の拡大Map
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3
(注)滝の場所はおおよその目安です。
滝川渓谷は上流に第二駐車場もあり、遊歩道を下ることもできますが、
一般的には第一駐車場のある下流側から上流へと登りながら見学します。
第一駐車場に無料のトイレや売店(繁忙期)、第二駐車場に無料トイレ、手打ちソバの『滝川の里』があります。
遊歩道は頂上まで約3km(標高差297m)をゆっくり散策して往復2時間かかりますが、途中にトイレや売店はありません。
基本的に帰りは同じ遊歩道を降りてきますが、もう歩けないと言う人は頂上の『滝川の里』でタクシーを頼むこともできます(^_^);。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
それでは第一駐車場そばの遊歩道入り口から渓谷に入りましょう。
鬱蒼とした杉木立を進み一つ目の橋を渡るとさっそく美しい渓谷が展開してきます。
この辺りの標高は約280mくらい、渓谷終点で570mほど
最初に見えてくる滝が“おぼろ滝”です。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
“おぼろ滝”を間近に見る遊歩道は滝の左岸(見た目の右側)にあり
ほとんどのカメラマンは滝の左岸、遊歩道側から撮影しますが、
左岸からは残念ながら“おぼろ滝”しか見えません。
しかし渡渉し右岸からだと“おぼろ滝”の上流にある“大岩の滝”も見えるので
胴長着用ならぜひ渡渉し右岸から撮影してみてください。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝 2015/6/21
今年は7/12の訪問時は梅雨の最中にも関わらず福島県や茨城県は空梅雨気味。
滝川渓谷は水源の標高が900m程度なので雨が少ないと水量にすぐ影響します。
この写真は昨年の梅雨時期のもの。
今年とかなり水量が違います。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
滝川渓谷と言ってもおそら全国的にはほとんど知られていないし、4travelの位置情報にもありません。
でも大小48もの滝が連なる素晴らしい渓谷美が口コミで広がり、人気急上昇中の隠れ名所です。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
滝川渓谷のキャッチコピーは東北最南端の秘境ですが・・・・。
たしかに山奥ではありますが、一般的に秘境と言うと、その先に道は無いとか、人は住んでいないとかのイメージかと思いますが最上流には集落もあるし、、すぐ山隣りは茨城県常陸太田市(旧里美村)なので、秘境と言われると常陸太田市の人は少し迷惑かも知れませんね(笑)。
でも旧・里美村も茨城県では秘境とも言われているのでお相子かも(^_^;)。 -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
48滝は枕詞のようなものですが、数え切れないほど多く滝があるのは確かで、細かく数えれば100を超すのではないかと思えるほどです。
東日本大震災前、紅葉時は環境整備金が取られましたが、今のところ通年無料で見学できます。
茨城県大子町の袋田の滝を訪れる機会がありましたら、近くなので是非合わせて観光してみてはいかがでしょうか -
☆滝川渓谷 おぼろ滝
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☆滝川渓谷 おぼろ滝 2015/6/21
昨年とは手前の滝の水量が極端に差があるのが分かります。 -
☆滝川渓谷 大岩の滝
“おぼろ滝”を後にし、やや急な階段状の遊歩道を登ると遊歩道が2つに分かれます。
左手に進むと“大岩の滝”の観瀑地点です。
右に進むと“大岩の滝”をスルーしてしまうので、右手がお薦めです。 -
☆滝川渓谷 大岩の滝
“大岩の滝”は3段になって流れ落ちる段瀑です。
3段合わせて落差は30mくらいありそうです。
優美な滝が多い滝川渓谷の中では豪快な滝だと思います。 -
☆滝川渓谷 大岩の滝
“大岩の滝”の主滝は段瀑ですが、主滝の右手にも小さな滝があるので
分岐瀑の一面もあります。 -
☆滝川渓谷 鋸歯の滝
次に見えてきたのが『鋸歯の滝』(のこばのたき)です。
見たまんまギザギザの形をノコギリに見立てた名前ですね。 -
☆滝川渓谷 鋸歯の滝
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☆滝川渓谷 鋸歯の滝
“ 鋸歯の滝”は段瀑と渓流瀑が合体したような滝で全体の落差は30mくらいありそうです。
滝はその形態によって直瀑、段瀑、分岐瀑、渓流瀑、潜流瀑などに分類されます。
おおまかですが那智の滝や華厳の滝は直瀑、袋田の滝は段瀑、流星・銀河の滝は分岐瀑、竜頭の滝は渓流瀑、山形滑川温泉の滑滝などは滑滝、冨士白糸の滝は潜流瀑などに分類されます。
滝川渓谷は渓流瀑が多いのですが、この『鋸歯の滝』は段瀑と渓流瀑の中間くらいでしょうか。
滝川渓谷は48滝が売りなだけあって、まさに滝の百貨店。
地下水が岩から突如流れ落ちる潜流瀑(伏流瀑)以外はみな取り揃えてあります(^^♪。 -
☆滝川渓谷 鋸歯の滝
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☆滝川渓谷 3丁目の滝
滝川渓谷では2011年の東日本大震災以前、紅葉シーズンは第一駐車場入り口で環境整備金(200円)を徴収していましたが、震災後はずっと無料になっています。
現在、環境整備金は無料ですが入り口管理棟で渓谷の地図案内パンフレットも無料でもらえます。(平日は閉まっていることも)
その地図には主な7つの滝が紹介されていますが、他の滝の名前や位置は書かれていません(^_^;)。
現場にはその7滝の他に何ヶ所か滝名の看板がありますが、全部合わせても10滝くらいでしょうか。
他の滝に公称名はなく写真の説明をするとき難儀します(ーー;)。 -
☆滝川渓谷 3丁目の滝
この滝もけっこう大きな滝ですがパンフ上では名前がなく
この滝の上に3丁目の橋があるので“3丁目の滝”としておきます。 -
☆滝川渓谷 3丁目の滝
上記“3丁目の滝”を真横から見ると全く別の滝に見えます。 -
☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
この滝は3丁目の橋の下にあるので“3丁目橋下の滝”と呼ばれます。
水量が多く晴天のときは光芒が見られる滝ですが
この日は水量が少なく水煙が少なかったので光芒は少ししか見えませんでした。 -
☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
晴天時の滝のシルキーな撮影はハレーションを起こし易く難しいのですが
条件によっては光芒や滝虹が見られるメリットもあります。 -
☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
薄暗い峡谷の滝の部分だけにちょうど陽が差し込み
神秘的な美しさを見せてくれました。 -
☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
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☆滝川渓谷 3丁目橋下の滝
滝川渓谷はこの先もまだたくさんの滝が連なっていますが
天気予報通り晴れて陽射しがきつくなってきました。
時間的にはまだ余裕がありましたが
スキルの未熟な私は直射日光下の滝撮影は大の苦手、
今回の滝川渓谷は“3丁目橋下の滝”で撤収することにしました。
北隣り塙町の『湯岐雷滝(ゆじまたかみなりたき)』は午前中なら
まだ直射日光は当たらないだろうと、そちらに向かうことにしました。
最後までご覧下さりありがとうございます。
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