マレーシア滞在記No.2 : マレーシアフィル演奏会、ツインタワー、中央駅、国立博物館など

2016/06/27 - 2016/07/02

今年6回目のマレーシア滞在、クアラルンプールには世界遺産はなく、積極的に訪れたい歴史的スポットは多くはない。しかしすでにシーズンオフに入ってはいるが、噂に聞くマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会をインターネットで見つけた。会場はどこかというと、ペトロナスツインタワーの1階にあるというので出かけてみた。

マレーシア・フィルは1998年に創設された、世界でも最も若い気鋭のオーケストラだ。オーディションによって25ヵ国から国際的なメンバーを集めた。2008-2014はドイツのマエストロ、クラウス・ペーター・フロールが音楽監督に就任し、アンサンブルを鍛えた。年に100回ほどの演奏会を開催し、2001年の初来日でその実力が注目された。最近ファビオ・ルイジ、ハンス・グラーフ、秋山和慶、山田和樹などが客演している。ファミリーコンサートを聴いたが、侮れない実力を備えたオーケストラだ。このオーケストラの本拠地は、1998年にオープンしたマレーシア初のクラシック専用ホールのペトロナス・フィルハーモニック・ホールである。座席数は920席でオーケストラを聴くには理想的なサイズ、ステージ中央にはパイプオルガンも備えられている。音響はなかなかよく、ホールの天井は可動式で音響特性を変更することもできる。一見の価値はある。

ペトロナス・ツインタワーについては先回書いた。高さ452mの88階建てで、2003年に台北101（509m）か建設されるまでの6年間世界一であった。現在は14位となったが、ツィンタワーとしては引き続き世界一の座にある。これまで2回入場しようとしたが、数時間待ちで断念、今回やっと時間調整してチケットを手に入れた。料金は84.8リンギット（約2,500円）と安くはない。まずは41階、地上170mにあるスカイブリッジに登る。その後86階、地上370mのオブザヴェーションデッキに登る。ドバイのブルジュ・ハリファの828mには及ばないまでも、同様の超高層が立ち並ぶ光景は圧巻である。

その他の見所としては、この街の都市計画にもかかわった黒川紀章が設計したセントラルステーションである。旧中央駅の南西1kmほどの距離に作られた近代的な中央駅、長距離列車の数は比較にならないとは言え、ベルリンやウィーンの新中央駅と比較すると面白い。シンガポール〜クアラルンプール〜バンコクを結ぶイースタン・オリエント・エクスプレスにも近いうちに乗ってみようと思う。

最後に中央駅に近いマレーシア国立博物館を訪れた。宮殿風の印象的な建物で、入場料はわずか5リンギット（150円）。これはという展示はないが、マレーシアの歴史、文化、自然の概要を短時間に把握するには有意義である。

エリア クアラルンプール(マレーシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

ペトロナス・フィルハーモニック・ホールの座席数は920席でオーケストラを聴くには理想的なサイズ、ステージ中央にはパイプオルガンも備えられている。音響はなかなかよく、ホールの天井は可動式で音響特性を変更することもできる。

ペトロナス・フィルハーモニック・ホールの後部、快適なホールだ

ペトロナス・フィルハーモニック・ホールの入り口

ペトロナス・ツィンタワーが見える

41階、地上170mにあるスカイブリッジ

同上

86階、地上370mのオブザヴェーションデッキからの眺め

同上、タワー本体はサビのできないステンレス

86階、地上370mのオブザヴェーションデッキから452mの頂上を見る

86階、地上370mのオブザヴェーションデッキからの眺め

プロジェクトを主導したマハティール前首相

ツィンタワーの模型

ツィンタワー内に入る伊勢丹

ツィンタワー内部のイヴェント会場

ツィンタワー内のスリアKLCC

旧クアラルンプール中央駅

同上

旧クアラルンプール中央駅向かいの歴史的建造物

同上

クアラルンプール中央駅（KLセントラル）

KLタワーとツィンタワーが見える

空港のようなKLセントラル駅

空港エクスプレスの内部

KLセントラルの周囲の建物

空港エクスプレスからAEONが見える

ローカル線の列車

KLセントラルの内部

KLセントラル周辺

ユーモラスな列車

完全無人運転の列車

マレーシア国立博物館

自動車の展示

同上、国民車のプロトン

博物館内の展示