2016/05/27 - 2016/05/28
450位(同エリア1669件中)
クッキーさん
富山市から立山、美女平を経由して室堂に宿泊し、雪の大谷ウォーク、スターウォッチングを楽しみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
PR
-
立山黒部アルペンルートは標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。
金沢を11:56に発ち、富山12:18着です。なんという短さ。 -
JR富山駅と電鉄富山駅は場所が異なります。
周遊チケットの引き換えもしないといけないし、お昼も食べないと、と若干焦っていましたが・・・ -
心配は杞憂に終わりました。JR富山駅を出て、左手に電鉄富山駅がすぐそこに見えています。
乗り換えをネットで検索した時にはややこしそうに説明していたと思うのですが・・北陸新幹線の開通に合わせてリリューアルでもしたのでしょうか。
エスカレーターもあります。 -
駅を確認したところで、お昼ご飯を。
-
JR富山駅の構内飲食街で、込み合っているラーメン店を見つけ、しばらく待って入店しました。富山ブラックラーメンというのですから辛さは予想していたのですが、運ばれてきたラーメンスープの黒さに驚き、何口か食べた後のしょうゆ辛さに二度びっくりでした。
完食はしたものの、この味はもう食べたくないかも。 -
知人の一人で関東出身の人は、関西のうどんやそばは食べたくもないと言いますから、醤油味の地域差は大きいのですね。
-
立山黒部アルペンルートの富山側の出発点は、ここ電鉄富山駅。
ルート上の情報はオフシャルホームページで簡単に得ることができます。
大変便利、かつ親切なホームページでした。 -
富山地方鉄道立山駅までこの列車に乗ります。
観光客向けというより地元の人のための足という感じの電車です。
13:16発。 -
こんな川だけでなく、田園の中を流れる小川から用水路に至るまで、とても水が澄み切ってきれいでした。
これならばお米もきっとおいしいのでしょうね。
今度から富山産のお米やお水を買おうと思います。 -
立山駅14:21着。立山駅はアルペンルート富山側の出発点であり、長野側の終着点になっています。
ロッジ風の建物の1階は富山地方鉄道立山駅、2階がケーブルカー駅です。
富山山岳鉄道を降りて2階に上がったこちらはケーブルカー駅構内。
この後一旦階段を下りて駅の外に出て、脇にあるチケット売り場で、行きの周遊チケットをアルペンルートチケットに替えてもらいます。 -
その後ケーブルカー駅の窓口でケーブルカーの乗車予約をしなければいけないので、繁忙期にはかなり時間の余裕を見ておいたほうがいいですね。
-
乗車時間は14:40。
-
身構えていたのが嘘みたいにスムーズに手続きが終わったので、ゆとりのひと時。
-
ケーブルカーに乗り込みます。
この傾斜角度はすごいです。
大きな荷物を持っていると、別料金が必要だと書かれていたのですが、何も言われませんでした。 -
車窓から。
-
まさに登っていく感じ。
標高475mの立山から977mの高さまで一気に上がっていきます。 -
トンネル。
-
車窓から。
-
距離にして1.3km、乗車時間は7分です。
勾配は38.6%ですよ。で、傾斜角度は21° -
美女平に着きました。
アルペンルートを辿ってきた人たちが乗り込みます。 -
美女平駅の屋上にある展望テラスからの立山山麓の美しい眺め。
深い森の中、みたいですがまだ標高は977m。 -
美女平・屋上展望台から。
-
女人禁制にまつわる伝説を秘めた美女杉、だそうです。
-
トチノキ、ミズナラ、ホオノキなどの広葉樹林や樹齢数百年の立山杉の巨木が点在する美女平周辺の森を歩く遊歩道も整備されているそうです。
-
待合室が込み合ってきましたが、こちらの方々は立山へ向かうケーブルカーを待つ人達。
-
現在の室堂のライブ映像。
想像していたほど雪ばかり・・ではないようです。 -
15:20発の高原バスに乗ります。
巨大スギ。何か謂れがあったかと・・ -
落差350mで日本一の巨瀑の称名滝(しょうみょうのたき)が高原バスの車窓からもチラリと見ることができるそうなんですが、今回はガスのために見えないということで一時停車はしてもらえませんでした。
立山連峰は、ジオパークにも認定されていますが、この称名滝もジオスポットのひとつだそう。
見えている樹はシラカバみたいですが・・・シラカンバ(シラカバ、白樺)とよく似ているダケカンバでしょうか。 -
バスが徐行していると思ったら・・・
お猿さんです。 -
急なヘアピンカーブが次々に。
-
対向車は観光バスみたい。
樹相もすっかり変わり、高山帯が徐々に近くなっていることがわかります。 -
ガスがかかっています。
大谷ウォークができるかどうか心配。
樹皮が赤茶色がかっている木はダケカンバでしょうか。
亜高山帯の上部、森林限界近くでは純林に近いダケカンバ林が見られるそうです。 -
立山火山の大高原が広がっています。
-
高原バスはこの高原地帯をうねうねと登って行きます。
この辺りが弥陀ヶ原の湿原みたい。 -
弥陀ヶ原のバス停で停車。
国民宿舎・天望立山荘です。標高1930m。
この辺りの湿原地帯には木道も整備されており散策が楽しめるそうです。
この標高は、石鎚山の頂上とほぼ同じ。
さすが日本アルプスです。 -
道路の反対側にあるのがアルペンルートのオフィシャルホテルである弥陀ヶ原ホテル。富山湾に沈む夕陽を眺める最高の立地だそうです。
乗客の何人かはここで下車。ハイキングを楽しむ予定なのかしら。 -
車窓から。
雪の壁です。 -
室堂16:10着。
-
室堂駅の3階がホテル立山です。
-
立山黒部アルペンルートの中心地に位置する日本で最高所にあるリゾートホテルです。
標高なんと、2,450m。
キャッチフレーズは「星にいちばん近いホテル」。
部屋は314号室。スタンダードルームですが、入ってびっくりベッドが3つもありますよ。 -
ホテルの屋上展望台から。
-
雪を押しのけるハイマツ。
ハイマツは高山帯植物の代表格。白山を西南限とし、室堂や大汝峰周辺に広く分布しています。 -
屋上展望台から散策道に出てみます。
ホテルの裏側。窓には木製の扉が付けられています。冬には5階まで(建物は6階建ですからほとんど全部)雪に埋まってしまうんですって。 -
室堂平周辺の案内図。
整備された石畳は、起伏が少なくゆっくりと散策できます。
逆に言うと、整備されている所以外には足を踏み入れてはだめ!ということ。 -
室堂平。
-
あの向こうがみくりが池。
後で行ってみます。 -
ホテルのすぐ後ろが立山三山です。
乗り物に運ばれてひと汗もかかずに、3,000m級の山々を間近に眺めることができるなんてすごいです。
いよいよ大谷ウォークツアーの開始です。 -
立山室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯であり、中でも室堂付近にある「大谷は、吹きだまりになっているため特に積雪が多く、その深さは20mを超えることもあります。この「大谷」を通る道路を除雪してできる、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁が「雪の大谷」です。
アルペンルート全線開通直後の4月中旬〜6月中旬にかけて、ダイナミックな雪の壁を歩くことができます。 -
室堂ターミナルから約500mの区間にわたり開放される歩行者専用通路(大谷ロード)を歩けるのは実は10時から午後3時までと、非常に短いのです。
この時間帯に合わせて観光客が一斉に富山方面と長野方面からやってくるのですから、ケーブルカーの待ち時間が1〜2時間になるというのもうなずけます。
左端に見えているのが剱岳。 -
ホテル独自の大谷ウォークは夕方5時から開催されます。
今回の旅程では、室堂に3時前に着くのは無理だとわかっていたので、こちらの大谷ウォークに参加しようとホテル立山での宿泊を計画した次第。
-
旅行に出るころの予報では、よくても曇り、ということだったし、途中の弥陀ヶ原辺りではガスっていたのに、この空の青さは奇跡かも。
この辺りが雪の壁が一番高いところです。 -
所々でガイドさんの説明がありました。
降り積もった一面の雪の中からどうやって道路を見つけ出すのかを、面白く解説してくれました。
昔は経験則や雪の季節の前に長ーいポールを立てておいたそうですが、今はGPSを使っているんだそうです。 -
開始から30分ほど歩いた辺りで自由行動になり、各自ホテルに戻ります。
といっても、ガイドさんのまわりに集まって大人しく行動していたのは最初の10分ほどだけですけどね。 -
剱岳、立山三山をはじめ、3,000m級の雄大な山々が迫ります。
登山道も歩かずこんな風景を目の当たりにできるなんて最高ですね。 -
立山とは、雄山(おやま)・大汝山(おおなんじやま)・富士の折立(ふじのおりたて)の山なみを総した名称だそうです。最高峰の大汝山は3,015mあり、主峰の雄山頂上には「雄山神社峰本社」があります。
山々の雪が完全に溶けるのは1か月もあるかないか・・・ -
絶景かな、絶景かな。
立山の主峰の雄山頂上に見えているのが「雄山神社峰本社」。
立山頂上登山往復は約4時間のコースだそうです。 -
雪が白い道のようになっています。
剣岳は標高2,999m、立山連峰の中でも名前のとおり最もけわしい山。
このアングルだとすぐそこにあるかのよう。 -
大日岳方面。
-
雲海を背景に、天狗平にある公共の宿・立山高原ホテルが見えています。
-
剣岳方向。
ハイマツの群生が顔を出しています。 -
高山植物の季節もすぐそこ。
-
雪の大谷ウォークを堪能して三々五々。
-
大谷ウォークの除雪で活躍する「立山熊太郎」
車体に描かれた熊太郎の絵柄ですが、初代は1本指を立て、二代目は2本指のピースサイン、三代目は3本指ですが、四代目は?
左右の指で2つのピースサインですって。 -
室堂駅。
登山やハイキングをする人のためでしょうか、休憩室・更衣室の表示もあります。 -
郵便局まであります。
-
立山は神の山として崇められていました。
-
室堂駅の階段を上がった所にある売店。
この奥がフロントです。 -
売店をちょっとのぞいてみました。
お土産各種の他に、登山用品も売られています。 -
夕食の予約時間は7時半なので、それまでみくりが池辺りまで散歩してきます。
-
室堂バスターミナルから歩いて約10分足らずのところ。北アルプスで最も美しい火山湖といわれる、周囲約630m、水深約15mの湖です。
青く澄み、伝説を秘めた湖面には、3,000m級の山々の雄姿が映し出されるそうですが、5月も中旬だというのにまだほとんど凍っています。 -
夫はもう少し歩くというので、私一人、広場に設置されているベンチに座って、みくりが池と立山三山を一望する景色を楽しみます。
夫が歩いて行った先に立っているのは、少し山小屋風のみくりが池温泉。標高2410mにある日本一高所の天然温泉だそうです。
源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつ。
白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯が、1日の疲れを温かく癒してくれるといいます。
日帰り入浴もできるそうで、9:00〜16:00 大人700円・小人500円ですって。
営業期間は4月中旬〜11月下旬。 -
みくりが池の対岸方向に立っているのは山小屋の立山室堂山荘。収容人員は200名。営業期間はみくりが池温泉とほぼ同じ。
立山の主峰が眼の前に見える展望風呂。天気のいい日は満天の星を見ながらの入浴が楽しめるのだとか。 -
水の色が青みを帯びてきれいです。
-
みくりが池から戻ってくると、石畳の遊歩道の前に何やら人だかりができています。
雷鳥です。
見守る観光客も騒いだりしないので、ライチョウは静かにうずくまったまま。
色からするとメスかも。 -
草むらの色に紛れて、なかなか姿がはっきりとは見えません。
カメラに収めてゆっくり確認した位。
4月になると、オスどうしのなわばり争いがはじまります。オスが確保したなわばりに迎えられたメスは、6月中旬から7月初めにかけてハイマツのふちなどに作られた巣に5〜8個の卵を産みます。 -
雲海に沈む夕日。
-
すっかり日が沈んで、暮れゆく室堂平。
-
山岳ホテルということで、実のところ食事にはあまり期待していなかったのですが。
白身魚のムース マルセイユ風。 -
蛍烏賊のパリエ 2色ソース。
-
甘海老のビスクスープ。
-
牛タンの煮込み・赤ワイン風味。
-
などなど、しっかり洋風コース料理をいただきました。
-
最後はデザート。
-
窓の外は室堂の夜。
夜8時からはスターウォッチングのイベント。参加無料、予約も不要のスターウオッチングです。
屋上展望台に出ると、当然の如く街明かりがないため真っ暗闇。夜空を見上げてもほとんど星が見えないし・・などと思っていたら、次第に眼が慣れてきて、夜空いっぱいに星空が広がりだしました。
グリーンレーザーポインターを使って星座の説明をしてくれます。火星、木星も初めて見たんですよ。 -
ホテルでのイベントの中で、夫が一番感激したのは、このスターウォッチングでした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- batfishさん 2016/07/24 21:38:15
- いいお天気で最高ですね!
- クッキーさん こんばんは!
室堂での1日、素晴らしいですね。
途中までガスが出ていたのが嘘のように青空が広がり
雪の大谷の白い壁が映えて美しいです!!
立山三山や剣岳もはっきり見えて、最高ですね。
ホテル立山、いつかは宿泊をと考えているホテルです。
洋食コースディナーに星空ウォッチング、
山目的でなく、ただのんびり滞在したいなぁと思いました。
(室堂に行くときはいつも慌ただしくて…)
飛騨高山から金沢、アルペンルートといいところ取りの
ご旅行ですね。
また続きも楽しみに拝見します。
batfish
- クッキーさん からの返信 2016/07/28 11:23:17
- RE: いいお天気で最高ですね!
- batfishさん こんにちは
室堂での宿泊、さまざまなイベントは本当に想像以上でした。旅行中すべてに言えることですが、特に山などでは天気が一番のポイントですね。
室堂に行くときはいつも慌ただしくて…といわれるbatfishさんは、いつも山歩きを楽しんでいらっしゃるということなんでしょうね。
私はかつて高校時代には登山部に所属していたのですが、今風の山ガールなどではなく、20kgを超すテント道具を背負っての登山でしたから、山に登った時の感動を上回るしんどさがどうもトラウマっぽくなっているようです。
batfishさんのアップ中のドロミテでの旅行記を毎回楽しませていただいています。
クッキー
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
クッキーさんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
立山黒部(富山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
85