2016/05/25 - 2016/05/26
556位(同エリア1914件中)
クッキーさん
立山黒部アルペンチケット周遊チケットを利用して、夕刻の飛騨古川へ行ってきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
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高山駅16:35発、飛騨古川駅16:51着。
立山黒部アルペンチケット周遊券を利用できます。本当は富山まで行くチケットなのですが、明日は白川郷を経由して金沢へ向かうので、片道だけ有効利用します。 -
駅舎を出るとこんな建物が見えました。
跨線橋にしては立派過ぎ?
この下を行けばそのまま駅に着くのですが、帰りにわざわざ上がってみました。
高山の奥座敷と称され、飛騨に残るもう一つの古い町並みとして知られる飛騨古川。
中世においては、高山よりもこの古川の方が飛騨の中心でした。というのも、古川は国司の所在地であったからです。 -
飛騨古川まつり会館。
1334年、南朝より飛騨国司として、公家の姉小路家綱が任じられ、古川町杉崎の小島城を居城としてこの地方を治めました。 -
一方、三木氏は、飛騨の南部より入り、文明年間(1469〜1486)には吉城郡まで勢力を伸ばし、姉小路家と争っていました。
姉小路家の力は次第に衰え1556年、勢力を伸ばしていた三木良頼によって滅ぼされました。その後良頼は、古川町高野の古河城(姉小路古河家の居城)に入り飛騨国司に任じられました。 -
戦国時代になると、情勢は大きく変わっていきます。
飛騨をほぼ統一した三木氏は、高山盆地の西端にある松倉山に城を築いた数年後、豊臣秀吉に抵抗したために、豊臣配下の武将・金森長近の侵攻を受けて滅亡します。
高山の藩主になった金森氏です。 -
飛騨の匠文化館はもう閉まっています。
金森長近は、秀吉から飛騨の平定の功により、飛騨の国を貰い、狭い古川盆地から、より広い高山に居城(高山城)を築きました。 -
金森長近は飛騨高山の街づくりを行う一方、長近の子、可重が増島城を中心とした古川の街並みをつくりました。
古川も高山と同じく、京都を意識した碁盤目状の街区になっており、両者とも飛騨の小京都として知られています。 -
蓬莱蔵人の方が作られた古川散策マップをダウンロードしてきました。
その地図を見ると、町割りが碁盤の目になっているのがわかります。
本光寺参道へと続く通り沿いは飛騨の伝統的な町家が連なっています。 -
蓬莱、という看板が立派。渡辺酒造店です。
軒下にぶら下げられているのは酒林。杉玉とも言います。
酒林は造り酒屋の看板であり、杉の葉を丸く集めて刈り込んだ毬形の飾り物のことです。新酒のでる春は青い葉っぱの酒林が軒下に吊されました。 -
歴史の重みを感じる店構え。
新酒ができる1月から2月にかけて恒例の酒蔵めぐりが市内8酒造場のイベントであり、できたての新酒を飲み比べできるそうです。 -
杜氏もとすりのブロンズ像。渡辺酒造のシンボルだそうです。
下の石碑は司馬遼太郎氏の撰と書、とありました。 -
こちらは蒲酒造場。
300年以上、12代にわたってここで地酒を作り続けているそうです。
主に醸造されているのが「白真弓」。 -
三嶋和ろうそく店も閉まっています。
軒下の装飾「雲」をはじめ、真壁造り、井桁造り、出格子なども見られる、と紹介にありますが、どれがどれやら・・ -
ほっこり。
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古川祭の屋台を収納した10棟もの屋台蔵も残っているそうですが、見つけられませんでした。
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右の建物が本光寺のようです。
ここで左折。
あとで調べたら、もう少し行ったら荒城川で、川沿いに左に進んだところに飛騨市立古川小学校と増島天満神社があり、境内には本丸櫓台の石塁と、堀の一部が残り、それらが増島城跡として県の史跡に指定されているそうです。
もう少し調べていけばよかったのに残念。
蓬莱さんの散策マップには記載がなかったんですよね。 -
本光寺。
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飛騨古川の顔ともいうべきメインスポットの白壁土蔵が見えてきました。
この辺りは民家の土蔵だそうです。 -
瀬戸川と白壁土蔵街。
時代を飛び越えたような感じです。 -
ここを歩いています。
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1,000匹余りの色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川。
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この瀬戸川は農業、生活用水を主目的に造成され、かつては武家屋敷と町人屋敷との境界分けとしての役割もあったと言われます。
現在は農業・防火・生活用水の他、冬は除雪した雪を流すための“流雪溝”として、夏場は鯉が泳ぐ飛騨古川の顔として住民に大切に守られているそうです。 -
1904(明治37)年の大火で全町の約9割が焼失したものの旦那衆や大工、住民の力でいち早く復興されました。
この大火を教訓に火事に強いといわれる土蔵が随所に建てられ、瀬戸川沿いには造り酒屋の白壁土蔵が連なるようになったのだとか。
1975年には流域住民が主体的に瀬戸川の清掃を行う「瀬戸川愛沿う会」が発足。鯉が逃げないよう川に架けられた格子状の柵(サナと呼ばれる)のごみ取り作業や流域の清掃を毎朝夕当番制で行っているそうです。 -
この辺りは酒造の白壁土蔵ですね。
日々の地道な取り組みによって瀬戸川の風情ある景観が保たれているのですね。 -
民家の前庭のしつらえが素敵。
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一昔前は菜洗い、子どもの水浴び場として利用されるほどきれいな川でしたが、高度経済成長期に生活廃水の流入やごみの投棄で著しく水質が悪化。
1968年、美しい瀬戸川を取り戻そうと寄付を募り230匹の鯉を放流しました。こうした取り組みは多くの町民の心に響き、徐々に川が美しくなったそうです。 -
この辺りは蓬莱さんの白壁土蔵でしょうか。
白さを保つ努力をしているんですね。 -
花屋さんの庭。素敵でしょ。
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左は円光寺の石垣。
散歩中のわんこに出会いました。こんな素敵な散歩道、羨ましいです。 -
お寺の石垣を背景に色とりどりの鯉が泳ぐ瀬戸川。
いつの間にやら夫が鯉に餌をやっていました。左端の黒っぽい箱の中から鯉の餌を取り出せます。有料です。 -
この石垣は、城跡のものかなと思いましたが、そうではなかったようです。
城跡は駅の南東に位置しています。 -
お勧めモデルコースでは、所要時間は90分とありましたが、お店はことごとく閉まっていて街歩きだけだったので1時間もかかりませんでした。
帰りの列車の時刻も気になるので、やや早歩きになってしまいます。 -
起し太鼓。
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駅前はきれいに整備されています。
古川駅の一日平均の乗車人員は500人未満だそうです。 -
飛騨古川駅18:11発、高山18:28着の列車に乗ります。
ほとんど通学列車という感じです。 -
夕食は、予約しておいた飛騨琢磨で。
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飛騨牛朴葉味噌ステーキ膳、飛騨牛リブ網焼を注文して待ちます。
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飛騨牛朴葉味噌ステーキ膳はこんな風にして運ばれてきました。
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どちらも期待を裏切らない味でした。
リブ網焼は少し塩味が効き過ぎていたようです。
ステーキ膳の付け合わせの香の物が思わぬ美味しさでした。 -
朴葉味噌ステーキ。
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スパホテルアルピナ飛騨高山。
「平日限定・60歳以上の方はお値打ち」という文言に惹かれ、予約しました。
客室。ツインじゃないと泊まれない・・と思うのは私だけかと思っていたら、友達の一人も激しく同意してくれました。 -
折角のスパ付きのホテルなのに、夫はこちらのバスルームを使用。
狭くはないですが。 -
スパを利用した後は、こちらで寛げます。
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早朝の一番風呂だったので、誰も居ないことを確認して一枚だけ思い出に。
奥の扉が露天風呂への入口です。露天風呂からは背伸びをするとアルプスの山々が見えます。 -
パウダールーム。
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ホテルでの朝食。
あまり期待はしていなかった朝食ですが、飛騨高山産の素材を使用した十分に満足できるものでした。
こんなに食べたら宮川朝市でつまみ食いはできないかも。
ダイニングの女性スタッフは、とても気配りができる、感じの良い人ばかりでした。
一日の始まりが気持ちの良いものとなりました。 -
最上階が露天風呂です。
これから三町通りを歩き、宮川朝市へ向かいます。
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