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アブヤーネ村からカーシャーンにもどり、夜行バスでハマダーンに向かうことにしていたが、ゴムで1泊することになった。さてそのゴムは、エマーム・アリー生誕祭前夜で多くの人たちが繰り出していた。<br />・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<br />5月の1ヶ月イランにいた。アメリカの経済制裁が解かれたことや、アライバルビザが30日に延長されたことがイラン行きの背中を押した。<br />善意溢れるイランの人たちに支えられ、イランを南から北に縦断した。今までそれなりに海外旅行を重ね、現地の人たちの親切に出会ってきたが、今回イランで受けたような明けすけな歓迎や援助は経験がない。<br />絢爛たるペルシャの至宝、輝くモスク、賑やかなバザールとともに、親交を結んだイランの人たちが深く心に刻まれた。<br /><br />※イラン通貨Rls(リアル)を日本に直すにはRlsを310で割る。<br />

ゴム【イラン南から北へ1ヶ月その8】

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2016/05/05 - 2016/06/03

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スタリモスト

スタリモストさん

アブヤーネ村からカーシャーンにもどり、夜行バスでハマダーンに向かうことにしていたが、ゴムで1泊することになった。さてそのゴムは、エマーム・アリー生誕祭前夜で多くの人たちが繰り出していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5月の1ヶ月イランにいた。アメリカの経済制裁が解かれたことや、アライバルビザが30日に延長されたことがイラン行きの背中を押した。
善意溢れるイランの人たちに支えられ、イランを南から北に縦断した。今までそれなりに海外旅行を重ね、現地の人たちの親切に出会ってきたが、今回イランで受けたような明けすけな歓迎や援助は経験がない。
絢爛たるペルシャの至宝、輝くモスク、賑やかなバザールとともに、親交を結んだイランの人たちが深く心に刻まれた。

※イラン通貨Rls(リアル)を日本に直すにはRlsを310で割る。

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  • □17日目(5/21)<br /> <br />カーシャーン市内の路肩に止まっていたテヘラン行きのバスに乗車(60.000Rls)してハマダーンに向かった。<br /><br />バスは乗り合いタクシーのように客を拾いながら、1時間半ほどでゴムに到着した。短かい乗車だったが、最前列の席で見晴らしは良く、菓子パンやジュースも出たし、その時はルンルンだった。<br />しかし、ゴムで降ろされたバス溜まりからは予想に反してハマダーン行きはなく、タクシーで他のバスターミナル(100.000Rls)に移動することになった時は、少しへこんだ。<br />

    □17日目(5/21)

    カーシャーン市内の路肩に止まっていたテヘラン行きのバスに乗車(60.000Rls)してハマダーンに向かった。

    バスは乗り合いタクシーのように客を拾いながら、1時間半ほどでゴムに到着した。短かい乗車だったが、最前列の席で見晴らしは良く、菓子パンやジュースも出たし、その時はルンルンだった。
    しかし、ゴムで降ろされたバス溜まりからは予想に反してハマダーン行きはなく、タクシーで他のバスターミナル(100.000Rls)に移動することになった時は、少しへこんだ。

  • バスターミナルは、まだ午後の6時過ぎだというのに閑散としていて、チケットカウンターは軒並みシャッターを閉じ客は数えるほどだ。これは一体どうしてなのか。<br />唯一空いていたカウンターで・・・・・「ハマダーン行きは今日はありません、明日7時に始発があります。」と告げられた時は、体がのけぞった。<br />深夜バスがどんどん運行しているものと思っていたが・・・。これはいつものことなのか、今日だけのことだったのかは不明だ。<br /><br />こうなればゴムに一泊する以外に選択枝はない。<br /><br />カーシャーンからハマダーンに行けたとしても、サナンダジ行きの始発を待つ必要があったから、ベッドに横になれる機会を得たと、前向きに考えるようにした。<br /><br />先を急ぐ旅でもないし・・・。<br /><br />

    バスターミナルは、まだ午後の6時過ぎだというのに閑散としていて、チケットカウンターは軒並みシャッターを閉じ客は数えるほどだ。これは一体どうしてなのか。
    唯一空いていたカウンターで・・・・・「ハマダーン行きは今日はありません、明日7時に始発があります。」と告げられた時は、体がのけぞった。
    深夜バスがどんどん運行しているものと思っていたが・・・。これはいつものことなのか、今日だけのことだったのかは不明だ。

    こうなればゴムに一泊する以外に選択枝はない。

    カーシャーンからハマダーンに行けたとしても、サナンダジ行きの始発を待つ必要があったから、ベッドに横になれる機会を得たと、前向きに考えるようにした。

    先を急ぐ旅でもないし・・・。

  • ただ寝るだけ、と考えていたのでタクシー(80.000Rls)運転手が案内してくれた1泊500.000Rlsのメフマーンバズィールと言われる安宿を利用した。薄汚れたディープな部屋だったが、朝6時頃まで過ごすだけなので、良しとした。<br />

    ただ寝るだけ、と考えていたのでタクシー(80.000Rls)運転手が案内してくれた1泊500.000Rlsのメフマーンバズィールと言われる安宿を利用した。薄汚れたディープな部屋だったが、朝6時頃まで過ごすだけなので、良しとした。

  • せっかくだから街ブラをすることにした。向こうに金色に輝くモスクが見えた。<br /><br />※宿に向かうタクシーから撮った。

    せっかくだから街ブラをすることにした。向こうに金色に輝くモスクが見えた。

    ※宿に向かうタクシーから撮った。

  • 宿の近くのその金色のモスクには、たくさんの人達が吸い込まれて行く。<br /><br />私たちも入ってみることにした。<br />

    宿の近くのその金色のモスクには、たくさんの人達が吸い込まれて行く。

    私たちも入ってみることにした。

  • ハズラテ・マアスーメ廟だった。十二イマーム派の第8代イマームであるイマーム・レザーの妹の廟で、シーア派のムスリムにとって聖なる場所だ。<br /><br />廟に入るには簡単な身体検査と荷物検査がある。男女別々になっていて、私の方はすんなり通してもらったものの、妻は幕の中からなかなか出て来ない。10分ほどして携帯が鳴った。妻からだ。妻は「チャドルの着用が必要なようには思うのだけど、英語が全く通じずただ座らされている。」と。<br /><br />埒があかないので入るのをあきらめて外に出て、歩き始めた時、男性が追いかけてきて、「お待たせいたしました。チャドルをお持ちしましたので、お入りください。」と声をかけられた。<br />

    ハズラテ・マアスーメ廟だった。十二イマーム派の第8代イマームであるイマーム・レザーの妹の廟で、シーア派のムスリムにとって聖なる場所だ。

    廟に入るには簡単な身体検査と荷物検査がある。男女別々になっていて、私の方はすんなり通してもらったものの、妻は幕の中からなかなか出て来ない。10分ほどして携帯が鳴った。妻からだ。妻は「チャドルの着用が必要なようには思うのだけど、英語が全く通じずただ座らされている。」と。

    埒があかないので入るのをあきらめて外に出て、歩き始めた時、男性が追いかけてきて、「お待たせいたしました。チャドルをお持ちしましたので、お入りください。」と声をかけられた。

  • そうか、やはり、チャドルの到着を待たされたのだ。<br /><br />まさに「ねずみ男」・・・否「ねずみ女」(^^;)。

    そうか、やはり、チャドルの到着を待たされたのだ。

    まさに「ねずみ男」・・・否「ねずみ女」(^^;)。

  • チャドルを届けてくれたノーブルな雰囲気が漂う紳士が廟を案内してくれた。

    チャドルを届けてくれたノーブルな雰囲気が漂う紳士が廟を案内してくれた。

  • 三々五々、ムスリムの人たちが参集してくる。<br /><br />明日はエマーム・アリーの生誕祭のため、もっと数が膨らむとのこと。<br /><br />

    三々五々、ムスリムの人たちが参集してくる。

    明日はエマーム・アリーの生誕祭のため、もっと数が膨らむとのこと。

  • イラン・イスラム革命を主導したホメイニ師は、ゴムの「ホウゼ・ウルミーエ・ゴム学院」を卒業しており、革命の端緒はこの街での暴動だった。<br />

    イラン・イスラム革命を主導したホメイニ師は、ゴムの「ホウゼ・ウルミーエ・ゴム学院」を卒業しており、革命の端緒はこの街での暴動だった。

  • ハズラテ・マアスーメ廟が夕日に輝く。<br /><br />

    ハズラテ・マアスーメ廟が夕日に輝く。

  • 日が落ちるにしたがい、人出が増えてきた。

    日が落ちるにしたがい、人出が増えてきた。

  • 廟の外の界隈も人で溢れていた。

    廟の外の界隈も人で溢れていた。

  • 近くにも立派なモスクが建っていた。

    近くにも立派なモスクが建っていた。

  • 宗教都市と言われているだけにほとんどの女性が黒チャドル姿だ。

    宗教都市と言われているだけにほとんどの女性が黒チャドル姿だ。

  • わたし達は、ここでもたくさんの携帯カメラの被写体に。

    わたし達は、ここでもたくさんの携帯カメラの被写体に。

  • 右はイラン人、左はアフガニスタン人。<br /><br />敬虔なムスリムだった。明日もぜひココに・・。と強く勧められた。

    右はイラン人、左はアフガニスタン人。

    敬虔なムスリムだった。明日もぜひココに・・。と強く勧められた。

  • 甘露水が振る舞われていた。<br /><br />男は左、女は右・・に気付かず、左に入った妻・・係が右に導くとともに、自ら取ってコップを渡してくれた。

    甘露水が振る舞われていた。

    男は左、女は右・・に気付かず、左に入った妻・・係が右に導くとともに、自ら取ってコップを渡してくれた。

  • 篤志家が行き交う人達に、アイスクリームやキャンディーなどを振る舞う。<br />

    篤志家が行き交う人達に、アイスクリームやキャンディーなどを振る舞う。

  • 男女別々に振る舞われる。

    男女別々に振る舞われる。

  • 花火が打ち上げられ、エマーム・アリー生誕祭前夜を祝う。<br />

    花火が打ち上げられ、エマーム・アリー生誕祭前夜を祝う。

  • 廟近くのレストランで夕食をとりホテルに戻った。<br />チキンとナスのシチュー(ホレシュテ・バーデムジャーン)。今まで食べてきた中では1番美味しかった。<br /><br />明日会うことになるサナンダジのカウチサーフィン・ホストはどんな人だろう。<br />期待が膨らむ。<br />

    廟近くのレストランで夕食をとりホテルに戻った。
    チキンとナスのシチュー(ホレシュテ・バーデムジャーン)。今まで食べてきた中では1番美味しかった。

    明日会うことになるサナンダジのカウチサーフィン・ホストはどんな人だろう。
    期待が膨らむ。

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