2016/05/27 - 2016/05/31
163位(同エリア876件中)
yukiさん
諸般の事情により5月、6月とNHでシドニーまで予約しましたが、シドニーにはもはや関心がなく、別の場所に行きたいってことでいろいろ検討するに5月はエアーズロックにしました。
【FLIGHT DATA】
NH 879 Y 27MAY HNDSYD 2210 0830
JQ 660 Y 28MAY SYDAYQ 1030 1340
VA1628 Y 30MAY AYQSYD 1350 1720
NH 880 Y 30MAY SYDHND 2055 0525
PR
-
2016年5月27日(金)
本日は羽田空港において昼過ぎに大韓航空機のエンジン出火事故があり、滑走路が閉鎖されるなどフライトに多大な影響が出たようで、当方もシドニーでの乗り継ぎが失敗すると今回の旅の目的がほぼ失われることもありやや心配していたのだが、深夜のフライトまでには回復したようでまずは安堵。
また本日は伊勢志摩サミットの最中ということで厳戒態勢、したがって保安検査なども通常より時間がかかるかと想定していたものの、こちらはいつもとさほど変わらなかった。 -
NHのシドニー便は2か月前にも乗ったばかり(そのときはUA特典のビジネス)で、機内食には何も期待できないことは学習済みなので、空港に着く前にしっかり食事をしておいた。
予想どおり、2016年1月に搭乗したHND-LAX線と同じくサンドイッチ1個でおしまい。NHの深夜便に乗る前にはちゃんと飯食っとかないとマジでフライト中ひもじい思いをすると思うので要注意。 -
2016年5月28日(土)
機内で夜明け。 -
朝食は和食と洋食から選択できる。
-
基本和食派なのでよほどのことがない限り和食を選択する。
-
食後にデザートとしてバナナが希望者に供されるが、結構珍しいような気が。よく冷えててこういうのも悪くない。
-
シドニー空港では国際線ターミナルから国内線ターミナルに移動する必要があるが、ターミナル間移動のシャトルバスも意外なことに有料。しかも6ドルと結構なお値段。
2016年3月のシドニー旅行記にも書いたが、400番の市バスが国内線ターミナルにも立ち寄った記憶があり、それを使えばもう少し安く移動できたはずだが…と思ったが前回入手したOPALカード(SuicaのようなICカード)なんて今回の旅行に使うとは思うわけもなく、家に置いてきたわけで、後の祭り。 -
第2ターミナルは第1ターミナルに比べると華やかさというか、そういうものに欠けるきらいがある。
成田の第1と第2の関係に似ているといえばおわかりいただけるか。成田の第2はあまり好印象がもてないんだよなあ。 -
JQ660便に搭乗。
シドニーからエアーズロックへは同じような時間帯にJQ(ジェットスター)とVA(ヴァージンオーストラリア)の2便あり、値段は若干JQの方が安かったが、デルタGホルダーとしてはマイルやMQMもたまるVAも捨てがたかったが、NH便の遅延リスクも考え出発時刻の遅いJQ便を選択しておいた。 -
オーストラリア大陸のほぼ中央、エアーズロックに向けてひたすら平原を進んでいく。
-
エアーズロック到着直前に左側にエアーズロックが見えるようで、左側の乗客は俄然機窓に注視するが、アサインされた席は右側中央の一番はずれな席で、ほとんど何も見えない。SYD−AYQ便で座席指定するなら断然A席(左側の窓側席)がおすすめ。
-
降機するともうエアーズロックが待ち構えている。
-
エアーズロックの観光客のほとんどが宿泊すると思われるエアーズロックリゾートへは無料のシャトルバスが運行されている。
-
リゾート内でのお宿はOutback Pioneer Hotel&Lodge。ほかにもリゾートホテルが数軒あるが、いずれも手が出る値段ではなく、バジェットな旅行者はドミ併設のここしか選択肢がない。
-
部屋が用意できるまで若干時間があるとのことで、宿のそばにある展望台へ行ってみる。
-
左側にエアーズロック。
-
そして右側にはカタジュタの巨岩群も遠望することができる。
-
リゾート内の各ホテルからエアーズロック・カタジュタへの足は一般的にはレンタカーあるいはツアーに参加となるが、そのほかにもUluru Expressという決まったスケジュールで運行する送迎シャトルバスがあり、こちらを利用。3日間乗り放題ながら250ドルと送迎だけにしては強気の価格設定だがこれでもツアー参加よりは安い。
15時30分発のウルル(エアーズロック)行きに乗車。 -
エアーズロックの麓に沿って1周9kmのウォーキングトレイルが設けられており、エアーズロック登山口へ向かう道路の途中で下車してトレイルの一部であるLungkata Walk(ルンガタウォーク)、そしてKuniya Walk(クニヤウォーク)を歩いてみる。
-
クニヤウォークのどんづまりにはKapi Mutitjulu(カピムティジュル)という泉というか池があって水が湛えられている。
沙漠の真ん中にそびえるエアーズロックにあってこの水はまさにオアシスそのもので、先住民にとって貴重な地であったことは想像に難くない。 -
Kulpi Mutitjuluなる名のcave(といっても雨風をしのげるような岩のくぼみで、一般的に想像する洞窟とは程遠い)には、先住民が残した壁画があり、ウォーク沿いにこのような壁画が点在する。
もともとウルル=カタ・ジュタ国立公園は1987年、世界自然遺産として登録されたが、こうしたアボリジニの文化的側面も評価されたようで、1994年、複合遺産として登録されるに至った。 -
サンセットビューイングエリアへ移動。
ツアーによってはワインやおつまみが供されるようだがこちらはそんなものは一切ない。 -
通常サンセットビューイングというと地(水)平線上に沈む夕日を鑑賞するものと思いがちだが、ここはエアーズロックの西方に位置している。つまり太陽を見るのではなく、太陽を背に夕日に映えるエアーズロックを鑑賞するのが主で、あくまでも主役はエアーズロックだ。
-
ご覧のように本日は曇天で、思ったようなサンセットは見られずじまい。
明日に期待して本日は終了。 -
2016年5月29日(日)
本日は日の出をみるため夜明け前より行動。 -
昨日のサンセットと同じく、太陽に輝くエアーズロックを見るのが主眼のため、サンライズビューイングエリアはエアーズロックの南東側に位置している。
-
昨日と同じく雲は多いものの稜線は明るく、少しばかり期待できそう。
-
エアーズロックの左側奥にはカタジュタもうっすらと見えている。
-
日の出とともに東側の空は赤く染まっていく。
-
太陽の光を受け右側がほのかに赤く染まるエアーズロック。
-
続いてエアーズロック登山口へ移動。
高温、雨天など気象条件によっては登山が禁止されるが、本日はゲートが開いており登山可能。 -
このエアーズロックはアボリジニの聖地で、登山を好ましいものと思っておらず、「登らないでください。」というお願いが英語ほか複数言語で掲示されているが、登山が禁止されているわけではない。
国立公園入場料の一部がアボリジニ側に支払われており、貴重な収入源となっていることも事実のようで、全面禁止には至っておらず、あくまでも任意のお願いにとどまっているのが現状。 -
で、どうするかなわけだが、アボリジニの聖地で彼らはここに登るのを良しとしないとの主張に内心忸怩たる思いはあるものの、やはり頂上からの絶景を眺めてみたいとの思いも偽らざるところで、禁止されているわけではない以上登る権利はあるはずと自身を正当化して、一歩を踏み出す。
まだ時間が早いのかたまたま誰も登っている人がいない中、一人で「やっぱり登る人は少ないのかなあ」などとやや引け目を感じつつ格闘。
鎖が設置されているもののまずあの鎖をつかむまでも結構な急斜面で一苦労。 -
鎖が設置されているのは全行程の3分の1ほどだが、鎖を握りしめつつよじ登るのはかなりの重労働で、運動不足の身にはかなりこたえる。
-
途中何人かに抜かされつつようやく鎖場を登り切る。ここまでで高さにすると3分の2は登ったことになるらしい。
-
カタジュタもはっきり。
-
鎖場が終わった後はひたすら白線に沿って進んでいくわけだが、鎖場がなくなってもところどころ急斜面が展開し、どうやって登ったらいいのかと暫し思案してしまうような斜面にも時折遭遇する。
-
何だか地球上の光景とは思えないような、月だか火星だかの陸地かのような光景が広がる(行ったことないけど)。
-
そんなこんなで1時間ほどで標高863m、地上からの高さ346mの頂上に到達。
アボリジニの聖地に敬意は表するものの、申し訳ないがやはりこの絶景には代えられない。 -
帰りも同じぐらいの時間をかけて無事下山。
最初登り始めたときは1人だったので登山派は少数派なのかななどとやや引け目を負いつつの登山だったが、時間とともに登山者も増えてきたようで、こうなるとなんとも思わなくなるのが群集心理の怖いところ(別に違法なことをやってるわけではないが)。 -
続いて午後はエアーズロックの西方約50?のところにあるオルガ(カタジュタ)へ向かう。
エアーズロックの名が南オーストラリア長官ヘンリー・エアーによるのと同様、オルガもまた人名にちなむもので、西洋人による「発見」当時のスペイン王妃の名によるものらしい。
オルガのアボリジニ名がカタジュタ、これまでエアーズロックと書いてきたあの巨大な一枚岩のアボリジニ名がウルルという関係。 -
Valley of the Winds(風の谷)。
カタジュタには2本のトレイルがあり、上の一周できるトレイルがここ風の谷のもので、下の一本道のトレイルはオルガ渓谷(ワルパ)ウォーク。 -
午前中のエアーズロック登山でかなり疲れた後とあって、一周する気力はあまりなく、2つのルックアウトがあるようなのでそこまで行って引き返すつもりでいざ出発。
エアーズロックからさほど遠くない距離にあるものの、エアーズロックの知名度やその威容からこちらは格段に訪れる人が少ない。
シドニー、メルボルンあたりから土日の1泊2日で来ている人も多いようで、時間的にここまでくる余裕がないというのもある模様。 -
エアーズロック山麓やホテル周辺にも虫(ハエ?)が飛び回っているが、ここはその比でないほど大量のハエが顔にまとわりつき、うざいことこの上ない。手で払っても払っても次から次に現れまさに底なしといった感じ。刺すような虫ではないのが不幸中の幸いだが、気になる向きは顔を覆う虫よけネットを買うべし(確か10ドル程度でホテル併設の売店などで売ってた)。私はケチって買わなかったのでウォーク中ずっと手でハエを追い払い続けたが。
-
最初の展望ポイント、Karu Lookout。
-
こちらのトレイルは多少のアップダウンはあるもののそれほど急な斜面はなく、ある程度の距離が歩ける人ならだれでも行けるいたって平易なトレイル。
-
こちらもそれなりの景観かと思うが、やはりエアーズロックの計算されたような、完成された美しさに比べると見劣りがしてしまうのはやむを得ない。
-
歩くこと1時間たらずで、2番目のポイントであるKaringana Lookoutに到達。
風の谷の名のとおり、両側に屹立する岩壁の間を時折吹き抜ける風が心地いい。 -
当初はカリンガナルックアウトで引き返すつもりだったが、ここまで来たらそのまま突き進んでしまえと予定を変更して一周することに。
こりゃ筋肉痛確定だな。 -
雲一つない快晴で、本日のサンセットに期待を膨らませつつ歩を進める。
-
カタジュタで3時間ほど過ごしたのち、昨日と同じサンセットビューイングエリアに移動しサンセットを迎えるも、昼間とはうって変わって、太陽の沈む方角には雲が一面に広がってしまっている。
-
というわけで本日もいたって普通のエアーズロックで、やや不発といった感じに終わってしまった。
-
2016年5月30日(月)
本日も昨日に続き日の出を見に行くことから一日が始まる。
こうやって途中でコーヒーやスナックのティーブレイクがあるのがオーストラリアのツアーの特徴だと思う。 -
昨日以上の光景を期待して早起きしたわけだが、残念ながら本日は昨日以上に雲が多く、これでは昨日のほうがマシだったな。
というわけでサンライズ・サンセットを合わせ計4回のチャンスがあったもののガイドブックで見るような真っ赤なエアーズロックは見られず。
まあ本に載ってるようなのはそうそうみられるものでもないのだろうが。 -
まだ雨は降っていないが、これから雨になる模様で、本日は登山禁止。
ただでさえ注意を要するあんな急斜面で、雨でも降ろうものなら滑って危険極まりなく、至極妥当な措置。 -
帰りのフライトは午後なので午前中は登山口から出ているMala Walk(マラウォーク)を歩いてみる。
こちらにも壁画が残されている。 -
途中には岩盤が削り取られたような空間があり、ここはかつて調理場として使われていたらしい。
-
こちらのウォークの終点のKantju Gorge(カンジュ渓谷)。
初日に見たものほどの規模ではないがここにも水たまりがあり、今は大したことはないがひとたび雨が降ると滝のように水が上から流れ落ちるのだそう。 -
最後はカルチュラルセンターを見学。内部は写真撮影不可のため外観のみ。
-
帰りのフライトは13時50分発のVA1628便なのだが、ロッジからの無料送迎バスは2時間も前に出発。所要時間はわずか10分余りで、発着便も限られる小さい空港なんだし、全員のチェックインに要する時間その他もろもろを考慮してもどう考えても早すぎ。
というわけでゲート前のロビーで1時間以上怠惰な時間を過ごしようやく搭乗。天気予報どおり雨になっている。 -
VAもJQと同じくLCCという認識でいたのだが、行きのJQと違って予想外にドリンクとスナックの無料サービスがあった。
-
シドニーでのターミナル間移動、行きはバスだったので帰りは電車にしてみる。運賃はバスと同じく6ドルのぼったくり運賃。これなら10ドル出してOPALカードもう一枚持って(OPALカードのミニマムチャージが10ドルの模様)400番バスで移動したほうがよかったかなと少し後悔。
-
最終ランナーはNH880便。
シドニー発は羽田発より1時間ほど出発時刻が早いためか、夕食としてまともなものが出る。
ちなみに手はCAのものなので(写真を撮る際手伝ってくれた)誤解のなきよう。
こういう些細な気遣いは日系しかできないんだろうな。 -
実物はこちら。
-
ギャレーにドリンクやらお菓子やら置いておいて、勝手に自由にお取りくださいってのが好き。各社でもっと幅広く広まればいいのに。
-
深夜便ではまともな食事は1回しか出さないという方針なのかどうか知らないが、朝食はなし。寝ている間にお菓子の入った袋が置かれていて、好きな時にお召し上がりくださいというやり方。MUの機内食と変わらんな、こりゃ。
-
2016年5月31日(火)
ほぼ定刻の5時26分到着。
この後はいったん自宅に帰って通常どおり出勤。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- Xi yeさん 2016/07/08 02:31:52
- 左側の窓側席
- 旅行記拝見いたしました。
私はカンタス航空でシドニーからアリススプリングス経由で行きましたが、特に何も考えずA席を座席指定していて、思いがけず上空からウルルを眺めることができました。
ウルル登頂には賛否両論ありますね。
私は出発前から登らない選択をしましたが、登山口に登らないでと書いてあったらためらうお気持ちもよくわかります。
ウルルは1985年にアナング族に返還されましたが、実際には99年間の契約でオーストラリア政府にリースされているので、登頂は禁止されていないし登る登らないはあくまでもUp to youということのようです。
Uluru Expressで3日間最大限有効に使われましたね。
私はツアーに参加したので、楽だったけれど若干心残りなエアーズロックです。
これからも旅行記楽しみにしております。
- yukiさん からの返信 2016/07/09 15:33:17
- RE: 左側の窓側席
- Xi yeさん、
エアーズロックまでのフライトですが、昼間の便では通常窓側席希望でA席を選択することが多いのですが、ジェットスターのようなLCCだと座席指定も有料になってしまい、追加料金払うのもしゃくなので座席指定せずおまかせにしたら右側真ん中の一番はずれな席を引いてしまいました。予めわかっていれば追加料金払ってでもA席を指定する価値はあると思いますね。
登山については最終的には自身の良心に基づき判断するしかないんでしょうね。全面禁止に向けた協議も行われているようですが、決定には至らず、当面は現状維持ってところでしょうか。あるいは、登山には国立公園入場料とは別途追加料金徴収で登山者数の抑制を図るというのがありうる次のステップかもしれません(100ドル払えっていわれれば躊躇してしまいます)。
Uluru Expressですが、3日間の滞在中最大限に利用させていただきました。3日間乗り放題とはいえ実質乗り合いバスと変わらないような内容で250ドルとは驚愕です。この件に限らず、このところ円高基調とはいえ依然オーストラリアは日本人の感覚からすると物価が高いのがネックです。
今後とも、よろしくお願いします。
yuki
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
エアーズロック(オーストラリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
エアーズロック(オーストラリア) の人気ホテル
オーストラリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストラリア最安
295円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
67