2016/04/02 - 2016/04/02
33位(同エリア152件中)
かっちんさん
山形県新庄地方の雛祭りは、旧暦の節句に合わせて月遅れの4月3日に行います。
家にある雛や人形をすべて飾り、その周りに錦絵を配するのが特徴です。
新庄では「まちなかひなめぐり」を4/1〜3に開催しています。
新庄市歴史民俗資料館では、国内最大級の享保雛や約700体の人形が飾られ、新庄・最上の民俗資料約1万点を収蔵・展示しています。
今日の午後は、新庄の「まちなかひなめぐり」と歴史民俗資料館の民具類を見学します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
二つの線路
南新庄〜新庄間で、線路幅が異なる二つの線路が眺められます。
山形新幹線・奥羽本線(標準軌)と陸羽東線(狭軌)が並行して走る区間です。 -
新庄駅に到着
ホームの山形寄りに「風規制?」という変わった標識、信号機の下には、「S」と「新庄風」。
これは強風警報が発令されると、速度規制がS地点から始まることを意味しています。 -
「かむてん」がお出迎え
新庄駅改札口隣で出迎えてくれます。
新庄市北東にそびえる神室山には、古来より天狗が住んでいる伝説があります。
市のイメージキャラクターになった「かむてん」は、「神室に住む天狗」と「店(テン)にcome(来る)」という意味があります。 -
イチオシ
苞(つと)
駅の並びに観光案内所があり、そこに昔からの生活用具が展示されています。
わらを使った卵の包装「苞(つと)」です。
案内所で、ひなめぐりの地図をもらい、歩いて20分の歴史民俗資料館にも行くことにします。
では、駅前通り沿いの店にあるお雛様飾りを見ながら、最上公園へ向かいます。 -
急行食堂
駅からしばらく歩くと、急行食堂があります。
昔、新庄駅に急行列車が停車していた頃から駅前食堂だったのでしょうか。
新庄から急行「出羽」や「津軽」に乗って上野へ向かう出稼ぎや集団就職に人たちで賑わっていたことが想像できます。
現在上野まで新幹線で3時間半、1978年当時の急行は倍の8時間弱かかっていました。 -
レンガ造りの蔵
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とまれ屋
泊まりたくなる旅館で、ついつい引き込まれてしまいました! -
イチオシ
御殿飾りのお雛様(とまれ屋)
旅館の玄関に、大正時代の立派なお雛様が飾られています。 -
お供え物(とまれ屋)
焼きカド(焼きニシン)に顔を描いた茹で卵です。
午前中訪れた大石田地区のお雛様は、お供え物が生カドでした。 -
菓子の深田
ここにもお雛様があります。 -
享保雛(菓子の深田)
江戸時代後期のお雛様です。 -
イチオシ
踊る女性(菓子の深田)
「風の盆」のようで素敵な人形です。
桜茶とお菓子をご馳走になり、お土産にお菓子をいくつか買いました。 -
新庄ふるさと歴史センター
最上公園に到着。
ここに歴史民俗資料館があり、ひな人形(期間限定)と民俗資料が展示されています。
休館日は火曜日、観覧料は300円です。 -
新庄のひなまつり展
新庄周辺の民家の旧蔵で大事に保存されていた雛人形が、2階企画展示室で公開されています。 -
巨大な享保雛
三原家の享保雛は、高さ70cmもある国内最大級のものです。
紅花商人などが物資を京都へ運んだ最上川舟運の最盛期が享保年間。豪商たちは当時流行っていた大型の雛人形を競って買い揃えました。 -
ひな道具
鯛の置物に蓋があり、中に何があるのか気になります。 -
落ち着いた雰囲気の土人形
-
高砂
能の演目「高砂」を題材にし、おばあさんが箒を持って災いを掃き出し、おじいさんが熊手を持って幸いを掻き寄せています。 -
寛永風のひな人形
享保雛より前の寛永時代のひな人形で、ふっくらとした感じがします。 -
芥子雛(けしびな)
芥子粒のように小さなひな人形です。 -
古今雛
江戸末期のひな人形で、「古今集」などの王朝への憧れから名付けたとされています。 -
天神人形
学問の神様として、ひな祭りに飾られてきました。 -
隠明寺凧(おんみょうじだこ)
隠明寺凧は、旧新庄藩士隠明寺勇象が、廃藩置県後に副業として始めたものです。
桜材の版木にさまざまな凧の絵柄を彫刻し、これで刷った凧に彩色して仕上げたものです。 -
歌舞伎部門の山車(やたい)
1階のお祭りホールには、新庄まつりで巡行される20台の山車から選ばれた最優秀山車が展示されています。
毎年8月24・25・26日に開催される新庄まつりは、藩主戸沢正諶(まさのぶ)が、前年の大凶作から豊作を祈願するため城内天満宮の「新祭」を領民をあげて行ったのが起源とされています。
絢爛豪華を競う山車パレード、古式ゆかしい神輿渡御行列などが、市内に繰り広げられます。 -
第1民具室
地下の雪国民俗館には、雪国で暮らす人々の生活・生産道具=民具など、約1万点が収蔵・展示されています。 -
雪国の道具
雪国の生活で考え出された道具です。
収蔵の数の多さにはビックリです。 -
箱そり
雪道での運搬具として「そり」は生活に欠かせないものでした。
荷物の配達や、子供を乗せての移動に使用されました。 -
イチオシ
独特のデザインの矢羽
矢羽と表示されていましたが、お祭りに使うのでしょうか? -
下駄屋
昭和20年代頃の街並み(下駄屋、駄菓子屋、呉服屋)が再現されています。 -
ゆきげた
底に滑り止めの鋲がついています。 -
イチオシ
駄菓子屋
懐かしい駄菓子屋さんです。 -
氷カキ機
-
駄菓子
手ごろな値段で、駄菓子やビー玉が買えましたね。 -
くじと商品
くじがはずれ(=「スカ」)ても、ちゃんと商品が用意されています。 -
ガラス瓶の中には「棒かる」
棒にさしたカルメ焼きです。 -
青やピンクのジュース
チューブの先端を歯で噛んでおさえ、グルグル回してちぎります。 -
銭籠と時刻表
昔は売ったお金を銭籠に放り込み、お釣りをこの籠から出していましたね。
壁に昭和5年の新庄駅汽車発着時刻表が貼られていて、奥羽線に1日1本の最速の急行が表示されています。
上り上野行きは夜9時発、下り青森行きは朝8時28分発なので、おそらく夜行の急行「津軽」でしょう。 -
お菓子缶
煎餅や豆菓子など湿気やすい菓子は、一斗缶に入っていました。 -
呉服屋
反物が置かれています。
横に大きな福助が鎮座していますね。 -
米俵の変遷
食の文化コーナに来ました。
わらの米俵から、麻袋、紙袋へと変わってきています。 -
仙台タンス
タンスコーナには、家具展示場のようにタンスがいくつも並んでいます。
新庄市が積極的に収蔵してきた心意気が感じられます。
仙台タンスは、仙台藩時代に地場産業として生まれ、欅、桐、木漆、飾り金具で作られた家具です。 -
家庭で使われた道具
右から、懐中電灯、乾電池スタンド。怪しげな箱は充電器と書かれて調査中になっています。 -
かつお節削り器
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菓子型
落雁や生菓子などを作るときの押し型です。 -
公衆電話
この看板は最近見かけなくなりました。
珍しい赤い手回し式電話機があります。 -
4枚羽の扇風機
三菱電機製です。 -
8ミリフィルム映写機
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だるまストーブ
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手回し計算機
タイガー計算機です。
民俗資料館には懐かしい民具がたくさん展示されているのですが、時間切れになりました。
いずれまた訪れたいと思います。
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