2016/04/11 - 2016/04/11
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morisukeさん
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オッサンネコです。
宇奈月温泉郷でほっこりした翌日のお話。
せっかく富山県まで来たのだから富山の名所を駆け足で回ってみる事にしました。
少し前、福井県の永平寺を見学した時に、禅宗様式の寺院のすごさを味わって来たので、
今回は同じ曹洞宗の瑞龍寺をメインにする事に決定しました。
他にも富山県ならではのホタルイカミュージアムやチューリップを見て回り、
まだ肌寒い富山の春をしっかり満喫してきました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
どうもどうも。モリネコさんです。
本日は富山県らしいスポットをを駆け足で回って福井県まで辿り着く予定です。
まず最初にやって来たのがこちら、富山県滑川市にあるホタルイカミュージアム。
実はこのミュージアム、富山出身の友人がチョーおすすめしてくるスポットで、
ホタルイカ全盛期の4月-5月は生きているホタルイカの発酵ショーが見られるそうな。
ん…違う、発光ショーだ。
中はなんと写真撮影禁止。なのでこのミュージアムの面白さは伝えることが出来ません。
残念… -
なのでこれで許してください。
ミュージアム内の発光ショーでは真っ暗な部屋で生きているホタルイカを水揚げする事で
びっくりしたホタルイカが青白く光る幻想的な光景をプチ体験出来ちゃいます。
ちなみにホタルイカの生食は寄生虫に感染する可能性があるので、
海辺に落ちていても拾い食いとかは絶対にやめましょうね (*´Д`) -
ゆるきゃら…らしいです。最近どこにでもいますね。
ホタルイカのキャラクターでちゃんと装飾すれば夜に青白く光るそうです。
ま、頑張って。 -
…。(゚∀゚ ;)
ホタルイカバーガーって… マジっすか。 -
で、買ってみた。マジっす。
1個350円。ホタルイカのかき揚げ(揚げ物)がサンドされたハンバーガーですが、
まぁ変則球ですな。
美味いか不味いかで言うとしても、うん普通。
ホタルイカは酢味噌か沖漬けで食べるのが一番美味いんですよ、やっぱり。
イカを堪能した後は高岡市にある瑞龍寺に向かいます。 -
高岡市にある瑞龍寺の参道までやって来ました。
瑞龍寺は初代加賀藩主、前田利長の菩提寺であり、曹洞宗門下の禅宗寺院になります。
参道にはあちこちで前田利長のかっちょいい像を見かけますね (*゚∀゚)ノ
ちなみに加賀藩の祖となったのはこの利長のおやじ、前田利家。
一昔前に大河ドラマで主役を取って以来、とても人気のある戦国武将になりました。
利家は元々織田信長に仕える一小兵だったのですが、天下統一の多くの戦で奮闘し、
ある時北陸の一揆鎮圧に駆り出され、その功績から能登20万石の領地を任されます。
信長の没後は紆余曲折を経て豊臣秀吉の家臣となり、北陸方面の治安を担った事から、
能登の小領主から加賀の大名にまで出世し、加賀百万石の礎になったのです。
さて利家の跡を継いだ前田利長ですが、徳川家康の策略により上方を離れた隙に
謀反の疑いをかけられてしまいます。
利長は加賀から上方の豊臣家に対して支援を求めるのですが、豊臣家はこれを拒否。
仕方なく利長は母:芳春院(まつ)を人質として家康に差し出し、また養嗣子である利常を徳川秀忠の娘と結婚させることで、家康側と何とか和解をしました。
この時点で徳川家と前田家のパワーバランスは決定したようなもので、
これは前田家が徳川に屈服したことを露骨に表しています。
結局交戦を回避したことで加賀の国は戦乱に陥る事もなく、太平の元に国は栄えたので、
歴史的な見地からは前田利長の判断は非常に適切なものだったいう見方が多く、
先見のある有能な武将であったと評価されています。 -
さて瑞龍寺。
総門を過ぎると、白い玉砂利の庭を経て山門へと続いて行きます。
瑞龍寺の中でも国宝に指定されているのはこの山門と仏殿、そして法堂。
白い玉砂利の先に見える山門の重厚な佇まいは正に圧巻で、息を呑むような美しさです。 -
イチオシ
山門です。瑞龍寺の山号は高岡山となります。
門の両脇に構えるのは金剛力士像、今でも動き出しそうな力強さがありますね〜
瑞龍寺ですが、山門などの伽藍(仏事の建物)が美しいだけではなく、
禅宗様式の流れを汲んだ伽藍の配置自体がまた見事なのであります。
即ち、禅宗に重要な総門、山門、仏殿、法堂がピタリ一直線上に並び、
他の伽藍はその直線に対して美しいシンメトリー配置になっているところです。
うーん、これまたすごいぞ w(((゚ロ゚;;゚ロ゚)))w -
山門を抜けると次は仏殿となります。
-
仏殿の内部。
凛とした空気が漂ってますが、お構いなしに写真を撮るワタクシ。
この仏殿の本尊は釈迦如来、その両脇に普賢菩薩と文殊菩薩が祀られています。
目を見張るのは上から吊るされた立派な天蓋でしょうか。
天蓋とは仏教において非常にありがたい「功徳」の意味があり、
その天蓋の下にいる仏様は正に功徳の象徴だと見立てているのです。 -
これ、珍しい菩薩ですね。大権修利(だいげんしゅり)菩薩と言います。
日本の仏教では曹洞宗だけが信仰する航海の安全を祈願する菩薩です。 -
仏殿と山門。
ここからのアングルが一番キレイだなぁ (*゚∀゚)b
仏殿の屋根が銀色に輝いていますが、これは屋根瓦に鉛板を用いているからです。
全国的に見ても鉛瓦が残存する建築は金沢城の石川門とこの瑞龍寺仏殿だけで、
当時の技術を現代に伝える非常に貴重なものになるのです。
なぜ屋根瓦に鉛板を使用したのか、その理由ははっきりとは残されていませんが、
建物を美しく見せるためというのが有力な説になります。 -
もう一枚。
瑞龍寺は仏殿を中心として、回廊が正方に張り巡らされています。
回廊の窓は全て障子張り、ここも禅宗様式の美しさがたっぷり詰まっている気がします。 -
最後は法堂(はっとう)。
流石に法堂の中は写真を撮っていいか分からなかったので、控えさせて頂きました。
この法堂の前部分は所謂土間になっており、そのまま回廊へと繋がっています。
廊下や柱などは総けやきづくりで、中央には前田利長の位牌が静かに安置されています。
うちの娘がこの廊下を走り回ってましたが、この雰囲気を察してほしいモンです。 -
法堂から回廊へ。
これが分かるのも中々マニアックですが、曹洞宗宗祖道元禅師の木彫り像です。
当時各宗の寺院は政治的な力を欲して権力と繋がって行ったのに対して、
道元が開祖した曹洞宗はあくまでも日々の修行が最も重要な事だと主張して、
都の権力から距離をおき、より自然環境の厳しい北陸の山深くに修行の場を求めました。
福井の永平寺は曹洞宗の総本山、また輪島にも有名な總持寺祖院がある所以ですね。 -
イチオシ
こんなのも見つけちゃいました。禅宗独特の魚ほうですね。
禅宗寺院は僧侶の宿舎も兼ねており、衣食住全てが修行に相当するのです。
食事時になったらこの魚の形をした魚ほうを鳴らすわけですが、
魚は夜も目を閉じずに眠るので、昼夜惜しまず修行に励みなさい
というメッセージがこの魚ほうには込められているそうです。
パンダ病(無意識にゴロゴロしたくなる病)を患っているオッサンにとって、
寝ずに修行をするってのはネコがワンと鳴くくらい無理なことだと思います。 -
回廊から見た山門。このアングルもまた良し。
-
瑞龍寺(禅宗)といったらこれ、烏芻沙摩明王像。
簡単に言ってしまうと、東司(トイレ)の神様なんです。
ヒンドゥー教では烏芻沙摩明王は炎を司るアグニ神の事を指し、
この世の穢れを全て燃やし尽くす事が出来る功徳を備えています。
元々トイレは不浄と呼ばれるほど悪い邪気が集まる場所だと言い伝えられており、
ヒンドゥー教の神様が仏教に取り入れられた後も、アグニ神は烏芻沙摩明王として残り、
不浄を燃やし尽くす(清める)意味を込めて、トイレの前に置かれる事が多いのです。
ちょっと前に流行った「トイレの神様」は正にこの神様の事で、
確かにこんな怖そうな神様が見張ってたら確実にトイレをキレイに掃除するでしょうね。
(´∞` ) ハァー -
最後に山門をもう一度。
瑞龍寺の山門は雪国独特の様式になっていて、上方の屋根の庇が下方の屋根より広く突き出しています。
北陸の雪は水分を含んだ重いべしゃ雪であり、上から落ちた雪が下に積もらないようにしている工夫となるのです。
以上で瑞龍寺は終わり。お次は富山県ならではのチューリップを見に行きます。 -
というわけで富山県砺波市はチューリップ四季彩館にやって来ました。
四季彩館一年中チューリップが見られる施設になるのですが、
それ以外にもチューリップについてその歴史や生体を学習することも出来ます。
人生死ぬまで勉強ですからね、こういう施設は大好きです (*´∀`)b -
ここでは何故富山でチューリップが栽培されるようになったのかを説明しています。
ムスメ、全く興味なし。そりゃそうか…。 -
チューリップ。
規模的には屋外の畑には劣りますが、年中見られるのでシーズン外に来る価値ありです。 -
どうでもいいですが、やたら大陸からの方達が多い (*´Д`)
まぁはっきり言うとうるさくてマナー悪いです。
何でだろうと思っていたら、某東○航空の機内誌で紹介されていた様ですね。 -
チューリップの風景。
-
イチオシ
チューリップの風景。
-
チューリップの風景。
藁で出来たうさぎ付き。 -
これ何だっけな…
園芸は苦手で良く分かりましぇん。 -
館内にはチューリップの品種改良の歴史や日本へ持ち込まれた経緯などが学べます。
チューリップは言わずもがな球根で栽培するものですが、
その球根栽培が根付くまでチューリップ栽培というのは言わば博打の様なものでした。
チューリップの栽培が砺波で始まったのは大正時代、当時の寒冷で雪深い砺波の地では出稼ぎに出るしか食い扶持を繋ぐ手段がなく、チューリップの球根栽培はその特性から水田の裏作としては打って付けのものだったそうです。
今でも砺波はチューリップ出荷量全国一位を誇っていますが、
そうなるまでの経緯や苦労は大変なものだったと思います。 -
…。
チューリップソフトクリーム… どの辺が…?
ちなみにこういう変則球は大好きです。もちろん買って食べました。
味は普通ッス (´∀`;) -
最後に四季彩館の外から。
砺波市はオランダのリッセ市と姉妹提携を結んでおり、
写真の風車もチューリップで有名なキューケンホフ公園から譲渡されたものになります。
というわけで、ホタルイカも見たし瑞龍寺も行ったしチューリップも満喫しました。
駆け足ですが富山の春をしっかり堪能しました ヾ(´∀`*)ゝ
次は福井県へと南下します。
それではまた。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- tadさん 2016/06/04 09:58:47
- いつも投票有難うございます。
- ホタルイカ私も富山で食べてきました。生は駄目なんですね。今後ともよろしく!
- morisukeさん からの返信 2016/06/06 03:06:04
- RE: いつも投票有難うございます。
- tad さん
いつもありがとうございます。
季節ものには目がなく、春になると必ずホタルイカが食べたくなります。生で食べると寄生虫のリスクがあるので、絶対にやめた方がいいと聞いてます。タイでもエビのミソを食えとよく勧められますが… それもかなり危険な臭いがするのでやんわりと断っています。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします(^^ゞ
Mori Neko
-
- ma-yuさん 2016/05/26 13:59:59
- チューリップ!
- morisukeさん
こんにちは!
どうして富山県でチューリップがたくさん栽培されているのかな?と思っていました。
旅行記を拝見して納得しました。
ありがとうございます。
又、訪問させて下さい。
ma〜yu
- morisukeさん からの返信 2016/05/30 04:48:24
- RE: チューリップ!
- ma〜yu さん
こんばんは。拙い手記にお付き合い頂きありがとうございます。ずっとなぜ富山のチューリップは有名なのか、同じく疑問に思っていたのですが、今回初めて解決できました。やっぱり行ってみるものですね。小学校の頃、チューリップの栽培学習で枯らした前科がありますので、長い時を経てプランターでもう一回やってみようかと検討中です(笑)
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
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