2016年5月GW 埼玉千葉の旅(10)　川越市･川島町　続ほとんど川越散策

2016/05/05 - 2016/05/05

2016年ＧＷの埼玉と千葉を巡る旅．
当初は愛知県散策を予定するも直前で，3日にさいたまで所用ができ，行程を組み直しなんとか宿も取れ出発を迎えた．
最終日(5/5)，引き続き小江戸川越の散策．昼一で川島町に入り2箇所周り帰途に着く．

エリア 川越(埼玉)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

川越まつり会館を出て，蔵作りの街並み散策を続ける．
このあたり2〜30mが一番店蔵が多い．
写真の蔵造り資料館は1893(M26)年の建造，川越大火の直後に造られた蔵造りの商家(煙草商)を博物館にしたもの．旧小山家住宅として川越市の有形文化財に指定されている．
開館時間9:00〜16:30，入館料\100，月曜休館．
外観のみ見学．

蔵造り資料館 美術館・博物館

左:床屋+書店，右:甘味処．
左は川越市指定文化財の平岩・水飼家住宅．
いい街並みである．だいぶ人通りが増えてきている．

向かいには酒屋が．
こちらは滝島家住宅として川越市の有形文化財に指定されている．
1895(M28)年建造，土蔵造2階建，切妻造，桟瓦葺．

奥には工事中の建物．

滝島家住宅から路地を入っていくとまたも蔵．
右の蔵には和菓子屋が入っている．
その隣は先ほどから見えている工事中の建物．

福呂屋 グルメ・レストラン

工事中の建物は川越のシンボル「時の鐘」．
江戸時代初頭から城下町に時を告げ，親しまれてきた時計台である．
現在の時計台は川越大火の翌年(1894年)の建造，川越市指定文化財．
耐震補強工事中．

時の鐘 名所・史跡

工事前の時の鐘の姿．
道路際のフェンスに掲示されている．

時の鐘 名所・史跡

メインの通りに戻る．店蔵が続く．
こちらは刃物店(手前)と陶器屋(奥，左)．
刃物店は川越市指定文化財の宮岡家住宅．
陶器屋は同じく市の文化財の原家住宅．
一番右にはうだつも見える．

まちかん刃物店 専門店

川越蔵造りの街並み．
人が溢れかえってきた．

店蔵の密集地が終わるも南下を続ける．
写真は旧八十五銀行本店本館．所在は川越市幸町．
1918(T7)年建造，鉄骨鉄筋コンクリート造3階建，塔屋及び金庫室付，国登録有形文化財．
川越の伝統的な町並みの中に建つ洋風銀行建築．
現在は埼玉りそな銀行の川越支店として利用されている．

埼玉りそな銀行川越支店 名所・史跡

法善寺閏信会館．
1927(S2)年建造，かつては宝飾･時計店だった模様．

田中屋．蔵造りのみならずこういった洋風建築も数多くある川越．
1915(T4)年建造，輸入自転車の販売店だったようだ．川越市指定文化財．
現在はカフェとして使われている．

亀屋は老舗和菓子店．
店舗として使われる店蔵は1894(M27)年建造，土蔵造2階建，切妻造，桟瓦葺，川越市指定文化財．
隣に袖蔵も見える．

亀屋 本店 グルメ・レストラン

亀屋近くの仲町交差点にも店蔵がある．
松崎家住宅．1901(M34)年頃の建造，川越市指定文化財．
現在はスポーツ用品店として利用されている．

松崎家住宅の向かいは豆専門店．
街並みにあわせた外観のようにも思えるがちょっと中途半端感が．
特に3階部分．
まめは大変好評のようである．

まめ屋川越店 グルメ・レストラン

仲町交差点から東へ進む．
蔵を使った美術館，山崎美術館．
先ほどの和菓子舗亀屋の山崎家の蔵である．
開館時間9:30〜17:00，入館料\500，木曜休館．
外観のみ見学．

山崎美術館 美術館・博物館

洋風建築が目に入る．
旧武州銀行川越支店．
1928(S3)年建造，鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建，国登録有形文化財．現在は川越商工会議所として使われている．

川越商工会議所 名所・史跡

川越商工会議所前を南進するとＪＲ及び東武の川越駅方面となる．
ここには鯉のぼりが掲げられていた．
この商店街は古き良き大正時代を思わせる情緒があふれることから大正浪漫夢通りと名づけられている．

大正浪漫夢通り 名所・史跡

大正浪漫夢通りの鰻屋(左)と酒屋(右)．

伊勢源酒店 グルメ・レストラン

大正浪漫夢通りの洋品店(左)とさっきの鰻屋(右)．

小川菊 グルメ・レストラン

大正浪漫夢通りから商工会議所まで戻り東へ歩を戻す．
写真は亀屋山崎茶店(山崎家住宅)，川越市指定文化財．

亀屋山崎茶店(山崎家住宅)の袖蔵と煉瓦造の門．
門を入っていくとギャラリーがあったようだ．

さらに東進．こちらは市の文化財原田家住宅．
1894年建造，店舗等には使われていない．現役住居のようだ．
今まで掲載の蔵造りなどの町屋の解説は地域の情報サイト「カワゴエール」に詳しい．

東進しＴ字路にあたる．
交差点に建つ旅館の佐久間．
奥の間が国登録有形文化財であるが，通りからは残念ながら見えない．
(奥の間)1911(M44)年建造，木造2階建，瓦葺．

旅館佐久間の前には日本聖公会川越キリスト教会．
礼拝堂は1921(T10)年建造，煉瓦造平屋建，切妻造，スレート葺，国登録有形文化財．
立教大新築のため来日したＷ．ウィルソンの設計である．

川越キリスト教会 寺・神社・教会

川越の街散策を終え，早め(11:00過ぎ)の昼食．
札の辻の蕎麦屋へ．
おいしい十割蕎麦だった．
少し量は少なめ．

そば工房 蕎花 川越札の辻店 グルメ・レストラン

川越城本丸御殿付近まで戻る．御殿東側の三芳野神社へ．
807年創建，大宮氷川神社を勧請したとも伝わる．主祭神は素盞男尊･奇稲田姫命．
川越城築城以前からあり，築城後は鎮守社となる．
境内拝観自由，駐車場あり．

三芳野神社(お城の天神様) 寺・神社・教会

三芳野神社末社蛭子社．参道進んで右側に建つ．
江戸中期の建造，一間社流造，見世棚造，杮葺形銅板葺，埼玉県指定文化財．

三芳野神社(お城の天神様) 寺・神社・教会

三芳野神社末社大黒社．参道進んで左側に建つ．蛭子社と対をなす．
江戸中期の建造，一間社流造，見世棚造，杮葺形銅板葺，埼玉県指定文化財．

三芳野神社(お城の天神様) 寺・神社・教会

三芳野神社社殿．蛭子･大黒両末社の奥に建つ．
江戸前期の建造，本殿･幣殿･拝殿からなる権現造，杮葺形銅板葺，埼玉県指定文化財．
本殿と拝殿は入母屋造，幣殿は両下造．
現在改修工事中．

三芳野神社(お城の天神様) 寺・神社・教会

川越最後の訪問地は川越城本丸御殿．
入城時間9:00〜16:30，入城料\100(近隣施設との共通券有)，月曜休城，駐車場あり．
写真玄関から入り受付する．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城本丸御殿の石碑．
川越城は1457年太田道真･道灌父子により築城される．
江戸時代は川越藩の藩庁が置かれた．日本100名城のひとつ．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城本丸御殿．
1848年建造，入母屋造，桟瓦葺，埼玉県指定文化財．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城本丸御殿庭園．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城本丸御殿内部の様子．
玄関入って正面の大広間．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城家老詰所．本丸御殿西側に接続．
こちらは明治維新後にふじみ野市の民家に移築されていたものを再移築したもの．埼玉県指定文化財．
こちらには家老たちの人形が置かれ当時が再現されている．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城本丸御殿．北側の中之口．

川越はこれまで．

川越城本丸御殿 名所・史跡

川越城から北へ7kmほど，川島町表の広徳寺．
創建は9世紀初頭と伝わる．本尊は五大明王の真言宗寺院．
写真は山門(仁王門)．三間一戸楼門，入母屋造，銅板葺．
境内拝観自由，駐車場あり．

広徳寺仁王門安置仁王像(阿形像)．

広徳寺仁王門安置仁王像(吽形像)．

広徳寺大御堂．山門潜って左奥に建つ．
室町後期の建造，木造一重，寄棟造，茅葺，国重要文化財．

広徳寺大御堂説明板．

広徳寺表門．閉ざされていたので中に入れず．

広徳寺から北西へ3kmほど，川島町白井沼の遠山記念館．
今回の旅の最終訪問地である．
日興証券創設者の邸宅と美術コレクションを展示する美術館からなる．
開館時間9:00〜16:00，入館料\700，月曜休館，駐車場あり．
写真は長屋門，1936(S11)年建造，木造平屋建，寄棟造，桟瓦葺，国登録有形文化財．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

美術館は早々に目的の遠山家住宅へ．
まず東棟．3棟からなる主屋の東側に位置，豪農の趣を残す．
1936(S11)年建造，木造平屋建，茅葺，国登録有形文化財．
写真は玄関部．ここから入り内部見学となる．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅東棟．
玄関を入ると畳敷きの廊下が奥へと続く．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅東棟．土間と奥は台所．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅中棟．
18畳の大広間に飾られた五月人形．
3棟からなる主屋の中央に位置，書院造の建物．
1936(S11)年建造，木造2階建，入母屋造，桟瓦葺，国登録有形文化財．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅の内部の様子．化粧室だったかと．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅土蔵．
中棟から西棟へ廊下を進むと屋内で土蔵に接続する．
1936(S11)年建造，土蔵造2階建，切妻造，本瓦葺，外壁白漆喰塗，国登録有形文化財．内部に地下室を設ける．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅西棟．
3棟からなる主屋の西側に位置，京風数寄屋造の建物．
客間と仏間からなる．
1936(S11)年建造，木造平屋建，桟瓦葺，国登録有形文化財．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

屋外へ出て庭園に出てみる．
旧遠山家住宅庭門．
東棟前のアプローチ部と庭園の境に建つ．
1936(S11)年建造，木造平屋建，寄棟造，桟瓦葺，国登録有形文化財．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅庭園．回遊式の日本庭園．
写真の建物は中棟．2階部分は応接室や寝室からなり，和洋折衷でまとめられているそうだが非公開ため見ることができなかった．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

遠山記念館庭園の鯉のぼり．
訪問日は5月5日だった．2日前に川口で食べた柏餅は旨かった．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

旧遠山家住宅茶室本席．敷地の南西隅の奥まったところに建つ．
1936(S11)年建造，木造平屋建，茅葺及び桟瓦葺，国登録有形文化財．
茶室は本席のほかに寄付待合，腰掛待合，雪隠が国の有形文化財に登録されている．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

茶室から出てくると綺麗な花が咲いていた．
奥は内壁．1936(S11)年建造，木造，桟瓦葺，国登録有形文化財．
長屋門と庭門および東棟を繋ぐ．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館

見学を終え長屋門を出る．
長屋門に繋がり敷地を囲う外塀と敷地西側の裏門も国登録有形文化財である．

以上でＧＷの旅は終了．
近くの桶川北本ICより約7時間かけ久慈へ戻る．

遠山記念館(美術館) 美術館・博物館