2012/04/14 - 2012/04/15
609位(同エリア1792件中)
マローズさん
高松市一の絶景地とは、屋島からの眺望を上回る瀬戸内海の景色が広がる石清尾山(いわせおやま・232.4m)で、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した庭園「栗林公園」の借景・紫雲山(170m)を擁す石清尾山塊の主峰。
石清尾山塊の尾根や斜面には、4〜7世紀に築造された225基にも及ぶ古墳が点在する。中には墳丘に石棺が露わになった前方後円墳や双方中円墳等、変わった古墳もある。
石清尾山の中腹から山頂周辺は、アスレチックやキャンプ場のある「峰山公園」となっているが、園内には約800本の桜が咲く。ここの桜の開花時期は長く、花散らしの雨さえ降らなければ、4月半ば過ぎまで咲いている。これは高松城跡に咲く約150本のソメイヨシノも同様。但し、今年(2016年)は先週、花散らしの雨が降ったので、ソメイヨシノは既に散っている。が、峰山公園の桜園北側通路の御衣黄桜はまだ楽しめるという。
高松城跡の天守台は2013年まで修復工事を行っていたため、立ち入ることはできなかったが、近年、天守閣の再建も考えられているらしい。できれば大洲城のように昔の工法で再建して貰いたい。
天守閣がないとは言え、二基の櫓は戦災を逃れて残っているので、城マニアもある程度楽しめるものと思う。
その内の一基が移築される前にあった旧櫓跡から延びる巨大な石垣は、「アルファあなぶきホール」の建物下を貫いており、隠れた見所と言える。
栗林公園は日本三名園に勝るとも劣らない名勝で、23万坪に約350本の桜(開花期は4月上旬まで)、約200本の梅、約2,300本のツツジ、約3,000株の花菖蒲等が咲くが、景観的特徴は、池や湖の占める面積が比較的広く、それらに浮く数々の小島や架けられた木橋が添景となっている。
以上、三ヶ所の行楽地の内、入園料は峰山公園以外有料だが、高松城跡(玉藻公園)は正月三が日と子供の日、栗林公園は元旦と開園記念日の3月16日は無料となる。但し、栗林公園の駐車場は有料。
高松城跡の駐車場(無料)は狭いため、休日は午前中の早い時間帯に行かないと駐車できない。
峰山公園へのバスの便はないが、ハイカーならJR栗林公園北口駅や昭和町駅から歩いても造作ない。但し、麓から上がる登山道の整備状態は未確認。
峰山公園の古墳巡りをする場合、高松市教育委員会や市の観光部署に連絡すると、等高線入りの詳細な探訪コースマップを郵送してくれる。
[各問合せ先]
峰山公園TEL:087-834-7297・利用時間が9~17時の駐車場があるので要注意。
玉藻公園管理事務所TEL:087-851-1521
栗林公園観光事務所TEL:087-833-7411
[1日目]
まずは高松城跡へ向かったが、駐車場に車の行列ができていたので、仕方なく、福岡町三丁目のイオンの駐車場に駐車して歩いた。勿論、戻ってから買い物をすることを前提に。
高松城跡の城内を一通り見て回った後、鹿櫓跡から旧艮(うしとら)櫓跡へと続く石垣があなぶきホールを貫いているのが確認できたので、一旦水城通りを挟んだ北にある報時塔を見学してから、外の車道を回って艮櫓跡へと行き、石垣を見学し、イオンへ戻り、宿(HISサイトで予約するとシングル3,000円程度だった和室のビジネスホテル「ホテル・パークイン」)で飲食する食品を購入した。
[2日目]
パークインから栗林公園はすぐだが、ホテル側の厚意で、チェックアウト後も公園を探訪時は午前中、駐車OKということだったので、徒歩で向った。
高松城跡と距離と標高もさほど変わらないのに、栗林公園の桜は殆どが葉桜になっていた。
園内は時計回りに巡った。
パークインに戻ってからは峰山公園に移動し、第二駐車場に駐車。桜並木を通って紫雲山から稲荷山(166m)と室山(199.8m)を往復した後、再び峰山公園東の尾根に戻り、石船塚古墳墳丘の露になった石棺を見学、双方中円墳の鏡塚古墳、前方後円墳の北大塚古墳へと登った後、斜面を下りて薬師堂、四国庵へと進み、アスレチック沿いの道を石清尾山山頂へと。
帰路は尾根を南に下り、水源池跡、盗掘で竪穴式石室が崩れている双方中円墳・猫塚古墳、前方後円墳の姫塚古墳、小塚古墳と終始尾根道を辿り、駐車場へと戻った。
尾根上の古墳はどれも玄室が開口していないため、この回遊コースは遺跡ファンよりもハイキング愛好家向けだろう。
詳しいコースガイドやコース図は
http://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=24815
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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旭橋から見た、旧太鼓櫓跡へ移築された艮櫓
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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桝形・・・進入した敵軍を包囲して攻撃する際や、出陣時、隊を整える時等に使用する施設で、近世の城には殆どある。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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移築された艮櫓
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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桜の馬場
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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高松城天守台(中央)
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4月中旬でも花見を楽しめる
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桜を見下ろす
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明治期に再建された藩庁兼藩主の住居「披雲閣」。昭和天皇皇后両陛下も宿泊した。
戦後は貸し会場として利用。史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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明治初期の高松城天守閣
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高松城下のジオラマ
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内苑御庭
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出入りする船を監視していた月見櫓と、藩主が城外の藩船に乗り込む際、小舟で漕ぎ出していた水手御門。かつてこの前の堀には海水が流れていた。
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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城下の民に時を知らせた報時鐘
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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旧艮櫓跡へと続く石垣があなぶきホールを貫く
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内苑御庭の昭和天皇皇后両陛下御手植え松・・・昭和天皇の方は大正11年、皇太子だった頃、披雲閣が陸軍演習時の本営となり、その時、滞在された。
皇后の方はその翌年、父君に従ってこの地に来られた際、披雲閣に滞在された。 -
二ノ丸と天守閣のあった本丸を結ぶ鞘橋
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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天守台
史跡高松城跡(玉藻公園) 公園・植物園
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矩(かねの)櫓跡と鞘橋
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東の丸石垣
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旧艮櫓跡
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県民ホール小ホール建設工事の際、東の丸からの石積み突堤が出土したため、修復・保存している。
香川県立ミュージアム 美術館・博物館
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栗林公園のソメイヨシノは葉桜になったが、地面はピンクに染まる。
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椿も地面が紅に染まる
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箱松と背後の屏風松
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夫婦松
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ソメイヨシノ
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爛柯石屋(らんかせきや)・・・夏場、この洞穴で藩主が涼を取り、碁を打っていた。
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赤壁。左側に桶樋滝が落ちる。
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藩主の茶室・旧日暮亭(ひぐらしてい)
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藩主が観賞用に造った赤壁から落ちる桶樋滝
桶樋滝 名所・史跡
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飛来峰上り口付近の水中に設置された川石群
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偃月橋上の新郎新婦
栗林公園 公園・植物園
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園内随一の展望所・飛来峰
栗林公園 公園・植物園
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偶然、ハートの形になった「恋ツツジ」。新たなパワースポット。
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飛来峰全景
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根上がり五葉松
栗林公園 公園・植物園
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飛石親子
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芙蓉峰からの眺め
栗林公園 公園・植物園
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静御前墓所の庵の屋根に設置されていたもの
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まだ咲いていた桜もあった
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峰山公園駐車場上部のツツジ
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駐車場から尾根直下の小径へ出るまでの間に咲くソメイヨシノ
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岩船塚古墳の山へと向う道
峰山公園 公園・植物園
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全長57mの前方後円墳・岩船塚古墳。割り竹式石棺を擁す。
石清尾山古墳群 名所・史跡
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岩船塚古墳墳丘の石棺
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稲荷山から室山の尾根
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紫雲山の稲荷山姫塚古墳(全長43mの前方後円墳)だったか?
紫雲山 自然・景勝地
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尾根から高松市街地を望見
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稲荷山だったか?
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室山三角点
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すみれ
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岩船塚方向へ戻る
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全長70mの双方中円墳・鏡塚古墳。
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北大塚群集古墳の一つ
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石清尾山山容
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峰山公園の桜
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枝ぶりがいいソメイヨシノ
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アスレチック沿い遊歩道は桜で埋まる
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石清尾山山頂展望台からズームで捉えた、黄金に輝くサンポート高松の「高松シンボルタワー」。
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石清尾山三角点
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石清尾山山頂展望台からの眺望
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香東川から西の展望
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御殿貯水池から南西方向の展望
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崩れた竪穴を擁す全長96mの双方中円墳・猫塚古墳
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全長43mの前方後円墳・姫塚古墳を見上げる。
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全長17mの前方後円墳・小塚古墳
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