ガイドブックに載っていなさそうな高雄旅

2016/03/20 - 2016/03/21

3月の連休で台湾を旅行してきたのだけど、その高雄編。ここのところ、ガイドブックを買うことなく旅をしているのだけど、高雄では地元の人から情報を教えてもらったりして散歩するように旅していた。

旗津にも、蓮池潭にも行かず、六合二路夜市でごはんも食べていないちょっとマニアックな旅なのだが、美味しいものに沢山巡り会った散歩だったなあ、というところ。

エリア 高雄(台湾)

高雄は台湾第二の都市で結構大きい。日本でいうと大阪みたいっていう人もいるけれど、大阪ほどの面白さはあるかなあ・・とも思う。とはいえ、美味しいお店はいくつかあるのでまわってみることにする。

泊まっていたホテルはビジネスホテルという感じなのだけど、なんだかアットホーム。レストランの入口の黒板にせっせと絵を描いていた。

そして、出来上がったのがこれ。どうやらこの日、泊まっていた日本人は僕だけだったそうなのだが、日本語がはいっていた。ちょっと嬉しいサービス。

書店喫茶一二三亭（ヒフミテイ）
住所：高雄市鼓山區鼓元街4號2樓
時間：10:00-18:00
アクセス：MRTオレンジライン西子湾駅から徒歩5分

むかしの日本統治時代には料亭として使われていた建物をリノベーションしていて、いまでは雰囲気のいいカフェになっている。

店内も古い日本の家屋という感じでなんだか落ちつく。日本語の書籍も沢山あって、手にとって読むこともできる。なんか昭和がそのまま残っているかのようだ。

料理もあるけれど、おすすめはコーヒー。一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れてくれるコーヒーは美味しい。

サードウェーブとか流行っているけれど、こういうのをみると、すごく今さらな話しだよなって思うわけです。

哈瑪星鉄道文化園区(Hamaxing Railway Cultural Park)
時間：10:00-18:00
休み：月曜日

一二三亭から道なりに歩いて行くと、空には凧がお正月かよっていうくらいあがっている。

広々とした場所はもともともは高雄港の鉄道駅だったみたいで、休みの日にはこんな風にのどかで、そして賑わう公園になっている。

シャボン玉のセットを売っている出店があって、みんなやたらとでかいシャボン玉が飛び交う光景はなんだか不思議。訪れるなら断然、休日の夕方が楽しいと思う。

駁二芸術特区
住所：高雄市鹽埕区大勇路1号
時間：10:00-18:00（金-日は20:00まで）

哈瑪星鉄道文化園区から続くサイクリングロードを歩いて行くと、そのまま駁二芸術特区に入ってくる。

さまざまなアーティストの作品があるけれど、気になるのはこれ。トランスフォーマーのバンブルビーにみえるのだが、高雄とトランスフォーマーって関係あるのだろうか。

ちなみに、ぼくの車は黄色なので、このバンブルビーにはなんとなく親近感もっている。

敷地内には誠品書店もあるので、ショッピングもまた楽しい。こっちのレシピ本とかむちゃくちゃ美味しそうだな・・。

小西門燉肉飯
住所：高雄市鹽埕區鹽埕街43號
時間：11:00-14:30,16:30-20:00

地元のおすすめなお店。定食屋さんで、かなりの賑わい。MRTオレンジラインで終点のひとつ手前、塩テイ埔駅のすぐ側にある。

オーダーは台湾ではよくあるチェックシート提出型。ご飯食べずにおかずだけオーダーしたら「あんた、なんで米食わないんだ」的なことを何度か聞かれ、そしてきっとお金がないやつだと思われたフシがある。。

燉肉(梅干扣肉)という豚バラ肉の煮付け。この店の看板料理。味がじっくりしみ込んだ濃い味。肉の下には高菜みたいなのがどっさり入っていて、これがまた美味しい。

こちらは蛋瓜仔肉というもので、煮卵のまわりをひき肉で包んでいる。これも美味しいなあ。全体的に濃い味でビール飲みたくなる。そして、ご飯すすみそう（食べてないけど）。

米糕城
住所：高雄市鹽埕區大仁路107號1樓
時間：9:00-22:30

小西門燉肉飯からすぐのところにある、こちらも地元おすすめの名店。米糕とは、たぶん台湾南部で食べられている料理。本場は台南だと思うが高雄でも食べられる。

どういう料理かというと、魯肉飯の米がもち米になっている感じ。結構しっかりしているが、量が少ないのでぺろっといけてしまう。さっきのお店でごはん食べなくてよかった。。

小林雞肉飯
住所：苓雅區六合路51號
時間：11:00-20:00

ここもまた地元の人で賑わっている有名店。こちらのクチコミではトップクラスの人気らしい。店名からしてわかるように、鶏肉で作られたぶっかけご飯が有名。

雞肉飯とは、魯肉飯の豚肉が鶏肉に変わったようなもの。魯肉飯の味に飽きてきたらこういうのもいいと思う。サバヒーのスープもまた美味しいらしいが、それはパスした。もうお腹いっぱい。

高雄の地下鉄はどういうわけだが、こういうキャラクター推しであちこちで案内している。。

MRTのふたつの路線が交差する美麗島駅は改札のステンドグラスが有名。実際にみてみるとかなり美しい。

しばらく眺めていたら、みんな改札の外側に移動してきて、なにか起きるのだろうかと思ったらインスタレーションが始まった。

音楽とともに、ステンドグラスが様々な色に変わっていってすごいきれい。全然知らずに訪れたのだが、これは必見だと思う。僕はおそらく、夜8時くらいにやっているのを見たけれど、1日何回かあるのかもしれない。

興隆居 復興店
住所：高雄市新興區復興一路25號
時間：5：00-11：00

ガイドブックにもだいたい載っているっぽい興隆居は、ちょっと離れた分店の方がお店も広くてゆっくりしているのでおすすめなところ。穴場なロケーション。

お店のおばちゃん曰く「焼餅はこのタイプが一番人気やで」的なレコメンドをうけたのだが、ものすごいこってりしている。焼きたてパイの具がデニッシュみたいな感じ、最初の何口かはさくさくした食感がいいけれど、食べきるにはちょっと大変。

肉汁がたっぷりな肉まんは必ず頼む一品。これは外せない。小籠包ならぬ、大籠包のようでもある。店先でいつも蒸しているくらいの人気商品。高雄に来たら一度は食べたい。

あとは台湾の朝食といえば豆漿。僕はちょっと辛めな鹹豆漿が好きで、ここの豆漿はかなり美味しい。すっかり朝食からたらふく食べてしまった。。

方寸之間
住所：高雄市新興區文化路18號
時間：9:00-20:00

ここは穴場のカフェ。現代風な洗練された店内は清潔。通りに面した大きな窓から入る光が気持ちいい。窓際のソファ席がおすすめ。

店内のインテリアもおしゃれで面白い。これ、きっと夜になると電気つくやつだ。

日本食が出てくるカフェなのだけど、お茶だけを楽しむこともできる。中国茶もちゃんとあるので、食後のひと休みにも利用できるところ。

呉寶春麥方店
住所：高雄市苓雅區四維三路19号
時間：10:00-21:30

2010年にパリで行われた世界一のパン職人を決める大会で優勝した呉宝春さんのお店。台北にもお店はあるけれど、本店はこちら。2010年に優勝をした「荔枝玫瑰麵包」はバラとライチの香りのするパンで、2008年にアジアチャンピオンに輝いた「酒釀桂圓麵包」（龍眼パン）とともにお店で買えることができる。

しかし、お店はものすごい行列で受賞したパンは限定品なので予約が必須。試しに予約してみたらパンの焼き上がり時間を教えてくれて、そのタイミングで訪れてみた。予約をしているとこの行列を飛ばしてお店に入れるのですごく楽。

どちらのパンもすごく大きくて、日本に持って帰ってきたのだがスーツケースの半分を独占したくらいだ。しかし！！このパンはびっくりするくらい美味しい、こんなの食べたことないっていう味。

世界一になった「荔枝玫瑰麵包」は食べた瞬間にバラの香りが口にひろがり、ライチのフレッシュな風合いを感じることができる。ずっしりとしたパン。パンを切るときにも香りがひろがってきて幸せな気分になる。

アジアチャンピオンの「酒釀桂圓麵包」も龍眼のベースにワインなどを使っているとのことだけど、なんていうか醤油のようなコクのある香りがする。こういうパンのジャンルがあるのだな、そして意外な組み合わせのようでいて劇的に美味しいなと感動する。これは予約してでも食べてみた方がいいと思う一品。

信安按摩
住所：高雄市苓雅區三多三路218-5
時間：13:00-23:00

最後に旅の疲れを癒やすにはマッサージ。おすすめされて来たところは盲目の人たちがやっているお店で、自分の好きなコースを、たとえば肩と足裏とか10分単位で組み合わせて頼める。

ものすごく安くて、ものすごく質の高いマッサージだと思う。しかし、ちょっと力強すぎると思う人もいるかもしれない。そして、難点といえば文字を書いても相手がみえないのと、英語が全然通じないので中国語での会話が必要なこと。

Google翻訳の会話モードをこんなに利用したことはない。そして、それで通じてしまうんだな・・すごい時代だ。