2016年3月8日：お鷹の道＆武蔵国分寺公園　～野川の源流を求めて～

2016/03/08 - 2016/03/08

東京都の一級河川「野川」・・・
と言っても有名な「多摩川」と比べると小さな小さな川です。
その流れは国分寺市から始まり世田谷区の二子多摩川で多摩川に合流します。

その野川の源流は
国分寺市内の「日立中央研究所」と「お鷹の道」と言われる湧水群です

小金井市の西之橋～野川公園辺りまでは、良く散歩するのですが
上流側はあまり赴くことが無いので
今回はその源流の一つである「お鷹の道」や武蔵国分寺公園周辺を散策しました

エリア 国分寺・小金井(東京)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

野川を遡っていくと
古めかしい暗渠部にたどり着きます

その暗渠の上部は
西武国分寺線や・・・

JR中央線が走っています。

西武国分寺線と中央線の線路の北側には日立の技術研究所があり、
その敷地内に森が広がっています。
その森の中の池が野川の源流です。

企業の敷地内なので限られた日にしか行けないそうです。

線路の北側と技術研究所の間は
幅が狭く遊歩道があるだけですが、素敵な花が咲いていました
そう言えば、国分寺の駅のあたりは
線路は街より低い位置にあるのに、この辺りは街より線路が上です

つまり地形が低くなっています。
長い年月をかけて野川が浸食したのですね。

線路の南側から日立の研究所を眺めている間にも
西武国分寺線が走って行きました

東側には国分寺駅が見えます。

JR中央線
後方は国分寺の街

さて、先程の中央線南側の野川の暗渠部から
西側に少し進むと階段があり
そこを登ると武蔵国分寺公園に到着します。

都立武蔵国分寺公園 公園・植物園

芝生が沢山ある素敵な公園です。

都立武蔵国分寺公園 公園・植物園

同上

都立武蔵国分寺公園 公園・植物園

此処には私が子供の頃、
国鉄の鉄道学園がありました
中央線に乗っていると敷地内に「0系新幹線」があり
見るのが楽しみでした。
昔の話です・・・歳がばれますな（笑）

今は素敵な公園に生まれ変わりました

都立武蔵国分寺公園 公園・植物園

道路を歩道橋で渡り
公園の南側に移動しました。
こちらも広い原っぱもありますが
雑木林もあります。

都立武蔵国分寺公園 公園・植物園

武蔵国分寺公園の南東部の出口を出ると
目の前に国分寺伽藍地(寺院地) 北辺の区画溝跡という案内がありました。

国分寺市の地名にもなっている、いわゆる「国分寺」という寺の北側の境界線だった所です。

詳しい説明看板もありました。

すぐ隣にあるマンション建設時に発見されたようです。
境界線は、お堀になっていたそうでその跡です

国分寺伽藍地(寺院地) 北辺の区画溝跡から
遊歩道が南側に下っており、そこを下ると・・・

お鷹の道・真姿の池湧水群に出ます

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

ここは昔ながらの風景が広がっています、

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

小さなお堂があります。

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

住宅地の中にぽっかりと残った懐かしい風景です

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

「はけ」とよばれる段丘があり
そこから、湧水が湧き出ています

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

同上

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

渇水期で水量が減っていますが
それでも、こんこんと湧いています

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

真姿の池にも、お堂があります。

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

同上

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

ここも野川の源流の一つです

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

同上

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

お鷹の道の案内

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

ここは地元の方々のおかげで
清流が維持されています。

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

小さな湧水スポットが沢山あり
それが集まって野川になっています。

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

さっきも書きましたが
渇水期なので本日の水量は少な目です

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

史跡の駅「おたカフェ」という喫茶店もあります
寄ろう寄ろうと思いつつ
犬連れなので今回もパス

先程の真姿の池からの湧水の流れ

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

同上

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

同上

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

遊歩道沿いに清流が流れています

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

綺麗に維持されていて
素敵な雰囲気です

お鷹の道・真姿の池湧水群 名所・史跡

お鷹の道の下流端です
ここにも案内看板がありました。

ここからは用水路のようになってしまいます。
仕方ないですね

それでも川沿いをたどってみました

住宅の合間を縫って流れています

このあたりは残念ながら
清流感はゼロです

同上

一里塚と呼ばれている場所で
野川本流と合流しました

野川本流の国分寺街道の下のレンガ製の暗渠部は
レトロ感満載です。

これが野川本流に合流する
お鷹の道の水・・・

野川本流の上流側
残念ながら、いかにも都会の川という感じ

一応案内看板がありました

さて野川は国分寺市内をコンクリートで護岸された
都会の川として下流に向かって流れます。
代わり映えしない景色なので写真もなし

そのまま下流に下り
国分寺市と小金井市との市境の「くらおね橋」にやってきました。

野川の管理区域が
ここまでが東京都北多摩北部建設事務所
ここからが東京都北多摩南部建設事務所となります。

野川くらおね橋西側
東京都北多摩北部建設事務所管理区域

野川くらおね橋東側
東京都北多摩南部建設事務所管理区域

様々な理由があるのでしょうが
ここから野川の風景はよい意味で激変します。

※私が子供のころはこの辺りもずっとコンクリート護岸の
川でした。近隣の方々のご理解（立ち退き等）の上
このように素敵な場所に変貌しました。
感謝感謝です。


※最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。